譲渡企業
株式会社リンクジャパン
代表取締役 石川様 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ

Q1.この度、ご譲渡をお考えになった背景を教えてください。
4年前に私が体調を崩し、自分にもし何かあったら会社経営を維持できないと思いM&Aを検討しはじめました。 それと同時に将来的な酒類小売業に対する不安もあり、新規事業などにもチャレンジしてきましたが、限界が来る前に早い段階で譲渡したいと考えました。当社は後継者不在であり、譲渡先は地方の中小企業ではなく経営基盤が強固な企業を希望していました。そうすれば事業基盤も安定し、従業員も安心すると考えました。
ー譲渡を検討されてからの経緯を教えてください
実は10年以上前からM&Aには興味があり、当時は譲受する側として興味がありました。しかし現在の利益率では将来が厳しいと考え、より製造に近い食品メーカーなどとの協業を検討し始めました。
M&A仲介会社様に何社か相談させていただき、さまざまな案件を紹介いただきましたが簡単には進みませんでした。結果として、最後に庭田さんからご連絡いただいて現在に至ります。ANEW Holdings様の藤田会長と話してすぐに、「この方であればお任せしたいな」と思いました。その後、お声掛けていただけてありがたかったです。
ANEW Holdings様との出会い
Q2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、ANEW Holdings様に決められた理由を教えてください。
希望条件は3つです。まず一番大事にしていたのは、従業員の待遇です。従業員の雇用は継続していただきたいと考えていました。2つ目は、できるだけ個人保証を解除してもらう内容であること。
そして最後に、開業当初から妻(専務)には苦労をかけてきましたので、ある程度まとまった退職金を渡したいという希望がありました。
弊社との出会い
Q3.M&Aの前後で、M&Aへのイメージは変わりましたか。
やり取りをはじめて大きく変わったところはないですね。今回、 庭田さんとお会いする前に何社かやりとりを進めていた中で、そう簡単じゃないことは分かっていたのですが、お会いしてから2〜3ヶ月であっという間にクロージングしたので、スムーズにしかもほぼ自分の希望通りの結果になったことに正直びっくりしてます。今回、本当にM&Aをしてよかったなと感じます。また、譲渡後も企業名を残すなどは正直こだわりはなかったのですが、今回、企業名をそのまま残していただけるということで愛着があったのですごくありがたかったです。

Q4.ご検討を始められてから様々な情報を収集されたことと思います。その中で弊社にご依頼いただいた理由を教えてください。
実際に3社から案内が来てお話を聞いたのですが、2年以上進展がありませんでした。M&A総合研究所様にご相談させていただき、そのスピード感やフォローなどに安心し、ご依頼させていただきました。
Q5.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
担当アドバイザーの庭田さんにお会いできて本当に良かったと思います。印象に残っているのは、最初にお会いしたときの言葉です。 「私のやり方は相手の企業・社長様をまず好きになるところから始まります」という話をしていただいたとき、この方であれば安心して任せられると心から思いました。 いただいた資料も納得できるものでしたし、その後の提案も丁寧でした。
今後への思い

Q6.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
ANEW Holdings様は新規事業やさまざまな取り組みをされている企業様なので、そのグループの一員として挑戦できるのが心強く楽しみでもあります。そのワクワク感は、自分だけではなく従業員の中にもそう感じている方も多くいるので期待しています。
ー個人としての今後のビジョンはございますか。
私は来年で50歳を迎えます。今後、半年~1年は事業から離れて、ゆっくり今後の準備をしたいと思っています。
同時にバランスを考えながら、貢献できるところはお手伝いしたいと思っていますし、やる以上はシナジーを発揮できるよう尽力させていただきます。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
今まで何社かいろいろ話を聞いてきた中で、M&A総合研究所様はダントツで良かったですし、最後きっちりと結果も出していただきました。 譲渡を考えている経営者様は、悩んでいてもしょうがないと思います。まずはM&A総合研究所様に相談してみるのはいかがでしょうか。地元の経営者仲間にも紹介したいと思います。
譲受企業
ANEW Holdings株式会社
代表取締役会長 藤永様 インタビュー
M&Aを経営戦略の根幹へ
Q1.M&Aを検討されたきっかけを教えてください。
元々当社は、大手企業に対してコンサルティング・投資事業をメインに事業展開をしてきました。しかし国内事業と海外事業ではアプローチの仕方や考え方などの文化の違い、商習慣の違いがあり、事業を進めていくための時間と費用が膨大にかかるため、本質的ではないなと考えていました。それであれば自分たちでオーナーシップを持ち、事業の舵を切って海外進出していく戦略に変えようと、2021年12月よりM&Aを経営戦略の根幹として拡大していき、自社で日本の技術、商品、サービスを持つようになり、それをメインに海外進出を自社で進めていくとの方向転換をしました。
Q2.リンクジャパン様の譲り受けを決められた理由を教えてください。
当社の事業展開として、「広告、マーケティング」、「メディア」、「エンターテイメント」、「ライフスタイル」、という衣食住をコンセプトとした、4つの事業領域を展開しています。 この事業領域での展開の理由は、基本的にはマーケットのバリューチェーン(価値連鎖)をメインに考えています。BtoCやBtoBに向けて、保有している商品の販売チャネルをいかに広げていくかに注力をしています。 そのため、リンクジャパン様は3店舗運営し、ECで一定の強みもある点に魅力を感じました。当社の事業販路との掛け合わせることでシナジー効果が得られると判断し、M&Aを実現しました。

弊社との出会い
Q3.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。
私が本業で忙しく連絡も全く取れないという中で、担当アドバイザーの庭田さんにはクロージングに向けて、一つ一つ我々ができない部分に丁寧に対応していただき非常に助かりました。 M&A総合研究所様は、他案件でも仲介していただきましたが、売手の気持ちを把握し、密に連絡を取っていただける、そしてしっかりとコントロールしていただいてるという印象です。
今後への思い

Q4.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
当社の海外支援は主に、アメリカ、台湾、東南アジアを中心に展開しています。また、海外から日本のマーケットにアプローチをしたい海外企業への支援も行っています。ソリューションネットワークを拡大すべく、リンクジャパン様と共に国内事業強化に向けて動きたいと考えています。
Q5.今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。その際の方針も併せて教えてください。
M&Aはコア戦略の一つと考えており、国内だけでなく海外も含めてEコマースでのM&Aもスタートしています。海外向けとしては、日本のモノを海外に出すディスティネーションネットワークの出口戦略を展開していく予定です。
国内向けの今後の方針でいくと、日本の価値と海外の価値を比較した場合の新たな価値創造、ギャップがあるサービス、商品、技術、ネットワークなどを保有する企業様の譲受を考えているところです。
M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。
最近、事業リタイアやイグジットのひとつの戦略としてM&Aを検討する方が増えてきています。 当社は1年半の間で数十社のM&Aを実施してきましたが、一番大事にしているところは譲渡企業の文化を維持し、経営者・オーナーに対するケアが重要だと考えいています。 譲渡企業の関係性を維持することがM&Aの成功の秘訣であり、その後のPMIが非常に順調に進みます。全てではありませんが、これは大きな要素のひとつであると言えるでしょう。
担当者からのコメント
譲渡企業のオーナー様と初めてお会いした時に、その人柄の良さから何とか力になりたいと思ったことが強く印象に残っています。 譲受企業様は衣食住の領域で、会社の持っているポテンシャルを最大限引き出せるような取り組みをしており、何よりも譲渡企業のオーナー様のお気持ちを第一に考えていただける、心のある企業様です。 代表同士が同年齢ということもあり、すぐに意気投合して話を前へ進めることができました。 地元の人に愛されるお店「酒のいしかわ」が、ANEW Holdings様と共に、更に発展していくことを心から楽しみにしております。
(企業情報第四部 副部長 庭田草志)
