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2021年04月05日

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スズケンがエンブレースを買収/医療介護事業のM&Aニュース

スズケンによるM&Aの概要

スズケン(東証1部 9987)は、2021年4月1日に、エンブレースの株式を取得し子会社化した。取得価額(概算)は1,540百万円。

スズケンとエンブレースの会社概要

買収側のスズケンは、主に医療事業を手掛けている企業である。医薬品の卸売を中心に、医薬品の物流、医薬品・医療機器の製造・販売、保険薬局の運営、介護サービス・医薬品メーカー支援サービスの展開など、医療分野において様々な事業を展開している。国内の医薬品卸売業界では、唯一、メーカー物流、卸物流、院内物流、治験薬や希少疾病薬の物流など、メディカルに特化した多様な物流機能を提供することができる企業である。
 
会社名 株式会社スズケン
設立年月 1946年8月
資本金 135億円
代表者 宮田 浩美
所在地 愛知県名古屋市東区東片端町8
事業内容 医薬品の卸売・物流、医療機器の製造・販売、保険薬局、介護・メーカー支援サービス 他
売上高 2兆2,134億円(2020年3月期 連結)
公式サイト https://www.suzuken.co.jp

売却側のエンブレースは、医療介護のソーシャルプラットホームを事業とする企業である。全国の医療介護従事者・患者および家族が利用できるコミュニケーションツールの「メディカルケアステーション (MCS)」を運営している。様々な端末に対応しており、多くのユーザーに利用されている。様々な導入環境や分野に合わせたアプリの企画・開発も行なっている。
 
会社名 エンブレース株式会社
設立年月 2001年11月
資本金 50百万円
代表者 伊藤 忍
所在地 東京都港区南青山2-24-11 フォーラムビルディング
事業内容 ソーシャル医療プラットフォーム事業
売上高 430百万円(2020年4月期 連結)
公式サイト https://www.embrace.co.jp

M&A当事会社であるスズケンは医療・介護業界、エンブレースはIT業界に属している。

M&Aにおけるスズケン(買収側)の狙い

本件M&Aの狙いは、エンブレースが運営する医療介護専用SNSを基盤として、今後のデジタル化に対応した医療情報および流通プラットフォームを構築することである。エンブレースは、多くの医療介護従事者や関係者が利用しているSNSの運営だけでなく、プラットフォーム事業なども手掛けている。同社を子会社化することにより、両社の連携強化で、SNSのさらなる普及・発展やSNSを活用した新たなサービスの提供への取り組みを加速できると判断して、株式の取得に至った。

スズケンの過去のM&A実績

同社は、2009年9月に株式交換により中央運輸を完全子会社化した。
売却側の中央運輸は、医薬品を中心に貨物の運送事業と倉庫事業を展開する企業で、医薬品輸送のパイオニア的な存在である。
M&Aの目的は、激化する医薬品の流通環境に対応し、ワンストップかつ効率的な流通ネットワークの構築と製品特性に配慮した新しい流通 ネットワークづくりを目指すことである。

医療・介護業界(医薬品卸売)のM&A動向

医薬品卸売業界では、各種業務や流通などを一気通貫で行なうためのM&Aが積極的に実施される傾向が見られる。業界として業績面で頭打ちの状態にあり、医薬品卸売だけでなく、異業種へ活路を見い出している企業も少なくない。高齢化社会が進み、医薬品卸売へのニーズは高まっている動向があるものの、医薬品の薬価引き下げにより、経営の効率化や異業種進出へのM&Aが増加することも予想される。

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