M&Aニュース
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2022年01月20日
アルコニックスがジュピター工業を買収/金属加工事業のM&Aニュース
アルコニックスによるM&Aの概要
アルコニックス(東証1部 3036)は、M&Aによりジュピター工業の全株式を取得し連結子会社化すると発表した。株式取得予定日は2022年4月20日。取得価額は非公開。
アルコニックスとジュピター工業の会社概要
買収側のアルコニックスは、商社流通業と製造業を手掛ける企業である。商社流通業では、アルミニウム・銅などのベースメタルや電子機能材などのレアメタルの製品・原材料の輸出入・卸売を行なっている。製造業では、メッキ材・溶接材、非破壊検査装置・マーキング装置の製造・販売、切削加工部品・研削加工部品・金属プレス部品などの精密加工を行なっている。
売却側のジュピター工業は、精密コネクタ金属端子部品のプレス加工、プレス金型の設計・製作を主な事業としている企業である。
M&A当事会社であるアルコニックスは卸売・製造業界、ジュピター工業は製造業界に属している。
会社名 | アルコニックス株式会社 |
設立年月 | 1981年7月 |
資本金 | 30億円 |
代表者 | 井上 正人 |
所在地 | 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー12階 |
事業内容 | 非鉄金属、レアメタル、レアアースなどの製品・原材料の輸出入・販売 他 |
売上高 | 2,149億円(2021年3月期 連結) |
公式サイト | https://www.alconix.com/index.php |
売却側のジュピター工業は、精密コネクタ金属端子部品のプレス加工、プレス金型の設計・製作を主な事業としている企業である。
会社名 | ジュピター工業株式会社 |
設立年月 | 1973年1月 |
資本金 | 36百万円 |
代表者 | 畠山 長男 |
所在地 | 岩手県宮古市津軽石第14 地割97-2 |
事業内容 | 精密コネクタ金属端子部品のプレス加工、プレス金型の設計・製作 他 |
売上高 | 1,508百万円(2020年9月期) |
公式サイト | http://www.jpti.jp/ |
M&A当事会社であるアルコニックスは卸売・製造業界、ジュピター工業は製造業界に属している。
M&Aにおけるアルコニックス(買収側)の狙い
ジュピター工業の主力分野であるコネクター業界は、自動車の電装化・5G・IoT 関連の進展により需要が飛躍的に増加しており、市場はさらに進展することが予想される。また、同社の事業領域は、アルコニックスグループが成長の原動力と位置付けている分野であり、親和性が高い。同社を子会社化することにより、グループ内での連携や技術交流などの推進により新たなシナジー効果が期待され、グローバルな事業展開も可能となると判断して、株式の取得に至った。
アルコニックスの過去のM&A実績
同社は、2020年12月に、M&Aにより富士根産業の株式の95%を取得し連結子会社化している。取得価額は386百万円。
売却側の富士根産業は、空調・冷凍機器部品、自動車部品、IT機器部品、配管部品、 熱交換器などの製造・販売、鉄スクラップの販売を行なっている企業である。
M&Aの目的は、グループ内で製販一体の事業展開を行ない、金属加工分野におけるグローバル事業の展開を加速させる契機とすることである。
売却側の富士根産業は、空調・冷凍機器部品、自動車部品、IT機器部品、配管部品、 熱交換器などの製造・販売、鉄スクラップの販売を行なっている企業である。
M&Aの目的は、グループ内で製販一体の事業展開を行ない、金属加工分野におけるグローバル事業の展開を加速させる契機とすることである。
製造業界のM&A動向
製造業界では、「大手企業による中小規模の部品メーカーへのM&A」「IT化などの導入を行なうための異業種M&A」「本業を革新させるためのM&A」などの実施が目立っている。特に近年は大手企業による中小部品メーカーのM&Aが増加しており、大手企業が自社グループ内で一貫した製造を行なうための手段としてM&Aによる買収が活用されている。
製造業界のM&Aに関するお問い合わせはこちら。
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