M&Aニュース
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2022年01月25日
フマキラーがZapi Industrie Chimiche S.p.A.とTrezeta Immobiliare S.r.L.を買収/殺虫剤事業のM&Aニュース
フマキラーによるM&Aの概要
フマキラー(東証2部 4998)は、M&AによりイタリアのZapi Industrie Chimiche S.p.A.とTrezeta Immobiliare S.r.L.の株式を取得し、両社を子会社化すると発表した。株式取得予定日は2022年1月または2月。取得価額は非公開。
フマキラーとZapi Industrie Chimiche S.p.A.およびTrezeta Immobiliare S.r.L.の会社概要
買収側のフマキラーは、衛生用薬剤・家庭用品・園芸用品などの製造・販売を行なっている企業である。殺虫剤をはじめ、除菌・消毒剤、防虫剤、洗浄剤などの家庭用品、除草剤・肥料・害虫駆除剤などの園芸用品、ペット用品などを取り扱っている。
売却側のZapi Industrie Chimiche S.p.A.は、イタリアをはじめとした欧州を中心に殺虫剤などの製造・販売を行なっている。一方、Trezeta Immobiliare S.r.L.は、Zapi Industrie Chimiche S.p.A.に同社の製造工場用の土地と建物を賃貸している。
M&A当事会社であるフマキラーとZapi Industrie Chimiche S.p.A.は、ともに化学業界に属している。
会社名 | フマキラー株式会社 |
設立年月 | 1950年12月 |
資本金 | 36億円 |
代表者 | 大下 一明 |
所在地 | 東京都千代田区神田美倉町11 |
事業内容 | 殺虫用品、家庭用品、園芸用品などの製造・販売 |
売上高 | 485億円(2021年3月期 連結) |
公式サイト | https://www.fumakilla.co.jp/ |
売却側のZapi Industrie Chimiche S.p.A.は、イタリアをはじめとした欧州を中心に殺虫剤などの製造・販売を行なっている。一方、Trezeta Immobiliare S.r.L.は、Zapi Industrie Chimiche S.p.A.に同社の製造工場用の土地と建物を賃貸している。
会社名 | Zapi Industrie Chimiche S.p.A. |
設立年月 | 1984年4月 |
資本金 | 3,000,000 EUR(約390百万円) |
代表者 | Pierpaolo Zambotto |
所在地 | Via Terza Strada, 12 35026 Conselve (PD), Italy |
事業内容 | 殺虫剤等の製造・販売 |
売上高 |
4,335百万円(2021年8月期)(概算) |
公式サイト | - |
会社名 | Trezeta Immobiliare S.r.L. |
設立年月 | 2006年4月 |
資本金 | 10,000 EUR(約1.3百万円) |
代表者 | Pietro Zambotto |
所在地 | Via Terza Strada, 12 35026 Conselve (PD), Italy |
事業内容 | 不動産の賃貸 |
売上高 | 75百万円(2020年12月期) |
公式サイト | - |
M&A当事会社であるフマキラーとZapi Industrie Chimiche S.p.A.は、ともに化学業界に属している。
M&Aにおけるフマキラー(買収側)の狙い
本件M&Aの狙いは、殺虫剤分野における海外展開の強化である。Zapi Industrie Chimiche S.p.A.は、イタリアの園芸小売店での販売力に強みを持っている。Zapi Industrie Chimiche S.p.A.とTrezeta Immobiliare S.r.L.を子会社化することにより、長年培ってきた製品開発力とのシナジーにより事業の拡大を図り、欧州市場における事業基盤を強化できると判断して、株式の取得に至った。
フマキラーの過去のM&A実績
同社は、2012年11月に、M&AによりマレーシアのTechnopia Sdn BhdとインドネシアのPT Technopia Jakartaの株式を取得し、両社を子会社化している。取得価額は非公開。
売却側のTechnopia Sdn BhdとPT Technopia Jakartaは、殺虫剤などの製造・販売を行なっている企業である。
M&Aの目的は、殺虫剤分野における海外展開の強化である。
売却側のTechnopia Sdn BhdとPT Technopia Jakartaは、殺虫剤などの製造・販売を行なっている企業である。
M&Aの目的は、殺虫剤分野における海外展開の強化である。
化学業界のM&A動向
化学業界では大企業同士による業界再編が続いていたが、近年は中小企業によるM&Aの動きが活発になっている。大企業による事業ポートフォリオの見直しを受けて、中小の化学メーカーもM&Aによる短期間での大きな転換を図らざるを得ない状況となっている。また、従来製品の付加価値の低下に伴い、高付加価値品の獲得と自社のブランド力向上が必須となり、他社と差別化できる特許技術などの獲得を目的として、M&Aを行なうケースも目立っている。
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