成約インタビューM&A事例

アプリ開発業のM&A事例【東京都】

M&Aで事業拡大とグローバル化を実現、
さらに魅力的な会社へ

  • 譲渡企業

    アプリ開発業S社

    代表取締役

    K.S.様

    業種
    アプリ開発業
    地域
    東京都
    売上
    1億円
    社長の年齢
    40代
    譲渡理由
    事業拡大
  • 譲受企業

    システム開発業K社

    代表取締役

    R.O.様

    業種
    システム開発業
    地域
    広島県
    売上
    10億円
    上場有無
    非上場
    譲受目的
    成長戦略

この度、アプリ開発業を行う企業様と、システム開発業を手掛ける企業様のM&Aをお手伝いさせていただきました。
それぞれの会社のお二方に、M&Aを決意した背景や今後へのビジョンについてインタビューいたしました。
 
【譲渡企業】アプリ開発業S社
設立約15年 東京都本社
アプリ開発やコンピュータソフトの企画を行う。日本の優れたエンターテインメントコンテンツを全世界に向けて発信するためのローカライズに力を入れている。
 
【譲受企業】システム開発業K社
設立約30年 広島県本社
webアプリケーションの設計・開発などのシステム開発事業に加え、クリエイティブ事業やネットワークソリューション事業なども手掛けており、トータルサポート力に強みを持つ。

譲渡企業S社
K.S.社長 インタビュー

M&Aを考え始めたきっかけ

Q1.この度、ご譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。

当社は会社設立から14年が経ち、アプリ開発を主軸として経営していますがまだまだ小規模です。今回の譲渡は、そろそろ大きなプロジェクトへの取組みや企業として従業員満足度を高めたいと思ったことが大きな理由です。


ーM&Aはいつ頃から検討されていたのでしょうか。

2~3年ほど前より譲渡を検討し始めました。事業拡大をしたいと思っていたものの自力では難しいと感じていた中で、解決策の1つとしてM&Aを行いたいと考えていました。

譲受企業様の印象

Q2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、S社様に決められたご理由を教えてください。
 
当社が希望条件として重要視していたことは、大きく2点です。
1点目は従業員にプラスになるかどうかです。私は従業員を一番大切にしています。実は、当社には人事部や経営管理部がなく私自身で全て行っていたため、そういった管理部門の体制が整っている企業様に、従業員を任せたいと考えていました。
2点目は、譲受企業様とフィーリングが合うかどうかです。R社長とは初めてお会いした時からフィーリングが合うと感じ、お互いのノウハウを合わせることでソフト開発事業などの可能性が広がると考えました。何度もお会いする中で経営方針や目指したいことも合致したため、M&Aのお話を進めていただきました。

弊社との出会い

Q3.M&Aの前後で、M&Aへのイメージは変わりましたか。 

元々M&Aに対するイメージは特にありませんでした。アドバイザーの松原さんと一緒にM&Aの工程を進める中で、M&Aの理解を深めることができました。 


Q4.ご検討を始められてから様々な情報を収集されたことと存じます。その中で弊社にご依頼いただいたご理由を教えてください。

約3社の仲介会社様とやり取りを進めていましたが、M&A総合研究所様は当社の希望条件を理解し、それに沿った案件・候補先を提案してくれました。


Q5.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。

松原さんはエネルギーやスピード感に加えて、様々なM&Aの知識もありました。特にスピード感については付いていくのに必死になったこともありましたが、ハイスピードで動く必要がある場面もあったので、結果として良かったと感じています。 ありがとうございました。

今後への期待

Q6.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

私はK社様で東京支社の社長を務めることになります。東京支社ではゼロからスタートとなりますので、可能性も広く、様々なことに挑戦していきたいと思っています。
当社はアプリやゲーム事業を強みとしておりますが、K社様はシステム系やウェブ系に強みを持っています。M&Aによって双方の強みを活かし、これまでできなかったことができる収益効果が期待できると考えています。

 

譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。

譲受企業様との相性は重要視した方がいいと思います。「自社がこの会社と一緒になったら次の段階にステップアップできる」という感覚を役員の方々とも目線合わせをしておくことで、M&A成功に繋がると思います。

譲受企業K社
代表取締役 R.O.様 インタビュー

M&Aで魅力的な会社に

Q1.M&Aを検討されたきっかけを教えてください。

昨今、どこの業界もIT人材の必要性が高まっており、当社へのシステム開発系のご依頼もかなり増えてきています。しかし、人を募集してもなかなか採用できないのが現状です。
IT人材は流動性が高いため、当社も100人程度の規模を常に維持するのは非常に難しく、生き残っていくためには魅力的な会社になる必要があります。会社の未来を考える課題解決のひとつとして人材を増やすことができれば、規模拡大と同時に魅力的な会社に置き換わるのではないかと思いM&Aを検討しました。

譲渡企業様の印象

Q2.S社様に決められたご理由を教えてください。

当社にはないものを持っていたからです。M&Aを通して大きな価値を生むために、全く同じ事業内容の会社ではなく、当社と異なる分野を得意としている会社と一緒になりたいと思っていました。
S社様は「近いけれど異なること」をやっており、それが最大の魅力でした。当社にはない技術を持っていて、さらにお互いが尊敬し合える関係をつくりやすいと思ったのが大きな決め手となりました。

弊社との出会い

Q3.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。

他の仲介会社様ともやり取りをしましたが、検討できるような現実的な話はありませんでした。
松原様には誠実にご対応いただき、安心して成約まで進めることができました。適度なスピード感で話を進めていただき、K社長との相性も良かったと感じています。

今後への思い

Q4.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

S社様にあって我々に無いスキルの1つに、優れた語学力があります。
外国籍の社員が多く在籍しているので、当社でも外国人雇用がしやすくなったというメリットがあります。S社様と一緒になって1ヶ月ほどが経ちましたが外国人の方から多数の応募がきており、最近では5人程面接させていただきました。1ヶ月で外国人を5人も面接するというのは、今まで経験がありませんでした。
柔軟な会社を目指すのと同時に、グローバル採用についてもK社長と力を合わせて、今後も積極的に行っていきたいと思っています。

ー他に期待されていることがあれば教えてください。

これまでは、IT技術の幅、IT開発の取組みの幅を広げることをメインに考えていました。しかし今回のM&Aによって見方が変わり、将来のビジネスとして国内だけではなく海外への事業拡大・採用の幅が広がると期待しています。

M&Aを終えて

Q5.今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。その際の方針も併せて教えてください。

前述の通り、当社をもっと魅力的な会社にしたいと思っています。 他にない唯一無二の会社にしていきたいです。
人生一度きりの中で、何度も会社を立ち上げることは難しいですが、M&Aは相手の歴史や会社の取組み、考え方を取り入れることができる良さがあります。これまで当社は5社のM&Aを経験しましたが、今回のM&Aで様々な面での固定概念が大きく変わりました。M&Aには当初の目標である魅力的な会社を作ること以上に、経営者としての学びを得られる場でもあると感じています。今後も会社の目標を達成するためにM&Aを活用していきたいと思っています。


ー今回のM&Aを通して感じたことを教えてください。

K社長は「資本提携だけの関係では意味がない、本当の意味で一緒になることでお互いがメリットを享受できる」ということを提示してくれました。今後もチャンスがあれば検討し、柔軟な姿勢を示してくださる会社様と一緒になりたいと考えています。

M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。

利益だけを考えたM&Aだとうまくいかない可能性が高いと思っています。目先の利益を重要視するのではなく、もっと先の明るい未来のためにM&Aを考える方が良い結果を招くような気がします。
M&A後の現在、当社の社員は今後のビジョンや夢を語ってくれており、両社の未来志向を考える良いきっかけになりました。社員が健やかで幸せな生活を送ることができるようなM&Aを考えることが大事です。社員たちの笑顔を見れたら経営者はすごく救われるのではないでしょうか。魅力的な会社にするため、未来の価値のための手段としてM&Aを考えると良いと思います。

担当者からのコメント

今回お手伝いをさせていただき、会社をより成長させるための手段としてM&Aが有効であるということを再認識できました。譲渡企業様は順調に業績を伸ばしておられましたが、ここから更に成長を加速させたいという思いがございました。
そのような背景の中、IT領域で幅広いソリューションを展開できる譲受企業様をご提案させていただく事で、譲渡企業様の成長が加速する事が期待され、また譲受企業様にとってもハイクオリティのアプリ開発が出来る且つ、多国籍な従業員が在籍している譲渡企業様を迎え入れたことで、事業領域を広げる事が出来たことに加えて、採用面でも外国籍の方の就職希望者が非常に増え、グローバルな会社へ変容しつつあると伺っております。

(企業情報第十一部 次長 松原 海里)

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