譲渡企業
株式会社KONNOPRO
代表取締役 金野 充様インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q1.この度、ご譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。
3年前に体調を崩し入院したのをきっかけに、将来を見据えてM&Aを検討し始め、そのような中で担当アドバイザーの森さんと再会をしました。
ROCKY-ICHIMARU様との出会い
Q2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、ROCKY-ICHIMARU様に決められた理由を教えてください。
ROCKY-ICHIMARU様と最初にお会いしてすぐ後に2回目の面談の機会があり、自身がこれまで行ってきたことや目的意識が明確かつ、市丸社長の姿勢が非常に丁寧で熱いものを感じました。市丸社長であれば安心して会社を任せられるのではないかと判断し譲渡することにしました。 また取締役の方々やスタッフも誠実で、前向きに話しをしてくれたのも惹かれたところです。
Q3.M&Aの前後で、M&Aへのイメージは変わりましたか。
イメージは非常に変わりました。これまでM&A自体は、経営者として疑心暗鬼な部分があり、M&Aをした後、良い部分を残して悪い部分を排除するケースが多いのではないかと思っていました。しかし、実際、そうではないことがわかったので今は安心しています。
弊社との出会い
Q4.ご検討を始められてから様々な情報を収集されたことと思います。その中で弊社にご依頼いただいた理由を教えてください。
他の仲介会社や銀行からも案内はありましたが、それよりも元々知り合いであった森さんからの紹介というのが大きな決め手です。担当アドバイザーの森さんとは趣味を通して知り合った仲間であり、長年の繋がりがあったからこそ安心して進められました。やはり、共通の趣味で出会った人と人との信頼関係というのは強いものがあります。
Q5.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
全体として迅速・スムーズに進めていただき、一番大事にしていた自分の考えや思いを全て反映していただけました。今回のM&Aでは非常に素晴らしいお相手を紹介していただき、成約までサポートしてくださったことに感謝しています。
今後への思い
Q6.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
当社は創業時、誰も考え付かないようなことをやっていこうという信念があり、サポートしてくれるスタッフを幸せにしたいという気持ちでスタートしました。以来80年間一貫して鉄の加工、工業部品の製作などの改善に取り組んでいます。ROCKY-ICHIMARU様は、明確な目標を持っており、グループの一員として今後の半導体製造に貢献できたらと期待しています。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
Q7.譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
誠心誠意、自分の愛している会社を手放すわけですので、後悔があってはいけないと思います。社員を幸せにしてあげたい、という思いがあるのであれば、特に後継者のいない経営者様はM&Aをおすすめします。親族が会社の経営に携わるというケースもありますが、さまざまな選択肢があることを知り、ベストな方法で進めるのが良いのではないでしょうか。
譲受企業
株式会社ROCKY-ICHIMARU
代表取締役社長 市丸 寛展様インタビュー
M&Aでさらなる事業拡大を
Q1.M&Aを検討されたきっかけを教えてください。
当社は、創業45年目を迎えます。一部上場企業との付き合いなどある程度の成長点まで達しましたが、更なる成長のために何が必要なのかを模索しておりました。将来的な上場も視野に入れて考えたところ、当社は組織などの管理体制の評価が高いということが分かりました。一方で経営の独立性の部分では改善が必要であり、さまざまな立て直しを図りました。新規事業については、今まで請負が基本的なスタイルだったため、M&Aを検討するに至りました。M&Aであれば効率的に事業をスタートでき、数字もすぐに反映されるという大きなメリットがあります。
KONNOPRO様との出会い
Q2.KONNOPRO様の譲り受けを決められた理由を教えてください。
多くの案件を検討しましたが、KONNOPRO様は、まず事業規模感が当社の意向とマッチし、そして何よりもまだ当社が取り組んでいない新しい分野に取り組んでいらっしゃる。中でも加工の真髄である加工技術や生産性に対してのこだわりなど非常に魅力的にうつりました。実際、工場を見学させていただいた際に、工場の整備もなされていて、引退予定の役員、社長に代わるキーマンもしっかりいた、などが決め手となりました。
ー地理的な要因でM&A断念するケースもありますが、そこは気になりませんでしたか。
立地は確かに問題にはなるかもしれません。ただ、当社は九州に拠点を置いていますが、地域を限定してしまうと選択肢が限られてしまいます。そのため、場所を選ばずにM&Aできるような体制を事前に準備しておいたのが良かったのだと思います。最近では、IT技術での情報の共有化が進化していますので、データとアナログをうまく活用すれば地理的な課題は解決できるのではないでしょうか。国内・海外も含めどこでも情報共有できるようなインフラがあれば問題にならないかと思います。そのための事前の社内準備は大切だと思います。
ーM&Aの希望条件はどういった内容でしたか。
まずはM&Aを通じて事業を拡大するという方針を決める際に、M&Aの候補となりうる事業規模、業種などを事前に策定しました。基本的にものづくり企業の場合、相乗効果をすぐに得るのは難しいといった部分があります。そのため、管理系などのバックオフィスを共有化して、各個別の事業をしっかり伸ばしていこうと決めました。また、事業内容としては独自製品、独自の加工技術を持ってるとなどの企業ということで選定を進めました。
今後への思い
Q3.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
半導体関係やタイヤの製造は、将来的には成長性があると感じています。ここをフォローしていくためにはリソースが必要になりますので、事業計画をしっかり作るなど将来を見据えながら進めていく予定です。M&A後は、KONNOPRO様が持ってる技術特性、取引体系を活かしつつ当社のグループ会社・事業部門と連携してより価値の高い事業に集中できるよう、新体制なども考えております。また、相乗効果で新しい提案も考えており、さまざまな可能性に期待しています。
Q4.今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。その際の方針も併せて教えてください。
今回のM&Aはスタートでもあります。売上を伸ばし管理系をしっかりサポートしながら、引き続き特徴のある製品づくりをしている会社や加工会社など、ものづくり系のM&Aを進めていきたいと考えています。
弊社との出会い
Q5.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
M&A総合研究所様は大手の仲介会社様だったこともあり、短期間でベストな対応をしていただけました。森さんとは基本的にお互いの感覚が合ったように感じ、M&Aを進めるにあたり間に入っていただいて非常にやりやすかったです。
M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。
事業によって選択肢もさまざまです。特にものづくり系の場合ですと、視野を広げるという意味では新しいところとM&Aをするというのは、非常に重要な選択肢であると思っています。そして、まずはM&Aをするための体制作りが重要なのではないでしょうか。検討する会社様の経営者以外の部分がどのような体制になっているかなど、短期間の中で決断することになります。そして非常に難しい決断ですが、経営者が引退しても自社で引き継いでいけるのかを見極めることが重要です。
担当者からのコメント
この度、千葉県の金属製品精密加工業社様のM&Aをご支援させていただきました。売主様とは趣味を通じ10年来の交流があり、私個人としても非常に思い入れの強い案件でございました。 売主様は心の底から会社・従業員様・取引先様を愛しており、その想いを真摯に受け止め、承継してくだるお相手探しが本件のポイントでしたが、まさにその条件に合致する素晴らしい買主様とのご縁をお繋ぎすることができました。 今後ともご両社様の更なる発展を願っております。
(企業情報第五本部長 兼 企業情報第五本部第一部 部長 森 太佑)