【M&A成約事例】徳島県の自動車整備業のM&A成約インタビュー

譲渡企業の株式会社小川モータースは設立約72年の歴史ある企業で、自動車整備業および自動車販売業を手掛けています。

技術力の高い整備士を多数保有しており、地域初となった整備工場を有する同地区では草分け的な存在ですが、少子高齢化の影響により近年は業績が悪化し、将来を考えてM&Aによる事業承継を検討していました。
希望条件は「小川モータース」のブランドを残すことと従業員の雇用継続であり、同業種であることや株式会社シンユウ池田社長の人柄が大きな理由となり譲渡を決断しました

譲受企業の株式会社シンユウは、新車・中古車の販売事業や一般整備・車検・板金塗装などを手掛ける企業です。

株式会社小川モータースと同じく徳島県に本社があり、一般整備・板金塗装・車検などはすべて自社工場で行っています。
株式会社シンユウはさらなる事業拡大を目指しており、業界でのポジション確立を目的にM&Aを検討していました。

希望条件は整備士が在籍している自走可能な企業ということでしたが、そのなかで株式会社小川モータースの社風と立地が決め手になり、本M&Aに至りました。

今後は、互いのノウハウを相互活用することでシナジーを創出させ売上規模を拡大し、社会貢献を目指す両輪経営を方針として事業を進めていくとしています。

創業72年の当社は当地域の草分け的な存在ですが、昨今は少子高齢化などにより業績が低下しており将来が危ないと考えるようになり、漠然とM&Aについては意識していました。
実際にM&A総合研究所の担当アドバイザーである佐藤様に相談するなかで、譲渡を本格的に検討するようになりました。

譲渡先を選ぶうえで希望条件としたのは、当社のブランド名「小川モータース」を残すこと、従業員の雇用継続という2点です。
株式会社シンユウ様はこの2点を受け入れてくださり、それに加えて池田社長は人柄が大変すばらしく、従業員想いであると感じました。また、同業種であったのも大きな決め手であり、当社の弱みでもある自動車販売の部分に株式会社シンユウ様の強みを発揮していただけるのではと思いました。

今回M&Aを行い、かねてより強化を考えていた自動車販売業については、シナジー効果が早い段階で得られたと感じており、すでに小川モータースの名前が入ったナンバーを付けた中古車も店頭に展示されています。

現在、株式会社シンユウは4店舗の自動車整備・販売店を経営しています。経営者の高齢化などにより自動車業界では廃業する企業も増えていますが、当社はさらなる事業拡大を目指しており、ポジショニング戦略を進めている段階です。
少子高齢化の課題はあるものの車検制度は今後も必要不可欠であり、整備士不足については常に抱えている悩みなので、整備士が在籍して自走可能な企業様とご一緒できないかと模索していました。

今回、株式会社小川モータース様とお会いし、従業員の教育や店舗維持管理を徹底されている点が非常に素晴らしいと感じました。
当社がM&Aで重視していた社風が素晴らしかった点に加え、立地条件も希望に合っていたことが株式会社小川モータース様の譲受を決断した理由です。
両社のノウハウ融合によるシナジー創出や、四国の中央に位置する株式会社小川モータース様はグループのハブとして重要な存在になると考えています。

今後は、株式会社小川モータース様が大事にされてきた地域への貢献や先代・創業者様への感謝の気持ちを引き継ぎ、売上だけを追うのではなく周囲から感謝される企業を目指す所存です。


■譲渡企業
会社名：株式会社小川モータース　(創業72年)
業種：自動車整備業
事業内容：自動車整備業、自動車販売業
本社所在地：徳島県三好市

■譲受企業
会社名：株式会社シンユウ　(創業27年)
業種：自動車小売・整備業
事業内容：自動車販売（新車・中古車）、車検、一般整備、板金塗装
本社所在地：徳島市川内町

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