2026年02月22日更新
電気機械器具卸業界のM&Aと事業承継の最前線!2026年の市場動向や売却相場、最新事例を専門家が徹底解説
2026年現在、電気機械器具卸業界では深刻な後継者不足とDX対応を背景にM&Aが加速しています。本記事では、最新の市場環境を踏まえた電気機械器具卸のM&A手法や売却相場、成功の鍵となるポイントを専門的な視点から詳しく解説します。
目次
1. 電気機械器具卸業界におけるM&A・事業承継の現状と基礎知識(2026年最新版)
電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継の事例や相場を述べる前に、まずは電気機械器具製造・卸とはどのような事業なのか、また、M&A・事業承継・譲渡・売却の意味を簡単に解説します。
電気機械器具卸・製造業の定義と2026年の市場環境
電気機械器具卸業とは、発電用・送電用・配電用などの産業用電気機器から、家庭用電化製品、電子部品まで、多岐にわたる製品の流通を担う事業を指します。2026年現在の市場では、従来の「単なる卸売り」から、技術サポートや保守メンテナンスまでを包括する「ソリューション型卸」への変革が急速に進んでいます。特に半導体製造装置関連や再生可能エネルギー関連の電気機械器具卸は、サプライチェーンの再構築が進む中で、戦略的な重要性が一層高まっています。
電気機械器具卸業界におけるM&Aの定義
M&A(Mergers and Acquisitions)とは、株式譲渡や事業譲渡、会社分割などを通じた企業の合併・買収を指します。現在、電気機械器具卸業界では、中堅・中小企業のオーナー経営者がリタイアを迎える「2025年問題」を乗り越え、さらなる規模の拡大やデジタル化への投資余力確保を目的とした統合が日常的に行われています。特に2025年から2026年にかけては、既存の商圏維持だけでなく、ソフトウェア技術を持つ企業とのクロスボーダーな連携を目的とした案件が目立っています。
電気機械器具卸業での事業譲渡・売却スキーム
事業譲渡・売却とは、特定の事業部門や資産を第三者に譲り渡す手法です。電気機械器具卸業界においては、特定の特定メーカーとの代理店権や、特定の販売エリアのみを切り離して譲渡するケースが散見されます。最近の傾向としては、不採算部門の整理だけでなく、将来性の高い環境エネルギー部門を切り出して大手資本に売却し、経営資源を集中させるといった「選択と集中」を目的とした戦略的な事業売却が、現在進行形で増加しています。
事業承継とは
事業承継とは、事業を後継者へ引き継ぐ行為自体をさし、承継相手によって特徴が異なります。
親族内事業承継の現状と課題
親族内事業承継は、経営者の親族(主に子弟)が経営権を引き継ぐ伝統的な手法です。しかし、電気機械器具卸業界は、急速なデジタル化やグローバル競争の激化に直面しており、親族に経営の意欲や適性がないケースも増えています。2026年現在の統計でも、親族内承継の割合は低下傾向にあり、無理に承継させるよりも、従業員や外部企業へのM&Aを選択することで、従業員の雇用や取引先との関係を守ろうとする経営判断が一般的になっています。
親族外事業承継
親族外事業承継とは、社内の人間や外部から招へいした人物を後継者とする承継方法です。この承継方法は、比較的規模の大きい企業でよく用いられます。
M&Aを活用した第三者承継の普及
M&Aによる事業承継とは、親族以外の第三者(他企業や投資ファンドなど)へ株式や事業を譲渡し、会社の存続を図る手法です。電気機械器具卸業界では、専門的な営業ノウハウや顧客ネットワークが最大の資産となります。現在、これらの「見えない資産」を高く評価する買い手企業が増えており、以前のような「身売り」というネガティブなイメージは払拭されました。むしろ、大手グループの傘下に入ることで、最新のITインフラや物流網を活用できるメリットを享受する形での承継が、今まさに主流となっています。
2. 電気機械器具卸業界でM&Aが活発化している背景(2026年最新動向)
①デジタルトランスフォーメーション(DX)への対応とIT投資の加速
現在、電気機械器具卸業界では、在庫管理や受発注システムのDX化が必須条件となっています。単なる物理的な卸売りから、データに基づいた需要予測や効率的な物流体制の構築が求められており、これらの高額なシステム投資を単独で行うことが難しい中小規模の卸業者が、資金力のある大手企業とのM&Aを選択するケースが急増しています。
②脱炭素社会(GX)に向けた省エネ機器・再生可能エネルギー設備の需要拡大
カーボンニュートラルの実現に向けた動きは、2026年現在の経済活動において不可欠な要素です。産業用電気機械器具の卸売においても、省エネ性能の高いモーターや変圧器、さらには太陽光発電や蓄電池といったGX(グリーントランスフォーメーション)関連製品の取り扱いが競争力の源泉となっています。これらの新領域への進出を加速させるため、専門特化した企業をM&Aで買収する動きが活発です。
③事業承継問題の深刻化に伴う「出口戦略」としてのM&A
かつて「2025年問題」として懸念されていた経営者の高齢化問題は、2026年現在、まさに具体的な行動を迫られるフェーズにあります。後継者が不在のまま黒字経営を続けてきた電気機械器具卸の優良企業が、廃業を避けるためのポジティブな選択肢としてM&Aを実行しています。これにより、地域社会のインフラとしての電気機械流通網が維持されるとともに、創業者利益の確保も実現されています。
3. 電気機械器具卸業界における最新のM&A・事業承継事例
ここからは、電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継の譲渡事例を順にご紹介します。
- 佐鳥電機による佐鳥パイニックスへのM&A・事業承継
- No.1によるOZ MODEへのM&A・事業承継
- 東陽テクニカによるエル・テールへのM&A・事業承継
- カナデンによる日本制御エンジニアリングの持株会社へのM&A・事業承継
- Thales S.A.による日立レール社へのM&A・事業承継
- Eta Wireless, Inc.による村田製作所へのM&A・事業承継
- 高砂製作所によるアンリツへのM&A・事業承継
- Electromag SAによるマブチモーターへのM&A・事業承継
- フォースメディアによるエレコムへのM&A・事業承継
①佐鳥電機による佐鳥パイニックスへのM&A・事業承継
佐鳥電機は、子会社である佐鳥SPテクノロジの100%子会社「佐鳥パイニックス」を完全子会社化すると発表しました。
佐鳥電機は、半導体や電気材料、電子部品の卸売やソフトウェアの設計・開発を手がけており、佐鳥パイニックスは、電子部品や制御部品、電子機器などの販売を専門としています。
今回の完全子会社化により、管理業務の負担を減らし、グループ全体の経営効率をさらに高めることを目指しています。
参考:連結子会社の異動(孫会社等の子会社化)に関するお知らせ
②No.1によるOZ MODEへのM&A・事業承継
No.1(3562)は、株式交換によりNo.1を完全親会社、OZ MODEを完全子会社とすることを決定し、両社はこの契約を締結しました。
No.1は、セキュリティ製品の製造・販売、OA関連商品の販売、情報通信端末の販売などを行っています。
OZ MODEは、ITコンサルティング、システム・ソフトウェアの開発、WEBコンサルティングを手がけています。特に、大手企業へのエンジニア派遣やシステム開発プロジェクトを長期間にわたり行っており、独自の教育システムとノウハウで採用した人材を短期間で優秀なエンジニアに育て上げることに定評があります。
この合併により、No.1は不足しているソフトウェア開発のリソースを補うことを目指しています。
③東陽テクニカによるエル・テールの子会社化を通じたGX分野への進出
東陽テクニカは、2024年3月4日に開催された取締役会で、エル・テールの全株式を取得し、子会社化することを決議しました。
東陽テクニカは、研究・開発用の電子計測機器・システムの販売、カスタマーサポート、そして計測システムのオリジナル開発・受託開発を行っています。
エル・テールは、流体制御装置の製造、制御装置の設置工事、電気工事を手がけています。1997年の設立以来、独自技術を活かした流体制御装置の開発・製造や設置を行っており、その製品は研究機関や大手ガス会社などで広く利用されています。
特に、燃料電池評価に必要な安定したガス流量や露点の制御、顧客の要望に応じたカスタマイズ設計に関するノウハウを蓄積しており、燃料電池評価システムの製造にも貢献しています。
東陽テクニカは、エル・テールを子会社化することで、両社の技術とノウハウを共有し、安定した量産体制を構築することで、水素関連事業を拡大する計画です。また、海外のパートナー企業と提携し、独自の燃料電池および水電解の評価ソリューションをグローバルに展開する予定です。
参考:東陽テクニカ、株式会社エル・テールを子会社化、水素事業を拡大
④カナデンによる日本制御エンジニアリングの買収とIoT・スマート化戦略の強化
カナデン(8081)は、2023年12月26日に開催された取締役会で、日本制御エンジニアリングの持株会社であるGCJG19の発行済全株式を取得し、子会社化することを決議しました。これにより、日本制御エンジニアリングはカナデンのグループ会社となります。
カナデンは、FAシステム、ビル設備、インフラ、情報通信デバイスの分野で幅広い製品を取り扱う大手エレクトロニクス専門商社です。
GCJG19は、有価証券や不動産の取得・保有・処分、不動産の賃貸などを行う会社です。
日本制御エンジニアリングは、電子制御システムの開発を専門としています。特に、社会インフラを支える電力系統制御技術に強みがあり、大規模な電力系統制御システムの構築に必要な高度な技術、知識、経験を有しています。
カナデンは、この買収を通じて日本制御エンジニアリングの先進的な技術と経験を取り込み、国内外のIoT需要に対応することを目指しています。また、同社の約70名の技術者を加えることで、カナデングループとして100名の技術者体制を確立し、顧客の生産現場のスマート化を推進することで、企業価値の向上を図ります。
参考:連結子会社の合併に関するお知らせ
⑤Thales S.A.による日立レールへのM&A・事業承継
日立製作所のグループ会社である日立レールは、Thales S.A.の鉄道信号関連事業を2021年10月に買収しました。当初事業を保有していたThales S.A.はフランスの大手電気企業です。Thales S.A.が保有していた事業を、今回のM&A取引によって日立レールへと譲渡しています。
今回のM&A対象事業となったThales S.A.の鉄道信号事業の事業価値は約2,150億円と見積もられています。
Thales S.A.社の鉄道信号関連事業は、鉄道信号システム・鉄道運行管理システム・通信システム・チケッティングの分野におけるグローバルリーダーとして業界をけん引する存在です。2020年の売上高は16億ユーロで、世界42カ国に約9,000人の従業員を擁するグローバルに事業を展開しています。
日立レールは、もともと日本をはじめ主にイタリア、英国、米国で鉄道システム事業を展開しており、タレス社の事業展開地域と補完しあえるメリットがあります。
参考:タレス社の鉄道信号関連事業を買収
⑥Eta Wireless, Inc.による村田製作所へのM&A・事業承継
2021年9月、村田製作所は米国のEta WirelessのM&A(買収)に成功しました。
村田製作所が今回買収したEta Wirelessは独自のアルゴリズムによってRF回路内の電圧を最適化し、消費電力を削減する「Digital ET」技術を有する企業です。この技術は、5G端末などの長時間動作に貢献するものです。
村田製作所は今回の買収によって、Eta Wirelessとのシナジー効果により、より優れたRF製品の開発を目指しています。
参考:村田製作所、RF回路の省電力技術を持つEta Wirelessを買収
⑦高砂製作所によるアンリツへのM&A・事業承継
2021年8月、アンリツは高砂製作所の株式を習得して子会社化するに至りました。取得価額は公開されていません。
高砂製作所の株式は、もともと日本電気(NEC)が保有していましたが、アンリツがこれを習得したかたちです。アンリツは、電子計測器、食品・医薬品の品質保証システム、情報通信機器、デバイスなどの開発・製造・販売事業を展開している企業です。
アンリツは、2021年12月現在、「EVおよび電池測定」を重点的に開拓する分野の一つとして掲げています。今回のM&Aによって、高砂製作所の持つ業界屈指の高電圧・大電流・大容量の電気エネルギー制御技術や取引関係を、この分野を開拓するための中核と位置づけ、今後の事業展開に役立てます。
参考:株式会社高砂製作所の株式取得に関するお知らせ
⑧Electromag SAによるマブチモーターへのM&A・事業承継
2021年6月、マブチモーターはスイスの医療機器用モーターメーカーであるElectromag SAの株式を取得して子会社化しました。海外M&Aを成功させた事例です。
Electromag SAは、人工呼吸器(医療機関向け・CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)などの家庭向け)・歯科治療用ハンドピースなどの用途に特化したスイスのブラシレスモーターメーカーです。業界内でも、静音・低振動・高速回転などの医療機器用途に適した高特性なブラシレスモーターの開発・製造技術に定評があります。もともと、医療機関向けの人工呼吸器用モーターは高い市場シェアを誇る世界有数の医療機器用モーターメーカーでした。
マブチモーターは、今回の株式取得で、Electromag SAの製品や商品を活用し、今後の市場競争力の強化と事業拡大を目指しています。
⑨フォースメディアによるエレコムへのM&A・事業承継
2021年4月、エレコムはフォースメディアの全株式を取得して完全子会社化するのに成功しました。業界内では大きなM&Aとして話題となった事例です。
フォースメディアは、もともと2010年に設立され、ネットワークストレージや監視カメラなどを国外メーカーから仕入れる商社のような事業を展開している企業でした。フォースメディアは、商社としての機能のみならず、日本国内のユーザーにより使いやすくするための品質管理および保守メンテナンスなどのサービスを付帯して販売しており、これらの特徴に着目したエレコムがM&Aに至りました。
今回のM&Aによって、スケールメリットを生かしてエレコムグループ全体の売上拡大を目指します。
参考:株式会社フォースメディアの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ
4. 電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継の現状
電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継の現状には、以下の傾向が見られます。順に確認します。
- 慢性的な後継者不足・人材不足
- 景気の影響を受けやすい業界で将来性に不安がある
- 中国経済の先行きが不安
①慢性的な後継者不足・人材不足
電気機械器具製造・卸業界では、後継者・人材の量的不足だけでなく、急激な環境の変化に対応できる後継者と人材が不足しています。
AIやIoTなどの、いわゆる第4次産業革命に対応できる経営者・技術者の獲得競争は、日本国内だけでなく世界中におよんでいます。
②景気の影響を受けやすい業界で将来性に不安がある
電気機械器具製造・卸業界は国内外の景気動向に影響を受けやすい業界なので、将来のリスクを見とおしにくい不安な面があります。電気機械器具製造・卸企業では、日本国内への回帰を進めるケースが増えています。
③中国経済の先行きが不安
中国リスクの危険性が多方面で叫ばれるようになり、そのリスク度合いと現実味は、近年急激に高まっています。
中国リスク回避のため、電気機械器具製造・卸業界では、生産拠点や部品調達などを他国に移すケースも増加しています。
5. 電気機械器具製造・卸をM&A・事業承継する際の相談先
電気機械器具製造・卸企業がM&A・事業承継を行う際は、以下の専門機関やサービスを利用できます。順に見ていきましょう。
- M&A仲介会社
- 地元の金融機関
- 地元の公的機関
- 地元の弁護士・税理士・会計士など
- マッチングサイト
①M&A仲介会社
M&A仲介会社は、M&Aに関するすべてのサポートを一貫して行える点が一番の強みです。
特に独立系の仲介会社の場合は、グループ企業とのしがらみがなく、依頼者の利益を追求するサポートが可能です。
②地元の金融機関
M&A・事業承継に力を入れている地元金融機関がメインバンクの場合は、相談しやすい点がメリットといえます。
しかし、地方金融機関では、M&A・事業承継のサポートを外部の提携仲介会社などに依頼するケースが多いため、自社に最適な仲介会社に出会えるかどうかわからないデメリットもあります。
③地元の公的機関
各都道府県に置かれている事業承継・引継ぎ支援センターなどでも、M&Aや事業承継に関する相談ができます。公的機関であるため、安心して利用できる点がメリットといえるでしょう。
しかし、M&A・事業承継の成約実績が少ないので、納得のいくM&A・事業承継ができるかは各都道府県によって大きく差があります。
④地元の弁護士・税理士・会計士など
地元の士業専門家でも、M&Aや事業承継のサポートを行っているところがあります。
それぞれに明確な得意分野を持っているので、M&A・事業承継の目的に合わせて適した専門家を選べれば、成約率は上がるといえるでしょう。
ただし、M&A・事業承継には対応しているものの、実績数がほぼない専門家も存在するので注意が必要です。
⑤マッチングサイト
マッチングサイトでは、自分のペースでM&A・事業承継相手を探せる点が一番のメリットです。
近年では、マッチングサイトは多数存在するため、案件の豊富さだけでなく、最適な案件を探せる仕組みやサービスがあるかどうかを確認したうえで、利用しなければなりません。
M&A総合研究所が運用するマッチングプラットフォームは、登録者に最適な相手をAIによって分析・推奨するレコメンドシステムが導入されています。仲介が必要となった場合はM&Aアドバイザーによるフルサポートが可能です。
6. 電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継が行われる理由
電気機械器具製造・卸業界のM&A・事業承継が行われる理由には、主に以下の3つが挙げられます。順に解説します。
- 後継者問題の解決
- 従業員の雇用確保
- 規模拡大の目的
①後継者問題の解決
専門知識が必要で先行きの見とおしが難しい電気機械器具製造・卸業界で、中小企業が的確な経営能力を持った後継者候補を、親族や社内人材のなかから育てるのは簡単ではありません。
そのような背景により、後継者問題を抱える電気機械器具製造・卸業界では、M&A・事業承継により最適な企業へ売却・譲渡を行って、事業の存続を可能としています。
②従業員の雇用確保
経営者が廃業を検討する際、従業員を整理解雇するケースもありえるため、廃業は非情に苦しい決断といえるでしょう。
しかし、M&A・事業承継によって事業を引き継げれば、従業員の雇用も確保できるため、従業員のためにM&A・事業承継による譲渡・売却を決断するケースもあります。
③規模拡大の目的
買収側は、製品ラインアップの拡充や販路の拡大といった、事業規模の拡大目的でM&A・事業承継を行うケースが目立ちます。
新製品の開発や技術者の育成に、時間と資金が多くかかる電気機械器具製造・卸では、買収による規模拡大は有効な戦略となります。
7. 電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継・譲渡・売却相場
電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継では、買収側の主な目的が独自技術や希少な技術者の獲得であり、さらに設備の譲渡も伴うため、相場は高額になる傾向があります。
特に、技術環境の変化が激しい近年では、規模の小さい企業でもトレンドの技術や人材を持っている場合は、高額な譲渡価額が付くケースもあります。
8. 電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継を成功させるポイント
電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継を成功させるには、以下のポイントを意識して行うのが重要です。順に見ていきましょう。
- M&A・事業承継の理由を明確にする
- 最適な手法を選択する
- 準備をきちんと行う
- 事業承継の場合、後継者の教育を行う
- 従業員・取引先などへの報告は確定後にする
- M&A・事業承継・譲渡・売却の専門家に相談する
①M&A・事業承継の理由を明確にする
仲介会社などM&Aの専門家は、依頼された企業・経営者に最適なM&A・事業承継先を探し、交渉します。M&A・事業承継の理由を明確にして専門家に伝えて、満足のいく成約となる可能性が上がります。
②最適な手法を選択する
M&A・事業承継にはさまざまな手法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。同じ手法でも案件によって戦略は変わります。
仲介会社などの専門家と事前に丁寧な相談を重ねて、最適な手法を選択し戦略をたててM&Aを進められます。
③準備をきちんと行う
M&A・事業承継では、事前準備と手続き完了後の統合作業が重要です。計画書の作成、会社資料の整理、企業価値向上の施策など、準備をきちんと行って成功率は大きく上がるといえるでしょう。
④事業承継の場合、後継者の教育を行う
後継者が事業の引継ぎに失敗する主な原因として「経営者になる覚悟が不十分だった」「経営理念や会社の風土を体にたたき込めていなかった」「従業員との関係を構築できなかった」などが挙げられます。
一般的に、後継者教育は5年から10年はかかるといわれているため、できるだけ早い段階から始めるのが重要です。
⑤従業員・取引先などへの報告は確定後にする
M&A・事業承継の検討段階で従業員や取引先に話してしまって、従業員の離職や取引先との契約解除につながるケースがあります。従業員や取引先を失うのは、事業の売却・譲渡の際、企業価値の低下にもつながります。
無用な混乱を避けるためにも、M&A・事業承継の報告は確定後、説明義務が生じてから行うほうがよいでしょう。
⑥M&A・事業承継・譲渡・売却の専門家に相談する
M&A・事業承継の専門家は、事前に前述のようなポイントを押さえながら戦略を策定します。手法の選択・戦略策定には、M&Aに関する知識や専門的な見解が必要です。
複雑な交渉を円滑に行い、適切な企業価値で売却・譲渡を確定させるには、M&A・事業承継の専門家によるサポートは必要不可欠だといえるでしょう。
9. 電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継まとめ
本記事では、電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継事例や相談先、売却相場などについてご紹介してきました。
電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継は、慢性的な後継者不足や人材不足・景気の影響による業界で将来性・中国経済の先行き不安などの理由から、今後も増加していくものと考えられます。
【電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継の現状】
- 慢性的な後継者不足・人材不足
- 景気の影響を受けやすい業界で将来性に不安がある
- 中国経済の先行きが不安
【電気機械器具製造・卸企業がM&A・事業承継の相談先】
- M&A仲介会社
- 地元の金融機関
- 地元の公的機関
- 地元の弁護士・税理士・会計士など
- マッチングサイト
【電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継を成功させるポイント】
- M&A・事業承継の理由を明確にする
- 最適な手法を選択する
- 準備をきちんと行う
- 事業承継の場合、後継者の教育を行う
- 従業員・取引先などへの報告は確定後にする
- M&A・事業承継・譲渡・売却の専門家に相談する
電気機械器具製造・卸のM&A・事業承継では、幅広い専門知識や高い交渉力が必要となるため、M&A仲介会社など専門家によるサポートをおすすめします。
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