栃木県のM&A・事業承継・会社売却の現状は?案件一覧や事例も紹介!

取締役 営業本部長
矢吹 明大

株式会社日本M&Aセンターにて製造業を中心に、建設業・サービス業・情報通信業・運輸業・不動産業・卸売業等で20件以上のM&Aを成約に導く。M&A総合研究所では、アドバイザーを統括。ディールマネージャーとして全案件に携わる。

本記事では、栃木県のM&A・事業承継・会社売却の現状を紹介します。栃木県のM&A・事業承継の案件一覧や、最適な仲介会社を選ぶポイント、M&A成功事例などもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 栃木県のM&A・事業承継・会社売却の現状
  2. 栃木県近郊のM&A・事業承継・会社売却案件一覧
  3. 栃木県のM&A総合研究所での成約事例
  4. 栃木県のM&A・事業承継・会社売却案件を探す3つの手段
  5. M&A仲介会社を選ぶ5つのポイント
  6. 栃木県のM&A・事業承継・会社売却まとめ
  7. 栃木県の成約事例一覧
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1. 栃木県のM&A・事業承継・会社売却の現状

帝国データバンクの調査によると、2023年における栃木県内企業の後継者不在率は56.3%です。
栃木県内企業の後継者不在状況について、経営者の年代別では「70代」は30.7%、「80代以上」は32.0%であり、高い比率を記録しています。
業種別では「小売業」が65.4%で最も高く、「サービス業」63.4%、「建設業」62.3%、「運輸・通信業」55.0%と続いている状況です。

また、栃木県内企業の休廃業・解散件数は807社です。
法的整理を行った「倒産」企業131社を含めると、1年間で938社の企業が消滅したことになります。
休廃業・解散率は3.76%、1日当たり約2.6社の企業が消滅している状況です。
また、「休廃業・解散」した企業の54.8%が「黒字企業」で、事業環境悪化による「あきらめ廃業」が目立っています。

さらに、事業承継に関しては、栃木県ではM&Aを活用した取り組みが進められています。
特に、後継者が不在の企業が増える中、地域経済の維持と企業存続を目的としたM&Aが重要な選択肢となっており、県内でも取引件数が増加傾向にあります。
事業承継のケースとしては、地元企業同士の合併や、外部企業による買収を通じた技術やブランドの継承が主流であり、特に小規模企業においてはこうした動きが活発化しています。
また、県内の金融機関や自治体が積極的に支援することで、円滑な事業承継が行われるようになってきています

参考:帝国データバンク「後継者不在に関する栃木県内企業の実態調査(2023年)」
   帝国データバンク「栃木県内企業「休廃業・解散」動向調査(2023年)」

2. 栃木県近郊のM&A・事業承継・会社売却案件一覧

栃木県など関東・甲信越エリアで、実際に公開されている譲渡希望案件を紹介します。

【業歴20年以上/年間400件対応】栃木県のリフォーム・リノベーション事業

業歴20年以上のリフォーム会社です。一般住宅のリフォームの他、店舗改装、行政施設修繕等も行う。職人は基本的に外注していますが、長年の業歴から同社専属の外注先も複数あります。WEB見積やLINE見積等にも対応し、時代に合わせた顧客獲得の努力を続けている状況です。
 

エリア 栃木県
売上高 2.5億円〜5億円
譲渡希望額 〜1,000万円
譲渡理由 後継者不在(事業承継)

【関連】【業歴20年以上/年間400件対応】栃木県のリフォーム・リノベーション事業(住宅・不動産・建設) | M&A総合研究所

【インテリア商社/内装工事×首都圏】有名外資ホテルやテーマパークなどが主要顧客

約10社の海外インテリアメーカーとの日本総代理店契約を保有し、誰もが知る外資ホテル、テーマパーク、外資ブティックなどの主要顧客を持っています。インテリア商社・内装工事を手掛ける企業です。
 

エリア 東京都
売上高 5億円〜10億円
譲渡希望額 1,000万円〜5,000万円
譲渡理由 後継者不在(事業承継)

【関連】【インテリア商社/内装工事×首都圏】有名外資ホテルやテーマパークなどが主要顧客(商社・小売・流通) | M&A総合研究所

【首都圏エリア/業歴数十年以上】塗装・防水工事業

元請企業からの一次請けの立場で、多数の外注先を抱えている会社です。業歴数十年以上の実績から、元請企業からのインバウンド案件が100%です。
 

エリア 関東・甲信越
売上高 1億円〜2.5億円
譲渡希望額 5,000万円〜1億円
譲渡理由 後継者不在(事業承継)

【関連】【首都圏エリア/業歴数十年以上を誇る塗装・防水工事業】(住宅・不動産・建設) | M&A総合研究所

【難関大学進学実績多数/生徒総数1,000人超】英語特化進学塾

地元での高い知名度があり、高い継続率・リピート率を誇ります。東大、京大など最難関大学へ、毎年合格者を輩出しています。
 

エリア 関東・甲信越
売上高 1億円〜2.5億円
譲渡希望額 応相談
譲渡理由 後継者不在(事業承継)

【関連】【難関大学進学実績多数/生徒総数1,000人超】英語特化進学塾(教室・教育・ノウハウ) | M&A総合研究所

【関東】人材採用支援 / コンサルティング事業

採用に関する総合コンサル事業を手掛ける会社。多くの提携先を抱えており、全国規模でのパイプを持っています。同業他社に比べ、支援できる幅が広く、顧客のニーズによって柔軟にサポートが可能です。
 

エリア 関東・甲信越
売上高 5億円〜10億円
譲渡希望額 1,000万円〜5,000万円
譲渡理由 戦略の見直し

【関連】【関東】人材採用支援 / コンサルティング事業(ウェブサイト・システム) | M&A総合研究所

群馬県のM&A・会社売却・事業 承継の現状や動向については下記の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

【関連】群馬県のM&A・会社売却・事業 承継の現状や動向は?最新案件・仲介会社のポイントを紹介!

3. 栃木県のM&A総合研究所での成約事例

弊社がお手伝いさせていただいたM&Aのうち、栃木県での成約事例をご紹介いたします。

排水処理コンサルティング業のM&A成約事例

弊社では、排水処理コンサルティング業の企業様と水処理設備のコンサルティング業の企業様とのM&Aをお手伝いいたしました。
譲渡企業と譲受企業の社長のお二方に、M&Aを決意した背景や今後へのビジョンについてインタビューいたしました。
詳細は以下のURLからご覧ください。

【譲渡企業:排水処理コンサルティング業K社】
創業34年 栃木県本社
主に工場等の廃水診断やコンサルティング、浄水設備の運転管理等を行う。取引先は地場企業から大手企業まで幅広く、排水処理に関する確かな技術と長年の誠実な取引で信頼関係を築いています。
  
【譲受企業:環境関連ソリューション業L社】
創業50年 大阪府本社
水処理設備のコンサルティングを中心とした環境事業だけでなく、エネルギー関連事業や不動産業も併せて行う。

【関連】M&A成約インタビュー | M&A総合研究所

4. 栃木県のM&A・事業承継・会社売却案件を探す3つの手段

栃木県のM&A・事業承継・会社売却案件を探す手段としては、主に以下3つの方法があります。

  1. 公的機関・地元の金融機関などに相談する
  2. M&Aマッチングサイトを活用する
  3. M&A仲介会社・専門家に相談する

①公的機関・地元の金融機関などに相談する

栃木県のM&A・会社売却・事業承継案件を探す手段としては、栃木県の公的機関・金融機関に相談する方法もあります。

栃木県事業承継・引継ぎ支援センター

栃木県事業承継・引継ぎ支援センターに限らず、全国の事業承継・引継ぎ支援センターが行っている独自事業である後継者人材バンクも活用できます。後継者人材バンクとは、事業承継により経営者となることを望む起業家と、後継者不在の中小企業をマッチングするサービスです。

登録された起業家の希望と、後継者不在企業側の条件が一致した場合に両者を引き合わせ、双方が合意すればその後の事業承継手続きなども事業承継・引継ぎ支援センターがバックアップしてくれます。士業などの専門家に実務を依頼しない限り、一連の支援は無料です。

②M&Aマッチングサイトを活用する

栃木のM&A・会社売却・事業承継案件を探す手段としては、近年、注目されている以下のようなM&Aマッチングサイトを活用する方法もあります。

  • M&A総合研究所
  • BATONZ(バトンズ)
  • TRANBI(トランビ)

M&A総合研究所

M&A総合研究所が運営するM&Aプラットフォームは、AIシステムを採用しており、高精度のマッチングを目指しています。豊富な案件を手軽にご覧いただくことが可能です。

M&Aアドバイザーによる支援が必要な場合は、別途、お手続きしていただければ丁寧なサポートをご提供します。

【関連】M&A・事業承継ならM&A総合研究所
電話で無料相談
0120-401-970
WEBから無料相談
M&Aのプロに相談する

BATONZ(バトンズ)

BATONZは、成約支援実績が国内トップクラスのM&A・事業承継マッチングサイトです。対面での無料相談サービスも行っています。

TRANBI(トランビ)

TRANBIは、主に1億円以下の小規模案件を取り扱うM&A・事業承継マッチングサイトです。国内最大級規模のM&A・事業承継プラットフォームの1つといえます。

M&A仲介会社の特徴と選び方については下記の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

【関連】M&A仲介会社の特徴と選び方!手数料・サービスなどを徹底解説| M&A・事業承継ならM&A総合研究所

③M&A仲介会社・専門家に相談する

栃木県のM&A・会社売却・事業承継案件を探す手段として、栃木県で仲介実績があるM&A仲介会社・専門家に相談する方法があります。
M&A仲介会社や専門家は、多数の案件を取り扱っているため、幅広い選択肢を提供します。彼らは独自のネットワークを活用して、クライアントのニーズに合った相手先を見つけることに長けています。

また、初めてM&Aを実施する企業にとって、手続きや交渉のサポートを行うことで、安心してプロセスを進めることが可能です。
仲介会社や専門家は、一貫したサポートを提供するため、M&Aの全過程にわたって的確なアドバイスを受けることができます。これにより、トラブルを防ぎ、スムーズにM&Aを進行させることができます。

5. M&A仲介会社を選ぶ5つのポイント

栃木県でM&A仲介会社を選ぶ際は、本章で紹介する5つのポイントに注目すると成功率を高められます。

①該当する分野の専門的知識・M&A実績がある

M&A仲介会社が、依頼者と同分野の事業に従事していた経験または同分野のM&A実績があると、M&Aを円滑に進められます。

該当する分野におけるM&Aの実績がある仲介会社は、その分野に特化した専門的な知識を有しています。例えば、製造業やIT業界など特定の業界は、業界特有の課題やニーズが独特なことが多いです。

そのため、仲介会社を選ぶ際は、自社の業界において実績が豊富な仲介会社を選ぶことが重要です。これにより、適切なアドバイスを受けることができ、成功率が高まります。

②同様の案件規模・地元M&A案件の実績がある

同じ分野でも、案件規模によって求められる知識は変わります。栃木県でのM&A支援実績が多ければ、ほかの栃木企業・専門家・金融機関との連携もスムーズに進みやすいです。

仲介会社には、それぞれ得意とする案件規模やエリアがあります。例えば、地元の中小企業を対象としたM&Aに強みを持つ仲介会社は、地域の特性や市場動向を把握しており、地域に根ざした適切なアプローチを提案してくれます。

自社の案件規模や地域に適した仲介会社を選ぶことで、より効率的にM&Aを進めることが可能です。

③M&Aに関する幅広い知識・経験を持っている

M&Aでは、法律・会計・税務・労務など幅広い知識が求められます。M&Aに関する知識と経験を持っているだけでなく、不足をカバーできる専門家とのネットワークを持っていることも重要です。

例えば、税務面での最適なアドバイスを提供できる仲介会社は、売却益にかかる税金を最小限に抑えるための戦略を提案してくれます。幅広い知識と経験を持つ仲介会社であれば、あらゆる問題に迅速かつ適切に対応できます。
特に複雑な案件では、このような広範な知識が重要となります。複雑な法的問題や財務分析にも対応できる仲介会社を選ぶことで、安心してM&Aプロセスを進めることができます。

④手数料・相談料・報酬体系がわかりやすい

手数料の負担額が不明確だと、不安で信頼関係を築きにくくなったり依頼をためらったりするケースがあります。シンプルな報酬体系の仲介会社を選んだ方が、トラブルなくM&A手続きを進めやすいです。

例えば、成功報酬型の料金体系を採用している仲介会社は、案件が成功するまで費用が発生しないため、予算管理がしやすくなります。手数料や相談料、成功報酬などの費用がわかりやすく提示されている仲介会社を選ぶことで、予算管理がしやすくなります。

また、料金に関する不明点は事前に確認しておくことが大切です。不明確な料金体系を持つ仲介会社に依頼すると、予期せぬ出費が発生するリスクがあるため、注意が必要です。

⑤担当スタッフの対応・相性が良い

M&Aを成功させるうえで、担当者との信頼関係も非常に重要な要素の1つといえます。仲介会社の実績も大事ですが、それだけにとらわれず担当スタッフとの相性を見極める目もポイントです。

例えば、担当者が親身になって相談に乗ってくれるか、丁寧に説明してくれるかなどの対応の質が問われます。自分の意見をしっかりと伝えられ、相手の意志を理解することができるスタッフとの相性が良ければ、M&Aの過程もスムーズに進行します。

信頼できる担当者と協力することで、安心してM&Aを進めることができます。

M&A仲介については下記の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

【関連】M&A仲介とは?FAとの違いや依頼のメリットと費用相場など選び方も解説!

6. 栃木県のM&A・事業承継・会社売却まとめ

本記事では、栃木県におけるM&A(合併・買収)、事業承継、会社売却の現状と最新動向について詳しく紹介しました。以下に主要なポイントをまとめます。

  • 栃木県のM&A・事業承継・会社売却の現状
  1. 後継者不在の問題: 2023年の調査によると、栃木県内企業の56.3%が後継者不在の状況にあります。特に高齢経営者が多く、70代が30.7%、80代以上が32.0%という高い比率を示しています。業種別では、小売業が最も高く65.4%、次いでサービス業、建設業、運輸・通信業が続いています。
  2. 企業の休廃業・解散: 年間で938社が消滅しており、そのうち54.8%が黒字企業という「あきらめ廃業」が目立っています。休廃業・解散率は3.76%で、1日当たり約2.6社が消滅しています。
  • 栃木県近郊のM&A・事業承継・会社売却案件一覧
  1. リフォーム・リノベーション事業: 栃木県内のリフォーム会社が譲渡希望。後継者不在が理由です。
  2. インテリア商社・内装工事: インテリア商社が譲渡希望。後継者不在が理由です。

本記事では、栃木県のM&Aや事業承継の現状や案件の具体例を紹介し、実施に際しての参考情報を提供しています。公的機関や専門家のサポートを活用し、スムーズな事業承継や会社売却を目指すためのヒントとなる内容です。

7. 栃木県の成約事例一覧

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