名古屋駅前から広がる税務の未来
“融合”による業界進化
■インタビュー
譲受企業:税理士法人総合経営グループ副代表/東海(一宮)事務所所長 長谷川 真也 氏
京都を拠点に、税務・会計・事業承継・人事労務支援まで幅広い領域で企業を支えてきた税理士法人総合経営。
今回、愛知県名古屋市に事務所を構える税理士法人Aを譲り受け、新たな展開へと踏み出した。
都市部への拠点拡大と、グループの相乗効果を見据えたこの取り組みの背景と展望を、長谷川氏に聞いた。
“名古屋駅前”に拠点を──戦略見直しの好機
M&Aを検討し始めたタイミングについて、長谷川氏はこう振り返る。
「以前から検討をしていた中、M&A総合研究所とのご縁があり“そろそろ戦略を見直す時期”だと感じたんです」。
名古屋駅からのアクセスの良さと、規模感のある事務所を譲り受けることで、今後の展開に大きな可能性を感じたという。
従業員ごと“継承”することで、組織のバランスを保つ
税理士法人Aを譲受した最大の決め手は、「従業員がそのまま残る」ことだった。
「事務所単体を引き継いでも、人がいなければ機能しません。従業員ごと受け入れることで、すぐに実務が動き出せる状態でスタートできたのは非常に大きな利点でした」。
TOP面談の際は「断られるかもしれない」と感じたほど慎重な雰囲気もあったが、実直なやり取りを通じて信頼を深めることができたという。
名古屋×一宮×京都──3拠点連携で地域最適化を目指す
今回のM&Aで目指すのは、“拠点間連携による価値最大化”だ。
「グループの知見と資源を活かして、名古屋事務所をより魅力的に発信していきたい」。
その第一歩として、金融機関との連携や、無料相談会・研修セミナーの強化も予定している。
「地域で信頼される専門家集団」としてのポジション確立を図りたいと語る。
従業員とお客様の“安心”を生むM&Aの姿勢
譲渡企業側へのアドバイスとして、長谷川氏は「従業員への説明が何より重要」と語る。
「M&A後に何が変わるのか、どう働き方が変化するのか。先にビジョンをしっかりと伝えておくことで、安心して業務に臨んでもらえます」。
自らも譲渡側・譲受側両方の立場を経験しているからこその視点だ。
M&Aアドバイザー・藤井健人の“動きの早さ”と信頼感

「藤井さんは本当に頼れる存在でした」。
長谷川氏はこう語る。
「話が停滞しかけた時でもすぐに動いてくれましたし、3者面談をすぐに組んでくれて、懸念点を丁寧に解消してくれました」。
加えて、「M&Aのマッチングや交渉にも強く、従業員の不安解消にも事前から動いてくれた。周囲の関係者からの評価も非常に高かった」と絶賛する。
“組織”を引き継ぎ、未来を変える──
信頼と仕組みの融合で
より強い地域密着型の専門家集団へ
担当者からのコメント

譲渡企業のオーナー様はご高齢でご体調も優れず、後継者も不在という状況からご相談をいただきました。
一方で、譲受企業様は愛知県内に支店を構え、名古屋エリアでの事業拡大を目指されており、オーナー様とは以前からご縁があったことも相まって、スムーズかつ迅速にご決断いただくことができました。
その結果、約3カ月という短期間でご成約に至り、M&Aプロセスも円滑に進行したことで、オーナー様のご負担やご心労を最小限に抑えることができました。
今回のM&Aを通じて、両事務所のさらなるご発展とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
(会計提携第一部 シニアマネージャー 藤井 健人)