成約インタビューM&A事例

自動車販売業のM&A事例【新潟県】

人生の転機と事業拡大の野望
カスタムカー専門店が下したM&Aの決断

  • 譲渡企業

    株式会社FORTYSECOND

    取締役

    前迫 優祐 様

    業種
    自動車販売業
    地域
    新潟県
    売上
    約6億円
    社長の年齢
    30代
    譲渡理由
    事業拡大
  • 譲受企業

    株式会社ZEAL.TEAM

    業種
    自動車買取・販売業
    地域
    東京都
    売上
    120億円
    上場有無
    未上場
    譲受目的
    買取販売・整備・カスタム等の業容拡大

マークX・カスタムカー専門店「Tism」を運営する、株式会社FORTYSECOND。ニッチな層に特化した事業展開で成長を遂げてきた同社が、この度、株式会社ZEAL.TEAMへ譲渡を決断した。今回のM&Aは、創業者である前代表が人生の転機を迎え、家族との時間を優先したいという想いから検討が始った。一方、事業のさらなる成長と拡大を望んでいた現取締役の前迫氏。本インタビューでは、それぞれの想いが合致し、未来に向けた新たな一歩となった今回のM&Aについて迫る。

【譲渡企業】株式会社FORTYSECOND
本社:新潟県
事業内容:マークX・カスタムカー専門店「Tism」の経営を手掛ける。

【譲受企業】株式会社ZEAL.TEAM
本社:東京都
事業内容:トラック・バス・重機など、商用車の買取・販売専門店を運営。

譲渡企業
株式会社FORTYSECOND
取締役 前迫様 インタビュー

ニッチな層を狙う独自の強み

―まず、御社の創業の経緯について教えてください。

創業は、もともと中古車販売店に勤めていた田山(前代表)が新潟で独立したことがきっかけです。当社の強みは、普通車をただ販売するのではなく、カスタムカーに特化してニッチな層をターゲットにしている点です。車の需要全体から見ると10%〜15%ほどかもしれませんが、そのピンポイントな層を捉えることで成長してきました。

―どのように事業を展開・拡大されてきたのでしょうか。

創業当初は住宅街の非常に狭い場所で、15台ほどしか車を置けないような敷地で営業していました。手狭になったため、現在の広い土地に移転したのですが、正直なところ「100台も置ける敷地をうまく使えるのか」と不安もありました。しかし、気づけば在庫が増え、「置き場所がないね」という状況になるほど、あっという間に事業が拡大していました。自分たちが気づかないうちに、どんどん成長していたという感覚です。

M&Aで描く新未来

―譲渡をお考えになったきっかけや背景を教えてください。

前代表の田山に子供が生まれたことが一番のきっかけです。子供が生まれてからは人が変わったように子煩悩になり、子供との時間を何よりも優先したいという想いが強くなったと聞いています。一方で私は、事業をさらに大きくしていきたい気持ちが強かったので、M&Aの話を聞いた時は前向きに捉えることができました。

―検討を進められる上で、希望や大事にされた条件を教えてください。

最も重視したのは、従業員たちの給料を底上げし、気持ちに余裕を持って仕事ができる環境を整えることでした。M&Aをしても給料が変わらないのでは意味がないと考えていたので、そこは絶対に譲れない条件として田山と共に強く希望しました。今回のM&Aで、従業員の給与テーブルについてもしっかりと協議を進めてもらえることになったので、とても安心しています。

決断の決め手は「人」と「想い」

―最終的に株式会社ZEAL.TEAM様への譲渡をご決断されましたが、印象や決め手を教えてください。

私はスポーツをしていたので体育会系の気質があるのですが、株式会社ZEAL.TEAMさんも体育会系の雰囲気を感じ、ウェルカムな気持ちになりました。給与形態についても真摯に耳を傾け、しっかりと折り合いをつけていこうと誠意が伝わってきたので、安心して任せられると思いました。また、担当の三枝様と森畠様は、会社の雰囲気とは少し違う頼りになりそうな印象で、そこも決め手の一つになりました。

―今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

今回のM&Aでは、設備投資をほぼ100%確約していただいています。これにより、今までできなかった業務にも挑戦できるようになるので、非常に楽しみです。まずは、新しい会社のやり方に足並みをきっちり揃えることが最優先だと考えています。不安もありますが、一つひとつ確実に乗り越え、新しい体制のもとで会社の成長に貢献していきたいです。

M&Aを検討されている経営者様へメッセージをお願いします。

M&Aを進める上で、「自分が上だ」という立場に立つことは避けるべきです。あくまで対等な目線で、お互いが譲り合いながら進めることが非常に重要だと思います。どちらかが意地を張ってしまうと、話が進まずに時間だけが過ぎてしまいます。譲れるところは譲り、妥協できないところはしっかりと交渉することで、良い結果につながると思います。
 

最後に、M&A総合研究所にお任せたいただいた理由を教えてください。

M&A総合研究所さんには、本当によくしていただきました。今後の事業展開でM&Aを検討する際は、ぜひまたお力添えをお願いしたいです。私から見た和地さんは100点でした。

人生の新たなフェーズを迎えた創業者の想いと、事業のさらなる成長を望む取締役のビジョン。この二つの異なる想いは、今回のM&Aによって見事に合致した。その結果、株式会社FORTYSECONDは、株式会社ZEAL.TEAMの資金力を活用し、新たな設備投資によって事業をさらに拡大させていくこととなった。ニッチな分野で培ってきた確かな技術力と大企業の経営ノウハウが融合することで、今後のさらなる発展が期待される。

担当者からのコメント

和地 秀幸
オーナーの田山様、取締役の前迫様は30代と、お二人とも非常にお若く、日々成長構想を練りながら著しく事業を成長させておられました。一方、ライフステージの変化が訪れたタイミングと、事業成長のためにリソースが求められたタイミングが一致したことで、この度ご相談をいただきました。 譲受側のZEAL.TEAM様も著しく成長されておられる企業様で、FORTYSECOND様への設備投資や従業員の方々の処遇面等で様々な漢気を見せていただきながら、この度のご成約となりました。 双方勢いのある企業様同士のM&Aに携わらせていただき、担当者として大変嬉しく思っております。 今後とも更なる発展を願っております。
(企業情報本部 海外事業部 主任 和地 秀幸)

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