成約インタビューM&A事例

アミューズメント向け景品卸売業のM&A事例【大阪府】

誰もが、それぞれの幸せを叶えられるまちをつくる。
「共創」を掲げるONES GROUPの戦略的M&A

  • 譲渡企業

    有限会社エスディーワイ

    業種
    アミューズメント向け景品卸売業
    地域
    大阪府
    売上
    3億円
    社長の年齢
    60代
    譲渡理由
    後継者不在
  • 譲受企業

    株式会社ワンズ

    村尾 尚太郎 様

    業種
    投資事業、アミューズメント事業 他
    地域
    大阪府
    売上
    非開示
    上場有無
    未上場
    譲受目的
    アミューズメント関連事業の強化

長年の取引先をグループに迎え入れた株式会社ワンズ(所在地:大阪市中央区)。このM&Aは、単にアミューズメント関連事業の景品流通を内製化するという守りの姿勢ではなく、お互いの強みを掛け合わせることで事業を大きく伸ばすという「攻め」の決断でした。M&Aを成長戦略の柱と位置づけ、「共に成長する共創」スタイルを掲げるONES GROUPの、戦略的M&Aの背景と、その後のビジョンについて、代表取締役の村尾様にお話を伺いました。

【譲渡企業】有限会社エスディーワイ
本社:大阪府
事業内容:ゲームセンター向けにアミューズメントの景品販売を手掛けている。

【譲受企業】株式会社ワンズ
本社:大阪府
事業内容:投資事業・経営支援事業、不動産賃貸、売買事業を展開している。

譲受企業
株式会社ワンズ
代表取締役 村尾 尚太郎 様 インタビュー

始まりはアミューズメント事業から

―まず、御社についてご紹介いただけますでしょうか。

もともとは、先代が約50年前に始めたアミューズメント事業が私たちの原点です。そこから不動産投資を始め、不動産管理・仲介等の不動産事業全般へ。さらに建物のリフォームや修繕を自社で行う中で建築事業へと独立させました。10年前にONES GROUPとして組織変革を行い、「誰もが、それぞれの幸せを叶えられるまちをつくる。」を当社の存在意義として定めています。

さまざまな視点から「幸せな暮らし」に寄り添う

―御社の強みについて教えてください。

さまざまな視点から「幸せな暮らし」に寄り添うために、事業の横展開を進めてきたことが当社の強みだと考えています。祖業のアミューズメント業から、不動産、建築まで、一見バラバラに見える事業を通じて、お客様の「暮らし」に関わるさまざまなニーズに応える力を培ってきました。

成長戦略の柱としてのM&A

―M&Aを検討されたきっかけを教えてください。

数十年前に不動産投資を始めた時から、M&Aを不動産買収事業の成長戦略の一つとして活用してきました。昨年からは、事業の横軸を広げていくための戦略的M&Aを積極的に行っております。当社グループの存在意義の実現を目指し、シナジー効果を明確に描き、事業領域を拡大していくための重要な手段と位置づけています。

優秀な人材と経営ノウハウの掛け算

―最終的にエスディーワイ様を譲り受けされた理由を教えてください。

今回のM&Aは、長年のお取引のあったエスディーワイ様をお迎えしたもので、単なる「内製化」ではなく、事業そのものを大きく伸ばす「攻め」のための決断でした。長年お付き合いがあったからこそ、エスディーワイ様の優秀な人材による圧倒的な営業力というポテンシャルを間近で感じていました。彼らの能力を120%発揮させるために、我々が持つ経営管理やシステム化のノウハウを投入すれば、企業として飛躍的に成長できると確信したのが決め手です。お互いの強みを持ち寄り、1+1を3にも5にもできる明確な成長イメージが描けました。

既存事業の強化と他分野への横展開

―今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

短期的には、我々のサポートでエスディーワイ様の組織基盤を強化し、既存のアミューズメント関連事業をさらに伸ばします。さらに、エスディーワイ様の強力な営業力を活かし、アミューズメント業界で培った卸売・小売のノウハウを他分野へ横展開していきたいです。自社製品の開発やBtoCへのターゲット拡大など、新たな事業の柱を育てていくイメージですね。本件は、エスディーワイ様のポテンシャルを最大限引き出す「共に成長する共創スタイル」を強く意識した成功モデルとして、今後もM&Aを成長戦略の柱として活用していきたいです。

M&Aはスピード感と成長を実現する手段

―今後、事業展開の一つとしてM&Aを活用されることはありますか?

スピード感と事業領域の拡大を目指すのであれば、M&Aを活用しない理由はないと考えています。M&Aは、我々の成長戦略における極めて重要な手段です。ただ、何でも投資するわけではありません。私たちの存在意義の実現を目指し、唯一無二の独創性をもって、人と地域の懸け橋となることを軸に、人びとの暮らしを中心に私たちが持つ経営支援のノウハウを投入することで、圧倒的な成長を実現していきます。今後も後継者不在で悩んでいる企業やグループ化により成長を考えている企業など、共に成長できるパートナーと手を取り合えたらと考えています。

契約後が本当のスタート

―M&Aをご検討されている経営者様にメッセージをお願いいたします。

譲渡を考えている方へ:
M&Aは、ご自身が人生をかけて築いた事業や文化を、次のステージヘ「つなげる」ための重要な経営判断です。従業員や事業の未来にとって何が最善かを第一に考え、その価値を最大化してくれる相手を冷静に見極めることが、皆にとって一番良い未来につながるのではないでしょうか。

譲受を考えている方へ:
M&Aの本当のスタートは、M&A成立後だと思います。相手企業の「文化」や「人の想い」をすべて引き受け、共に事業を「育てる」という視点を持つことが重要だと感じます。シナジーは自然に生まれるものではなく、両社が力を合わせて創り出していくものです。共に未来を築くパートナーとして向き合う姿勢が何よりも大切だと考えています。

最後に、M&A総合研究所にお任せいただいた理由をお聞かせください

今までお付き合いした仲介会社の中で、担当アドバイザーの西川さんは最も満足度が高かったと思います。資料準備や売主様との連携が非常に迅速で、デューデリジェンスの際にはサンドイッチや飲み物まで用意していただくなど、細やかな気配りもいただきました。
こうした両社への気配りが、円満且つ穏やかに進めることにつながり、何より信頼感となりました。細かな物事もヒアリングしやすく、スムーズに調整をしていただくなど、そうしたサポートのおかげで、我々は経営判断に集中し、スムーズにクロージングまで進めることができました。

半世紀にわたり「暮らし」に寄り添う多角的な事業を展開してきたONES GROUPと、長年の取引で培った信頼関係のもと、強力な営業力を持つエスディーワイの出会いは、まさに「共創」を前提とした理想的なM&Aとなりました。エスディーワイの優秀な「人」というポテンシャルと、ONES GROUPが持つ経営管理・システム化のノウハウが見事に合致し、1+1を3にも5にもする成長戦略が描かれています。この成功体験をモデルケースとして、今後も「誰もが、それぞれの幸せを叶えられるまちをつくる。」という存在意義の実現に向け、戦略的なM&Aによる事業拡大への期待が高まります。

担当者からのコメント

西川 良太
譲渡企業のオーナー様は創業者として20年以上に渡り経営をしておりましたが、後継者不在により選択肢としてM&Aを検討していくことになりました。オーナー様と共に長年に渡って会社を支えてきた従業員様もいらっしゃる中で、今回は元々取引があったワンズ様とアミューズメント事業の川上・川下統合を切り口としてご縁を結ぶことができました。トップ面談を複数回重ねる中で、双方のアミューズメント事業への思いが一致していることを私としても実感していきました。今回のご成約により、双方のアミューズメント事業を通じてお客様や従業員様にとっても更なる「幸せな暮らし」が実現されていくことを心から祈念しております。
(提携本部 会計提携第一部 マネージャー 西川 良太)

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