譲渡企業K社
T.S.社長 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q1.この度、ご譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。
私が知る限りでは、同じような事業を国内で手掛けている会社は非常に少ないため、技術を誰かに引き継ぎたいと思っていました。そんな折に、担当アドバイザーの豊田さんから連絡を頂きました。
譲受企業様への印象
Q2.今回の譲受企業L社様に決められたご理由を教えてください。
同じ業界ではありますが、手法が当社とは全く異なるものだったので、M&A後も良い具合に成長できるのではと感じました。
ー手法が異なるからこそ、シナジーをつくることができると感じられたのですね。
はい。お互いが設計やコンサルティングしていた現場を見学し合ったことで、お互いのやり方や着眼点が違うことが分かり、M&Aすればシナジーを生み出せるのではと思いました。そういった、お互いの技術力を確かめるタイミングがあったので、安心して決断できたかと思います。
弊社との出会い
Q3.ご検討を始められてから様々な情報を収集されたことと存じます。弊社以外にも他社様へ問い合わせていたのでしょうか?
M&A総合研究所さんにしか相談はしていませんでした。そもそもM&Aという選択肢は当初は考えていませんでした。豊田さんから連絡を頂いたことが今回M&Aを検討し始めたきっかけです。
ーそうだったのですね。どのような流れで話が進んだのでしょうか?
約1年前に豊田さんから連絡を頂き、初めてお会いしました。そこからは様々な社内資料を豊田さんにお渡ししていました。L社様を紹介いただいてからは約3ヶ月でM&A成立と、豊田さんの的確な対応のおかげで大変早く話が進みました。
Q4.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
豊田さんとは、仕事の話も雑談もたくさんしました。対話を重ねる中で信頼関係を築けたと思っています。M&Aのメリットだけではなくデメリットも、さらには気を付けた方が良いこと等もはっきりと教えてくれたので、安心して進めることができました。また信頼関係が築けていたので、自分の思っていることを正直に言うことができました。
そういう意味で、豊田さんが担当ではなかったら今回のM&Aは成立していなかったと思います。感謝しております。
今後への期待
Q5.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
誰もやってこなかった、当社のオンリーワンの技術が後世に残っていくことが良かったと思っています。
私はもともとチャレンジャー気質な部分があるので、新しい着眼点を持って取り組んできた当社の事業に誇りを持っています。その事業に対して、L社様が「命をかけて貢献します」と言ってくれたことが、本当に嬉しかったです。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
M&Aをする中でのメリットとデメリットを理解した上で、デメリットをどのように考えていくのかという部分を整理し、そういったことを相談できる関係性を担当のアドバイザーと築くことが大事だと思います。今回はそういう関係を担当の豊田さんと築けたことや、豊田さんやL社様と出会ったご縁を大切にしたことが成功に繋がったと思います。
譲受企業L社
Y.O.社長 インタビュー
親和性のある業界
Q1.今回のM&Aを検討されたきっかけを教えてください。
5年以上前からM&Aを考えており、過去にもM&Aを実施した経験があります。当社と関連がある、環境関連の会社様という条件で探してはいましたが、ニッチな業界なので、対象となる会社の数は多くありませんでした。
今回、M&A総合研究所さんからご紹介いただいたK社様は特に親和性を感じたので、本格的に検討しました。
M&Aの決め手
Q2.K社様の譲り受けを決められたご理由を教えてください。
M&Aを検討する際に重視するポイントは2点あります。
1点目は人材確保です。当社は受注数は多いものの、現在の人員数ではなかなか対応が難しい部分があり、お断りせざるを得ない現場の状況があったため、その領域で活躍できる人材を早く確保したいと思っておりました。
2点目は、取引先と信頼関係を築いていることです。長年取引を続けて確かな信頼関係を築かれている固定客を持っていらっしゃる点が、魅力的に感じました。
ーお互いの工場現場を実際に見学されたと伺いましたが、その際の印象はいかがでしたか?
ある一つの作業を行うにしても、クオリティは会社によって様々です。その点、K社様の技術力の高さはさながら、実際の作業のクオリティも大変高いものでした。
S社長と実際にお話しした際にも、そういったプロ意識のある方だな、という印象を受けました。
弊社との出会い
Q3.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。
担当アドバイザーの豊田さんは、オンラインでのミーティングを活用しながらスムーズに対応してくださいました。
ースムーズな対応として、印象に残っている具体的なエピソードなどがあれば教えてください。
デューデリジェンスの際は、通常であればレポートを作成して情報をまとめることが多いかと思いますが、今回はレポートは作らずにオンラインミーティングを設けて、法務・税務面の外部の専門の方も一緒に入って情報共有をしたことで、スピーディーな対応となりました。私としてもその場で詳細な情報を得られたので、安心して確実な意思決定を行うことができました。
今後への思い
Q4.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
K社様が長年取引を続けてきたお客様との太いパイプを活かしたいです。他の新たなお客様も紹介していただけるくらい、お客様と関係性を築いていきたいと考えています。
それに加えて、お客様の立場になってより良いサービスを提供していきたいです。現場一つひとつによって状況は様々なので、お客さんに合わせた最善のサービスを提供していく必要があります。”譲渡企業様の商品+当社のサービス=より良いサービス”となるよう、技術提案営業を強化していきたいです。
Q5.今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。
今後も継続していく予定です。現在もまさにM&Aの最終段階まで話が進んでいる会社もあります。
ー今まさに進められている最中なのですね。今後M&Aを活用される際の方針も併せて教えてください。
方針としては事業利益の拡大が見込めること、顧客へのサービス内容が手厚くなることです。
新しい事業を0からつくり始めると莫大な時間がかかります。その時間を短縮して成長速度をいかにスピードアップできるかどうか、という点を大事にしています。
ー事業領域についてはいかがでしょうか。
既存の領域から遠くない領域を強めていきたいです。似通った領域が組み合わさることで新しいものを生み出し、そしてその新しいものがレッドオーシャンではなくブルーオーシャンとなり、当社の事業発展に繋がればと思っています。
M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。
M&Aを進めるうえで連携を取っていく皆さんと足並みを揃え、情報共有しながら意思決定できたからこそ、最終的に良かったと思えるM&Aができたと思います。そういった安心感のおける仲介アドバイザーと一緒にM&Aを進めると良いのではないでしょうか。
担当者からのコメント
譲渡企業様は、長年誠実に事業を行われてきた、技術・ノウハウを有する排水処理のコンサルティング企業です。後継者の育成や技術・ノウハウの承継には時間を要するため、このタイミングでM&Aをご検討されました。
一方、譲受企業様は、排水処理コンサルティングを中心として主に環境関連事業を行う企業様で、人材・技術・ノウハウ・商圏等を強化されたいと考えていらっしゃいました。
ご両社とも同じ業界のお会社ですが、得意とされる技術や領域が相互に補完関係にあり、また譲受企業様がオーナー様の誠実さ・事業への思いを重視されたことから、ご両社によって良いお相手として本件成立する運びとなりました。非常に良いマッチングでしたので、両社とも今後益々ご発展されることと考えております。
(企業情報第一部 シニアマネージャー 豊田 眞史)