成約インタビューM&A事例

ソフトウェア受託開発業のM&A事例【東京都】

確かな開発力と最先端ブロックチェーンの融合
互いを尊重し切り拓く、共創の未来

  • 譲渡企業

    Kenpal株式会社

    代表取締役

    飯田 貫 様

    業種
    ソフトウェア受託開発業
    地域
    東京都
    売上
    非公開
    社長の年齢
    非公開
    譲渡理由
    更なる事業拡大
  • 譲受企業

    株式会社Pacific Meta

    代表取締役

    岩﨑 翔太 様

    業種
    Webサービスコンサルティング業
    地域
    東京都
    売上
    非公開
    上場有無
    未上場
    譲受目的
    技術領域内製化による案件範囲拡大

受託開発・SES事業で安定した経営基盤と高い技術力を持つKenpal株式会社と、ブロックチェーン技術を活用したコンサルティング事業で急成長を遂げる株式会社Pacific Meta。システム開発における強みの補完と、互いの経営に対する深いリスペクトが交差したことで、理想的なM&A成立を迎えました。両社のトップの想いと、今後の展望についてお話を伺いました。

【譲渡企業】Kenpal株式会社
本社:東京都
事業内容:アプリやWebシステム開発を行っている。

【譲受企業】株式会社Pacific Meta
本社:東京都
事業内容:国内企業向けの戦略コンサルティングおよびグロースマーケティング支援事業を手掛けている。

譲渡企業
Kenpal株式会社
代表取締役 飯田 貫 様 インタビュー

顧客のニーズを追求した起業

―御社の創業の経緯、事業内容と強みを教えてください。

会社員時代にオンライン販売に悩む顧客の声から、SaaS型のECサービスを作れないかと思ったのが起業のきっかけです。14年間経営する中で、モビリティやヘルスケア領域での独自技術開発、スタートアップとのレベシェアによる社会課題解決など、様々な取り組みをしてきました。「課題を抱えている誰かのためにバリューを発揮できる会社でありたい」という想いは今も変わらず、そうした姿勢が多くの企業様からのご相談につながり、現在はSES・受託開発事業を中心に展開しています。多様な開発経験を活かし、スピード感と柔軟性を持って対応できる点が最大の強みです。

社員のゆとりが成長の源泉

―どのように事業を展開・拡大されてきたのでしょうか。

「100年間ゆるやかに成長できる企業」を目標に、特許取得や世界的プログラム採択の自社プロダクトなど、高い技術力で差別化を図りました。事業面では、一括請負の受託開発で信頼を得た後、運用保守のSES契約へ移行し、安定した収益基盤を構築しています。また、フレックス制の導入や残業削減によって、最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整え、順調な業績推移を実現しています。

成熟する業界への危機感

―譲渡をお考えになったきっかけや背景、経緯を教えてください。

創業時、10年後に承継か譲渡することを計画していました。知人の経営者が譲渡を検討していたので、弊社もM&A各社に相談をしたところ、当時、自社プロダクトや共同開発などの赤字事業の影響で、十分な企業評価を得るのが難しいと指摘されました。それを機に経営を見直し、目標の3期連続黒字と財務健全化を達成しました。ホームページにて実績の掲載、エンジニアの技術ブログ発信、ISMS取得など会社評価につながる活動も段階的に進め、業績が盤石になったタイミングで改めてご提案いただき、検討を再開しました。企業価値を高めた今、業界の消耗戦を見据え、自社の強みを活かせるパートナーと組むことが最善と考えました。

企業文化の維持と将来性

―ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件を教えてください。

社員が離職してしまっては元も子もないため、大切に育ててきた「企業文化の維持」を最重要視し、社員がこれまで通り安心して働けるよう現在の体制が大きく変わらないことを希望しました。また、社員がエンジニアとしての経験をベースに、技術職の枠を超えた多様なキャリアパスを描ける環境も重視しました。そのため、同業種ではなく、新たな領域で将来性を感じられる企業様であることも希望条件としていました。

経営手腕への評価と共感

―最終的にPacific Meta様へのご譲渡を決断されましたが、印象や譲渡を決められた理由を教えてください。

ブロックチェーンに特化していることや、グローバルな展開に惹かれました。トップ面談で岩﨑社長とお会いし、ビジネスにまっすぐで楽しそうに仕事をする姿勢も非常に印象的でした。私自身も最初から素を出してお話しでき、当社のこれまでの歩みや経営体制を高く評価していただけたことが嬉しかったです。さらに、当社が第一条件としていた「ハレーションを起こさないこと」についても想いが一致し、大きな安心感に繋がったことが決め手です。

右腕として共に成長する

―今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

グループインできたことを純粋に嬉しく思っており、今後は同じチームとしてしっかりと連携していきたいと考えています。Pacific Meta様からは、「これまでの事業をしっかり継続しつつ、ブロックチェーン案件にも今後、着実に関わっていこう」という堅実なお言葉をいただいています。将来的には、Pacific Meta様が事業を拡大していく中で、当社が売上や技術面において「右腕」のような存在になりたいと考えています。

外の世界と繋がる経営へ

―譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。

自社を見つめ直すために相談してみることをお勧めします。実際に譲渡しなくても、話を聞くこと自体に非常に価値があります。「会社を売る、取られる」とネガティブに捉えず、ご自身の新しいキャリアや会社の成長機会としてポジティブに考えてみてください。M&Aには一部譲渡のように、自分たちが主導権を持ちながら外の世界と繋がって経営する手法など、多様な選択肢があります。ご自身のゴールを定めて、まずは話を聞いてみるのが良いと思います。

最後に、M&A総合研究所にお任せいただいた理由をお聞かせください

完全成功報酬制であることに加え、担当アドバイザーの熱意と丁寧なサポートがありがたかったです。特に企業概要書の作成では、詳細なヒアリングで情報を掘り起こす作業は大変でしたが、結果として譲受企業様から「これほど内容の濃い資料はない」と評価されるものができ、最高のご縁に繋がりました。レスポンスも常に迅速で、当社の内側を誰よりも深く理解し、機会損失がないよう最後まで全力で伴走してくれたことに心から感謝しています。

譲受企業
株式会社Pacific Meta
代表取締役 岩﨑 翔太 様
共同創業者 三宅 悠介 様 インタビュー

世界に通用する事業創出

―御社の創業の経緯、事業内容と強みを教えてください。

弊社はブロックチェーン技術に特化した実装型コンサルティング会社です。日本企業への新規事業開発支援、海外プロジェクトの日本展開、アセットマネジメントの3つを柱としています。過去に国内向けの事業をM&Aで譲渡した経験から、2回目の起業はグローバルに通用する新しいテクノロジー領域で勝負したいという想いでスタートしました。社内にバイリンガルのビジネス開発チームを擁し、海外の最先端情報をいち早くキャッチできる点が大きな強みです。

開発体制の抜本的な強化

―M&Aを検討されたきっかけを教えてください。

グローバルなビジネス展開やマーケティングに強みを持つ一方で、社内にエンジニアはいるものの、大規模なシステム開発を安定して行えるような組織的な開発力が不足していました。今後、さらに高度な技術支援やプロジェクトを推進するためには、社内の開発体制を抜本的に強化する必要があります。そこで、優秀なエンジニアを多数抱え、確かな実績を持つシステム開発会社とのM&Aを検討し始めました。

利他的な経営哲学への共感

―最終的にKenpal様を譲り受けられましたが、印象や譲り受けを決められた理由を教えてください。

最初は確かなシステム開発の実績や、飯田社長が英語に堪能でいらっしゃることなど、弊社のニーズと合致する点に惹かれました。譲り受けを決めた理由は、飯田社長のお人柄です。トップ面談を通じ、ご自身の利益よりも他者の利益を考え、当社のことまで思いやってくださる利他的な姿勢を強く感じました。経営経験が豊富だからこそ、弊社の視点に立って物事を考えてくださり、この方とならご一緒した後も必ず上手くやっていけると確信しました。

強固な開発基盤の確立

―今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

当社に不足していた「大規模なシステム開発を安定して行う組織的な開発力」の拡充に大きく期待しています。弊社の強みであるビジネス展開やマーケティング力と、Kenpal様の確かな開発体制を掛け合わせることで、より強力に事業を推進できると考えています。Kenpal様には、中長期的にはグループ全体のシステム開発を牽引していただく存在になっていただきたいです。

AIを活用したバリューアップ

―今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。その際の方針も併せて教えてください。

ジョインしてくださった企業様のことも大切にしつつ、今回のように本当に相性が良く、お互いを思いやれる企業様とのご縁があれば、ぜひご一緒したいです。方針としては2つあり、1つは今回のような「自社にない能力の拡充」です。もう1つは、当社の強みである「AIネイティブ」な経営手法を導入し、現場の皆様が納得できる形で業務を効率化して、共に業績を大きく伸ばしていけるようなM&Aも検討していきたいです。

譲渡に至る背景の深い理解

―M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。

譲受企業側は、会社を譲渡される方が「どういう心情でM&Aを検討するに至ったのか」という、背景の解像度を上げることが一番重要だと感じています。業績が良く、すぐお相手が見つかる会社は、裏を返せば「無理に譲渡する必要はない会社」とも言えます。それにもかかわらず、なぜ譲渡を考えているのか。その背景や心情に心から納得できないと、M&A後にうまくいかない気がしています。相手の気持ちをしっかり理解し、深掘りすることが何より大切ではないでしょうか。

最後に弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。

岩﨑様: 面談後に飯田社長がどういう心境だったかなど、本音をしっかりと引き出してくれたおかげで、スムーズに進めることができたと思っています。飯田社長から非常に信頼されていたのが印象的でした。

三宅様: どのステップでも、「本当にそこまで気にするべきなのか?」と思うくらい細かくケアをしてくれました。 面談の前後で「どう話すか」「どういう順番で進めるか」をあらゆる方面から確認し、双方の希望をうまくバランスを取りながら進めてくれました。その丁寧なコミュニケーションがあったからこそ、すべてが良い方向に好転し、素晴らしいM&Aにつながったのだと感じています。非常に感謝しています。
 

「働きやすさ」と「技術力」を磨き上げてきたKenpal株式会社と、最先端のブロックチェーン領域でグローバルな展開を見据える株式会社Pacific Meta。「テクノロジーによる価値創造」と「互いを思いやる利他的な経営哲学」が共鳴した両社の強みと想いが融合し、新たなテクノロジーの未来を切り拓いていく今後の飛躍に、大きな期待が寄せられます。

担当者からのコメント

社員の幸せと成長を第一に願う、若さと誠実さを兼ね備えた社長様でした。業績は安定していたものの、今後のIT業界の動向を見据え、社員の「エンジニアとしての希少性」や「働きやすさとキャリアの両立」をさらに追求するための前向きなご決断でした。お互いに寄り添い合う両社を繋ぐ立場として、私は「双方がトコトン納得すること」を何より大切に並走いたしました。複数回のTOP面談や事業計画MTGを重ね、本音で向き合っていただいた時間は、仲介担当としても胸が熱くなるものでした。互いの強みを掛け合わせ、課題を補完し合うことで、両社はここからさらに大きく成長されると感じております。未来への素晴らしい挑戦を一番近くで後押しできましたこと、心から嬉しく思います。
(企業情報本部 次長 山口 莉加子)
山口 莉加子

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※ 本ページには、成約時期に関わらず、過去に弊社がお手伝いさせていただいたお会社様の一部を掲載しております。

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