譲渡企業
オーナー 五十嵐様 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q1.この度、ご譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。
物価高騰等の影響もあり極度の受注不振の状況が続いており、経営者として安定した受注を見込める環境づくりが急務であると感じました。
今の悪いサイクルから脱するために譲渡をしようと考え始めました。
明豊エンタープライズ様との出会い
Q2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、明豊エンタープライズ様に決められたご理由を教えてください。
前提として、事業の継続と従業員の雇用確保を希望条件としておりました。
明豊エンタープライズ様は発注、当社は施工、という関係で直近に工事請負契約実績がありました。
一緒にお仕事をする中でお互いに企業風土や文化を理解していたため、明豊エンタープライズ様に決めました。
ーお取引されていた時は、どのような社風の印象をお持ちだったのでしょうか。
真面目で信頼し合える方々が多い印象です。
様々な段階での打ち合わせの際も話しやすく協力的な関係を築くことができました。
当社の社員も明豊エンタープライズ様の雰囲気は分かっていたので安心感があり、今回のM&Aの話をまとめていく上で非常に大きかったと思います。
弊社との出会い
Q3.ご検討を始められてから様々な情報を収集されたことと存じます。その中で弊社にご依頼いただいたご理由を教えてください。
当社が希望しているM&Aのスケジュール感はタイトなものでしたが、それを実現できるようにスピード感を持って進めますと言ってくださりました。
受注不振による資金繰りの窮状にあった当社の希望にも寄り添っていただけると感じ、M&A総合研究所様にお願いすることに決めました。
Q4.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
M&A総合研究所様とアドバイザリー契約を結んだのは4月中旬でした。クロージングの8月末までの4か月余り、堀さんとはほぼ毎日お話させていただき、とても濃密な時間でした。
相談させていただく中で、堀さんは白黒はっきり言ってくださったり、一つひとつ丁寧に対応いただいたりと、しっかりとサポートいただいたので非常に助けになりました。
限られた時間の中ではありましたが、従業員の待遇など当社の希望を叶えていただき感謝しております。
今後への思い
Q5.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
今までDX等にはなかなか手を付けられていませんでしたが、明豊エンタープライズ様の上場企業ならではの業務効率改善のノウハウを吸収することで、生産性の向上を図りたいです。
そして業績をさらに伸ばしていけるよう全力を尽くしていきたいです。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
相手の譲受企業が自社の希望条件を叶えられる会社かどうかや、自社の希望条件の優先度などをしっかり見極めるべきなのではないでしょうか。
また、M&Aを一緒に進めていくパートナーに、それをきちんと伝えることも重要です。M&A総合研究所様はそういった会社の思いに寄り添ってくれる会社だと思います。
ーありがとうございます。何を一番大切にしたいのか考え、パートナーと足並み揃えて進めていくことが大事なのですね。
そうですね。自分の考えを突き詰めて芯を持つこと、そして柔軟に対応することが大事だと思います。
譲受企業
取締役 専務執行役員 安田様 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q1.M&Aを検討されたきっかけを教えてください。
元々取引関係にあった協栄組様から、資金繰りに関する相談がありました。
協栄組様がM&A総合研究所様にご相談をされたタイミングとちょうど重なったので、アドバイスをもらいつつ話を進めることとなりました。
M&Aの決め手
Q2.協栄組様の譲り受けを決められたご理由を教えてください。
協栄組様とは当社との取引実績が数回あり、その中で真面目で質素な文化、良質な施工へのこだわり、といった企業文化・風土の点で互いに親和性を感じたためです。
特に技術力の高さについては、当社の技術部門の社員が絶賛していました。
ーM&Aのお話が挙がる前から、協栄組様に対する良いイメージをお持ちだったのですね。
そうですね。協栄組様の工事の質の高さの評判は、社員の誰もが認識するほど浸透していました。
今後への思い
Q3.今回のM&Aで期待することを教えてください。
・工事請負の利益をグループ内に留保すること
・人材とノウハウの蓄積による工事請負事業の拡大
・グループとしての建築技術力の底上げ
今回のM&Aを通して、以上の3点を目指していきたいと考えています。
ー今後のビジョンを教えてください。
変動するマーケットに対応できるような、建設業の事業ポートフォリオをしっかりと確立していきたいと思います。
ー建設業のポートフォリオの確立については以前より考えられていたのでしょうか。
開発と建設は一体なので、グループ内に建設会社を持つことでシナジーを生み出したいとは感じておりました。
協栄組様のような多くの実績と高い技術力をお持ちの会社と共に事業を展開していくことができ、大変嬉しく思います。
Q4.今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。その際の方針も併せて教えてください。
はい、賃貸管理会社の譲り受けを前向きに検討しています。
基本は住宅で、当社の事業エリアである首都圏の中で営業されている会社などは、今後譲り受ける可能性はあるかと思います。
弊社との出会い
Q5.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。
アドバイザーの堀さんは驚くほどしっかりとされていて、真剣かつ意欲的に取り組んでいただきました。
また、社内や弁護士などのサポートもあり、会社としての総合力も感じました。
ー印象に残っている具体的なエピソード等あれば教えてください。
終盤で五十嵐様の中で気持ちの変化があり、M&Aを迷われていると伺った時は正直不安な気持ちになりました。
堀様ほかM&A総合研究所様の皆様のアドバイスやサポートにより無事にM&A成立となりました。堀さんの熱意・誠意の賜物だったのではないでしょうか。
M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。
会社には、知財・技術力・顧客基盤・生産設備など、承継対象になる財産は種々あります。その中でも、相性の良い社員や企業文化といった切り売りできないものはM&Aだからこそ得られる財産です。
何が自社にとって必要なのかを熟慮するべきだと思います。
担当者からのコメント
この度世田谷区で70年の歴史と実績を誇る「協栄組」様と目黒区で上場企業として実績のある「明豊エンタープライズ」様のお手伝いをさせて頂きました。
協栄組のオーナー様は会社をより成長させるにはM&Aが有効であると熟考しご決断に至りました。
その様な中、M&Aを通じて会社の発展ひいては社会貢献を行っていきたいとのビジョンを掲げる明豊エンタープライズ様とのM&Aが実現できました。
元々取引関係があった両社だからこそ難しい局面があった中、本気で従業員様を想い、本音の対話を何度も重ねた事が本件の実現に繋がったと感じております。
本件M&Aを通じて両社の益々のご発展・ご活躍を心からお祈りしております。
(企業情報第四本部第一部 シニアマネージャー 堀 英渡)