成約インタビューM&A事例

飲食店のM&A事例【東京都】

抹茶ブランドとIT企業の融合。
異業種M&Aが切り拓く新たな事業の柱と未来

  • 譲渡企業

    株式会社SHUNRI

    代表取締役

    橋野 絢妃 様

    業種
    飲食小売業
    地域
    東京都
    売上
    2億5,000万円
    社長の年齢
    34歳
    譲渡理由
    資本力拡大のため
  • 譲受企業

    ダイコク電機株式会社

    経営戦略部 部長

    木野 大輔 様

    業種
    遊戯器具製造業
    地域
    愛知県
    売上
    540億円
    上場有無
    上場
    譲受目的
    新たな事業の柱作りのため

インバウンド需要も後押しし、和クレープ専門店を展開して急成長を遂げた株式会社SHUNRIと、パチンコホール向けシステムで圧倒的なトップシェアを誇るダイコク電機株式会社。全く異なる業態の両社ですが、「和の魅力の発信」と「新たな事業の柱の構築」という互いのビジョンが深く共鳴し、理想的なご縁へと繋がった。異業種M&Aを成功に導いたトップの想いと、今後の展望についてお話を伺った。

【譲渡企業】株式会社SHUNRI
本社:東京都
事業内容:観光立地にてクレープ店舗を運営している。

【譲受企業】ダイコク電機株式会社
本社:愛知県
事業内容:パチンコホール向けコンピュータシステムの開発・製造・販売を行っている。

譲渡企業
株式会社SHUNRI
代表取締役 橋野 絢妃 様 インタビュー

和の魅力を発信するクレープ専門店の創業

―御社の創業の経緯、事業内容と強みを教えてください。

2022年に創業し、観光地を中心に和風クレープ専門店「たばねのし」を展開しています。留学中に世界中の方々が日本の「和」や抹茶文化に強い関心を持っていると気づいたことが原点です。人が集まる浅草という絶好の立地を見つけ、地元のレシピを抹茶などで和風にアレンジして提供を始めました。日本文化の魅力を独自の世界観で発信できる点が最大の強みです。

直感とスピードを活かしたブランドの拡大

―どのように事業を展開・拡大されてきたのでしょうか。

浅草での開業後、着実に1店舗ずつ大切に出店を重ねてきました。鎌倉の小町通りや商業施設への初出店となる豊洲店を経て、現在7店舗へと拡大しています。さらに渋谷スクランブル交差点でのサイネージ広告の出稿など、積極的なマーケティングも実施してきました。「ここで出店すればお客様に絶対に喜ばれる」という直感を信じ、スピーディーな決断と行動を続けてきたことがブランドの急成長に繋がりました。

プロの提案から知った新たな成長の選択肢

―譲渡をお考えになったきっかけや背景、経緯を教えてください。

創業当初はM&Aを意識していませんでしたが、事業拡大を目指し当社常務と経営戦略についての話を進める中で、選択肢の一つとしてM&Aが挙がりました。同じ頃にM&A総合研究所よりご提案をいただき、お話を伺ったのがきっかけです。自社のブランドをさらに大きく育て、より多くの方に届けるためには、強力な基盤を持つ企業様へ譲渡することが有効な手段の一つであると前向きに考えるようになりました。

ブランドの価値を尊重し合える信頼関係

―ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件を教えてください。

会社のさらなる成長を見据え、私たちがこれまで大切に育ててきたブランドや店舗の価値を深く理解し、尊重していただける企業様であることを希望していました。形式的な条件面だけでなく、お互いの考えや想いを共有し、感覚的に「この方たちと一緒に歩んでいきたい」と心から思える深い信頼関係を構築できるかどうかを、最も大事な判断基準として据えていました。

トップ面談で直感した誠実なお人柄と熱意

―最終的にダイコク電機様へのご譲渡を決断されましたが、印象や譲渡を決めた理由を教えてください。

ダイコク電機様への譲渡を決断した最大の理由は、担当者様および経営陣の皆様の誠実なお人柄です。トップ面談でお会いした際、直感的に「この方たちになら安心して任せられる」と感じました。私たちのブランドに対する愛情や将来のビジョンに深く共感してくださり、抹茶という軸で相思相愛のビジョンを描けたことが、最終的な決め手となりました。

強固な基盤で挑戦する新たな和ビジネス

―今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

ダイコク電機様の強固な経営基盤と組織力が加わることで、私たちが描くビジョンがより大きなスケールで実現できると期待しています。現在展開している店舗の拡大はもちろんのこと、「和」をベースにしたクレープ以外の新しい事業アイデアの実現にも挑戦したいです。両社の強みを掛け合わせ、ワクワクするような未来をダイコク電機様と共に創り上げていきたいと考えています。
 

透明性の高い情報開示が、信頼の架け橋に

―譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。

M&Aの手続きは詳細な資料準備などが必要で対応する事項も多いですが、信頼できる専門家のサポートがあればスムーズに進めることができます。アドバイスとしては、経営状況やご自身の想いを隠すことなく、ありのままをアドバイザーに伝えることが重要です。相性の良いアドバイザーと密なコミュニケーションを取ることで、自社にとって最適なパートナーを見つけることができます。

最後に、M&A総合研究所にお任せいただいた理由をお聞かせください

担当アドバイザーの誠実で迅速な対応が最大の理由です。面談の初期段階から私たちの事業内容やブランドの価値を深く理解してくださり、強い安心感を持つことができました。また、初期費用がかからない完全成功報酬制であったことも、前向きに検討を進める上で大きな後押しとなりました。両社の間に立って細やかな調整をしていただき、スムーズな承継が実現できたことに大変感謝しています。

譲受企業
ダイコク電機株式会社
経営戦略部 部長 木野 大輔 様 インタビュー

圧倒的シェアを誇るシステム開発の先駆者

―御社の創業の経緯、事業内容と強みを教えてください。

弊社はパチンコ業界向けのホールコンピュータシステムにおいて、開発から製造、販売までを一貫して手掛けています。業界トップとなる約4割のシェアを持ち、大型店においてはさらに高い5割から6割を超える圧倒的なシェアを誇る点が最大の強みです。長年蓄積してきた膨大なデータを活用した分析力に定評があり、システムの提供にとどまらず、経営支援やセミナーを通じて業界の発展に貢献し続けています。

持続的な成長に向けた新たな事業の柱創出

―M&Aを検討されたきっかけを教えてください。

本業であるパチンコ業界が成熟期を迎える中、会社が今後も持続的に成長し、従業員に安心できる環境を提供し続けるためには、既存事業の枠を超えた新しい収益の柱を確立する必要がありました。そこで、グループ全体の次なる飛躍を見据え、既存事業とは異なる領域での事業多角化を模索し始めました。その経営戦略の一環として、新たな事業基盤を獲得すべくM&Aの検討を開始しました。

自社の新規事業戦略と見事に合致したご縁

―最終的にSHUNRI様を譲り受けられましたが、印象や譲り受けを決められたご理由を教えてください。

新規事業として「お茶・抹茶」を軸としたビジネスを推進しており、自社グループ内で茶葉の生産加工会社の設立を進めていた時期でした。そこにSHUNRI様の持つ素晴らしい抹茶ブランドが完璧に合致したのです。両社の強みを掛け合わせることで、生産から販売までのバリューチェーンが構築できると確信しました。橋野社長のブランドへの深い愛情に感銘を受けたことも大きな理由です。

バリューチェーン構築による中核事業化へ

―今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

今回のご縁により、自社グループ内で抹茶の生産から最終的な商品提供までを手掛ける一貫体制が整いました。これを強固な基盤とし、SHUNRI様が培ってきたブランド力を最大限に活かして、観光地を中心とした新たな店舗展開を加速させたいと考えています。グループの新たな中核事業として、共にスピーディーかつ確実に成長させていくことが私たちのビジョンです。

シナジーを見据えた継続的なM&Aの活用

―今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。その際の方針も併せて教えてください。

今後も事業展開の重要な選択肢としてM&Aを積極的に活用していく方針です。今回の成約で得た知見と、新たに構築した「抹茶・観光」というビジネスの軸をさらに強化するため、関連する事業領域でのM&Aを柔軟に検討していきます。スピーディーな意思決定と実行力を活かし、確かなシナジーが見込める企業様とのご縁があれば、グループの成長を加速させる投資を進めていく予定です。

社内体制の構築と円滑なコミュニケーション

―M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。

M&Aを成功に導くためには、自社の目的を明確にし、専門知識を持つアドバイザーや社内の担当者と密に連携することが不可欠です。交渉の過程では社内外でさまざまな調整が必要となりますが、互いに誠意を持って対話を重ね、円滑な情報共有を図ることが重要です。両社を繋ぐアドバイザーとの信頼関係を深めることが、結果として最も実りあるスムーズなM&Aを実現する秘訣だと実感しています。

最後に、M&A総合研究所にお任せいただいた理由をお聞かせください

アドバイザーの方には、驚くほど迅速かつ的確なサポートをしていただきました。時間帯を問わずスピーディーなレスポンスをいただき、複雑な調整が必要な場面でも、常に両社の間に立って見事なバランス感覚で取りまとめてくださいました。専門的な知見に基づく戦略的な提案のおかげで、無駄のないプロセスで、非常にスムーズな承継が実現したと思います。

「和の魅力」を世界へ届けたいと願う株式会社SHUNRIと、次代を担う新たな事業の柱を築こうとするダイコク電機株式会社。一見交わることのない異業種の両社でしたが、お互いの理念への深い共感と、強みを活かし合う明確なビジョンが、理想的なご縁を実現させました。両社の想いが融合し、観光事業の新たな可能性を切り拓く今後の躍進に、大きな期待が寄せられます。

担当者からのコメント

今回のM&A仲介にあたり、一番印象に残っているのはSHUNRI様の「若き決断力」です。一般的に譲渡をご検討されるオーナー様の中では非常にお若く、そのレスポンスの速さや細やかな仕事ぶりには、担当者である私が何度も助けられる場面がありました。成約までの道のりは決して平坦ではなく、幾多の困難もありました。しかし、タイトなスケジュールを一度も遅らせることなく走り抜いてくださったダイコク電機様の真摯な姿勢と、両社の強い信頼関係がこの縁を結んだのだと感じています。成約式の日、すべてをやり遂げた皆様の晴れやかな笑顔と、ホッとしたような安心感に満ちた表情を拝見し、胸が熱くなりました。「たばねのし」が国内外へ広がり、さらなる進化を遂げる日を心から楽しみにしております。両社の輝かしい未来を祈念いたします。
(企業情報本部 副部長 姜 瑞賢)
姜 瑞賢

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※ 本ページには、成約時期に関わらず、過去に弊社がお手伝いさせていただいたお会社様の一部を掲載しております。

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