成約インタビューM&A事例

物流業のM&A事例【大阪府】

細やかな物流ニーズに応える体制を承継
従業員の未来と業界発展を見据えた前向きなM&A

  • 譲渡企業

    物流業 G社

    代表取締役

    T.J.様

    業種
    物流業
    地域
    大阪府
    売上
    約1億7,000万円
    社長の年齢
    72歳
    譲渡理由
    後継者不在、事業存続
  • 譲受企業

    物流業 F社

    業種
    物流業
    地域
    福岡県
    売上
    約200憶円
    上場有無
    未上場
    譲受目的
    近隣拠点とのシナジー

衣類の入出荷から配送管理まで、顧客の細やかな要望に応える物流業務を担う株式会社G。従業員の雇用を守り、企業をさらに発展させるため、物流センター運営や陸運業務を広く展開する株式会社Fへのご譲渡を決断されました。事業承継の背景と、譲り受けに至るまでの想いについてお話を伺いました。

【譲渡企業】物流業 G社
本社:大阪府
事業内容:子供服の入出荷、倉庫保管、配送管理業務を手掛けている。


【譲受企業】※業 F社
本社:福岡県
事業内容:物流センターの運営や陸運業務を手掛けている。

譲渡企業
物流業 G社
代表取締役 T.J.様 インタビュー

取引先からの依頼と顧客対応力

―御社の創業の経緯、事業内容と強みを教えてください。

2023年に当時の取引先社長から依頼を受け、当社を譲り受けました。事業内容は、商品の入出荷や倉庫保管、検針・値付けなどの商品化作業から梱包、配送管理まで、物流業務を一気通貫で請け負っています。当社の強みは、社員やパート従業員が真面目に業務に取り組んでいる点です。この姿勢があるからこそ、お客様の細やかなニーズに柔軟に対応できる体制が整っています。

取引先の開拓による依存からの脱却

―どのように事業を展開・拡大されてきたのでしょうか。

会社を譲り受けた当初は取引先が1社のみで、扱う商材も特定の年齢層向け衣料品がメインでした。既存取引先への依存から脱却するため、積極的に新たな取引先を開拓し、取扱商材の幅も広げ、現在では複数の企業へと取引を拡大しています。既存取引先への売上依存度を低下させるとともに、徹底的な経費削減を行い、強固な経営体質へと改善してきました。

年齢と事業課題を見据えた選択

―譲渡をお考えになったきっかけや背景、経緯を教えてください。

当初はM&Aを具体的に検討していたわけではなく、貴社の料金体系が完全成功報酬制ということもあり、情報収集の一環として相談しました。担当アドバイザーと面談を重ねる中で、私自身の年齢的な問題や、主要取引先に依存しているという経営課題を客観的に見つめ直すことができました。これらの課題を解決し、会社をより良い方向へ導くための選択肢として、譲渡を前向きに考えるようになりました。

従業員の雇用の維持と会社の存続

―ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件を教えてください。

最も重視したのは、従業員の雇用と待遇が確実に守られることです。当社は創業から数十年以上続く会社であり、私の代で歴史を終わらせて従業員に迷惑をかけることだけは避けたいと強く思っていました。私自身の利益や処遇に特段の希望はなく、従業員がこれまで通り、安心して働き続けられる環境を維持していただける譲受企業様とのご縁を最優先に考えていました。

代表の誠実な人柄と業界への想い

―最終的にF社様へのご譲渡を決断されましたが、印象や譲渡を決められた理由を教えてください。

F社様は業界内での評価も高く、協力しあうことでより良い会社にしていけると確信できました。決め手となったのは、従業員の雇用条件を快諾してくださったことと、F社代表の素晴らしいお人柄です。規模の大きな企業を率いる方でありながら、実直で飾らない親しみやすさがありました。また、四六時中仕事の話をされるほど業界全体を良くしていきたいという熱い想いを持っておられ、その真摯な姿勢に深く感銘を受けました。

グループ全体の発展への貢献

―今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

私自身は引き続き代表として会社に残り、F社様のご指導を仰ぎながら、これまで以上に素晴らしい会社へと成長させていきたいと考えています。それが従業員にとって最も良い結果に繋がると信じています。また、自社の業績拡大に努めるだけでなく、F社様のグループ全体に良い影響を与えられるような業務にも積極的に挑戦し、双方の強みを活かしたシナジーを生み出していきたいと意気込んでおります。

客観的な視点と専門家の活用

―譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。

ご自身の年齢や業界の動向を客観的に捉え、従業員にとって何が最善かを判断することが重要です。また、早い段階から幅広く情報を集め、最適な選択肢を選ぶことをおすすめします。私自身、この会社を譲り受けた際に当事者同士で直接交渉しましたが、話を前に進めるのは非常に困難でした。だからこそ、専門知識を持つアドバイザーの支援を受けることが、スムーズな承継に繋がると実感しています。

最後に、M&A総合研究所にお任せいただいた理由をお聞かせください

担当アドバイザーの第一印象が良く、上場企業グループという安心感もありました。当事者同士では難しい交渉も、仲介が入ることでスムーズに進められたと感じます。常に冷静かつ的確な提案をしてくれ、端的な説明に納得できました。若手でありながら勉強になる部分が多く、何度も食事を重ねて親交を深める中で、その活力から良い刺激を受けました。信頼できるパートナーとして最後まで安心して任せることができました。

細やかな対応力で物流を支えてきた株式会社Gと、広範な物流インフラを持ち業界全体の発展を見据える株式会社F。互いを尊重し、従業員の未来を守りたいという強い想いが結実した理想的なM&Aとなりました。譲受企業グループの強固な基盤のもと、両社が協力し合い、さらなる飛躍と新たな価値創造へ向けて歩みを進めていくことが期待されます。

担当者からのコメント

辻本 晃希
譲渡企業様は大阪府にて20年以上にわたり物流業を営まれてきた企業でございます。オーナー様ご自身は健康でいらっしゃるものの、後継者がご不在のという課題を抱えておられました。一方で、先代社長の想いを受け継ぎ、大切な従業員の皆様のためにも、何としても事業を継続・発展させたいという強い信念をお持ちでした。そのような課題を解決するため、最良なパートナーとの提携をご決断されました。両社にとって更なる飛躍につながるご縁をお手伝いできたことを、担当者として心から嬉しく思います。今後のますますのご発展を祈念しております。
(企業情報本部 シニアマネージャー 辻本 晃希)

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