譲渡企業R社
M.S.様 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q1.この度、ご譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。
当社は広告代理店の事業を手掛けてまいりましたが、これまでの新聞・テレビなどのマスメディアからネットメディアに移行する中、コロナ禍によってその流れが急加速しました。その影響で自社単体での事業変革では先の見通しが立たないと感じたことと、70歳という節目を迎えたことで譲渡を考え始ました。
また、社内に借入金の代表者保証を受け継いでくれる社員はおらず、息子に譲るには負担が大きすぎるだろうと感じたからです。
譲受企業様との出会い
Q2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、お相手企業様に決められたご理由を教えてください。
譲受企業様の経営に対する考え方です。
将来に渡って、自社が発展するためのM&Aでなければ意味がないと考えていたため、社員全員の雇用と仕事内容の維持を第一に考えました。
また、私が代表を外れた後も会社に残ることもそのための条件としました。譲受企業様はその点をすべてご了解いただけ、経営に対する考え方にも共感できました。
弊社との出会い
Q3.M&Aの前後で、M&Aへのイメージは変わりましたか。
変わりました。
以前は買収されるという受け身としてのイメージも持っていましたが、石司さんと話し合い、相談する中で自社を発展させるための一つの手段だと思うようになりました。
Q4.ご検討を始められてから様々な情報を収集されたことと存じます。その中で弊社にご依頼いただいたご理由を教えてください。
石司さんとの信頼関係が構築できたことが大きかったと思います。こちらからの様々な相談、質問にも、こちらの立場に立ったアドバイスを頂けたので、安心してお任せすることができました。
Q5.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
石司さんは親身になって話を進めてくださり、素晴らしいご対応をいただきました。一緒に食事をしたりお酒を楽しんだりと、個人的な親交も深まりました。
本件実行前にもかかわらず、譲受企業様と当社の東京営業所とで、実際の案件を共有するトライアルができたことが本件決断の大きな決め手となりました。
M&Aは譲渡後のイメージが湧かないことが最大の不安でしたが実際に譲受企業、グループ会社と仕事をすることでその不安が払拭されました。
今後への思い
Q6.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
譲受企業様のグループに参画することによって、様々なシナジー効果が生まれます。
例えば、グループ企業全社で顧客や案件を共有し、今まで提案できていなかったことにもビジネスチャンスを広げていくことや、営業力・提案の幅を広げることで利益率をUPさせることなどが期待できます。
そして、社員が夢や希望を持って安心して働くことができ、中・長期的な取組みで地域になくてはならない企業に成長していきたいと考えています。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
自分が経営した会社の将来性に対するビジョンを明確にし、社員の将来、会社の存続を第一に考えた譲渡を考えるべきではないでしょうか。
担当者からのコメント
譲渡企業のオーナー様が70歳という節目を迎え、会社が更に発展し、自身の引退後も社員を成長させることができ、安心させることができるM&Aをしたいというご相談でした。
もとより地域の顔である会社様でございましたが、現状に満足することなく、案件単価の地域格差が広がっている業界の時代の変化に対応して、県外での仕事を増やしていかなければならないというビジョンを受託当初より伺っておりました。
本件のお相手は全国各所にグループ企業をもち、全国の案件を共有することができる譲受企業です。譲渡企業様の提案力と譲受企業様の全国の企業とのリレーション、営業力がマッチすることで両社の更なる発展を期待しております。
(企業情報第九本部第二部 副部長 石司 飛雄馬)