譲渡企業R社
代表取締役 D.K.様 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q1.この度、ご譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。
当社は新型コロナウイルスの影響で営業成績が右肩下がりとなり、前年度比マイナスの推移を辿っていました。そして、この現状を打開するには他者の力を借りたいと思い、2022年から譲渡を選択のひとつとして具体的に話を進めてきました。
譲受企業様の印象
Q2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、O社様に決められたご理由を教えてください。
大事にしていた希望条件は、価格とシナジー効果です。
シナジー効果は、譲渡先の企業様とM&Aをすることで、当社も一緒に業績を伸ばしていけるかどうかを重要視しました。
また相性の良さも大切だと思います。今回、O社様を担当アドバイザーの吉武様にご紹介いただくことができ、具体的な話を進めていくなかで、価格と実績が当社の希望条件に合っていたのが大きな決め手となりました。
ー他にはどのような企業様を検討されていましたか。
業種は問わず、できるだけ間口を広げて検討していました。
他の仲介会社様からご紹介いただいた譲受企業様は当社と同業で営業力を強みとしていましたが、価格が折り合わず断念しました。
一方、異業種の企業様は、ある程度価格的には折り合いはつきそうでしたが、同業種でないがゆえに具体的な将来像が見えずうまくいきませんでした。
ーO社様の強みを教えてください。
影響力、宣伝力、事業の質、合格実績を上げるなど、突出した強みをお持ちです。
また、M&Aの要領を掴まれている印象はあるものの、ガツガツしている雰囲気はなく、紳士的な対応で前向きに話を進めてくださったのも良かったです。
弊社との出会い
Q3.ご検討を始められてから様々な情報を収集されたことと存じます。その中で弊社にご依頼いただいたご理由を教えてください。
2022年秋頃、M&Aの検討を本格的に進めようかと情報収集していた際に、吉武様から手紙が届きました。
以前、会計事務所に相談したことはありましたが、M&A仲介会社はどんなところがあるのか知りませんでした。そのような中、吉武様にタイミング良くさまざまな譲受企業様を提案していただき、最終的に当社に合う企業様を紹介してくださいました。
Q4.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
吉武様には、スタート時の企業概要書の作成からサポートいただきました。
アンテナの高さや情報量の多さ、交渉力など総合的に優れていらっしゃり、当社のアピール項目をしっかりとプレゼンテーションしてくださいました。財務面での話なども含め、いくつか難しい局面もあったなかで、期待以上に頑張っていただき大変感謝しています。
今後への期待
Q5.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
まずは軌道に乗ることを目標とし、今働いている従業員の正当な待遇が受けられるよう進めていただきたいと思います。
私自身の先のことはまだ考えていませんので、これからじっくり決めようと思っています。M&A成約から2週間が経ちましたが、肩の荷が下りたような気持ちです。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
譲渡を検討されている経営者様は早めに動いた方が良いと思います。
事業が良い状況のときは経営をある程度コントロールできますが、悪い状況になった場合の振れ幅は制御ができなくなります。ですから、もし検討を考えた段階で、話だけは進めておいた方が良いのではないでしょうか。
ただ、人生計画は人それぞれ、目標、優先順位は異なりますからね。自分の生きたいように生きるのが一番大事だと思います。私はまだやりたいことがありますので、それをこれから叶えていきたいと思います。M&Aは夢を叶えるひとつの手段ではないでしょうか。
担当者からのコメント
激戦区エリアで20年以上学習塾運営を続ける譲渡企業様と、全国で広く学習関連事業を展開する譲受企業様の想いがマッチしました。
オーナー様のお話を聞いていく中で独自資本での営業、マーケティング力に限界を感じられていることが分かりました。
譲受企業様は事業拡大の為、地場で存在感を示している学習塾のグループお迎え入れを希望されておりましたが、営業やWEBマーケティングを得意としていたこともあり、オーナー様の理想の相手として良縁が実現いたしました。
M&A実行前に譲渡企業の従業員皆様と譲受企業様の顔合わせも実施し、関係者全員が納得する形での資本提携となりました。
(海外事業部部長 兼 M&A Research Institute Singapore Pte. Ltd. Managing Director 吉武 遼)