譲渡企業A社 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q.この度、譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。
今後会社を拡大していくにあたり、会社の管理を整備したいと考えていました。
関わる下請け会社が増えることで人数が増えた一方で、自分自身で管理できる範囲の限界を迎えたため、会社を見える化したいと思っていました。
そういった管理体制が整っている企業様と一緒になれないか、という思いに至り譲渡を考え始めました。
Q.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、譲受企業B社様に決められたご理由を教えてください。
私自身の以前からの経営スタンスを許容してもらうことが出来る点を重視していました。
昨今、電気工事業界でも様々な縛りが強まっており、以前は業界柄良くない面もあったため、M&Aを機に俗に言う『ホワイトカラー』の会社にしたいと考えていました。
あわせて、以前より担当者(施工管理技士)付きで仕事を取れれば、もっと仕事を出来ると考えており、担当者(施工管理技士)が豊富に在籍しているお相手企業様であれば、それを実現できるイメージが出来ました。
弊社との出会い
Q.ご検討を始められてから様々な情報を調べられたことと思いますが、その中で弊社にご依頼いただいたご理由を教えてください。
世間知らずと思う私の話も聞いてくださったり、プライベートな場でも親しくしてくださったりと、親身になって接していただきました。
もともとM&Aは視野に入れていましたが、ご対応いただく中でM&A総合研究所様にお願いしたいと思い、この度お話を進めていただきました。
希望条件をもとにお相手企業様をご紹介いただき、感謝しております。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
やはり信頼関係が大切だと思います。私達は従業員の生活を守る立場である以上、勝手な判断はできないので、社員、お相手企業様、M&A仲介会社様、皆様と足並み揃えて進めていけると良いのではないでしょうか。
M&Aが正しい選択だったかというのは時間が経過しないと分からない部分はあるとは思いますが、私自身は今回のM&Aが良い縁になると思っています。
譲受企業B社 インタビュー
M&Aで事業を拡大
Q.M&Aを検討されたきっかけを教えてください。
当社は神奈川県に拠点を構えており、今後は東京都での事業展開に注力したいと考えていました。
当社で事業所を立ち上げるか、またはご縁があれば東京都の各地で実績のある他社様と一緒になれたら、と思っていました。
他方で、人材不足を課題に感じており、他社様と一緒になることで経験値のある従業員を確保したいと考え、M&Aを検討し始めました。
Q.事業の展開にM&Aを活用する際の方針はございますか。
当社の経営理念で掲げている「社会奉仕」「社会福祉」と同じような理念をお持ちの企業様とご一緒したいと思っています。
日本の中小企業の社長様は60代~70代の層が多くを占めている一方、後継者不在の企業様が半数以上という実情があります。
将来的には国内の約127万社の中小企業が無くなってしまうことが危惧されています。
事業継承するお相手が見つからず、倒産してしまう可能性のある企業があればぜひ助けていきたいです。
最後の決め手
Q.A社様の譲り受けを決められたご理由を教えてください。
東京都に事務所を構えて事業展開されている点や、事業内容がとても近い点はもちろんではありますが、最終的には社長のお人柄ですね。
トップ面談は複数社受けさせていただきました。
業績や事業内容がいくら魅力的であっても、最終的には弊社と同じ方向性でやっていけるかどうか、仲間になれるかどうか、といったマインドが最も大事だなと。
その点、お相手企業様は同じ方向を向いて一緒にやっていけると感じました。
経営理念に基づいて「社会のために」という思いを第一に、今後益々発展させていきたいです。
M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。
中小企業の事業承継は非常に身近で重要な問題となってきていると感じています。
伝統やのれんだけでは今後の時代を生き残ってゆくことは難しく、幅広い視野で事業承継を考える必要があるのではないでしょうか。