成約インタビューM&A事例

医療機器卸売業のM&A事例【山口県】

医療機器卸売×ガス卸売の異業種M&A

  • 譲渡企業

    有限会社ヤマグチエムイー

    業種
    医療機器卸売業
    地域
    山口県
    売上
    約1.5億円
    社長の年齢
    70代
    譲渡理由
    後継者不在
  • 譲受企業

    株式会社ソノダ

    代表取締役

    園田 昌德様

    業種
    ガス卸売業
    地域
    福岡県
    売上
    約4億円
    上場有無
    未上場
    譲受目的
    成長戦略

この度、有限会社ヤマグチエムイー様と株式会社ソノダ様とのM&Aが成立いたしました。
株式会社ソノダの代表取締役園田様に、M&Aを決意した背景や今後のビジョンについてインタビューいたしました。

【譲渡企業】医療機器卸売業 有限会社ヤマグチエムイー
本社:山口県
事業内容:地元病院を主体に医療用機器の卸売り販売を行っている。

【譲受企業】ガス卸売業 株式会社ソノダ
本社:福岡県
事業内容:工業用高圧ガス、一般用プロパンガス、医療用ガスの販売を行っている。

譲受企業
株式会社ソノダ
代表取締役 園田 昌德様 インタビュー

M&Aでさらなる事業拡大を

Q1.M&Aを検討されたきっかけを教えてください。 

ガス業界は比較的安定してる業種ではあるのですが、右肩上がりでの急成長は見込めません。また、2023年7月にガスの制度改正が発表され、それに伴う業界への影響も想定していました。当社は利益が伸びてはいるものの、業績をさらに向上させる次の打ち手が必要であると考え、金融機関などにもM&Aの相談をしていました。

ヤマグチエムイー様との出会い

Q2.ヤマグチエムイー様を譲り受けられた理由を教えてください。

色々とお話を伺った中で、”高度医療機器販売業”と当社が扱っている”医療ガス”との相関性が非常に良いのではないかと判断し、今回譲り受けを決めました。

ー譲り受けをするにあたって特に重要視した点はありますか。

M&Aは限られた時間の中で進めていくことも多くありますが、短時間では相手先様の強み・良さというのは把握できないケースもあります。ただ、中小企業は特に人に帰属してるうえで商売が成り立っています。ヤマグチエムイーの社長様は、寡黙な方ではありますが、非常に会社を大切にされているというのがよくわかりました。面談をしていく中でも、経営理念・経営方針に触れ、社内の雰囲気など、トータル的に非常に良かったため決断いたしました。

今後への思い

Q3.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

ヤマグチエムイー様は約80社の取引先企業を保有しています。そのため、今後当社の商流・商圏とコラボレーションやシナジー効果を得られるのではないかと期待しています。

Q4.今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。その際の方針も併せて教えてください。

今後もM&Aを検討する余地は十分あり得ると思います。方針は同業種を検討しています。ただ、当社とシナジーを生む可能性が大きい可能性がある場合は、他の業種でも可能性があると思っています。エリアは引き続き近隣の地域で検討したいですね。
今回M&Aを行ってみて、商圏と会社は人に帰属するところが大きく占めるというのがよくわかりました。一番大事なのは、会社に対する思いやりや経営方針です。M&Aは有効な手段ではありますが、まずは相手先様の経営者の考え方を理解しないと成功には繋がらないのではないかと思っています。

弊社との出会い

Q5.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。

担当アドバイザーの宇野様は、一生懸命前向きに頑張っている姿が非常に好印象でした。仕事に対してプライドを持ち、自分がなんとかしなければという熱い想いも伝わってきました。会社全体が良い社風なんだと感じております。苦労されていた部分はありましたが、それを跳ね返すだけの情熱があって非常に良かったと思います。

M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。

M&Aを選択肢としてお持ちであるならば、より具体的に検討し、行動してみるのが良いと思います。行動しなかったことを後悔するよりも、未来が開かれるのではないでしょうか。

ー譲渡をお考えの経営者様に向けてアドバイスをお願いします。

譲渡金額も重要ではありますが、会社の歴史や売却後の未来などを大事にしてくれる会社様を検討していくのが良いのではないかと思います。
また、譲渡する側も譲受する側も密に情報交換をするのはもちろんのこと、両社がしっかりと認識しM&Aに臨むことが成功のカギとなります。今回アドバイザーの宇野様にサポートいただきM&Aの流れや全体を把握できました。M&Aが浸透し、さらに市場が活性化していけば良いのではないかと思っております。

ー譲り受けを検討されている経営者の方にアドバイスをお願いします。

相手先の企業様のことをしっかりと考えなければなりません。思いやりを持って進めないと成功には繋がりませんので、対等な立場で双方の意思を十分確認しながら進めるのが良いと思います。

担当者からのコメント

本件は、後継者問題の解決と成長戦略の2つが実現できるM&Aになったと感じております。当初、譲渡企業のオーナー様は後継者がご不在の状況で、廃業を検討されておりました。M&Aか廃業かをディスカッションする中で、歴史ある会社の存続や取引先との関係維持、従業員様の雇用継続等のためM&A実行のご決心をいただきました。譲受企業様には、取引先へのクロスセルの期待や、譲渡企業オーナー様の誠実なお人柄に惹かれ、譲受をご決断いただきました。今後は医療機器の取引拡大や、医療用ガスの販売などを通し事業成長されることと存じます。本件により、黒字での廃業問題に対し一助を担うことができ、担当として心から嬉しく思います。
(企業情報第二本部第二部 マネージャー 宇野 凌麻)

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