譲渡企業
水産加工業C社
代表 Y.K.様 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
1.この度、ご譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。
自分の年齢が80歳になり、会社の今後について考えることが増えました。もし自分に何かあったとき、会社はどうなるのか?身内に後継者もいないし、株式の承継に関する問題もあります。また、従業員の生活を守るためにはどうすればいいのか?そんなことを考えていたとき、株式を譲渡するという選択肢があるのではないかと気づき、思い切って株式を譲渡する決断をしました。
食品卸売業D社様との出会い
2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、食品卸売業D社様に決められたご理由を教えてください。
品質の良い商品を製造することにこだわりを持ち、長年経営を続けてきました。しかし、品質に見合った販売先を探すことや、時代に合った経営を行うことが年齢を重ねる中で難しくなり、経営課題となっていました。
M&Aの希望条件としては、弊社が製造する商品をしっかり理解し、営業力の強い企業を求めていました。今回の譲受企業様は弊社の商品を理解していただき、まさに希望条件にぴったりの企業であったため、お相手として決めました。
3.M&Aの前後で、M&Aへのイメージは変わりましたか。
譲渡企業として、従業員の雇用や長年のお取引先への対応など、不安なことも多かったですが、D社様にご配慮いただきました。後継者不在の中で関係者に多くの不安があったことを理解してくださり、企業継続に新しい道が開けたことに非常に嬉しく思っています。当初はM&Aに対して不安もありましたが、結果的に本当に良かったと感じています。
今後への思い
4.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
弊社は商品の品質には特にこだわり、愚直にまっすぐ、事業に誠実に向き合いながら、県内ナンバーワンの会社を目指して事業を進めてきました。
株式を譲渡しましたが、今後はD社様とともに、県内ナンバーワンの会社を目指していきたいと考えています。
M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。
5.譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
事業承継を検討していても、何から始めればよいか決断がつかないことが多いです。また、地方の企業では情報収集に限りがあるため、その中で専門の会社やアドバイザーに出会うことが非常に大切です。今回、進展がどうなるか不安な中、着手金や中間金が一切発生しないM&A総合研究所に安心して相談することができました。
最後に、M&A総合研究所についてお聞かせください。
6.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。
非常に粘り強く取り組んでいただいたと思います。水産業は一部特殊な面があり、当社の事業などは一朝一夕では引き継ぐのが難しい業種です。
調整が必要な事項も多かったと思いますが、アドバイザーの佐伯さんの尽力により、安心して進めることができました。この点が非常に印象に残っています。
担当者からのコメント
初めて売主様にお会いした際、営業力のある企業様への譲渡を希望されていることを伺いました。本件では、無事に条件に適う譲受企業様をご紹介でき、より多くのお客様に商品をお届けしたいという想いを実現することができた事例であると感じております。
「商品力」と「営業力」という両社の強みを活かし、今後のさらなる発展を心より楽しみにしております。また、M&Aは単なる売却ではなく、企業の発展に貢献するものであることを、これからも伝え続けていきたいと思います。
(金融提携部 シニアマネージャー 佐伯 光陽)