成約インタビューM&A事例

ソフトウェア開発業のM&A事例
【長野県】

変化の激しいIT業界で生き残る
M&Aによる成長と競争力強化

  • 譲渡企業

    ソフトウェア開発業 L社

    業種
    ソフトウェア開発業
    地域
    長野県
    売上
    5,000万円
    社長の年齢
    50代
    譲渡理由
    採用とチーム体制の強化
  • 譲受企業

    株式会社アプリック

    業種
    アプリ・システム開発業
    地域
    長野県
    売上
    2億円
    上場有無
    未上場
    譲受目的
    長野での営業基盤強化

この度、ソフトウェア開発業のL社様と株式会社アプリック様とのM&Aが成立いたしました。
アプリック様の親会社である株式会社パワーエッジ代表に、M&Aを決意した背景や今後へのビジョンについてインタビューいたしました。

【譲渡企業】ソフトウェア開発業 L社
本社:長野県
事業内容:ソフトウェアの開発や販売などを行っている。

【譲受企業】株式会社アプリック
本社:長野県
事業内容:業務用アプリケーション開発やIT系の業務委託を行っている。

譲受企業 株式会社アプリック
親会社 株式会社パワーエッジ
代表取締役社長 塩原 正也様 インタビュー

─IT業界での成長戦略
M&Aを通じた未来への展望

ー貴社の創業の経緯、事業内容と強みについて教えてください。

当社は、IT業界での豊富な経験を活かし、業務用アプリケーション開発やIT業務委託を行っています。創業のきっかけは、前職での激務から情報システム部門への転職を検討していた際、パートナー企業から独立を勧められたことです。当初はコンサルティング業務を志向していましたが、ITバブルで開発人材が不足し、開発部門を拡大しました。現在は、特定の技術に依存せず、バランスの取れた経営を強みとしています。技術者を重視しつつも、変化する市場に対応できる組織を目指し、M&Aを活用しながら成長を続けています。

ーM&Aを検討されたきっかけを教えてください。

2013年に知人の会社をM&Aし、事業領域を拡大しましたが、中小企業の成長の壁を感じました。オーガニック成長だけでは限界があり、M&Aを通じて外部の力を取り入れる必要があると考えました。その結果、自社を譲渡するか、M&Aで事業を拡大するかの選択に迫られました。最終的に、成長の可能性がある企業を譲り受け、グループの一員として強化する道を選びました。パッケージを持つ企業を譲り受け、技術者が新しいシステムを開発することで、事業の相乗効果を高める狙いもありました。

ーソフトウェア開発業L社様を譲り受けた理由を教えてください。

株式会社パワーエッジを親会社とする当グループは、地域密着型の事業展開を進める中で株式会社アプリックの強化・事業領域の拡大を目指しています。L社はアプリック社と同じく長野県を拠点とし県内に多数の取引先を有しているため、アプリック社との親和性が高いと判断しました。地場の顧客との関係性を強化しつつ、新たなサービス提供の機会を拡げることができると考え、本件の譲受を決断しました。

ーM&A成立後の期待と今後のビジョンについて教えてください。

今回のM&Aにより、長野県内での事業基盤を強化し、さらなる成長を目指します。IT業界は変化が激しく、同じ事業モデルが30年以上続くことは稀です。そのため、現在の事業だけに固執せず、今後の市場変化にも対応できる柔軟な戦略が求められます。レッドオーシャン市場の中でも勝ち残るためには、継続的な成長と新たな事業展開が不可欠です。M&Aを通じて、成長のチャンスがある企業に投資し、組織全体の強化を図っていきます。

ー今後のM&A戦略について教えてください。

今後も、M&Aを活用して事業の補完と拡大を図る方針です。グループ全体での競争力を高めるため、成長の可能性がある企業を積極的に支援し、各社が強みを活かしながら発展できる環境を整えます。グループ企業が存在するそれぞれの地域特性に適した企業を選び、相互補完できる関係を築くことが重要です。M&Aは単なる取引ではなく、相手企業と協力しながら、双方の成長を実現する手段と考えています。

ーM&Aを検討している経営者様へのアドバイスをお願いします。

M&Aを成功させるには、PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)が鍵となります。企業文化の違いを考慮し、統合プロセスを慎重に進めることが重要です。買い手企業は、M&A後の運営計画を明確にし、どのような方向性で成長させるのかを考える必要があります。単にグループに加えるだけでは成功しません。相手企業の特性を理解し、事業のシナジーを最大限に引き出すことが、M&A成功のポイントです。

ーM&A総合研究所のサポートについての感想をお聞かせください。

担当アドバイザーの松浦さんは周囲の評価も高く、最終的には満足のいく形でM&Aを完了できたと感じています。

担当者からのコメント

松浦 巧
譲渡企業様は長野県で40年以上の業歴あるシステム受託開発会社で、今後ますます採用が厳しくなる中、どのように事業を継続発展させていくかを悩んでおいででした。譲受企業のアプリック様と共に既存のお客様に対する新たなご提案を行うこともできると塩原様から先方社長にご説明いただき、更に仕事の幅を広げられると具体的なイメージをお持ちいただいたことが決め手となりました。 塩原様には、ディール進行中も常にL社の役員やオーナー様のお気持ちにご配慮いただき、皆様安心してM&Aを進めることができたのではないかと感じております。両社の今後の益々の発展が非常に楽しみです。
(企業情報第七本部第一部 次長 松浦 巧)

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