譲渡企業O社
H.O.社長 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q1.ご譲渡を考え始めたのはいつ頃でしたか。
私の年齢が70歳を過ぎた頃くらいです。7年ほど前ですね。
ー今回M&Aを具体的に考え始めたきっかけは何だったのでしょうか。
コロナの影響を受けて、情勢への不安感が増したことです。
会社をたたむことも考えていましたが、従業員の雇用や取引先との繋がりを続けたいと思い、引き継いでいただける方を探したいと強く考えるようになりました。
譲受企業様への印象
Q2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件を教えてください。
希望条件はいくつかありました。
・当社が行っている産業用ロボットの製造事業と親和性があること
・従業員の雇用継続、取引先に今まで同様のサービスを提供できること
・以前からの課題であった人員不足を解消できること
ー譲受企業P社様に決められたご理由を教えてください。
P社様は複数の事業を手掛けておられますが、当社の事業がそのうちの一つとして含まれていました。
私が求めていた条件がすべて揃っており、規模感や実績もある程度おありだったので信頼することができ、譲渡を決断しました。
弊社との出会い
Q3.ご検討を始められてから様々な情報を収集されたことと存じます。その中で弊社にご依頼いただいたご理由を教えてください。
譲渡すること自体は私の中で決めていたので、他のM&A仲介会社や地元の取引先の銀行からも連絡は頂いていました。 その中でも、担当アドバイザーの依田さんには親身になって対応いただいたので、M&A総合研究所様とお話を進めようと思いました。
Q4.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
依田さんは熱心な姿勢でいつも寄り添った対応をしていただいたので、M&Aが初めての私は安心することができました。 私から先方へ言いづらいことや直接申し上げづらい金銭的なことや条件面についても、仲介の立場として積極的に対応していただけたことを感謝しています。
今後への期待
Q5.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
従業員が今まで以上に生き生きと仕事ができ、活躍の場を広げていけるような環境に期待しています。P社様と一緒に、お客様に満足いただけるサービスを提供していきたいと思っています。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
譲受企業を検討する際に、同業種と異業種のどちらの方がベストな選択なのか比較検討することは大事だと思います。
オーナー企業である当社にとっては、同業種で規模感の大きい企業様に対しては特に安心感が高まりました。
企業によっては異業種でのM&Aの方がニーズと合致することもあると思うので、どういった企業と一緒になることがこの先より良くなっていくかを考えると良いと思います。
また、スピード感を持って話を進めた方が良いと思います。やってみないと分からないので、期限を設けるなどしてスピード感を意識するといいのではないでしょうか。
ー今回はご依頼をいただいてから5カ月での成約となりました。当社だからこそ実現できたスピード感だったかと思いますので、お力になれたことをうれしく思います。
譲受企業P社
常務取締役 S.Y.様 インタビュー
M&Aでエリア拡大
Q1.今回のM&Aを検討されたきっかけを教えてください。
当社は中部エリアに本社を構えております。以前より関東地区に進出しておりましたが製造部門が無く、お客様からの要望に応えられる状態ではなかったため、その部分を強化したいと思っていました。
ー関東地区での営業範囲の拡大を目的とされていたのですね。
はい、そうです。今回、担当アドバイザーの依田さんより同業の北関東にあるO社様をご紹介いただき、当社のグループに入っていただくことでシナジー効果が得られると考え、話を進めていきました。
譲渡企業様、弊社との出会い
Q2.譲渡企業O社様の譲り受けを決められたご理由を教えてください。
O社長の会社に対する思いや、従業員を第一に考えるところなど、社風・人柄に惹かれ決めました。
また、O社様が描いていた成長戦略を伺った時に、一緒になった際の当社の将来がイメージできるところが決め手となりました。
Q3.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
担当アドバイザーの依田さんと小川さんは、専門知識も豊富で売り手、買い手ともに親身になって対応いただきました。
過去に他の仲介会社ともやり取りしたことがありましたが、その時と比べてM&A総合研究所様は、契約時など入念に準備いただいたので安心することができました。
今後への思い
Q4.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
今後、労働力不足が予想される国内市場の中で、製造工場での産業用ロボットを活用した省人化・無人化は必須となってきます。 今回のM&Aはそういった面で国内製造へ貢献することができたと思っています。さらなる躍進に繋がることを期待しております。
Q5.今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。
今後、事業承継が難しい企業や事業再生を求める企業が多くなることは明らかではありますので、今後も活用していきたいと考えています。
ーその際の方針も教えてください。
当社では、現状にとらわれることなく「国内外」「他事業」の企業様についても積極的に検討し、M&Aを活用していくことで、新たなシナジーを生み出していきたいと思います。
M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。
M&Aで企業を譲り受けたいとお考えの経営者様へのアドバイスとしては、会社を手放す譲渡企業の経営者様への配慮が一番重要かと思います。
今まで苦労して経営してこられたことを理解することと、従業員の皆様にこの先も安心いただけるような内容で話を進めることが大事だと思います。
ーO社様とコミュニケーションを取る中で、意識されていたことがあれば教えてください。
ある程度のスピード感を持つことを心がけると良いと思います。
じっくりと議論することも大事ですが、ご縁により始まったことではありますので、お互いの気持ちが一つになったらスムーズに話を進めていけると良いのではないでしょうか。
担当者からのコメント
この度、機械装置製造を手掛ける企業様同士の提携をお手伝いさせて頂きました。
譲渡企業様は、お取引先からの信頼も厚く業績も好調であるにも関わらず、後継者不在により会社の清算まで検討せざるを得ない状況でした。売主様から、自身の希望は二の次に「従業員様が今後も活躍できる場を期待できるか」「お取引先に対して良質なサービスを提供し続けることができるか」と、周囲のことを最優先にご依頼を頂きました。
私からは同業の企業様を中心にご提案させていただき、ご安心して譲渡いただける先とのご縁を繋げることができたことを、心から嬉しく思っております。両社の今後の更なる発展をお祈り申し上げます。
(企業情報第十部 部長 依田 彪吾)