成約インタビューM&A事例

廃棄物処理業のM&A事例【宮城県】

社会問題の解決へと導く、成長戦略型M&A

  • 譲渡企業

    株式会社築館クリーンセンター

    業種
    廃棄物処理業
    地域
    宮城県
    売上
    約20億円
    社長の年齢
    74歳
    譲渡理由
    事業拡大の為
  • 譲受企業

    日本成長投資アライアンス株式会社

    宇佐美 侑平様、桐迫 啓彰様

    業種
    投資ファンド
    地域
    東京都
    売上
    非公開
    上場有無
    非公開
    譲受目的
    事業拡大の為

この度、株式会社築館クリーンセンター様と日本成長投資アライアンス株式会社様とのM&Aが成立いたしました。
日本成長投資アライアンスの宇佐美様、桐迫様に、M&Aを決意した背景や今後のビジョンについてインタビューいたしました。

【譲渡企業】株式会社築館クリーンセンター
本社:宮城県
事業内容:産業廃棄物の中間処理やリサイクル等を行っている。

【譲受企業】日本成長投資アライアンス株式会社
本社:東京都
事業内容:中小企業への投資に特化したファンド運用を手掛けている。

譲受企業
日本成長投資アライアンス株式会社
ディレクター
宇佐美 侑平様、桐迫 啓彰様インタビュー

M&Aでさらなる事業拡大を

Q1.M&Aを検討されたきっかけを教えてください。 

担当アドバイザーの片桐様とお会いした際にタイミング良くお話をいただき、M&Aは当社で推進している部分でもありますし、築館クリーンセンター様の業種にも力を入れていたため、進める方向で即答させていただきました。

ー産廃セクターは元々投資されていた分野かと思いますが、投資を始めたきっかけを教えてください。

産廃セクターは、有力な産廃プレイヤー様が全国に点在しており、オーナー系の企業様が多く、現在は事業承継のタイミングの過渡期です。産廃産業は基本的には社会的なインフラビジネスではありますが、日本での注目度は高まっていると思います。

ー産廃セクターの成長性について教えてください。

全体で見ると横ばいのイメージではありますが、小規模なプレイヤーは淘汰されています。リサイクル・産業廃棄物の処理に関して、高性能ごみ処理施設の設備投資がなかなか導入できないため、必然的にプレイヤーの集約が進むのではないかと予想しております。また、ごみ問題は深刻な社会問題でもあるため、環境リサイクルの銘柄として企業価値の評価は高まると予想しています。

築館クリーンセンターとの出会い

Q2.築館クリーンセンター様を譲り受けられた理由を教えてください。

築館クリーンセンター様を譲り受けた理由は大きく2つあります。まず1つは、東北で最大級かつ新しいというのが大きなポイントです。焼却施設は簡単に建設できるものではありません。また焼却施設は、通常30年〜40年ぐらい使われるのですが、築館クリーンセンター様が保有されている焼却炉は10年未満と新しく、施設としての競争力・資産価値が高いというのが魅力的でした。

もう1つは築館クリーンセンター様独自の技術価値です。焼却で出てきた燃え殻である「煤塵(ばいじん)」は最終処分場に持っていきますが、マテリアルリサイクルできるといった技術を保有しています。そして、路盤材として再生できるプラントと販売チャネルを持ってるというところです。こうしたものが、当社が投資した大きなポイントです。

今後への思い

Q3.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。

現在、新規プラントの着工を進めています。完成すると新しい処理が対応可能になるという、さらなる強みができます。まずは、ここをしっかり着実なものにしていかなければなりません。また、既存の焼却炉のキャパシティに余裕があります。今後も成長が見込めるため、個別の取引に関して見直し・成長戦略を図る予定です。

弊社との出会い

Q4.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。

担当アドバイザーの片桐様は、オーナー様と信頼関係を構築する力が素晴らしいと思いました。短い期間でオーナー様と信頼関係を築き、成約に向けて両社の間に入って案件を進めてくださる突破力などがありました。ファンドという立場からすると、M&A仲介会社様に1番期待してるところは、アドバイザーの突破力とグリップ力です。片桐様はこのどちらとも素晴らしかったので、大変感謝しております。オーナー様とのコミュニケーションは信頼しておりましたので、全てお任せできました。

M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。

経営者様の中には、M&Aは売るか売らないかの二択であると思っている方も多いかもしれません。今回の場合は譲渡案件ではございましたが、最近は再出資してもらい一緒に経営していくというケースもあります。そうすると経営者様は、半分イグジット、半分は成長戦略として進められます。

担当者からのコメント

譲渡企業は産業廃棄物処理業に加えて社会福祉事業や、農園事業、娯楽施設運営など地域貢献をしたいと思い、事業を続けてこられました。 社内に後継者の方もおり、一族でさらに会社を成長させていきたいと考えておりましたが、JGIA様と一緒になることでシナジーが生まれると思っていただけました。ご譲渡されるうえで最も重視されていたことは、これまで守ってきた【地域貢献】を大切にしながら、さらに飛躍させてくれるようなお相手と巡り合うことでした。本件は地域貢献と成長シナジーを含めて最良のパートナー様をご紹介させていただくことができ、アドバイザーとして心より嬉しく思っております。
(企業情報第四本部第一部 シニアマネージャー 片桐 有恒)
片桐 有恒

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