譲渡企業
製造・卸売業T社
代表取締役社長 I.K.様 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q1.この度、ご譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。
2020年頃に創業者である父が体調不良で入院をし、そこから母と私とで経営を維持してきましたが、後継者もいない中で会社経営をこのまま続けていくのは難しいという判断に至りました。そうした背景の中、後継者問題を解決するためにM&Aを活用しようと思い、M&A総合研究所様にご相談したのがきっかけです。
自動車関連の治具製作や工作機械メーカーの部品製作を行っている
U社様との出会い
Q2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、U社様への譲渡を決められた理由を教えてください。
M&Aの条件として、まず家族の同意が得られる譲渡金額かどうかが重要なポイントでした。またU社の社長のお人柄はとても温かく、これまでご自身も苦労をされてきたという背景もあり、私の家族にも寄り添ってくださりましたし、この方ならば全面的にお任せしたいと感じました。
Q3.M&Aの前後で、M&Aへのイメージは変わりましたか。
M&Aは大きな会社が吸収合併するイメージがあったため、まさか同じような規模感で業種が近い会社様とM&Aをできるとは想像もしていませんでした。今回、親しみのある企業様と一緒になれたというところが、M&Aの前後でイメージが変わった部分です。
弊社との出会い
Q4.ご検討を始められてから様々な情報を収集されたことと思います。その中で弊社にご依頼いただいた理由を教えてください。
M&Aの仲介会社については、正直あまり詳しくなかったので、上場されている仲介会社に絞って検討しました。M&A総合研究所様は、新しい仲介会社の中でも勢いがあり、非常にスピード感もあると思いご依頼しました。
Q5.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
M&Aを検討し進めていくうえで、何度も話し合いを重ねました。はじめてのことばかりでしたが、アドバイザーの水谷様は資料の作成や説明など、きちんと順序立てて、丁寧に話を進めてくださり信頼できました。
また、ヒアリングや具体的な条件面のすり合わせを丁寧にしてくださったお陰で、当社が求めている譲渡先様を見つけてくださいましたので、水谷様には大変感謝しております。
今後への思い
Q6.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
当社の強みは地元の企業に精通してるところです。U社様には当社のネットワークを十分に活用し、シナジーを創出していただければと期待しています。また個人としては半年後に社長職を離れ、自由な選択肢が生まれますので、次のステージをゆっくりと考えていきたいと思っています。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
M&Aの仲介会社にご依頼すると、全国から最適なお相手をを紹介していただけます。M&Aを効率的に進めるためには、仲介会社など専門の業者に仲介してもらうのがベストだと感じました。最初はハードルが高いかもしれませんが、M&Aを検討している経営者様は一度相談してみる価値があると思います。全国にネットワークを持つM&A総合研究所様に依頼して本当に良かったと感じています。
譲受企業
製造業U社
代表取締役社長 J.W.様 インタビュー
M&Aでさらなる事業拡大を
Q1.M&Aを検討されたきっかけを教えてください。
日本は企業文化として世襲を行っている企業が多くあります。それは良い面・悪い面もあるかと思うのですが、当社は子息が継ぐ予定はないため、プロパーの社長を育成しようと3〜4年ほど前から検討しておりました。
ねじの製造や卸売などを行っているT社様との出会い
Q2.T社様を譲り受けられた理由を教えてください。
業界が似ているというのが一番にあります。当社の取引先は、国際的にも活躍されている優良企業様が多く、当社のインフラがそこに全然追いついていないという課題がありました。今回のT社様は精密機械関係に強みを持っているため、良いシナジー効果が得られると思いました。
今後への思い
Q3.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
成約からまだ数か月程度と、スタートしたばかりです。これから少しずつ当社のカラーや進め方を浸透させていければと考えています。また、同時に業務の受け入れ態勢も強化していきたいです。今のところ、社長としての在籍期間について期限を決めており、3年後を目処に交代したいと考えております。そうした時間の制限がある中で、M&Aは非常に有効です。M&Aの最大のメリットは時間をお金で買うことであり、今後も様子を見ながら成長戦略や会社存続のための判断をしたいと思っています。
弊社との出会い
Q4.今後、事業展開の1つとしてM&Aを活用されることは視野に入れていますか。その際の方針も併せて教えてください。
M&Aは、事業投資の1つです。 M&Aには多くのメリットがある一方、リスクも存在します。そのためリスクも想定しつつ、失敗しても経営が揺らがない範囲内で検討したいと考えています。
Q5.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。
T社様と綿密な打ち合わせをされていらっしゃったんだろうな、というのが十分にわかるほど、アドバイザーとしての熱い想いが伝わってきました。
M&Aを考えていらっしゃる経営者様にアドバイスをお願いいたします。
M&Aの成立がゴールではなく、まさにスタート地点に立ったばかりです。今回はスピード感を持って取り組みましたので、これから企業文化の融合を進めていく予定です。M&Aを考えている経営者様は、さまざまな角度から対象企業様をみて把握するのが良いのではないでしょうか。また、地域性による企業文化も異なりますので、”同業種だけれど考え方が違う”というのも事前に検討しておく必要があると思います。
担当者からのコメント
今回お手伝いをさせていただいた本件は、譲渡企業様と譲受企業様のお互いの想いが非常にマッチしていたため、成約に至りました。
譲渡企業様は、前社長の娘様が運営していた企業様であり、前社長が大切にしてきた会社を、理解ある企業様に繋いでいきたいという想いを強くお持ちでした。譲受企業様にとっては、譲渡企業様が地場の企業様と広い繋がりをお持ちであったことから、新エリア進出のきっかけとなる非常にシナジーのあるM&Aでした。譲渡企業のオーナー様、譲受企業様に加え、働いている従業員様や地域に根ざした顧客の皆様にメリットのあるM&Aとなったと感じています。
(企業情報第二本部第四部 次長 水谷 真人)