譲渡企業
ASOBU合同会社
代表 江越 慈高様 インタビュー
M&Aを考え始めたきっかけ
Q1.この度、ご譲渡をお考えになった背景や経緯を教えてください。
当社は、私が投資をして立ち上げた会社です。主体となっている事業は自然が相手なので、施設などの整備を整えても、自然災害で簡単に破壊されてしまうといった脅威が常にありました。そのため、当社単体で事業を維持していくのは難しいと以前から考えておりました。
ーいつ頃から具体的に譲渡を検討されていたのですか?
自分たちだけでできる限界値があると判断していましたので、元々事業を立ち上げる前から譲渡を前提に考えていました。実のところ譲渡はもう少し先の予定ではありましたが、今回良い相手先様が見つかり、タイミング良く譲渡ができました。
ー譲渡のタイミングが早まった理由を教えてください。
早まった原因の一つとしては、コロナ禍の急激なキャンプブームがあったと考えております。昨今、競合も多くある中で他社の資本を入れていかないと太刀打ちできないのではないかと判断し、早めに進めました。
不動産業・飲食業 V社様との出会い
Q2.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件と、V社様への譲渡を決められた理由を教えてください。
M&Aの話を進めていく中で、V社様の経営者様と共に事業を展開していけば、単純に楽しそうだなと思ったのが大きな決め手です。M&A後のわからない部分もありましたが、V社様とご一緒した方がビジョンの実現により近づくと考えました。
Q3.M&Aの前後で、M&Aへのイメージは変わりましたか。
M&Aのイメージは想像しておりましたので、大きな変化はありません。今回、担当アドバイザーの祐川様へ相談し、具体的なM&Aの事業譲渡といった手法をご提案いただけたことは非常に良かったと思っています。
弊社との出会い
Q4.弊社のアドバイザーはいかがでしたでしょうか。印象に残っている具体的なエピソードなどあれば教えてください。
最終局面の成約間際は、想定していたスピードでは進んでいかず、当初の予定より約2カ月延長となりました。不安になる場面も多かった中、担当アドバイザーの祐川様と毎日のように電話をしていたのが今でも忘れられません。祐川様は、最後まで真摯に当社と向き合ってくださいました。
今後への思い
Q5.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください。
成約後、V社の経営者様と毎日のように連絡を取り合っています。今後の構想を提案したらすぐに実行フェーズへ移行するなど、スピーディーに事業が進んでいっております。私は事業立ち上げのストーリーを作るのを得意としているのですが、V社様へそれを提案すると「すぐに実行しましょう」と短期間で話が進み、現在そのストーリーの実現に向けて日々準備を進めているところです。
ーもうすでにM&A後の両社での取り組みが進んでいるのですね。
事業譲渡後は、両社でそれぞれの強みを活かし協力して、ビジョンを切り開いていくという道筋が見えています。これからも事業展開のスピードを増して、企業成長に繋がればと思っています。今のところ、事業規模も数十倍になる見込みです。
譲渡を検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします。
将来性を見据えたうえで、目的に合ったM&Aを行うのが良いのではないでしょうか。まずM&Aを進める前に、経営者様が何を重要視するかというのを事前に決めておく必要があります。また、M&A総合研究所様などM&A仲介のスペシャリストに相談し、目的に向かってM&Aを進めていくのが良いのではないかと思います。
担当者からのコメント
譲渡企業様は、譲渡対象となったキャンプ事業の他に工務店事業等を運営されております。M&Aによりキャンプ事業を更に拡大をしたいという売主様の熱い想いから始まりました。今回はそんな当初の想いを理解して実現してくださる譲受企業様との出会いをサポートでき、私個人としても非常に嬉しく思います。 振り返っても、当初の譲渡検討理由を見失うことなく本件に真摯に向き合ってくださった売主様には改めて感謝しかございません。本件は譲受企業様にとっても重要な位置づけと聞いておりましたので、事業展開を楽しみにしながら今後ともサポートさせていただければと思います。今回は事業のみならず様々な想いも同時に承継できたと感じておりますので、両社の今後の発展を心よりお祈りしております。
(企業情報第一本部第四部 次長 祐川和也)