ゲーム会社の買収・M&A・売却の完全マニュアル【相場/成功事例あり】

Medium
この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

足元オンラインゲームを中心に活況なゲーム会社ですが、M&Aや事業の売却、買収等の動向はどのように推移しているのでしょうか。ゲーム会社とは何か、からゲーム会社のM&A・買収・売却等の動向について、成功事例も含めてポイントをお伝えします。


目次

  1. ゲーム業界
  2. ゲーム会社のM&A動向
  3. ゲーム会社がM&Aするメリット
  4. ゲーム会社のM&Aが成功するためのポイント
  5. ゲーム会社のM&Aの成功事例
  6. ゲーム会社のM&Aまとめ
  • 今すぐ買収ニーズを登録する
  • 公認会計士がM&Aをフルサポート まずは無料相談

1. ゲーム業界

ゲーム業界

出典: https://www.tadapic.com/

足元オンラインゲームを中心に活況を呈しているゲーム業界ですが、そもそもゲーム業界とはどのような業界なのでしょうか。概要について解説します。

ゲーム業界とは

ゲーム業界とは、ゲーム関連機器及びそのソフトウェアの開発・企画・販売等を行う企業群を指します。
 
家庭用や業務用を含めたテレビゲーム機や、携帯用電子ゲーム機等を作成するハード会社といいます。一方、オンライン等で用いるゲームソフトウエアの作成等を行なう事業を行うゲーム会社をソフトウェア会社といいます。

ハード会社

ハード会社は、ゲーム専用ハードを作るゲーム会社を言います。ハード会社の代表的な企業としては、任天堂やソニー・コンピュータエンタテインメント、Microsoft 等のハード会社があります。

ソフト会社

ソフト会社は、ゲーム機の中に入れるゲームソフト(ソフトウェア)を企画・開発・販売するゲーム会社を言います。代表的な企業としては、スクエア・エニックスやガンホー、ミクシィ、バンダイ等があります。

オンラインゲーム

オンラインゲームとは、形態やPC等の様々な端末を使用してネットに接続して遊ぶゲームを幅広く指します。ソーシャルゲームなどもその一例です。オンラインゲームはソフト会社により開発され、アップルやGREE、モバゲー等のプラットフォームで提供されます。

スマホゲーム

上記のオンラインゲームとも重複する部分がありますが、スマートフォンで遊べるアプリゲームを指します。スマートフォンの普及に伴い、ここ数年で新たに生まれた大きな市場です。スマホゲームを取り扱う代表的な企業としては、ガンホー、コロプラなどがあります。

市場規模

ゲーム会社の市場はオンラインゲーム・スマホゲームを中心に拡大傾向にあります。2017年の世界のゲーム市場の規模は約1089億ドル(約12兆円)にもなると予想されており、このうち42%がモバイルゲーム市場です。
 
2016年度の国内市場については、ゲーム総合メディア「ファミ通」によると2015年の国内家庭用ゲーム機の市場規模は3209.7億円であり、2014年からは微減していますが、国内オンラインゲーム市場は1兆1036億円で前年比19%も増加しています。
 
上で説明した業種別の市場規模では、ハードで減少し、ソフトのうちオンライン・スマホゲームで増加しているということができます。
それぞれのエリアでの主要なプレイヤーは下表の通りです。
 

ハード会社 マイクロソフト、ソニー、任天堂等
ソフト会社(ゲーム機向け) バンダイナムコゲームス、カプコン、コナミ、スクウェア・エニックス等
ソフト会社(オンライン等) ガンホー、ネクソン、コロプラ等
プラットフォーム ディ・エヌ・エー、サイバーエージェント、GREE

ゲーム業界の動向

ゲーム業界は、先に説明した通り、オンラインゲーム・スマホゲームを中心に活発に推移しています。世界的に見れば市場は増加しており、オランダ・アムステルダムに本社を置く調査会社「newzoo」によれば、2017年に1,217億ドルであった世界全体のゲーム市場規模は、13.3%に相当する162億ドルの成長が見込まれ、1,379億ドル(1ドル110円換算で約15兆円)に達すると予測されています。
 
一方、業種別には、国内家庭用ゲーム機市場はスマホゲームの台頭によって、縮小傾向にある一方、スマホゲームは増加傾向にあります。そのため、メーカー各社はスマホゲームに参入する動きを活発化しています。

家庭用ゲーム機市場の縮小

家庭用ゲーム機市場は2000年代中ごろから、スマートフォンの普及に伴い縮小しはじめました。
 
ガラケーと言われた折りたたみ式の携帯から、よりスペックの高いスマートフォンの登場によって、いつでもどこでもゲームに興じることができるようになり、新たな市場を作り出すこととなりました。

オンラインゲーム市場の拡大

スマホゲームの普及に加え、インターネットにも気軽に接続できるようになったことで、オンラインゲーム市場も拡大してきました。
 
特別なハードウェアを必要としないオンラインゲームは、スマートフォン等を含むオンラインプラットフォームの普及により簡単に参入できるようになったこともあり、急速に拡大しています。

人気アプリの開発がカギ

こうしたオンラインゲーム市場で事業を拡大していくには、人気アプリの開発が鍵となってきます。オンラインゲーム市場が拡大してきた背景としても、プラットフォームの存在と人気タイトルの発表が鍵となりました。
 
今後も人気アプリを開発できた企業がオンラインゲーム市場の拡大を牽引していくこととなるかと思われます。

2. ゲーム会社のM&A動向

ゲーム会社のM&A動向

出典: https://www.tadapic.com/

市場はオンライン市場やスマホゲームを中心に活況なゲーム業界ですが、M&Aの動向については、どのように推移しているのでしょうか。
最新のトレンド等について解説します。

最新のM&A動向

ゲーム業界のM&Aのトレンドとしては、まず第1に、プラットフォームを持つ大手事業者がゲームタイトルを拡充するためにコンテンツホルダーを買収するケースの拡大があります。こうした観点から、人気コンテンツを開発した企業は売却がしやすくなっています。
 
2つ目は、海外展開に向けたM&Aです。オンラインゲームやスマホゲームは、プラットフォームがあれば地域を問わず展開が可能ですが、プラットフォームは国ごとに異なるものを採用している場合もあり、展開に向けた事業基盤の確立のためのM&Aを活発に行っています。
 
それぞれの詳細について以下の項目で解説します。

大手事業者によるコンテンツホルダーの買収

ゲーム業界のM&Aにおける第1の特徴として大手事業者によるコンテンツホルダーの買収があります。これは、プラットフォームを持つ大手の企業が、コンテンツを充実させるために行うケースが多くあります。
 
例えば、「Mobage」を展開するディー・エヌ・エーは、2012年に日本・米国・韓国の3か国で大ヒットしたソーシャルゲーム「神撃のバハムート」を開発・運営するサイゲームスと資本提携を行っています。これもゲームタイトルを拡充するための一つの手段であったと位置付けられています。
 
また、グリーは、2012年以降ソーシャルゲームのコンテンツホルダーを相次いで買収し、コンテンツ拡充に努めています。

海外展開のためのM&A

ゲーム業界のM&Aにおける第2のトレンドは、海外展開のためのM&Aです。
 
先ほど紹介したディー・エヌ・エーによるサイゲームスの買収も、海外での事業展開に向けた足掛かりの一つという役割も果たしていました(なお、その後商習慣の違い等によりうまく売上を伸ばせず、欧米市場向けのゲームの開発からは撤退しています)。
 
また、中国・韓国・日本・北米・欧州へゲームタイトルを配信するネクソンも2013年に米国や韓国のソーシャルゲーム開発ベンチャーに資本参加を決定しているほか、GMOインターネットも、子会社GMOゲームセンターを通じて、中国のモバイルゲーム開発会社を子会社化し、スマホ向けゲームの拡充を図っており、様々な企業が外国市場での事業拡大を狙って買収を進めていることがわかります。
 
ディー・エヌ・エーの例でわかるように、国内でヒットしたゲームを海外で展開するには、現地の文化的背景や商習慣等を加味した上で、コンテンツも現地に合わせていかなくては失敗してしまいます。それを行うために、現地の開発業者やプラットフォーマーとの提携は重要な戦略の一つと位置付けられており、今後もこの流れは加速していくものと思われます。

ゲーム会社のM&AならM&A総合研究所へ

ゲーム会社のM&AならM&A総合研究所にお任せください。ゲーム会社のM&A知識豊富な担当者が担当させていただきます。M&A総合研究所の佐上はIT企業の売却実績がありIT業界の知見が非常に多く溜まっております。まずはお気軽に無料相談ください。

【関連】M&A・事業承継ならM&A総合研究所
電話で無料相談WEBから無料相談

3. ゲーム会社がM&Aするメリット

ゲーム会社がM&Aするメリット

出典: https://www.tadapic.com/

ゲーム会社がM&Aによって得られるメリットとしてはどのようなものがあるのでしょうか。売却側、買い手側のそれぞれについて解説します。

売却・譲渡側のメリット

売却側のメリットとしては、投資資金の回収、経営基盤の安定、創業者利益の獲得、コンテンツの販売拡大等があげられます。それぞれについて解説します。

投資した資金の回収

売却側のメリットの一つ目は投資した資金を回収できる点です。オンラインゲーム等のソフトウェアの開発には多くの費用が掛かりますが、売却により現金を得ることで、投資した資金を早く回収することができます。

経営基盤の安定

売却側のメリットの二つ目は経営基盤の安定です。特にソーシャルゲームは商品のサイクルが早く、ヒット商品を生み出したとしても、安定的に利益を出すことが難しい場合があります。
 
そのため、買収等により大企業の傘下に入ることで、経営基盤が安定するというメリットがあります。

創業者利益を得られる

売却側のメリットの三つめは創業者利益の獲得です。当初発行した株式の価格以上の価格で創業者が株式を売却することによって得られる利益を創業者利益といいますが、買収によって高い値段で会社を売却することにより、大きな創業者利益を獲得することが可能です。

コンテンツを広く販売できる

売却側のメリットの四つ目はコンテンツの販売拡大です。特にゲームの開発・企画を行う企業がプラットフォームを持つ企業の傘下に入ることにより、コンテンツをさらに広いマーケットで販売することが可能となり、自社単一で事業を行う以上に売り上げ規模を拡大することができます。

買収側のメリット

続いて、買収側のメリットとしては、コンテンツの拡大、開発力の強化、人気コンテンツの獲得、人材の確保等があげられます。

コンテンツの拡大

買収側のメリットの一つ目はコンテンツの拡大です。特に足元活発化しているプラットフォームを持つ企業によるコンテンツを持つ企業の買収という事案では、これを目的に買収が行われる事例が多くあります。

開発力の強化

二つ目は開発力の強化です。既に人気アプリ等を開発した企業を買収することで、その企業で培われた開発力を獲得することができ、買収側の開発力の強化につながります。

人気コンテンツの取得

買収側のメリットの三つ目は人気コンテンツの取得です。ソーシャルゲームやオンラインゲームでは、人気コンテンツがあると継続的な収益を得ることができ、会社の事業基盤の強化に役立ちます。

人材の確保

買収側のメリットの四つ目は人材の確保です。開発力の強化とも重複する部分がありますが、既に他社で実績のある、即戦力となれる人材を買収によって獲得することで、今後の事業強化に役立てることができます。

4. ゲーム会社のM&Aが成功するためのポイント

ゲーム会社のM&Aが成功するためのポイント

出典: https://www.tadapic.com/

ゲーム会社のM&Aを成功させるためには、「タイミング」「相場」「相手企業との相性」が非常に重要です。それぞれについてポイントを解説します。

なお、一般的にM&Aが成功するためのポイントとしては、下記のまとめも参考ください。

【関連】M&Aによる投資方法と成功ポイントを解説!

タイミング

一つ目の重要なポイントとしてはタイミングです。ゲーム会社は収益の変動が激しいため、売り手側としては企業価値が大きくなったタイミングで素早く売ることが重要です。
 
一方、買い手側は相場動向も含めて勘案したうえで、適切なタイミングで適正な価格での買収ができるよう、情報収集をする必要があります。

相場を調べる

次に、適切な価格で買収できるよう、相場をきちんと調べておくことが重要です。ゲーム企業は取り扱うソフトがヒットするかどうかによって収益が大きく左右されるため、収益予測が難しく、時価総額の判定が難しいため、専門家への確認等が必要です。

相手企業との相性を確認

相手企業との相性を確認することも必要です。買収後にきちんと成果を出せるかどうか、シナジー効果を出せるかという点では、この相性が結果を大きく左右します。
 
双方の会社の雰囲気や、カルチャー、得意・不得意な事業領域等について、買収契約締結前にしっかりと確認しておくことが重要です。

5. ゲーム会社のM&Aの成功事例

ゲーム会社のM&Aの成功事例

出典: https://www.tadapic.com/

ゲーム会社のM&Aの成功事例として、2点、コロプラによるピラミッドの買収と、CygamesによるWITHの買収を取り上げ、概要と双方にとって実現したメリットについて解説します。

なお、その他2018年にあったM&Aの成功事例については、下記リンクも参考ください。

【関連】M&A成功事例25選!【2018年最新版】

M&A事例①-コロプラによるピラミッドの買収

ゲーム会社によるM&Aの成功事例の一つとして、コロプラによるピラミッドの買収があります。当事者や使われたスキーム、得られたメリット等について解説します。

売却側と買収側

売却側はピラミッドという会社で、「数多くのユーザーに楽しんでもらえる良質なゲームソフトを開発する」という経営理念のもと、『英雄伝説 碧の軌跡 Evolution』、『ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け』など、有名、人気タイトルを持つソフト会社です。
 
買収側は「白猫プロジェクト」等のスマホゲームを中心に開発・運営等を行っているコロプラでした。

スキーム

買収のスキームは株式の公開買い付けによる子会社化でした。

双方のメリット

買い手側のメリットとして、ソフトウェア開発の豊富な実績と開発力を持ったピラミッドをグループに加えることにより、スマートフォンゲームの開発体制をより強固なものにしていけるというメリットがあります。
 
一方で、売り手側のメリットとしては、資本の大きいコロプラの傘下に入ることで、会社の事業基盤の強化が図れた点が大きいといえます。

M&A事例②-CygamesによるWITHの買収

もう一つのM&Aの成功事例として、CygamesによるWITHの買収があります。当事者や使われたスキーム、得られたメリット等について解説します。

売却側と買収側

売却側はMobageで配信した「セブンズストーリー」などが有名なWITHというゲーム開発会社です。
 
買収側は、サイバーエージェントグループのモバイル向けゲームアプリや家庭用ゲームソフトの開発を行うCygamesです。

スキーム

スキームは株式の公開買い付けに伴う子会社化でした。

双方のメリット

買い手側のメリットとしては、WITHの開発力をCygamesの持つグラフィック力と組み合わせることによる、ゲーム制作のための相乗効果があげられます。
 
売り手側のメリットとしては、大企業傘下に入ることで使用できるリソースが大きくなり、更なる事業の拡大が狙えるという点があげられます。

6. ゲーム会社のM&Aまとめ

ゲーム会社のM&Aまとめ

出典: https://www.tadapic.com/

ゲーム会社のM&Aは、主にコンテンツの獲得や海外展開に向けて、さらに活発化していくことが期待されます。一方、相場が変動しやすかったり、法律上の手続き等もあったりと複雑なため、専門家の手助けが必須です。
 
M&A総合研究所は公認会計士の専門家集団であり、成功事例も多くあります。M&Aを検討される場合には、ぜひ一度ご相談ください。

M&A・事業承継のご相談ならM&A総合研究所

M&A・事業承継のご相談なら専門の会計士のいるM&A総合研究所にご相談ください。
M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴をご紹介します。

M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴

  1. 業界最安値水準!完全成果報酬!
  2. M&Aに強い会計士がフルサポート
  3. 圧倒的なスピード対応
  4. 独自のAIシステムによる高いマッチング精度
>>M&A総合研究所の強みの詳細はこちら

M&A総合研究所は会計士が運営するM&A仲介会社です。
企業会計に強く、かつM&Aの実績も豊富です。全国にパートナーがいるので案件数も豊富。
また、業界最安値水準の完全成果報酬制のため、M&Aが成約するまで完全無料になります。
まずはお気軽に無料相談してください。

>>【※国内最安値水準】M&A仲介サービスはこちら

電話で無料相談WEBから無料相談
  • 02
  • 03
  • 04
  • 05

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ