医薬品卸のM&A動向や売却・買収の事例や相場、成功ポイントを解説

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

医薬品卸という業界は、高齢化によりニーズが高い産業です。しかしながら、価格競争などによりM&Aによる事業の買収や売却が活発化しています。医薬品卸のM&Aについて詳しく知ることで、買収や売却を検討することができるはずです。

目次

  1. 医薬品卸とは
  2. 医薬品卸のM&A動向
  3. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の相場
  4. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の事例
  5. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡のメリット
  6. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の成功ポイント
  7. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡におすすめの仲介会社
  8. まとめ
  • 医薬品卸のM&A・事業承継
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1. 医薬品卸とは

医薬品卸とは

医薬品卸会社に対するM&Aを考えてみるには、医薬品卸の定義や動向を知ることが大切です。

医薬品卸業界の定義

医薬品卸業界とは、メーカーから医薬品を仕入れてドラッグストアや調剤薬局または病院などに卸す業務となります。

医薬品は、「医療用薬品」と呼ばれる病院や薬局で取り扱う医薬品と、「一般用医薬品」と呼ばれる店舗などで販売される一般的な医薬品と区分されます。

医薬品卸業界の現状

医薬品卸業界のM&Aを検討するには、業界の現状を理解することが大切です。

  1. 仕入れから販売まで法規制を守る難しい事業
  2. 上位4社のシェアが90%を占める
  3. 売り上げが横ばい、減少を続ける業界

①仕入れから販売まで法規制を守る難しい事業

医薬品は規則により、さまざまな制約や厳守すべき事柄などが存在します。そのため、仕入れから販売まで厳しい法規制にさらされている業界となっています。

②上位4社のシェアが90%を占める

メディパルホールディングス、アルフレッサホールディングス、スズケン、東邦ホールディングスの4社が国内のシェアの殆どを占めている状態です。

③売り上げが横ばい、減少を続ける業界

医薬品卸企業間の価格競争の激化により、横ばいまたは年々売上が減少している業界です。

しかし、将来にわたり社会的使命を失うことのない業界でもあります。

2. 医薬品卸のM&A動向

医薬品卸のM&A動向

こうした状況から、医薬品卸は売上が思わしくない業界であるものの、将来的に使命が尽きることはありません。

ここでは、医薬品卸のM&Aに見られる動向について3点紹介します。

  1. 業務・流通などを一本化するM&Aが行われた
  2. 異業種へのM&Aが見られる
  3. 今後M&Aが増加していくことが予測される

①業務・流通などを一本化するM&Aが行われた

医薬品卸では、業務から流通までを一気通貫で行うM&Aが積極的に行わるという動向が見られています。

②異業種へのM&Aが見られる

既に示した通り、収益が横ばいまたは減少している現状の動向を踏まえ、医薬品卸だけではなく異業種へ活路を見出している企業も少なくありません

③今後M&Aが増加していくことが予測される

高齢化社会が懸念され、医薬品卸へのニーズは高まっている動向があるものの、医薬品の単価が下がっていることから、今後も経営の効率化や異業種進出へのM&Aが増加する動向が見られます。

3. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の相場

医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の相場

医薬品卸は、その業界だけではなく異業種に渡りM&Aを展開している業界です。そのため、売却や買収そして譲渡といった相場は、一般的には把握することが難しいとされています。


基本的には同業種であれば知的財産や設備のほか、人員の価値などがM&Aの価格に反映されると言われています。

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4. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の事例

医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の事例

医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の事例を数点紹介します。

事例1:スズケンとヤマト科学のM&A

スズケンとヤマト科学は資本提携を行いました。

買収企業 売却企業 金額(百万円) 手法 目的
スズケン ヤマト科学 不明 資本業務提携 革新的な製品とサービスの開発推進

事例2:メディパルホールディングスとJCRファーマのM&A

メディパルホールディングスとJCRファーマはM&Aによる業務資本提携契約を締結しました。

買収企業 売却企業 金額(百万円) 手法 目的
メディパルホールディングス JCRファーマ 21,284 株式譲渡 企業価値の向上と持続的な発展

事例3:スズケンとEPSホールディングスのM&A

スズケンとEPSホールディングスおよび連結子会社であるEPS益新とM&Aによる資本提携を行いました。

買収企業 売却企業 金額(百万円) 手法 目的
スズケン EPSホールディングス、EPS益新 不明 第三者割当 中国での事業推進

事例4:ニュートリーと三和化学研究所のM&A

三和化学研究所のニュートリション事業の一部をニュートリーが譲渡する契約を行いました。

買収企業 売却企業 金額(百万円) 手法 目的
ニュートリー 三和化学研究所 不明 事業譲渡 国内外の市場開拓および企業価値向上

事例5:アルフレッサホールディングとスサンノーバのM&A

アルフレッサホールディングスは、サンノーバの吸収分割承継会社の株式を取得し子会社しました。

買収企業 売却企業 金額(百万円) 手法 目的
アルフレッサホールディングス サンノーバ 不明 株式取得 医薬品等製造事業基盤強化

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5. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡のメリット

医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡のメリット

医薬品卸のM&Aにおいてメリットはどういったポイントがあるか解説します。

売却側

M&Aによるメリットのうち、売却側で得られるメリットは以下の5項目と言われています。

  1. 従業員の雇用確保
  2. 後継者問題の解決
  3. 売却・譲渡益の獲得
  4. 大手グループ入りで安定した経営
  5. 個人保証・債務・担保などの解消

①従業員の雇用確保

売却側が経営不振などにより雇用確保に悩んでいる場合、M&Aは大きなメリットをもたらすこととなります。

それは、経営が現状より安定することにより、従業員の雇用が安定するという側面があるからです。

②後継者問題の解決

事業を続けていくには後継者問題は不可欠です。身近に後継者にふさわしい人物が存在しない場合は、M&Aにより後継者を得ることができます。

③売却・譲渡益の獲得

M&Aの取引では現金などの売却・譲渡益を得ることができます。

④大手グループ入りで安定した経営

M&Aの売却先が大手グループの場合、経営の先行きが見えなかった状態から抜け出せる可能性が高いと見て良いでしょう。

⑤個人保証・債務・担保などの解消

経営者にとって個人保証などの問題は悩みの種です。こういった問題から開放されるのもM&Aのメリットと言えるのです。

買収側

一方で、買収側にとってのメリットはいかなる要素があるのでしょうか。以下の5項目について考えてみます。

  1. 従業員の確保
  2. 低コストで新事業・関連事業を獲得
  3. 新規事業へ低コストで参入
  4. 顧客・取引先・ノウハウなどの獲得
  5. 事業規模やエリアの拡大

①従業員の確保

医薬品卸にとって従業員などの人材は非常に大切な要素です。こうした人材を確保できるのは、M&Aによる買収の大きなメリットとなるでしょう。

②低コストで新事業・関連事業を獲得

医薬品卸の中には、自社で医薬品を開発し販売を考える場合があります。新規事業を考えた時、医薬品の特許権や設備などのコストは馬鹿にできません

こうした特許権や設備などのコストを抑えて、医薬品卸の新事業や関連事業を獲得できるのです。

③新規事業へ低コストで参入

医薬品卸業界へ新規事業として参入する場合もM&Aは有益です。それは、前述したように設備や特許権のコストを抑えられるだけではなく、事業を安定的に継続するまでの投資や人材育成のコストも節約できるからです。

④顧客・取引先・ノウハウなどの獲得

従来では得ることのできない顧客や取引先、そして自社では開発できないノウハウなどは、買収によって取得できる大きなメリットとなります。

⑤事業規模・エリアの拡大

事業やエリアの拡大にはコストと時間が必要です。こうしたコストと時間を大幅にカットできるメリットも、M&Aだからこそと言えるでしょう。

6. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の成功ポイント

医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡の成功ポイント

医薬品卸のM&Aを成功させるには、重要となるポイントが数点あります。ここでは、売却側および買収側のそれぞれの成功ポイントについて解説します。

売却側

売却側からの立場からみた成功ポイントは、以下の3要素が重要だと言われています。

  1. アピールポイントや強みのある企業であること
  2. 権利や特許、ノウハウや技術などを持っていること
  3. M&Aの専門家に相談すること

①アピールポイントや強みのある企業であること

大きな卸市場を構えていたり、切れることのないコネクションを持っているなど、アピールポイントがあるのは成功への強みとなるでしょう。

②権利や特許、ノウハウや技術などを持っていること

医薬品卸にとっても、権利や特許そしてノウハウや技術といったものは非常に大きな財産です。

そして、この財産こそが大きなアピールポイントとなるのです。

③M&Aの専門家に相談すること

M&Aを行うにあたり、リスクやトラブルといった課題が必ずあります。M&Aによる売却はそうそう経験する事項ではないからです。

だからこそ、いろいろなM&Aに直面している専門家の意見は大切です。リスクやトラブルを回避するためにも、専門家を上手に活用しましょう。

買収側

成功するポイントは買収側にも存在します。ここでは3点にしぼり解説します。

  1. 自社に足りない部分をピンポイントで補強すること
  2. デューデリジェンスを徹底すること
  3. M&Aの専門家に相談すること

①自社に足りない部分をピンポイントで補強すること

弱い分野であったり、教育が行き渡らない部分であったりした箇所について、M&Aで補強するという方法があります。

そのためにも、自社に足りない部分を見極めて検討する力が必要だと言えるでしょう。

②デューデリジェンスを徹底すること

買収目的である企業について、デューデリジェンスを行うことは非常に重要です。

M&Aにおいては実行中のトラブルはもちろんのこと、締結後のトラブル回避も考え、必ず徹底したデューデリジェンスを行いましょう。

③M&Aの専門家に相談すること

M&Aにおける買収には、大きなリスクが存在します。自社で考えている以上のリスクは必ずと言って良いほど伴うものです。

M&Aの専門家を利用することにより、見えないリスクまでもマネジメントすることが可能です。

リスクを減らし円滑なM&Aを目指すのであれば、M&A専門家への相談は不可欠だと言えるでしょう。

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7. 医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡におすすめの仲介会社

医薬品卸のM&A・売却・買収・譲渡におすすめの仲介会社

医薬品卸のM&Aを考えているのであれば、相談料が無料のM&A総合研究所に頼るのがおすすめです。

数多くの事例や経験から、最もマッチしたM&Aを検討することができるでしょう。

また、相談料だけではなく着手金や中間報酬も無料となるので、大幅なコストカットを見込め、M&Aの成功だけに集中できる環境が構築されます。

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8. まとめ

まとめ

医薬品卸の現状は厳しい状況が続いています。

  1. 仕入れから販売まで法規制を守る難しい事業
  2. 上位4社のシェアが90%を占める
  3. 売り上げが横ばい、減少を続ける業界

そうした状況から、M&Aによるメリットを求める企業は少なくない状況です。
【売却側のメリット】

  1. 従業員の雇用確保
  2. 後継者問題の解決
  3. 売却・譲渡益の獲得
  4. 大手グループ入りで安定した経営
  5. 個人保証・債務・担保などの解消

【買収側のメリット】
  1. 従業員の確保
  2. 低コストで新事業・関連事業を獲得
  3. 新規事業へ低コストで参入
  4. 顧客・取引先・ノウハウなどの獲得
  5. 事業規模やエリアの拡大

 

競争の激化によりM&Aが活発に行われている今だからこそ、医薬品卸への参入を考えてみるのも一考だと言えるのです。

そのためにも、M&Aの状況や動向を知るために、M&A専門家への相談は重要です。

M&A総合研究所であれば、M&Aに強い会計士がフルサポートでスピーディーに対応してくれるので安心です。相談料は無料ですので、気軽に問い合わせしてみてください。

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