岩手県のM&A・事業承継・会社売却の状況は?案件一覧や探し方も紹介!

取締役
矢吹 明大

株式会社日本M&Aセンターにて製造業を中心に、建設業・サービス業・情報通信業・運輸業・不動産業・卸売業等で20件以上のM&Aを成約に導く。M&A総合研究所では、アドバイザーを統括。ディールマネージャーとして全案件に携わる。

本記事では、岩手県における会社売却などのM&Aや事業承継の状況や動向、相談先の選び方などを解説しています。また、岩手県の事業承継の公的支援策や案件一覧も紹介しています。岩手県でM&A・会社売却・事業承継を検討されている方は、必見の内容です。

目次

  1. 岩手県のM&A・会社売却・事業承継の状況
  2. 岩手県のM&A・会社売却・事業承継の最新動向
  3. 岩手県のM&A・事業承継・会社売却の事例
  4. 岩手県近郊のM&A案件一覧
  5. 岩手県のM&A・事業承継に関する公的支援
  6. 岩手県のM&A・会社売却・事業承継案件を探す3つの手段
  7. M&A仲介会社を選ぶ5つのポイント
  8. 岩手県のM&A・事業承継・会社売却まとめ
  9. 岩手県のM&A案件一覧
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1. 岩手県のM&A・会社売却・事業承継の状況

帝国データバンクの「東北6県企業『休廃業・解散』動向調査(2023年)」によると、2023年時点の東北6県では、休廃業・解散した企業数は3564(前年から9%増加)ありました。そして岩手県の休廃業・解散した企業数は472件です。

一般に、倒産の主な理由は経営難ですが、休廃業・解散の場合は、一部に経営難のケースがあるものの、多くは後継者不在により事業承継が実現できず、休廃業・解散を選ばざるを得ない状況です。また、昨今は物価高に加え、過剰債務、人手不足などの企業経営を取り巻く負の影響が大きくなっています。

休廃業企業経営者の平均年齢は71.5歳でした。つまり、経営者が引退年齢を迎えたものの、事業承継を行う後継者がいないために、高齢代表による休廃業・解散を加速している構図を示しています。

そのような状況は岩手県に限らず、全国の中小企業でも同様で、後継者不在問題・事業承継問題は、大きな課題です。

【関連】中小企業の後継者問題とは?動向、原因や解決策・対策を徹底解説

岩手県の経済・産業の特徴

県内総生産(名目)から見た岩手県の産業構造の構成比は、第1次産業(農林水産業)が2.9%、第2次産業(鉱業、製造業、建設業)が26.4%、第3次産業(その他)が69.4%となっています。

また、産業別就業者数の構成比は、第1次産業が9.7%、第2次産業が25.7%、第3次産業が64.6%となっている状況です。

参考:岩手県「岩手県の人口・経済」

2. 岩手県のM&A・会社売却・事業承継の最新動向

岩手経済研究所が2018年9月に公表した「本県の事業継承の現状と課題~円滑な事業承継で経営革新を起こせ~」によると、岩手県内企業に行ったアンケートに、60歳以上の経営者における約5割が後継者未定、60歳以上の経営者における約半数は事業承継の準備を行っていないと回答しています。

レコフの調査によると、2022年の岩手県のM&A件数は27件と過去最高となりました。こうした数値から、中小企業が多い岩手県では、事業承継に対する認識が徐々に浸透してきていると考えられます。

M&Aでの会社売却を活用して事業承継を進めることは、岩手県の中小企業に必要不可欠といえるでしょう。

3. 岩手県のM&A・事業承継・会社売却の事例

この章では、岩手県のM&A・事業承継・会社売却事例を見ていきましょう。

いわぎん農業法人投資事業有限責任組合によるありす畜産への資本参加

2018年9月、岩手銀行が出資し、事業創造キャピタル運営のいわぎん農業法人投資事業有限責任組合が、「四原種配合豚」の肥育や精肉販売などを手掛けるありす畜産に資本参加しました。

ありす畜産は、調達資金を運転資金や設備資金として活用する予定です。

「いわぎん農業法人ファンド」による投資について

岩手新事業創造ファンド1号による遠野醸造への資本参加

2018年1月、岩手銀行などが出資していわぎん事業創造キャピタルと事業創造キャピタルが運営する岩手新事業創造ファンド1号が、遠野醸造に資本参加しています。

地域の資源を生かしてクラフトビールを提供する遠野醸造は、地域おこし協力隊として太田睦氏と袴田大輔氏を中心に、2017年11月に設立されました。

北映商事によるみちのくオートバックスへのM&A

2018年1月、北映商事は、オートバックスセブンの全額出資子会社であるみちのくオートバックスから、オートバックス宮古とオートバックス盛岡西バイパス店を譲受しています。

これにより、オートバックスセブンは、岩手県内での競争力を強めて経営を効率化させる狙いです。

4. 岩手県近郊のM&A案件一覧

ここでは、岩手県およびその近郊におけるM&A案件を掲載します。

【東北地方】複数の漁法を活用している漁業

漁獲から製造、販売までの6次産業化を目指す東北の漁業会社です。複数の漁法により、一年中かつ豊富な種類の漁獲が可能です。
 

エリア 東北
売上高 1,000万円〜5,000万円
譲渡希望額 2,500万円+役員借入金一部返済
譲渡理由 財務的理由、事業存続に対する不安

【関連】【東北地方】複数の漁法を活用している漁業(その他サービス等) | M&A総合研究所

【東北エリア/EBITDA1億円越えの高収益】金属加工業

製缶加工、精密板金加工、溶接加工、レーザー加工など多岐に渡る加工を多品種生産に対応可能です。顧客は、商社、農機具製造業、建材卸業、産業用機械製造等多岐に渡ります。
 

エリア 東北
売上高 5億円〜10億円
譲渡希望額 2.5億円〜5億円
譲渡理由 後継者不在(事業承継)、戦略の見直し

【関連】【東北エリア/EBITDA1億円越えの高収益】金属加工業(商社・小売・流通) | M&A総合研究所

【NetCash約1億円/EBITDA平均23百万円】東北地方の熱絶縁工事業

現場従業員は、全員1級熱絶縁施工技能士の資格を保有しています。月毎に原価(人件費、材料費)管理を行っており、価格転嫁できていることで高い利益率を確保しています。
 

エリア 東北
売上高 1億円〜2.5億円
譲渡希望額 1億円〜2.5億円
譲渡理由 後継者不在(事業承継)

【関連】【NetCash約1億円/EBITDA平均23百万円】東北地方の熱絶縁工事業(住宅・不動産・建設) | M&A総合研究所
【関連】秋田県のM&A・事業承継・会社売却の特徴は?現状・最新動向・案件を探す手段も紹介!
【関連】宮城県・仙台市のM&A・事業承継・会社売却の特徴を解説!動向やポイント・相談先の選び方を紹介

5. 岩手県のM&A・事業承継に関する公的支援

この章では、岩手県で公的に実施されている事業承継支援の具体的内容について、その概要を掲載します。岩手県における公的な事業承継支援で主なものは、以下です。
 

  1. 岩手県事業承継・引継ぎ支援センター
  2. 後継者人材バンク

①岩手県事業承継・引継ぎ支援センター

2021年4月、「岩手県事業引継ぎ支援センター」と「岩手県事業承継ネットワーク」の機能が合体し、「岩手県事業承継・引継ぎ支援センター」ができました。

事業承継に悩む中小企業を支援するこのセンターは、岩手県盛岡市に所在する公的支援の機関です。「事業承継に対する相談」「M&Aマッチングサポート」「事業承継計画策定支援」などを実施し、事業承継診断・セミナーも行っています。

②後継者人材バンク

岩手県で企業を目指す人をサポートするのが後継者人材バンクです。創業を希望する人と後継者がいない企業や事業主を引き合わせて、創業と事業引継ぎを実現するためのサポートを実施します。

後継者人材バンクは、盛岡商工会議所に設置の岩手県事業承継・引継ぎ支援センターによって運営される公的支援の事業です。

【関連】事業引継ぎ支援センターとは?費用や実績を解説【評判/口コミあり】
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6. 岩手県のM&A・会社売却・事業承継案件を探す3つの手段

岩手県でM&A・会社売却・事業承継案件を探す方法として、以下の3つを掲載します。

  1. 地元の金融機関などに相談する
  2. M&Aマッチングサイトを活用する
  3. M&A仲介会社・専門家に相談する

①地元の金融機関などに相談する

岩手県の中小企業案件を探す場合は、金融機関も強い味方です。岩手県事業承継・引継ぎ支援センターの構成機関の銀行もあるので、普段取引をしている金融機関にまず相談してみるのもよい方法です。

②M&Aマッチングサイトを活用する

手軽さの点では、マッチングサイトを利用するのもおすすめです。

M&A総合研究所

M&A総合研究所では、独自AIシステムを採用し高精度のマッチングを実現しております。

簡単な無料登録をしていただければ、気軽にサービスをご利用いただけます。交渉や手続きをするうえで必要であれば、M&Aアドバイザーのサポートをご依頼いただくことも可能です。

電話で無料相談
0120-401-970
WEBから無料相談
M&Aのプロに相談する

TRANBI(トランビ)

先に紹介した盛岡信用金庫との提携でもわかるように、地方の都市銀行や第ニ都市銀行など金融機関との太いパイプを生かした幅広いネットワークが魅力です。

M&Aプラス

デロイトトーマツグループが、全国の金融機関、公認会計士、M&A専門会社などと連携して立ち上げたのがM&Aプラスです。豊富な情報量により、公正、迅速、リーズナブルなM&Aの実現をサポートします。

ブティックス

ブティックスは、介護分野で圧倒的な実績があり、成約実績から積み上げられた知識やノウハウにより、力強く介護事業者をサポートします。

【関連】後継者不足の求人募集に役立つM&Aマッチングサイトとは?メリットも解説【中小企業向け】

③M&A仲介会社・専門家に相談する

M&A仲介会社や専門家は、M&Aの案件を幅広く取り扱っています。岩手県でM&A・会社売却・事業承継を考えた際の相談先としては最もポピュラーだといえるでしょう。

7. M&A仲介会社を選ぶ5つのポイント

①該当する分野の専門的知識・M&A実績がある

M&Aの仲介は、対象分野・企業に合わせた的確で柔軟なサポートが求められます。したがって、該当する分野の専門的知識・M&A実績が乏しい仲介会社では、M&Aを成功させるのは難しいです。

M&A仲介会社を選ぶときは、該当する分野の専門的知識・M&A実績を持っているかどうかを確認しましょう。

②同様の案件規模・地元M&A案件の実績がある

自社のM&Aと同規模の案件を扱った経験がない仲介会社は、適した取引相手がなかなか見つからない可能性もあります。

M&Aは地域性も影響するため、地元でのM&A実績やネットワークを持っているか否かも重要なポイントです。

③M&Aに関する幅広い知識・経験を持っている

M&A・会社売却・事業承継にはさまざまな手法があり、成功させるためにはまず自社に合った手法を選び戦略を策定しなければなりません。

M&Aを進めるうえで交渉力も必要となるため、仲介会社を選ぶ際は、M&Aに関する幅広い知識・経験を持っているかどうかを確認しましょう。

④手数料・相談料・報酬体系がわかりやすい

手数料・相談料・報酬体系がわかりにくい仲介会社の場合、予定外の出費がかさむことも考えられ、後のトラブルにもなりかねません。

トラブルを避けるため、手数料・相談料・報酬体系がわかりやすい仲介会社を選ぶとよいでしょう。M&Aを実施するには多くの費用がかかるため、完全成功報酬型の料金体系を採用する仲介会社であれば、成約するまで費用が発生しないのでコストを抑えられます。

⑤担当スタッフの対応・相性

担当スタッフの対応・相性がよければ、相談しやすかったり悩みを打ち明けられたり、はっきりと意見がいえたりします。担当スタッフの対応や相性も選ぶポイントです。

【関連】M&A仲介とは?FAとの違いや依頼のメリットと費用相場など選び方も解説!

8. 岩手県のM&A・事業承継・会社売却まとめ

岩手県のM&A・会社売却・事業承継の動向や仲介会社の選び方、案件一覧などを紹介しました。

M&A・会社売却・事業承継を成功させるために専門家のサポートは不可欠です。無料相談などを活用して自社に合った専門家を選びましょう。

【岩手県近郊のM&A案件一覧】

  1. ガソリンスタンドの株式譲渡
  2. 建築業者の事業譲渡
  3. 整骨院の事業譲渡
  4. 老舗寿司店の事業譲渡
  5. メガネ店の事業譲渡
  6. 産業用装置メーカーの株式譲渡

【岩手県のM&A・会社売却・事業承継の案件を探す場合】
  1. M&A仲介会社・専門家に相談する
  2. 地元の金融機関などに相談する
  3. M&Aマッチングサイトを活用する

9. 岩手県のM&A案件一覧

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