2023年06月06日更新
【2023】電機業界のM&A動向と最新事例を紹介!現状と今後の課題は?
日本の電機業界は、近年のテクノロジーの急速な発展により変革期を迎えつつあります。海外の大手企業とのグローバル競争で生き残るため、M&Aによる事業の強化・拡大を目指しています。本記事では、電機業界のM&A動向と最新事例を紹介します。
1. 【2021】電機業界のM&A動向
日本の電機業界は、確かな技術力を武器に世界でも高いシェアを誇っていましたが、近年はIoTやAI技術を主流としたテクノロジーの発展により、既存のビジネスモデルが崩壊しつつあります。
世界の有力企業が台頭するなか、日本の電機業界が競争に負けないためには時代の変化に対応して力を身につけることが課題とされています。
そのための方法として注目を集めているのがM&Aです。この章では、電機業界の定義やM&Aの現状・市場動向などを紹介します。
電機業界とは
電機業界とは、電気を発生・貯蔵する機器や送電・変電機器などを製造する事業者が属する業界です。業界にはさまざまな分野があり、家電・OA機器・重電・半導体などに分けられます。
2019年~2020年の電機業界の市場規模は、78兆8670億円(業界動向リサーチ調べ)です。2012年頃から年度ごとに若干の増減を繰り返しており、2012年-2020年のトータルでみるとほぼ横ばいで推移していることが分かります。
電機業界M&Aの現状と市場動向
電機業界ではM&Aによる再編が進められていますが、その背景にはどのようなものがあるのでしょうか。電機業界の現状と市場動向には以下の3つが挙げられます。
【電機業界M&Aの現状と市場動向】
- 受注生産型の事業者が多い
- サプライチェーンが複雑化している
- 国内需要が頭打ち
- 巣ごもり需要の増加
1.受注生産型の事業者が多い
電機業界は、中小の電機メーカーが大手メーカーから受注生産する体系が一般的です。大量生産とは違い、在庫を抱えずに、顧客の希望に応じた受注量を生産・納品する形です。
大手から発注された設計書を基に、部品・素材メーカーから素材を調達して製造します。製造された電機製品は大手メーカーが販売するか、特約店や代理店を介して販売することが一般的となっています。
2.サプライチェーンが複雑化している
電機製品は製造過程でさまざまな部品・素材を使うため、サプライチェーンが複雑化しています。
さらに近年は、消費行動の変化やM&Aによる合従連衡もあり、従来のITシステムでは対応しきれていないのが現状です。
生産状況を適切に管理して製造のパフォーマンス向上を目指すためには、IoTやAI、ビッグデータ等のデジタル技術を活用して「スマートマニュファクチャリング」を実現させることが課題とされています。
3.国内需要が頭打ち
電機業界では、国内の市場縮小という課題も抱えています。少子高齢化により、今後の急激な回復は期待できないため国内需要は頭打ちになっているのが現状です。
特に、家電分野は国内需要に支えられている傾向が強いです。中長期的な視点でみると、国内人口の減少に比例して家電の買い替え需要も減少することが予測されているため、厳しい状況に立たされています。
4.巣ごもり需要の増加
新型コロナウイルス感染拡大の影響で巣ごもり需要が増加しています。ゲーム・音楽・テレビ事業等が業績を伸ばしており、コロナ禍の外出自粛による在宅時間が増えたことが要因と考えられています。
一方、産業機器や車載分野を主力とする電機メーカーは業績が悪化している状況です。今後は、IoT・AI関連需要や巣ごもり需要に対応できるかが、重要なポイントになるとみられています。
電機業界M&Aの今後の課題
電機業界ではある課題解決を目的にM&Aが実施されることが多いです。電機業界で特に問題視されている課題は以下の二つです。
【電機業界の今後の課題】
- IoT・AI技術の活用による生産性向上
- 経営と製造現場の乖離
- 新たな市場を獲得するためのグローバル展開
1.IoT・AI技術の活用による生産性向上
電機業界では、工場運用の効率化が急務とされています。日本の電機業界の技術力は、世界でもトップクラスといわれていますが、生産効率という点においては世界の有力企業より劣っているのが現状です。
従来のビジネスモデルでは非効率的な生産になっているため、日々進化を続けるIoTやAI技術を活用して効率的な生産体制を整えることで、新製品の開発やコスト削減などを実現する必要があるとされています。
電機メーカーが自力でIT技術・ノウハウを培うのは大変な手間と費用がかかりますが、IT企業とのM&Aであれば短期間で技術・ノウハウを獲得して急成長を目指すことができます。
2.経営と製造現場の乖離
電機業界の2つ目の課題は経営と製造現場の乖離です。製造業全体の課題にもなっており、製品品質データの改ざんなどにより、信頼関係やコミュニケーションに大きな溝が生じやすい特徴があります。
この乖離を解消するためには、双方の情報連携が不可欠と考えられています。経営の意向や製造現場の状況を双方が正確に把握し、生産性向上に取り組まなくてはなりません。
3.新たな市場を獲得するためのグローバル展開
国内市場の縮小と新興国の市場拡大により、電機業界の海外進出が加速しています。今後は日本の人口減少と新興国の人口増加が続いていくと予測されているため、グローバル展開は重要な課題とされています。
国連人口推計では、インド・中国・ベトナム等のアジア圏の人口増加は10~20年続くとされています。今後も拡大を続ける海外市場を獲得するため、海外進出を目指す電機メーカーが増加するとみられています。
過去事例から見る電機業界でM&Aを行う目的
近年の電機業界の市場規模はほぼ横ばいで推移していることが分かりましたが、M&Aを行う目的はどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、M&Aが行われる主な3つの目的についてみていきます。
【電機業界でM&Aを行う目的】
- IoT・AI事業などの強化
- クロスボーダーM&A
- 業界再編
1.IoT・AI事業などの強化
従来の電機業界のM&Aは、単純なスケールメリットを活かす形のものが主流でした。同業種同士で集まることにより、生産性向上やコスト削減等のシナジー効果の創出を目指すというものです。
近年は、電機製品の製造過程で複数の国・地域の事業者が関わることが多く、サプライチェーンが複雑化しています。
以前よりも生産状況の管理・把握が難しくなっているため、IoT・AIを活用した管理体制が必要不可欠とされています。
IoT・AI技術の強化を目的とした代表的なM&A事例は、2019年の三菱電機によるスイスのレーザー加工機仕分けシステムメーカーの買収です。
三菱電機は、製造現場の人手不足や板金レーザー加工の需要増加を背景に、加工前後の工程を含めた自動化が急務としており、今回の買収で生産効率の向上と板金レーザー事業の売上拡大を目指すとしています。
2.クロスボーダーM&A
電機業界は国内需要が安定している一方で、少子高齢化により市場拡大は期待できないという一面も持っています。そのため、継続的な企業成長のためには海外進出が必要不可欠と考えられています。
クロスボーダーM&Aの代表的なM&A事例は、2018年の日立製作所のアメルカの子会社Hitachi Healthcare Americas CorporationによるVidiStar, LLCの買収です。
VidiStarは、アメリカ国内で強固な顧客基盤を有するヘルスケア事業を手掛ける会社です。診断レポート作成機能やクラウドのデータ保管機能など、IoT・AI事業にも注力している特徴があります。
日立製作所は、アメリカにおけるヘルスケア事業の強化や2018年から展開しているIoTプラットフォームの強化を目指すとしています。
3.業界再編
2010年代は中国の経済成長が牽引役となって、自動車やスマートフォンを中心とした電機製品の部品・素材の需要が急激に増加しました。しかし、19年には米中貿易摩擦の激化により再編機運の高まりをみせています。
業界再編の代表的なM&A事例は、2018年の東芝による100%子会社・東芝メモリの売却です。売却先は投資ファンドのベインキャピタルが率いる「日米韓連合」です。
東芝の半導体事業は医療・原子力事業と肩を並べるほどの中核事業でしたが、米原発事業の財務悪化がきっかけとなり手放すこととなりました。以降は約1兆円の売却益を活用して経営再建を目指すとしています。
2. 【2021】電機業界の最新事例10撰
電機業界のM&A動向をみてきましたが、最新のM&A事例にはどのようなものがあるのでしょうか。この章では、電機業界のM&Aの最新事例10選を紹介します。
【電機業界の最新事例10選】
- 日立製作所による米IT企業の買収
- 大泉製作所とフェローテックの資本業務提携
- オリンパスによる蘭医療機器メーカーの買収
- 日清紡HDによる連結子会社2社の合併
- オーウイルによる電気工事業の買収
- ズームによるフックアップの買収
- ノーリツによる浄水器・家電メーカーの子会社化
- UKCHDとバイテックHDの経営統合
- マキタによる尼寺空圧工業の子会社化
- クラボウによる山文電気の子会社化
1.日立製作所による米IT企業の買収
2021年4月、日立製作所はグローバルロジック(アメリカ)を買収することを公表しました。買収費用は96億ドル(約1兆637億円)であり、国内の電機業界として過去最大規模となっています。
グローバルロジックは、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連ソフト開発を手掛けるIT企業です。2000年創業の企業で、欧米を中心に通信・金融・自動車などで400社を超える顧客基盤を有しています。
日立製作所は、日立グループ御三家の日立化成を売却して以降、モノづくりからデジタル事業へのシフトを急務としており、中核となっているのがIoT共通基盤「ルマーダ」事業です。
今回の買収は、ルマーダ事業の強化を狙いとしており、グローバルロジックのIoT技術を手に入れることでルマーダの進化とグローバル展開を加速させるとしています。
2.大泉製作所とフェローテックの資本業務提携
2021年3月、大泉製作所とフェローテックは資本業務提携することを公表しました。大泉製作所の主要株主の投資ファンドより29.12%の株式を取得するとしています。
大泉製作所は電子部品の製造・販売を手掛ける電機メーカーです。半導体セラミックスのサーミスタを利用した電子部品や、温度測定・制御に利用する温度センサを扱っており、車載用センサでは世界トップクラスのシェアを維持しています。
フェローテックは、磁性流体やサーモモジュールを応用した技術で、幅広い分野で事業を手掛ける会社です。
世界的な環境規制の強化の影響で、PHEVやEV等のNEVメーカーではエネルギー利用効率の向上が課題とされています。
両社の経営資源を共有することで高品質製品の販売強化を図り、今後のNEV市場拡大による需要増加に対応し、中長期的な企業成長を目指すとしています。
3.オリンパスによる蘭医療機器メーカーの買収
2021年2月、オリンパスはQuest Photonic Devices B.V.(クエスト・オランダ)の全株式を取得して完全子会社化しました。買収費用は約50百万ユーロ(約64億円)です。
クエストは、医療用蛍光イメージングシステムの開発・製造・販売を手掛ける医療機器メーカーです。
さまざなな光の波長を活用したイメージング技術を有しており、手術用・光線力学療法などの幅広い分野で医療用機器を提供しています。
オリンパスは、自社の外科手術用システム「VISERA ELITE II」とクエストの主力製品「Spectrum®」を組み合わせることで、開腹手術・腹腔鏡手術をカバーできる高品質なシステム提供が実現できるとしています。
4.日清紡HDによる連結子会社2社の合併
2021年1月、日清紡ホールディングスは連結子会社である新日本無線とリコー電子デバイスを合併することを公表しました。社名は「日清紡マイクロデバイス株式会社」を予定しています。
新日本無線は、アナログ半導体とマイクロ波製品を主力とする電機メーカーです。2005年に日清紡ホールディングスの連結子会社になってから、グループのマイクロデバイス事業の一翼を担ってきました。
リコー電子デバイスは、アナログ電源ICを中心に展開する電機メーカーです。CMOSアナログ技術をコアとしており、2018年に日清紡ホールディングスの連結子会社になっています。
今回の合併で誕生する新会社は、アナログ技術を強みとした電子デバイスとマイクロ波製品等の設計及び製造販売を行っていくとしています。
5.オーウイルによる電気工事業の買収
2020年12月、オーウイルはメビウスが営む電気工事業を買収したことを公表しました。事業買収は吸収分割で行われ、オーウイルの新設子会社アクセルテックが譲受しました。
メビウスは、電気・設備工事の設計や電気製品の販売事業を手掛ける会社です。東京都狛江市に拠点を構え、地域における強力な顧客基盤を有しています。
オーウイルは、食品の製造・販売やコンビニの運営など事業の多角化を進めています。取扱製品のラインナップ拡充を図っており、今回の買収で電気工事業の強化・拡大を目指すとしています。
6.ズームによるフックアップの買収
2020年8月、ズームはフックアップの全株式を取得して完全子会社化することを公表しました。買収費用は非公表とされています。
フックアップは、音楽用電子機器の輸入販売を手掛ける会社です。プロオーディオや音楽制作用PC・デスクなどの海外ブランドを中心に取り扱っています。
ズームは、音楽用電子機器の輸入販売代理店業をグループの成長を支える第2の柱と捉えています。Zoom North America LLC(北米)、Mogar Mus ic S.p.A.(南ヨーロッパ)、フックアップ(日本)の3社により、その体制が整うとしています。
7.ノーリツによる浄水器・家電メーカーの子会社化
2020年2月、ノーリツはVietnam Australia Refrigeration Electrical Engineering Group JSC(Kangaroo・ベトナム)の株式44%を取得して子会社化することを公表しました。
Kangarooはベトナム市場で浄水器・電気温水器等の製造・販売を手掛ける電機メーカーです。ホームアプライアンス事業では国内トップシェアを有しており、高いブランド力で国内の電機業界のトップメーカーとなっています。
今回の買収により、ノーリツは製品ラインナップを拡充させ、東南アジアの販路・生産拠点を獲得します。
今後は、東南アジアを新規開拓エリアとし、同地域における事業基盤の確保・事業拡大を通して中長期的な市場規模拡大を目指すとしています。
8.UKCHDとバイテックHDの経営統合
2019年4月、UKCホールディングスとバイテックホールディングスは、経営統合することを公表しました。UKCホールディングスを存続会社、バイテックホールディングスを消滅会社として社名をレスターホールディングスに変更しています。
UKCホールディングスは、半導体モジュールやディスプレイ等の製品を国内外で販売する電機メーカーです。中国・韓国・タイ・シンガポールなどに拠点を構えており、グローバル展開に積極的に取り組んでいます。
バイテックは、半導体や電子部品などの販売などを行っている電気メーカーです。1987年にソニーと電子部品特約店契約を締結してから、ソニー製品を主力として扱っています。
今回の経営統合は、電機業界の競争激化やIoT・AI事業の普及・顧客ニーズの多様化など、業界全体を取り巻く環境の変化に対応するためとしています。
製品ラインナップや販路拡大、業務効率化による生産性向上でより高い付加価値を目指し、ビジネスの拡大チャンスを狙うとしています。
9.マキタによる尼寺空圧工業の子会社化
2019年3月、マキタは尼寺空圧工業の全株式を取得して完全子会社化することを公表しました。取得価額は非公表とされています。
尼寺空圧工業は、エア釘打やエアコンプレッサなどの製造を手掛ける総合電動工具メーカーです。建設現場で利用される工具における豊富なラインナップを有しており、確かな顧客基盤を構築しています。
マキタは、総合電動工具メーカーとしてエア工具関連で幅広い品揃えを持っています。今回の買収でラインナップ拡充を図り、さらなる事業基盤の強化を目指すとしています。
なお、2020年9月、マキタは尼寺空圧工業を吸収合併することを公表しました。経営環境の変化に柔軟かつ機動的に対応するためとしており、今後はグループ内の経営の効率化を促進させていくとしています。
10.クラボウによる山文電気の子会社化
2019年1月、クラボウは山文電気の全株式を取得して完全子会社化することを公表しました。取得価額は非公表とされています。
山文電気は、X線方式やレーザー方式などの厚み計測装置の開発・販売を手掛ける電機メーカーです。特に赤外線方式での高い技術力を有しており、難しいとされる不透明な素材や厚手素材の計測にも強みを持っています。
厚み計測装置事業において強みを持つ両社の経営資源を統合することで、同事業におけるさらなる事業展開を目指すとしています。
3. 【2021】電機業界のM&Aを成功させるポイント
電機業界のM&Aで目的を達成させて成功を収めるためには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
特に、M&Aの進め方は成否を分けるポイントとなっており、意識しておくだけでも結果が大きく変わります。電機業界のM&Aでは主に以下3つのポイントが重要です。
【電機業界のM&Aを成功させるポイント】
- デューデリジェンスの徹底
- 適切なM&A価額を導き出す
- クロージング後の関係性を考える
1.デューデリジェンスの徹底
デューデリジェンスとは、投資対象の価値・リスクを調査する活動のことです。M&Aでは企業や事業の売買で高額取引になるため、事前の調査が必要不可欠です。
M&Aによる買収では、譲渡企業の経営資源と一緒に抱えているリスクも引継ぎます。予めリスクの責任と所在を明らかにしておき、買収後に想定外のリスクが生まれないようにすることが目的です。
特に、財務デューデリジェンスが重要と考えられており、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書等のチェックによる財務分析が行われます。
電機業界のM&Aでは、工場の管理体制の調査もポイントになります。工場や設備の老朽化や生産効率等の確認が行われ、M&A価額へ反映されます。
全てのリスクを洗い出すことは難しいですが、重要な箇所に絞り込んで実施することで大きなリスクに対して万全の体制で臨めるようになります。
2.適切なM&A価額を導き出す
電機業界のM&Aを検討するにあたってM&A相場は関心の高い要素ですが、各企業の財務状況や生産体制によって条件は細かく変わるため、M&A価額の相場は存在しません。
M&A価額の目安をつけるためには、企業価値評価と呼ばれる評価を行います。財務指標を参考にしたり類似企業と比較をすることで、M&A対象の適切なM&A価額を導き出します。
実際に用いる評価方法には、時価純資産法・類似会社比較法・DCF法などがあります。いずれも企業の価値を算出する方法ですが、考え方や基準にする財務指標が異なるため、算出結果も大きく変わる特徴があります。
M&A価額は譲渡企業と譲受企業の双方が納得する必要があるので、外部の専門家に客観性かつ専門性の高い評価を依頼することが一般的です。
3.クロージング後の関係性を考える
電機業界のM&Aはクロージング(成約)したら全てが完了というわけではありません。クロージング後も両社の関係は続いていくので、関係性の維持は重要なポイントです。
特に、従業員の雇用条件の維持は、経営者同士の友好的な関係の構築が大切です。M&A交渉を友好的に進めることで従業員の引継ぎを円滑に行いやすくなり、クロージング後の事業展開もうまくいきやすくなります。
友好的なM&Aの実現には、中立的な立場からM&Aサポートを行う専門家が必要不可欠です。譲渡企業・譲受企業の目的・条件のすり合わせを行って、双方の利益の両立を目指していきます。
M&Aサポートを手掛ける機関・企業は沢山ありますが、特におすすめの相談先はM&A仲介会社です。独自のネットワークを活用したマッチングにより好条件の成約を目指しやすくなります。
4. 電機業界のM&Aをする際におすすめのM&A仲介会社
前章では電機業界のM&Aを成功させるポイントを挙げましたが、これらはM&Aの成否を分ける大切な要素であるものの、自力で実施しようとすると大変な時間と労力が必要になります。
電機業界のM&Aをご検討の際は、ぜひM&A総合研究所にご相談ください。さまざまな業界で多数の成約実績を有するアドバイザーが、電機業界のM&Aを相談からクロージングまで一貫サポートします。
M&Aは価格交渉やデューデリジェンスで6ヵ月~1年はかかるとされていますが、当社は強みである機動力を活かしてスピーディー成約を目指しており、最短3ヵ月での成約実績もあります。
M&Aの料金体系は成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です。(※譲渡企業様のみ。譲受企業様は中間金がかかります)。
電機業界のM&Aに関して無料相談をお受けしておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
5. まとめ
電機業界では、IoT・AI事業の強化や海外進出を目的としたM&Aが多くみられます。電機業界が抱える課題解決にM&Aが不可欠な要素ともされており、今後も再編の動きは高まるとみられています。
譲渡を考えている場合は、再編の波に乗ることで有利な条件で売却しやすくなります。電機業界のM&Aを検討の際は、早めに専門家に相談しておくとタイミングを逃さずにM&Aに取り組めるようになります。
【電機業界M&Aの現状と市場動向】
- 受注生産型の事業者が多い
- サプライチェーンが複雑化している
- 国内需要が頭打ち
- 巣ごもり需要の増加
【電機業界の今後の課題】
- IoT・AI技術の活用による生産性向上
- 経営と製造現場の乖離
- 新たな市場を獲得するためのグローバル展開
【電機業界でM&Aを行う目的】
- IoT・AI事業などの強化
- クロスボーダーM&A
- 業界再編
【電機業界のM&Aを成功させるポイント】
- デューデリジェンスの徹底
- 適切なM&A価額を導き出す
- クロージング後の関係性を考える
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