ビルメンテナンス会社のM&A・買収・売買の完全マニュアル【相場/成功事例あり】

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

ビルメンテナンス会社のM&Aが活発化しています。ビルメンテナンス会社の売却や買収には、どういった特徴があるのでしょうか。ここでは、ビルメンテナス業界に触れながら、ビルメンテナンス会社のM&Aにおける売却や買収について解説します。

目次

  1. ビルメンテナンス会社業界動向
  2. ビルメンテナンス会社のM&Aについて
  3. ビルメンテナンス会社がM&Aするメリット
  4. ビルメンテナンス会社M&Aの流れ
  5. ビルメンテナンス会社のM&A成功のポイント
  6. ビルメンテナンス会社のM&Aの成功事例
  7. まとめ
  • ビルメンテナンス会社のM&A・事業承継

1. ビルメンテナンス会社業界動向

ビルメンテナンス会社業界

ビルメンテンナス会社では、M&Aによる事業集約の流れが見られています。これは、ビルメンテナンス会社が置かれている、業界の動向などが大きく影響しています。

まずは、ビルメンテナス会社の業界動向について詳しく確認していきましょう。

ビルメンテナンス会社とは

そもそもビルメンテナンス会社とは、ビルなどの建物の保守・清掃・警備・機器管理などの維持管理サービスを行う会社です。ビルメンテナンスの会社の中でも以下のような事業に分けることができます。

  1. 清掃、廃棄物処理などの環境衛生管理業務
  2. 電気・通信・空調設備、エレベーターなどの設備管理業務
  3. 警備、防火・防災などの保安警備業務
  4. 建物の維持管理を行う建物設備保全業務

大企業であればすべての業務を提供していることもありますが、中小企業だとどれかに特化しているケースが多いです。

ビルメンテナンス会社における業界の市場規模は、2015年において6816億円となっています。業界のトップ業者はイオンディライトとなります。

ビルメンテナンス会社の顧客

ちなみに、ビルメンテナンス会社の顧客は、主にビルのオーナーなどとなります。

また、ビルを管理している管理会社などから清掃などの業務委託なども請け負っており、ビルのオーナー、ビル管理会社、マンション経営者などが顧客となります。

業界動向

ビルメンテナンス業界の動向は、売り上げは堅調に動いているものの、中小のビルメンテナンス会社は経営がひっ迫しています。また、どの業界でも言われているように、人手不足は深刻な問題です。

さらに、動向として見られるのは、価格競争の激化です。さらには、東京オリンピック後の需要についても大きな課題が見られています。そのため、業界内での生き残りに対して、各種サービスに力を入れている企業が多く見受けられます。

2. ビルメンテナンス会社のM&Aについて

ビルメンテナンス会社のM&Aについて

ビルメンテナンス会社の集約の動向が見られる業界ですが、M&Aによる事業売買や事業譲渡はどういった動向が見られるのでしょうか。

最近のビルメンテナンス業界における、M&Aによる会社売買や事業譲渡の動向は、国内の大手企業の集約を始め海外への事業展開や清掃や保守などの総合サービスの提供、そして選択と集中といった特徴があります。

また、ここ数年は東京オリンピックまでの需要により、ビルメンテナンス会社のM&Aの相場は上がりつつあります。

ビルメンテナンス業界でよく使われるM&Aの手法

ビルメンテナンス会社のM&Aによる、事業譲渡や会社売買には、どういった手法が取り入れられているのか気になりますよね。

ビルメンテナンス業界では以下のようなM&Aの手法が活用されています。

  1. 事業譲渡
  2. 株式譲渡

2つの手法にどのような違いがあるのか、確認していきましょう。

事業譲渡

事業譲渡とは、事業の一部または全部を買い手企業に譲渡するM&Aの手法です。事業譲渡の最大のメリットは、売りたい資産・負債だけを切り出してM&Aを実践できることでしょう。

そのため、ビルメンテナンス会社の中でも「環境衛生管理業務」だけを売却してしまいたいと思うのであれば、事業譲渡を選ぶべきです。ほとんどの資産・負債は売却したいけど、一部残しておきたい資産などがある場合も事業譲渡が選ばれます。

しかし、事業譲渡を行うと手続きが煩雑になりやすいです。譲渡範囲が明確でないため、買い手との交渉に難航することもあります。

事業譲渡をした後も、権利の取り直しや従業員との労働契約、取引先との取引契約をすべて改めて契約し直さなければなりません。

利点の多く感じられる事業譲渡ですが、どうしても残したい事業や資産があるとき以外は株式譲渡を選びましょう。

株式譲渡

株式譲渡とは、会社の資産・負債をすべて買い手企業に譲渡するM&Aの手法です。ビルメンテナンス会社の全てを売却したい場合は、株式譲渡を選びましょう。

株式譲渡の最大のメリットは、株主の書き換えだけで経営権が書いて企業に移行する点です。経営者が変わるだけなので、会社名はそのままになります。事業譲渡と違って雇用契約や取引契約の巻き直しの必要もありません。

また、会社の全ての資産・負債が買い手企業の手に渡るため、負債が手元に残らないといったメリットもあります。譲渡する手続きが簡易なため、買い手企業にも好まれるM&Aの手法です。

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3. ビルメンテナンス会社がM&Aするメリット

ビルメンテナンス会社がM&Aするメリット

それではビルメンテナンス会社がM&Aを行うメリットはどこにあるのでしょうか。ここでは、売却・譲渡側と買収側それぞれのメリットについて解説します。

売却・譲渡側のメリット

ビルメンテナンス会社を売却するときのメリットは以下の通りです。

  1. 大手資本で経営の安定化
  2. 従業員の雇用を確保
  3. 後継者問題の解決
  4. 創業者利益の獲得

順番に確認していきましょう。

大手資本で経営の安定化

ビルメンテナンス会社をM&Aで売却するメリットは、大手の資本力による自社の発展です。大手企業の傘下に入れば、豊富な資金が投入され、安定した事業展開が望めます。

従業員の雇用を確保

ビルメンテナンス会社をM&Aで売却することで、従業員の雇用先を確保できます。人材不足や経営者の高齢化により、廃業の道を選んでしまうと、従業員を路頭に迷わせることになります。

しかし、M&Aを実施すれば経営者は変わるものの、従業員の雇用を引き継いでもらえるのです。今まで自社を支えてくれた従業員たちを路頭に迷わせることもありません。

後継者問題の解決

ビルメンテナンス会社をM&Aで売却することで、後継者問題の解決につなげることができます。ビルメンテナンス会社の中小企業の中には業績は悪くないものの、後継者がいないために会社を畳まざるを得なくなる事例もあります。

事業がうまくいっており顧客やノウハウもある企業が、後継者がいないために廃業してしまうのは非常にもったいないことです。そこでビルメンテナンス会社をM&Aで売却することで、会社を存続させ技術やノウハウの消滅を防ぐことができます。

せっかく育てた会社がなくなってしまうのは悲しいものです。今後、会社が成長するのも老後の楽しみになるでしょう。ぜひ、事業承継のためのM&Aを検討してみて下さい。

創業者利益の獲得

ビルメンテナンス会社をM&Aで売却すると、創業者利益の獲得が期待できます。ビルメンテナンス会社を売却すると、買い手企業から譲渡価格が支払われます。

現金で取引される手法を選ぶことで、まとまった現金を得ることができるのです。手に入れた資金を老後資金に充てたり、他事業を経営しているなら他事業への資金に充てたり、新規事業の元手にしたりすることができます。

買収のメリット

一方、ビルメンテナンス会社を買収することのメリットは以下の通りです。

  1. 人材不足の解消
  2. 新しい技術やノウハウの獲得
  3. 既存事業の拡大
  4. 低コストで新規事業・周辺事業へ参入

詳しく確認していきましょう。

人材不足の解消

ビルメンテナンス会社を買収するメリットは、人材不足の解消です。ビルメンテナンス会社を買収することで、技術者や経験者を確保できます。自社で人材を集められない場合には、買収による人材の確保を検討してみましょう。

新しい技術やノウハウの獲得

ビルメンテナンス会社をM&Aで買収することで、新しい技術やノウハウの獲得が期待できます。特別な方法でビルメンテナンスサービスを提供していたり最新のITを駆使したサービス提供をおこなっているビルメンテナンス会社もあるでしょう。

このようなビルメンテナンス会社を買収することで、技術者を確保でき、自社に不足する技術が得られます。

既存事業の拡大

ビルメンテナンス会社をM&Aで買収することで、既存事業の拡大が期待できます。ビルメンテナンス会社の買収により、自社に開発部門を設けたり、多様な技術やノウハウを確保することができ、事業の拡大を図れます。

また、カバーしているエリアや顧客層の違うビルメンテナンス会社を買収することで、もともと自社の持っていたサービスを提供する可能性が高くなります。

さらに、サービスラインナップが増えるなど、相乗効果によって売り上げの拡大が期待できるのです。

低コストで新規事業・周辺事業へ参入

低コストによる参入できることも、ビルメンテナンス会社をM&Aで買収するメリットです。ビルメンテナンス会社を買収すれば、自社で新しいビルメンテナンス事業を立ち上げるよりも低コストに抑えられます。

また、すでにビルメンテナンスの周辺事業を展開していれば、近接する部門との兼ね合いにより、コストの削減も望めるといえるでしょう。

4. ビルメンテナンス会社M&Aの流れ

ビルメンテナンス会社M&Aの流れ

ビルメンテナンス会社をM&Aにより売買する場合、どういった流れや手続きが必要となるのでしょうか。ここでM&Aの流れについて簡単に解説します。

譲渡の流れ

M&Aにおける売買において、譲渡の流れについて説明します。譲渡には以下の2種類がありますので、それぞれに解説します。

  • 株式譲渡の場合
  • 業務譲渡の場合

株式譲渡の場合

株式譲渡を行う場合、まずは譲渡側と譲渡を受ける側の合意が必要となります。その後、株主の同意を得た後に、株式譲渡となります。株式の譲渡に対して、譲渡された側は対価としては現金または株式などを、売却側に支払います

業務譲渡の場合

業務譲渡の場合は、譲渡を行う事業の一部または全てについて、双方での同意を必要とします。業務だけであれば、譲渡に対する登記などの変更は基本的に必要ありません。ただし、従業員や資産など、どの部分まで譲渡するかを細かく決める必要があります

業務譲渡を行った場合、譲渡された側の企業は、譲渡した側の企業に現金などで対価を支払います。

買収の流れ

買収の場合はどういった流れになるのでしょうか。ここでは売却側と買収側に分けて解説します。

売却側

買収によるM&Aの場合、売却側はまず買収先となる企業を選定します。買収先となる企業が決まった後に、条件の交渉を行い、売買契約の締結を行います。売買が行われた後は、引継ぎなどを行う必要があります。

買取側

買収によるM&Aの場合、買取側は買収を行う目的を明確化し企業を選定します。対象の企業が決定した後に、条件交渉を行い契約の締結をします。その後、企業買収が終了すると売却側に対価を支払います。

5. ビルメンテナンス会社のM&A成功のポイント

ビルメンテナンス会社のM&A成功のポイント

ビルメンテナンス会社のM&Aにおいて、成功となるポイントはどういった事柄があるのでしょうか。ポイントは以下の通りです。

  1. 相場を調べる
  2. タイミングを考慮
  3. 選択するスキーム

3つのポイントについて、詳しく確認しましょう。

相場を調べる

M&Aを行う場合は、企業価値の相場を知る必要があります。企業価格は、売却側企業のノウハウや商品、資産によって大きく変わりますので、まずは、相場を知る事が重要です。

タイミングを考慮

M&Aには時代背景などタイミングが重要です。これから伸びる動向が見られる産業であれば、M&Aのチャンスといえるでしょう。

選択するスキーム

M&Aを行う手法を選択します。手法によっては現金を調達しなくても良いものなど、M&Aのスキームはさまざまです。相場、タイミング、スキームなどは、自分で判断する事は難しいものです。専門家の力を借りる事をおすすめします。

6. ビルメンテナンス会社のM&Aの成功事例

ビルメンテナンス会社のM&Aの成功事例

ビルメンテナンス会社のM&Aの成功事例を2点紹介します。成功事例を参考に、取り入れられる部分を探してみてください。

M&A事例

売却側と買収側

ビルの管理・清掃などを総合的に手掛ける、業界最大手のイオンディライトによる、総合ビルメンテナンス企業である白青舎に対するM&Aです。

スキーム

このM&Aの事例では、TOB(株式公開買い付け)という手法が取り入れられました。

双方のメリット

このM&Aの事例により白青舎は、イオンディライトの傘下となり、大手のブランド力による営業地盤の安定化を図るとしています。一方のイオンディライトは、技術やノウハウさらなる強化が見込まれました。

M&A事例

売却側と買収側

マンション管理事業等の日本ハウズイングは、ベトナムの最大手清掃会社であるPAN SERVICESを買収しました。

スキーム

この事例では、PAN SERVICESの持株会社から持株を取得する形で買収が行われています。

双方のメリット

このM&Aにより、PAN SERVICESは日本での清掃などのノウハウを取得しました。一方の、日本ハウジングは、東南アジアにおけるシェア拡大の足掛かりとしています。

7. まとめ

ビルメンテナンス業界は、M&Aによって集約化されています。また、人材不足・後継者問題によって、中小企業のM&Aも増加傾向です。

特に、ここ数年は東京オリンピックまでの需要により、ビルメンテナンス会社のM&Aの相場は上がりつつあります。一方で、中小のビルメンテナンス会社は、事業譲渡などの動きがみられ、集約の時期が来ていると言えるのです。

M&Aを実施する際は、取引相手との相性やシナジー効果を事前に把握しておきましょう。売り手の場合は、経営理念や技術者のスキルを考慮して、承継先を選んでください。

ビルメンテナンス会社をM&Aで売買するのであれば、自社だけを行わず、専門家のアドバイス・サポートを受けられる仲介会社を利用しましょう。そうすることで、できるだけ良い条件でM&Aを成立させることができます。

M&A総合研究所であれば、ビルメンテナス会社はもちろんの事、多様な業界の動向を常にキャッチしています。また、M&Aにおける知識や経験も豊富です。専門の会計士が親身になって相談してくれる所もポイントです。

ビルメンテナス会社のM&Aを検討している場合、M&A総合研究所にご相談ください。M&A総合研究所は、相談は無料ですし、大企業から中小企業、個人業者まで徹底的にサポートします。M&Aを成功させたいと、お悩みの方はぜひお声がけください。

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