【2019年最新】段ボール業界の動向やM&A・売却・買収の事例、ポイントを解説!

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

近年、段ボール業界では大手による業界再編や海外企業の買収など、M&Aによる買収・売却事例が活発になっています。本記事では、段ボール業界の動向や、M&A・売却・買収の事例を、2019年最新の情報をもとに解説します。

目次

  1. 段ボール業界とは
  2. 段ボール業界の現状
  3. 段ボール業界のM&A・売却・買収の動向
  4. 段ボール業界のM&A・売却・買収の相場
  5. 段ボール業界のM&A・売却・買収の事例
  6. 段ボール業界のM&A・売却・買収のメリット
  7. 段ボール業界のM&A・売却・買収の成功ポイント
  8. 段ボール業界のM&A・売却・買収におすすめの仲介会社
  9. まとめ
  • 段ボール会社のM&A・事業承継

1. 段ボール業界とは

段ボール業界とは

段ボール業界とは、段ボールの製造・販売を事業とする業界のことです。段ボール以外に、ふすま紙や紙製容器など、加工紙一般を手がけている企業も多くあります。

2. 段ボール業界の現状

段ボール業界の現状

この章では、段ボール業界の現状について解説します。段ボール業界のことを知らない方向けに、段ボール業界の特徴など、基本事項から見ていきます。

【段ボール業界の現状】

  1. 段ボール業界は一貫製造業者と個別製造業者になる
  2. 大手と中小企業により業務が分かれる
  3. 梱包用としての需要がメイン
  4. 国内需要が堅調な業界

①段ボール業界は一貫製造業者と個別製造業者になる

段ボール業界は、紙を作るところから加工・販売まで全て行う一貫製造業者と、特定のプロセスだけを担う個別製造業者に分かれます

個別製造業者には、段ボール紙を製造する「シートメーカー」、段ボール紙を加工して段ボール箱にする「ケースメーカー」などがあります。

②大手と中小企業により業務が分かれる

一貫製造は設備投資が高くなるため、一般に、大企業が一貫製造業者、中小企業が個別製造業者という形態になっています

このように、大手と中小企業で業務が分かれるのが、段ボール業界の特徴といえます。

③梱包用としての需要がメイン

段ボール製品には、段ボールを使用した本棚や小物などもありますが、ほとんどの需要は梱包用です

梱包用の段ボール製品は、飲料・食品用、家電用、医療品用など、入れる物によって製造方法が異なります。

④国内需要が堅調な業界

近年の段ボール業界は、ネットショップの増加やオリンピック需要などもあって、国内需要は堅調です

しかし、コスト増加により大手も値上げに踏み切っており、業界自体は苦しい状況が続いています。品質で差をつけることが難しい製品なので、価格競争になりやすい点はネックといえるでしょう。

3. 段ボール業界のM&A・売却・買収の動向

段ボール業界のM&A動向

段ボール業界のM&A・売却・買収はあまり活発ではありませんが、大手による海外企業のM&Aなど、段ボール業界に特有な動向もあります。

この章では、段ボール業界のM&A動向について、解説していきます。

【段ボール業界のM&A・売却・買収の動向】

  1. 大手による再編も落ち着いている
  2. 海外M&Aが増加中

①大手による再編も落ち着いている

段ボール業界ではここ数年、大王製紙や日本製紙、レンゴーなどによる大規模な再編が行われていましたが、2019年に入りそれも少し落ち着いてきています。

②海外M&Aが増加中

段ボール業界では近年、海外企業のM&Aが活発に行われています。段ボールの国内需要は今後も大きくは伸びないと考えられるので、海外需要を見込んだ事業展開を見せている企業が増加しています。

【関連】クロスボーダーM&Aの成功要因・メリットを解説!件数も紹介!

4. 段ボール業界のM&A・売却・買収の相場

段ボール業界のM&A相場

段ボール業界は堅調な業界なので、M&A・売却・買収の相場は、他業種の相場とそう変わらないと考えられます。

シナジー効果が比較的分かりやすくリスク要因も少ないので、企業価値評価もしやすい業界だといえるでしょう。

【関連】M&Aの企業価値評価(バリュエーション)とは?算定方法を解説【事例あり】

5. 段ボール業界のM&A・売却・買収の事例

段ボール業界のM&A事例

この章では、段ボール業界におけるM&A・売却・買収の実際の事例を5選取り上げ解説していきます。段ボール業界におけるM&A・売却・買収では、大手企業による買収や海外企業の買収事例が多いのが特徴です。

①トーモクによるM&A

2018年、段ボール・紙器製造業者のトーモクが、同じく段ボール・紙器製造業者である遠州紙工業の全株式を取得し完全子会社化しました。

静岡西部地区の販売強化を目的として行われ、買収額は非公表となっています。

②ダイナパックによるM&A

2018年、段ボールメーカーのダイナパックが、マレーシアの段ボールメーカーGRAND FORTUNE CORPORATIONの全株式を取得し完全子会社化しました。

段ボール製造機能の獲得による事業拡大が目的で、買収額は非公表となっています。

③レンゴーによるM&A

2018年、レンゴーはトッパンコンテナー株式会社を株式取得により子会社化しました。トッパンコンテナーが所有する段ボール工場の獲得が目的で、株式の取得価額は約50億円となっています。

④日之出紙器工業によるM&A

2018年、日之出紙器工業は博多段ボールの株式の70%を取得し子会社化しました。博多段ボールは段ボールケースの製造・販売会社で、九州地区の販売強化が目的となっています。取得価額は非公表です。

⑤王子HDと三菱製紙の資本提携

2018年、王子ホールディングスは、三菱製紙の総議決権数の33%にあたる株式をし資本提携契約を結びました。

海外の販売拠点の獲得などが目的としており、取得価額は約76億円となっています。

⑥レンゴーによる杉井工業所の買収

2017年、レンゴーは千葉県の段ボールケースメーカー杉井工業所の全株式を取得し完全子会社化しました。同地域における販売強化が目的で、買収額は非公表となっています。

⑦トライウォール社によるWelshBoxesのM&A

レンゴーの連結子会社である香港のトライウォール社は、イギリスの重量物包装資材メーカーWelshBoxesの株式の約95%を取得し子会社化しました。

この事例はイギリスでの事業拡大が目的として行われ、取得価額は非公表となっています。

⑧トライウォール社によるTPMSポーランド社のM&A

レンゴーの連結子会社である香港のトライウォール社は、TPMSポーランド社の株式の58%を取得し子会社化しました。

ヨーロッパでの事業拡大が目的で行われたM&Aで、取得価額は非公表となっています。

⑨タイ・コンテナーズ・グループ社によるインドコル・パッケージング・チカラン社のM&A

レンゴーの合弁会社タイ・コンテナーズ・グループ社は、インドネシアの段ボールメーカーであるインドコル・パッケージング・チカラン社の株式の80%を取得し子会社化しました。

このM&Aはインドネシアでの販売強化を目的として行われ、取得価額は非公表となっています。

⑩日本製紙USAの事業をMcKinleyPaperCompanyへ譲渡

日本製紙は、連結子会社の日本製紙USAの事業をMcKinleyPaperCompanyへ譲渡しました。北米市場から撤退し事業を選択・集中させることが目的で、売却額は1ドルとなっています。

6. 段ボール業界のM&A・売却・買収のメリット

段ボール業界のM&Aのメリット

この章では、段ボール業界のM&A・売却・買収のメリットについて、売却側・買収側に分けて詳しく見ていきます。

売却側

段ボール業界のM&A・売却・買収で、売却側が得られるメリットは以下の5つです。

【売却側のメリット】

  1. 従業員の雇用確保
  2. 後継者問題の解決
  3. 売却・譲渡益の獲得
  4. 大手企業の中で経営安定
  5. 個人保証・債務・担保などの解消

①従業員の雇用確保

会社を廃業してしまうと、そこで働いていた従業員は職を失うことになりますが、M&Aで売却すれば従業員の雇用を確保することができます

②後継者問題の解決

後継者がいないために、業績が好調にも関わらず会社を廃業してしまうケースは非常に多く見られます。

子供など親族に後継者がいない場合でも、M&Aなら親族以外から後継者を見つけることができます

【関連】後継者がいない!社長は事業承継で会社を引継ぎすべき?選択肢5選!

③売却・譲渡益の獲得

新しい事業のための資金調達やリタイヤ後の生活資金のために、会社を売却するというのも有効な方法です。M&Aで会社を売却すれば、譲渡益を獲得できるだけでなく廃業費用の節約にもなります

④大手企業の中で経営安定

中小の段ボール会社は、苦しい経営を強いられることもよくあります。その場合は大手企業に売却して経営基盤を安定させるというのも、有効な解決策の一つです。

ただし、子会社になると独立性が失われるので、メリット・デメリットを見極める必要があります。

⑤個人保証・債務・担保などの解消

個人保証や債務・担保を解消できるというのも、M&Aによる売却のメリットの一つです。個人保証や債務・担保は経営面での問題だけでなく、心理的な負担も少なくありません。

ストレスや負担から解放されたいという理由で、会社を売却するのも決して悪くない選択肢であるといえるでしょう。

買収側

段ボール業界のM&A・売却・買収で、買収側が得られるメリットは以下の5つです。

【買収側のメリット】

  1. 従業員の確保
  2. 必要な事業を獲得して効率アップを図る
  3. 新規事業へ低コストで参入
  4. 顧客・取引先・ノウハウなどの獲得
  5. 地域性の強い業界で事業エリアの拡大

①従業員の確保

自社で一から従業員を教育し、優秀な人材に育てることができれば最善ですが、現実的には難しい側面もあるでしょう。

M&Aで優秀な人材を持つ企業を買収すれば、買収先の企業で働いている従業員を獲得することができます。

②必要な事業を獲得して効率アップを図る

段ボール事業は、製造・加工・販売など多くのプロセスで成り立っています。M&Aで会社を買収すれば、必要な事業を獲得して効率アップを図ることができます。

③新規事業へ低コストで参入

新規事業へ低コストで参入できるのも、M&Aで会社を買収するメリットの一つです。一から事業を立ち上げるのは難しい場合でも、M&Aなら積極的に事業を拡大することができます。

④顧客・取引先・ノウハウなどの獲得

買収する企業が築き上げた顧客・取引先・ノウハウなどを獲得できるのも、M&Aによる買収の大きなメリットです。

⑤地域性の強い業界で事業エリアの拡大

段ボール会社のなかには、特定の地域を強みにしているところも多く存在します。そういった企業を買収すれば、短期間で事業エリアを拡大することも可能です。

7. 段ボール業界のM&A・売却・買収の成功ポイント

成功ポイント

段ボール業界でM&A・売却・買収を成功させるためには、以下のポイントをおさえて行うことが重要です。

【段ボール業界のM&A・売却・買収の成功ポイント】

  1. 需要拡大を図る意味で海外M&Aに視野を向ける
  2. 必要な事業・分野などを獲得すること
  3. 事業計画やM&A戦略を立てる
  4. 簿外債務などを事前に把握すること
  5. 会社売却の専門家に相談すること

①需要拡大を図る意味で海外M&Aに視野を向ける

段ボール業界は国内需要は落ち着いていますが、海外ではまだまだ大きな需要を持つ地域もあります

そういった需要が見込める地域・国へいち早く事業展開すれば、収益拡大の足がかりとなります。

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②必要な事業・分野などを獲得すること

段ボール業界は中小の個別製造業者が多いですが、個別製造業者にもそれぞれ必要な事業・分野というものがあります。

必要な事業・分野をM&Aで獲得すると、短期間で安定した経営基盤を得ることができます。

③事業計画やM&A戦略を立てる

M&Aの手法は買収側・売却側ともに多くの手法があるので、その中から最適なM&A戦略を立てることが重要です。

また、明確な事業計画があると売買相手も見つかりやすくなり、後の事業もスムーズに進めることができます。

④簿外債務などを事前に把握すること

M&Aで会社を買収する時は、デューデリジェンスをしっかりして、簿外債務などのリスクがないか事前に把握しておくことが重要です。

【関連】M&AにおけるDD(デューデリジェンス)項目別の目的・業務フローを徹底解説!

⑤会社売却の専門家に相談すること

M&Aによる売却・買収は自分で全て行うことも不可能ではありませんが、M&A仲介会社などの専門家に相談したほうが安心・スムーズな取引ができるため、サポートを受けながら進めていくことをおすすめします。

M&仲介会社などの専門家に任せることで、本業への支障も最小限に抑えることができます。

8. 段ボール業界のM&A・売却・買収におすすめの仲介会社

おすすめの仲介会社

M&A仲介会社は非常に数が多いので、どこに相談すべきか迷うということもあるでしょう。この章では、段ボール会社のM&Aに、特におすすめの仲介会社を5選ご紹介します。

①M&A総合研究所

M&A総合研究所は、段ボール会社のM&Aにおすすめの仲介会社です。経験豊富な会計士のサポートで、納得のいく成約へと導きます。

手数料は成功報酬のみの完全成功報酬制で、成約に至らなければ料金は一切かからないので安心です。
 

報酬体系 完全成功報酬制(レーマン方式-1%)
着手金・中間報酬なし
お問い合わせ先 0120-401-970
サイトURL https://masouken.com/lp01

【関連】M&A・事業承継ならM&A総合研究所
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②M&Aキャピタルパートナーズ

M&Aキャピタルパートナーズは、中堅・中小企業に強みを持つM&A仲介会社です。専任のコンサルタントの親身なサポートで、相談から成約までトータルにサポートします。
 

報酬体系 中間報酬・成功報酬
お問い合わせ先 03-6880-3800
サイトURL https://www.ma-cp.com/

③株式会社中小企業M&Aサポート

株式会社中小企業M&Aサポートは、中小企業に特化したM&A仲介会社です。報酬の最低金額が150万円となっているため、従業員数人程度の小規模な会社のM&Aにも対応できます。
 

報酬体系 着手金・中間報酬・成功報酬
お問い合わせ先 03-6860-8272
サイトURL https://www.chusho-ma-support.com/

④日本M&Aセンター

日本M&Aセンターは、中堅・中小企業をメインに取り扱うM&A仲介会社です。4,500件以上の成約実績を誇り、地方銀行・信用金庫・会計事務所との幅広いネットワークを持っているのが強みです。
 

報酬体系 着手金・成功報酬
お問い合わせ先 0120-03-4150
サイトURL https://www.nihon-ma.co.jp/

⑤山田コンサルティンググループ株式会社

山田コンサルティンググループ株式会社は、小売業・製造業など、各分野ごとの専門家を擁するコンサルティング会社です。M&A以外にも事業再生や人事など、様々なコンサルティングを手がけています
 

報酬体系 要問合せ
お問い合わせ先 サイトの問合せフォームより
サイトURL https://www.yamada-cg.co.jp/

9. まとめ

まとめ

段ボール業界のM&Aは大手の再編や海外進出を目的としたものが多いですが、中小企業にとっても有効な手段です。

特定の地域への販路拡大や施設・人材の獲得など、多くのメリットがあるM&Aを活用すれば、経営をより良いものにしていくことができるでしょう。

【段ボール業界の現状】

  1. 段ボール業界は一貫製造業者と個別製造業者になる
  2. 大手と中小企業により業務が分かれる
  3. 梱包用としての需要がメイン
  4. 国内需要が堅調な業界

【段ボール業界のM&A・売却・買収の動向】
  1. 大手による再編も落ち着いている
  2. 海外M&Aが増加中

【売却側のメリット】
  1. 従業員の雇用確保
  2. 後継者問題の解決
  3. 売却・譲渡益の獲得
  4. 大手企業の中で経営安定
  5. 個人保証・債務・担保などの解消

【買収側のメリット】
  1. 従業員の確保
  2. 必要な事業を獲得して効率アップを図る
  3. 新規事業へ低コストで参入
  4. 顧客・取引先・ノウハウなどの獲得
  5. 地域性の強い業界で事業エリアの拡大

【段ボール業界のM&A・売却・買収の成功ポイント】
  1. 需要拡大を図る意味で海外M&Aに視野を向ける
  2. 必要な事業・分野などを獲得すること
  3. 事業計画やM&A戦略を立てる
  4. 簿外債務などを事前に把握すること
  5. 会社売却の専門家に相談すること

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