消防設備点検・工事会社のM&A動向や売却・買収の事例や相場、成功ポイントを解説

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

消防設備点検・工事会社業界は、売上の低迷や後継者不足が課題となっています。課題を解決するためにも、M&Aによる買収や売却を検討することは非常に有益な考え方です。消防設備点検・工事会社のM&Aにおける買収や売却は、どういったポイントに留意するかを解説します。

目次

  1. 消防設備点検・工事会社とは
  2. 消防設備点検・工事会社業界のM&A動向
  3. 消防設備点検・工事会社業界のM&Aの流れ
  4. 消防設備点検・工事会社業界のM&A手法
  5. 消防設備点検・工事会社のM&A・売却・買収・譲渡の相場
  6. 消防設備点検・工事会社関連のM&A・売却・買収・譲渡の事例
  7. 消防設備点検・工事会社業界のM&A・売却・買収・譲渡のメリット
  8. 消防設備点検・工事会社業界のM&A・売却・買収・譲渡の成功ポイント
  9. 消防設備点検・工事会社業界のM&A・売却・買収・譲渡におすすめの仲介会社
  10. まとめ
  • 消防設備点検・工事会社のM&A・事業承継

1. 消防設備点検・工事会社とは

消防設備点検・工事会社とは

消防設備点検・工事会社のM&Aについて解説していきます。まずは消防設備点検・工事会社の定義などについて紹介します。

消防設備点検・工事会社業界の定義

消防設備点検・工事会社という職種は、マンションなどの住宅やオフィスビルなどにおいて、消防設備のメンテナンスを行う業者をひとまとめにした呼称です。近年の防災意識の高まりから、注目が集まっているニーズの高い業種の一つとなりました。
 

消防設備点検・工事会社業界の現状

消防設備点検・工事会社業界の現状

消防設備点検・工事会社のM&Aを考えた場合、業界の現状の動向を把握しておくことは非常に重要です。消防設備点検・工事会社の現状を知るためには、3つのキーポイントに絞ることが大切です。

  1. 受注単価の低下が深刻
  2. 小規模業者では仕事の請負が困難な例も
  3. 業界減退で売上が低迷

①受注単価の低下が深刻

リーマンショックなどの影響から、マンションやビルなどを所有しているオーナーが経営難に陥ってしまいました。そのため、消防設備点検・工事会社の受注単価は低下の一途をたどっている状態です。

②小規模業者では仕事の請負が困難な例も

小規模な消防設備点検・工事会社の場合は、マンションやビルなどの管理会社による業者選定から漏れてしまう可能性も大きく、業務請負で不利になる動向が見られます。

③業界減退で売上が低迷

こうした状況から、消防設備点検・工事会社の業界自体が衰退してしまっている状態です。さらに、高齢化により後継者問題を抱えている場合もあり、業務譲渡がままならない事例も数多く存在します。

2. 消防設備点検・工事会社業界のM&A動向

消防設備点検・工事会社業界のM&A動向

先に記述した課題等により、M&Aによる業務譲渡などが盛んに行われている業界であると言われています。そこで、業界におけるM&Aの動向について、以下の3点にしぼり紹介させて頂きます。

  1. 規模拡大を目指したM&Aの増加
  2. 中堅・大手によるM&Aが増えている
  3. 関連周辺業界から内製化のためのM&Aも増加傾向

①規模拡大を目指したM&Aの増加

消防設備点検・工事会社の業界は、価格競争の激化から中小企業が苦境に立たされている動向があります。そのため、こうした中小の零細企業をM&Aにより、同業種または異業種へ譲渡し、業務または会社規模の拡大を目指す流れが見られます。

②中堅・大手によるM&Aが増えている

そのため、中堅・大手によるM&Aが活発的です。中には、異業種となるビルメンテナンス会社などをM&Aにより獲得する動向も見られています。

③関連周辺業界から内製化のためのM&Aも増加傾向

一方で、建設工事業や不動産業から消防設備点検・工事会社をM&Aによって獲得する動向も増加しています。業界全体では中小企業を中心とした譲渡が見ることができるでしょう。

3. 消防設備点検・工事会社業界のM&Aの流れ

消防設備点検・工事会社業界のM&Aの流れ

消防設備点検・工事会社のM&Aの詳しい流れや手法については、以下の記事に記載されていますので、こちらの記事と合わせて参考にすると良いでしょう。

【関連】M&Aの流れ・手順を解説!進め方、手続きのポイントは?

4. 消防設備点検・工事会社業界のM&A手法

消防設備点検・工事会社業界のM&A手法

M&Aを検討する時にはどういった手法を取り入れるかも非常に大切です。それぞれの手法については、以下で紹介している記事を参考にすると、より詳しい内容を知ることができるでしょう。

【関連】M&Aの種類まとめ

5. 消防設備点検・工事会社のM&A・売却・買収・譲渡の相場

消防設備点検・工事会社のM&A・売却・買収・譲渡の相場

M&Aに関わる金額を公表しないケースが多いため、詳しい相場は知ることができません。そのため、相場となる金額をハッキリと示すことは困難となっています。

しかしながら、消防設備点検・工事会社の事例を見てみると、数億円から数十億円で買収や売却されている事例もあるのは確かです。

さらに、海外などにおけるクロスボーダー案件のM&Aとなれば、数百億円での買収・売却取引が行われている例も少なくありません。

6. 消防設備点検・工事会社関連のM&A・売却・買収・譲渡の事例

消防設備点検・工事会社関連のM&A・売却・買収・譲渡の事例

消防設備点検・工事会社関連のM&A・売却・買収・譲渡の事例は以下の通りとなります。

事例1:ハリマビステムによるM&A

2013年にハリマビステムは、関東消防機材の全株式を譲り受け子会社化しました。消防設備業務の担い手として、迅速かつ高品質なサービス提供が狙いとしてあります。

事例2:モリタHDによるM&A

モリタホールディングスは、フィンランドのBRONTOの全株式取得、子会社化を行いました。取得価額は101億8400万円と公表されています。

このM&Aにより、消防車両事業のグローバル展開を進めるとともに、企業価値の向上を目指すとしています。

事例3:日本ハウズイングのM&A

日本ハウズイングは2015年、亜細亜綜合防災の全株式を取得し子会社化しました。

不動産の管理会社である日本ハウズイングはこのM&Aにより、消防などの点検工事などまで請け負える体制を整えました。

事例4:ラックランドのM&A

ラックランドが、大阪市にある協和電設の全株式を取得し子会社化を行いました。

飲食店舗などの企画デザインを手がけるラックランドは、このM&Aにより防災設備工事のノウハウを取り入れるとともに、関西地区でのサービス拡大を視野に入れています。

事例5:日本ドライケミカルのM&A

日本ドライケミカルは、韓国にある始興金属の全株式を取得することで子会社化を行いました。取得価額は4億5800万円にのぼります。

M&Aをする事により、始興金属が保有しているアルミニウム製消火器用部材を内製化し、シェア拡大を狙います。

事例6:ミライトHDのM&A

ミライト・ホールディングスと四国通建は、ミライトHDを株式交換完全親会社、四国通建を株式交換完全子会社とする経営統合を行いました。

このM&Aにより、双方が所持しているブランド力と競争力をグループ内に取り組むことに成功しています。

7. 消防設備点検・工事会社業界のM&A・売却・買収・譲渡のメリット

消防設備点検・工事会社業界のM&A・売却・買収・譲渡のメリット

消防設備点検・工事会社業界をM&Aするにあたり、どういったメリットが考えられるのか、売却側と買収側の視点からそれぞれ紹介します。

売却側

まず売却側に見られるM&Aのメリットは以下の5項目が考えられます。

  1. 従業員の雇用確保
  2. 後継者問題の解決
  3. 売却・譲渡益の獲得
  4. 大手・中堅と組むことによる経営安定
  5. 個人保証・債務・担保などの解消

①従業員の雇用確保

経営が困難な状況の場合、M&Aによる事業譲渡を実行することで、従業員の雇用を安定的に確保することができます。

②後継者問題の解決

昨今の少子高齢化に伴い、事業後継者は喫緊の課題です。こうした諸課題に対してM&Aにより解決に導けるというメリットがあります。

③売却・譲渡益の獲得

事業を精算するのとは違い、M&Aによる売却利益や譲渡利益が生まれます。これは大きなメリットの一つだと言えるでしょう。

④大手・中堅と組むことによる経営安定

経営状況が不安定な状態を脱する時に、M&Aによる売却は有効的です。大手や中堅などの経営地盤が比較的安定している相手への売却は、安定的な経営を約束してくれるでしょう。

⑤個人保証・債務・担保などの解消

M&Aによって第三者への売却を行った場合、個人で抱えていた保証や債務そして担保といった負債を開放する手段となります。

買収側

買収側のメリットとしては、以下の5項目が考えられます。

  1. 従業員の確保
  2. 専門性のある事業強化
  3. 内製化に伴う顧客満足度の充実
  4. 顧客・取引先・ノウハウなどの獲得
  5. 事業規模・エリアの拡大

①従業員の確保

人材不足が叫ばれている現在に置いて、人材の確保というのは急務な課題の一つです。M&Aによる買収を実行すれば、即戦力となりうる人材の確保が可能となります。

②専門性のある事業強化

より強い専門性を出すために、事業を強化する時にはM&Aは有効的です。業務の効率化や相乗効果なども生まれやすいのがM&Aなのです。

③内製化に伴う顧客満足度の充実

消防設備点検・工事会社へ外注していた業務を内製化することで、ワンストップで顧客ニーズに応えることが可能となり、結果的に顧客満足度が充実します。

④顧客・取引先・ノウハウなどの獲得

同業者の場合はより広く新たなシェアを、異業種の場合は売却側が抱えていた既存の取引先やノウハウを獲得することが可能です。

⑤事業規模・エリアの拡大

統合することにより、最小限のリスクで事業規模や事業エリアが拡大します。そのため、スケールメリットを得やすい状況を構築できるのです。

8. 消防設備点検・工事会社業界のM&A・売却・買収・譲渡の成功ポイント

消防設備点検・工事会社業界のM&A・売却・買収・譲渡の成功ポイント

M&Aによる売却や買収そして譲渡には、成功するポイントが数点存在します。ここでは、売却側と買収側に分けてそれぞれのポイントを紹介します。

売却側

M&Aにおける売却側の成功ポイントは、以下の5項目に着目すると良いでしょう。

  1. 権利や特許を含めてアピールポイントを持つ
  2. 適切なタイミングでの売却
  3. 税務・財務面がきちんと管理されていること
  4. ノウハウ・教育などがしっかりしている
  5. M&Aの専門家に相談すること

①権利や特許を含めてアピールポイントを持つ

買収側に自社のメリットを理解させなければなりません。売却することで有利になるであろう権利や特許などをアピールポイントとして持つことが大切です。

②適切なタイミングでの売却

経営もそうですが、M&Aにおいてもタイミングというのは非常に大切です。買収側が買いたいと考えているタイミングや時代背景を良く見極めるようにしましょう。

③税務・財務面がきちんと管理されていること

財務や税理関係に信頼が置けない場合は、M&Aの成功事例は少なくなっています。そのため、こうした財務・税務面での管理や整理をしっかりと行いましょう。

④ノウハウ・教育などがしっかりしている

M&Aにおけるメリットの一つは、人材と知的財産の確保です。人材や知的財産が整っているというのは、成功事例でも良く見ることができるポイントです。

⑤M&Aの専門家に相談すること

売却益を増やしたり自社に有利な条件にするなど、M&Aによる売却にはいろいろと考える部分があります。

こういった疑問や問題そして手法を的確に判断してくれる専門家への相談は、安全で安心なM&Aには欠かすことが出来ないポイントです。

買収側

次に紹介するのは、買収側を成功に導くポイントです。以下の3点について紹介します。

  1. デューデリジェンスの徹底
  2. 統合プロセスの実施
  3. M&Aの専門家に相談すること

①デューデリジェンスの徹底

デューデリジェンスとは企業内監査です。買収を考えている企業内監査を徹底することは、トラブルやリスクを回避するのには必要不可欠です。

②統合プロセスの実施

統合プロセスを実施することで、物事を急いだりせずに計画的に統合を進めることができます。

③M&Aの専門家に相談すること

M&Aによる買収はリスクがつきものです。売却側のリサーチや買収方法などについて、M&Aの専門家に相談することは当然と言えるでしょう。

9. 消防設備点検・工事会社業界のM&A・売却・買収・譲渡におすすめの仲介会社

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消防設備点検・工事会社業界のM&Aにおすすめの仲介会社は以下の通りです。

  1. M&A総合研究所
  2. 株式会社インクリ
  3. 建設M&A
  4. グローバルパートナーズ
  5. 清掃業M&A

①M&A総合研究所

消防設備点検・工事会社業界のM&Aでおすすめしたいのは、M&A総合研究所です。数多くの事例から的確なM&Aの手法を判断してくれます。

またM&A総合研究所では、会計士が専任でフルサポートを行っているほか、着手金や中間報酬が無料というところもポイントとなっています。

手数料は業界でも最安値水準となっているので、コストも抑えられて安心できるでしょう。

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②株式会社インクリ

消防設備点検・工事会社業界のM&Aでおすすめの2社目はインクリです。

総合ビルメンテナンスを事業内容としていますが、M&Aについて東京神奈川を中心に相談を受けています。

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③建設M&A

消防設備点検・工事会社業界のM&Aでおすすめの3社目は建設M&Aです。建設業に特化したM&Aへの強さが特徴的です。

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④グローバルパートナーズ

消防設備点検・工事会社業界のM&Aでおすすめの4社目はグローバルパートナーズです。

ドバイを中心とした海外へのM&Aを検討するのであれば、視野に入れておきたい専門家と言えるでしょう。

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手数料・報酬など 相談料:無料
着手金・成功報酬有り
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⑤清掃業M&A

消防設備点検・工事会社業界のM&Aでおすすめの5社目は清掃業M&Aです。

ビルメンテナンス・清掃業に特化したM&Aの専門家です。

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10. まとめ

まとめ

消防設備点検・工事会社の業界動向は厳しい状況にあります。

  1. 受注単価の低下が深刻
  2. 小規模業者では仕事の請負が困難な例も
  3. 業界減退で売上が低迷

そうした状況から、M&Aにも積極的な部分があります。
  1. 規模拡大を目指したM&Aの増加
  2. 中堅・大手によるM&Aが増えている
  3. 関連周辺業界から内製化のためのM&Aも増加傾向

M&Aを考えた時に、M&A総合研究所に相談することをおすすめします。相談料と着手金が無料な上、専任のM&A会計士がフルサポートでクロージングまで成功に導きます。
 

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