web広告業界のM&A・事業承継の動向!事例や案件例・メリットを解説

取締役 営業本部長
矢吹 明大

株式会社日本M&Aセンターにて製造業を中心に、建設業・サービス業・情報通信業・運輸業・不動産業・卸売業等で20件以上のM&Aを成約に導く。M&A総合研究所では、アドバイザーを統括。ディールマネージャーとして全案件に携わる。

web広告業界の業界動向やM&A・事業承継の動向、売却・買収のメリット、売却・買収を成功させるポイントについて解説します。実際に行われたweb広告業界におけるM&A・事業承継の事例もあわせて紹介していますので、参考にしてください。

目次

  1. web広告業界の動向
  2. web広告業界のM&A・事業承継の動向
  3. web広告業界のM&A・事業承継メリット
  4. web広告業界のM&A・事業承継の案件例
  5. web広告業界のM&A・事業承継の事例
  6. web広告業界のM&A・事業承継の売却相場
  7. web広告業界のM&A・事業承継における売却側の成功ポイント
  8. web広告業界のM&A・事業承継における買収側の成功ポイント
  9. web広告業界のM&A・事業承継時におすすめの相談先
  10. web広告業界のM&A・事業承継まとめ
  11. web広告業界のM&A案件一覧
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1. web広告業界の動向

近年におけるWEB広告業界の動向は、以下の特徴が見られます。

web広告業界の市場規模

総務省「情報通信白書令和6年版」によると、2023年の世界広告市場では、デジタル広告が前年比6.3%増の4,155億ドルに達し、総広告費の57.7%を占める見通しです。

日本においてもデジタル広告市場は成長を続けています。同年のインターネット広告費は3兆3,330億円に達し、従来主流だったマスコミ4媒体広告(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)の2兆3,161億円を大きく上回りました。

特に、2021年にインターネット広告費が初めてマスコミ広告費を上回って以降、両者の差はさらに広がりを見せています。

参考:情報通信白書令和6年版

WEB広告業界は再編進行中

WEB広告業界は現在、業界再編が進んでいる状況です。テレビや新聞といった従来の広告市場が縮小傾向にあり、大手広告代理店がWEB広告業界に進出しています。

広告業界だけでなく、IT業界における他分野からの進出や、大手コンサルティング会社による進出などが相次いでいます。こうした背景から市場も活発に動いていることが予想できるでしょう。

歴史は浅いが主要会社には強いブランド力

web広告業界の歴史はまだ浅いですが、主要企業はブランド力を高め、安定した地位を確立しています。特に、IT系WEB広告会社のブランド力向上が著しく、サイバーエージェントを筆頭にweb広告業界の上位に名を連ねるIT企業が増加中です。

こうした背景には、ブランド力を持った企業にニーズがあることがわかります。買収先を探している場合は、ブランド力に目を向けるのもよいでしょう。

全体的に売上が堅調

広告業界は成熟産業となり、テレビ広告は年々、衰退し続けている現状です。加えて新型コロナウイルス感染拡大により、外出自粛や店舗休業などの影響から広告費用は抑制されました。しかし、企業のDX化や巣ごもり需要などEC市場の成長などによりWEB広告は広告業界でのシェアを拡大し続け、高い成長率を見せています。

YouTubeやTikTokなどの動画配信プラットフォームが急成長したことで動画広告の市場は拡大しています。

今後の動向として、従来の広告市場はさらに衰退し、WEB広告市場の伸びしろは大きい見方が多いことから、新規参入や業界再編は進むでしょう。

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2. web広告業界のM&A・事業承継の動向

近年におけるWEB広告業界のM&A・事業承継の動向は、以下の傾向が顕著です。

M&Aによる業界再編が増加傾向にある

WEB広告会社業界では、電通や博報堂といった大手広告代理店によるM&Aが増加しています。大手IT系広告関連会社も積極的なM&Aで事業を拡大し、業界再編が進んでいる状況です。

こうした動きから、今後の動向として、他業界大手企業のM&Aによる参入も予想されます。

海外企業への買収・M&Aも増えている

WEB広告業界は、海外企業をM&Aによって買収するケースも増えています。海外企業の買収によって、急速に進化するデジタル広告の技術を取り込み、世界でのシェアを獲得する戦略が進みつつあります。

今後の動向として、WEB広告業界の高成長は世界中で進み、特にアジア市場の急成長が見込めるでしょう。

比較的若い業界なのでM&Aに対する障壁は低い

WEB広告業界はベンチャー企業が多く若い経営者も多いことから、M&Aに抵抗のない会社が比較的多い傾向にあります。ベンチャー企業の経営者といえば、以前はIPOによるイグジットを目指すことがステータスでした。

しかし、最近はM&Aによるイグジットを目指すベンチャー企業の経営者が増えています。こうした動きから、M&Aは比較的行いやすいといえるでしょう。

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テック企業による譲受事例も増えている

2024年には、広告業界で新たな動きが注目されています。従来の広告代理店に加え、テクノロジー企業がWeb広告関連企業の買収を積極的に進める傾向が見られます。

特に、AI(人工知能)やビッグデータ解析技術を持つ企業は、広告の自動化や個別ニーズに合わせたパーソナライズ化を進める上で重要な役割を果たしており、その価値が高まっています。

この結果、GoogleやMetaなどの大手テクノロジー企業が、データ分析に強みを持つスタートアップや広告配信プラットフォームの買収に力を入れるケースが増えています。

3. web広告業界のM&A・事業承継メリット

ここでは、WEB広告会社がM&A・事業承継による売却・買収を行う場合に得られるメリットを、売却側・買収側それぞれの立場から解説します。

売却側のメリット

WEB広告会社のM&Aによる売却・譲渡側のメリットは以下の5つです。

従業員の雇用確保

WEB広告業界は比較的、人材の流動性が高い業界です。そこで、M&Aによる売却・譲渡で大手企業の傘下に入れば、従業員の雇用確保だけでなくキャリアアップにつながる可能性もあります。

資本力のある企業の傘下で安定経営

WEB広告業界は競争が激しくなっています。M&Aによる売却・譲渡で大手企業の傘下に入れば、大手の経営リソースを利用して安定した事業を続けることが可能です。

後継者問題の解決


WEB広告業界のベンチャー企業は、組織体制の不安定さから創業メンバーの離脱がよく発生しますが、M&Aによって会社を売却・譲渡することで、後継者問題を解決できます。売却した事業の後継者は、買収側が用意するからです。

売却益の取得

WEB広告業界のベンチャー企業では、M&Aによるイグジットを目指している経営者もいます。会社を売却・譲渡すると、次の事業資金やセミリタイア資金を得られるでしょう。

個人保証・債務などの解消

WEB広告会社の設立や事業拡大における融資を受ける際に、経営者が個人保証をしたり担保を差し入れたりするケースがあります。株式譲渡でのM&Aであれば、基本的に債務は買い手に引き継がれるため、経営者の個人保証・担保も解消されるでしょう。

買収側のメリット

WEB広告会社のM&Aによって、買収側は以下5つのメリットが得られます。

求める分野のノウハウを得られる

求める分野のノウハウを、買収で即座に得られるのは大きなメリットです。WEB広告業界は、同じ広告業界の中でもノウハウや慣習が違います。他分野や他業界からWEB広告業界に参入する際は、M&Aによる買収で業界特有のノウハウを得られるでしょう。

技術者や従業員が確保できる

技術者や従業員も含めて買収できれば、即戦力として確保できます。WEB広告業界は技術の進化が急速に進んでいますが、それに対する専門の人材不足に悩まされることが多いです。M&Aによって、専門性の高い人材を獲得できれば、他社との大きな差別化になるでしょう。

新規事業・周辺事業へ低コストで参入できる

新規事業・周辺事業を買収すれば、新規で立ち上げるよりも低コストでスタートできます。WEB広告会社が、WEB広告に関連した周辺事業へ参入することで、サービスの一本化など多くのメリットが得られるでしょう。そこで、迅速に参入するためにM&Aによる買収で関連事業を取得する戦略が役立ちます。

外注業務から内製化への転換を図れる

外注している事業を買収すれば内製化を進められます。WEB広告会社大手は、自社内・自社グループ内でWEB広告代理事業を完結できるよう、組織構築を狙う動きが多いです。M&Aによる買収で事業フローの内製化ができれば、事業の効率化が見込めます。

サービスが細部に渡る

WEB広告会社業界は競争が激しくなり、差別化要素としてサービスの付加価値や独自性が求められるようになりました。M&Aによる買収で、質の高いサービスや独自性のあるサービスを展開している会社を取得できれば、企業価値の向上につながります。

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4. web広告業界のM&A・事業承継の案件例

弊社M&A総合研究所が取り扱っているweb広告業界のM&A・事業承継の案件例として、採用メディア向けWEBコンテンツ制作会社をご紹介します。

大手企業との取引基盤があり、年間3,000本以上の制作実績を誇っています。
 

エリア 関東・甲信越
売上高 5000万円〜1億円
譲渡希望額 5000万円〜1億円
譲渡理由 戦略の見直し

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5. web広告業界のM&A・事業承継の事例

WEB広告業界のM&A・事業承継による売却・買収事例を紹介します。

ラバブルマーケティンググループによるユニオンネットの子会社化

2024年8月5日、ラバブルマーケティンググループは、ユニオンネット(大阪市中央区)の株式を取得し、子会社化を決定しました。ラバブルマーケティンググループはSNSマーケティングやDX支援事業を展開しており、ユニオンネットはWebサイト制作やWeb広告運用などのマーケティング支援を手掛けています。

本件M&Aの背景には、日本の人口減少に伴う教育産業での集客・人材採用ニーズの高まりがあります。学生の情報収集手段として重要なSNSを活用した集客施策は両社の強みが融合する分野であり、親和性の高さがM&Aの決定要因となりました。

株式会社ユニオンネットの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

フロンティアインターナショナルによるガイアコミュニケーションズの子会社化

2023年12月、フロンティアインターナショナルは、ガイアコミュニケーションズ(東京都千代田区)の株式を取得し、子会社化することを決定しました。

フロンティアインターナショナルはプロモーションの企画・制作・運営を行い、ガイアコミュニケーションズはリアル・メディア・WEBプロモーションに強みを持つ総合プロモーション事業や、人材派遣・アウトソーシングを手掛けています。

本件M&Aにより、フロンティアのエクスペリエンス、ヒューマン、デジタルソリューション全ての領域とガイアの強みが高い親和性を発揮し、事業拡大や付加価値向上が見込まれます。

株式会社ガイアコミュニケーションズの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

電通グループによるRCKT GmbHの株式取得

2023年8月、電通グループによるRCKT GmbHの株式を取得し、連結子会社とすることを発表しました。

電通はコミュニケーション領域を中心に、広告主やメディア・コンテンツ企業などの顧客に対して、経営課題や事業課題の解決からマーケティング・コミュニケーションの実施まで、幅広い統合ソリューションを提供しています。

RCKT GmbHは2015年に設立され、クリエイティビティを活かして、顧客企業にサステナビリティ、エンプロイヤーブランディング、従業員体験、プロダクトイノベーション支援などのサービスを提供しています。世界的なブランドを顧客に持ち、ドイツを代表するクリエイティブエージェンシーとしての地位を確立しています。

今回のM&Aにより電通はドイツ市場において、クリエイティブコンテンツ制作、デジタルマーケティング、エンプロイヤーブランディング、UI・UX、顧客体験、コミュニケーション戦略などのサービス提供を強化するとしています。

参考:ドイツのデジタルファーストのエージェンシー「RCKT社」買収

シャノンによる後藤ブランドの子会社化

2022年6月、シャノンは後藤ブランドの株式を取得し子会社することを発表しました。

シャノンは「SHANON MARKETING PLATFORM」を通じ、顧客企業のマーケティング支援を提供しています。

後藤ブランドは広告事業を行う企業です。

今回のM&AによりシャノンはWEBマーケティングのコンサルティングや広告運用代行などを組み合わせ、幅広い集客サービスを提供しています。

参考:株式取得(子会社化及び孫会社化)

デザインワン・ジャパンによるイー・ネットワークスの完全子会社化

2021(令和3)年10月、デザインワン・ジャパンはイー・ネットワークスの全株式を取得し完全子会社化しました。取得価額は公表されていません。デザインワン・ジャパンは、インターネットメディア事業、開発事業、人材紹介サービス事業、広告代理事業を行っています。

イー・ネットワークスは、岡山県を拠点にWEB制作・受託開発事業、ホスティング・サーバ関連サービス事業、 ASP・SaaS 事業を行っている企業です。デザインワン・ジャパンは、自社事業の中長期的な開発リソースを低コストで確保しました。

参考:イー・ネットワークスの株式取得(子会社化)

セガ エックスディーによるNoahAD事業の譲受

2021年9月、セガ エックスディーは親会社であるセガより、エンタテインメントリワード広告ネットワークのNoahAD(ノアアド)事業を譲受しました。

セガ エックスディーは、DX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティング事業、受託開発事業、EaaS(Entertainment as a Service)事業を行っています。セガは、セガサミーホールディングスの事業会社(連結子会社)で、主にゲーム事業を行う企業です。

セガ エックスディーは、NoahADを承継したことで、これを用いた広告マネタイズ支援事業や、NoahADの公告販売およびマーケティング支援事業を行っていきます。

参考: NoahAD をセガより事業譲受

プリンシプルによるEboost Consultingの子会社化

2021年8月、プリンシプルは100%子会社であるPrinciple America Co., Ltd. を通じて、アメリカのEboost Consultingを買収し子会社化しました。取得価額は公表されていません。

プリンシプルは、デジタルマーケティング戦略・DXコンサルティング・デジタル広告・SEO・WEB解析などのデジタルマーケティング支援事業とともに、データ活用プラットフォーム構築支援・海外進出支援事業などを行っています。

Eboost Consultingは、eコマース向けの有料ソーシャル・有料検索・Amazon広告を専門としたデジタルマーケティングエージェンシーです。プリンシプルは、北米へ進出する日本企業向けに、Eboostが持つ米国トップクラスの広告運用サービスを提供していきます。

参考:米サンディエゴ 急成長SNS広告代理店を買収

ウィルズによるINMホールディングスの連結子会社化

ウィルズは、INMホールディングスがその子会社であるネットマイルとビットマイルを2020(令和2)年10月に吸収合併後、INMホールディングスを連結子会社化することを決議しています。

INMホールディングスは、自社媒体WEB広告事業や会員300万人を超える「ネットマイル」などを行っている会社です。ウィルズはこのM&Aにより、潜在的な個人投資家層の拡大、事業に即した株主管理プラットフォーム事業の拡張を見込んでいます。

参考:INM ホールディングスの株式の取得(完全子会社化)

フィードフォースによるアナグラムの子会社化

2020年1月、フィードフォースはインターネット広告運用代行事業を中心に手掛けているアナグラムを子会社とすることを発表しました。株式の50.1%を取得します。このM&Aにより、両社のノウハウを融合してインターネット運用型広告事業の総合的ソリューションを提供し、顧客の基盤を広げることが狙いです。

参考:アナグラム株式会社のグループジョインに関するお知らせ

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6. web広告業界のM&A・事業承継の売却相場

M&A・事業承継の実施情報が公表されるのは、情報公開が義務付けられている上場企業に限られます。つまり、非上場企業同士のM&Aは公表されず、金額・費用などの情報もわかりません。上場企業のM&Aでも、相手が非上場企業だと金額が非開示であることが多いでしょう。ここではweb広告会社のM&A売却相場を解説します。

大まかな売却相場の求め方

会社や事業を売却する場合、あらかじめ売却相場を知っておけば安く買いたたかれずに済み、また高値で打診してM&Aが成約できなくなる事態を避けることもできます。web広告会社のM&A相場は一般的に

  • web広告会社の売却相場 = 時価純資産 + 営業利益の2〜5年分
で算出することができます。


相場などではなく、自社の売買価額を具体的に算定したい場合は、M&A仲介会社などに依頼して企業価値評価を受けると、おおよその金額がわかるでしょう。

M&A総合研究所では、企業価値評価の無料算定サービスを行っています。M&A総合研究所では、専門的な知識や経験が豊富なM&Aアドバイザーが培ったノウハウを生かして案件をフルサポートします。

料金体系は、成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です(※譲渡企業様のみ。譲受企業様は中間金がかかります)。無料相談を随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

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7. web広告業界のM&A・事業承継における売却側の成功ポイント

WEB広告会社がM&A・事業承継による売却・譲渡を成功させるには、以下5つのポイントを押さえることが重要です。

①他社にはない強み・アピールポイントを持つこと

WEB広告業界では、好条件でM&Aによる売却・譲渡を行うには、他社と明確に差別化できる強みが求められます。ニッチな分野でも、明確な強み・アピールポイントがあると会社売却が円滑に進むでしょう。

②事前準備を入念に行う・タイミングを誤らないこと

WEB広告業界で、特にベンチャー企業は、M&A手続きの短期化が進んでいます。M&Aによる売却期間が長くなるほど負担も大きくなるので、事前にM&Aによる売却戦略をよく練り、タイミングを誤らないことが重要です。

③売却後も別法人として活動できること

M&Aに対し、会社売却後は買収側に経営権を握られて自由な経営ができないイメージがあります。しかし、WEB広告におけるベンチャー企業同士のM&Aでは、売却・譲渡後も経営にほとんど介入されず事業を行っているケースが多いです。

ほとんど介入されずに事業を行うには、独自性を持つことが大切になります。

④優秀な技術者・権利・特許などを有していること

現在、WEB広告業界では、AIやビッグデータを用いたマーケティング技術が進化し、技術の取得を目的とした買収が増えています。売却・譲渡側は優秀な技術者・権利・特許を持っていると、優位に売却を進められるでしょう。

⑤M&Aの専門家に相談すること

M&A仲介会社はM&Aの手続きを一貫してサポートします。事前に売却戦略の策定を行ったり、相手企業に統合された後のサポートを行ったりする仲介会社もあるでしょう。円滑な会社売却を行うためにも、M&Aの専門家に相談することをおすすめします。

M&A総合研究所では、M&Aに精通したM&Aアドバイザーが親身になって案件をフルサポートします。料金体系は、成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です(※譲渡企業様のみ。譲受企業様は中間金がかかります)。無料相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

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8. web広告業界のM&A・事業承継における買収側の成功ポイント

WEB広告会社がM&A・事業承継による買収を成功させるには、以下のポイントを押さえる必要があります。

①M&A仲介会社に相談する

M&A仲介会社は最適な相手とのマッチングや交渉、買収後の統合(PMI)など、買収の際に苦労する手続きを一貫してサポートします。無料で相談できる仲介会社も多いので、まずは相談してみましょう。無料相談では費用面を含め、細かな内容に対応する会社がおすすめです。

②M&Aのマッチングサイトなどの募集案件を探す

M&Aマッチングサイトは、大手仲介会社の参入や他業界からの参入によって売却・買収案件数が豊富です。WEB広告会社の案件も、小規模企業やベンチャー企業を中心に増加しています。M&Aマッチングサイトは、自社のペースで相手先を探せる点がメリットです。

③金融機関や行政機関などに相談する

事業承継目的のM&Aであれば、地方の金融機関や公的機関も活用できます。公的機関として、各都道府県に事業承継・引継ぎ支援センターが設置されており、地方金融機関も含め、地元企業の売却・買収案件に詳しい点がメリットです。

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9. web広告業界のM&A・事業承継時におすすめの相談先

web広告業界のM&A・事業承継時におすすめの相談先をご紹介します。

金融機関

近年、金融機関が企業の合併や買収(M&A)を支援するため、専門部署を新設する動きが活発化しています。特に大手投資銀行やメガバンクでは、資金調達のサポートや取引戦略の策定など、多岐にわたるサービスを提供し、M&Aをスムーズに進めるための支援を行っています。

これらのサービスを活用することで、企業は事業承継や資金調達といった課題を効率的に解決でき、専門家の助言を受けることで取引の成功率を高めることが可能です。

一方で、大規模な案件が優先される傾向があるため、中小企業が十分な支援を受けられない場合もあります。そのため、自社の規模や目的に合った支援機関を慎重に選ぶことが求められます。

また、これらのサービスは高額な費用が発生するケースもあるため、事前に料金体系を確認し、コストパフォーマンスを十分に検討することが重要です。

公的機関

最近では、事業承継やM&Aを支援する公的サービスが大幅に充実しています。全国各地に設置された「事業承継・引継ぎ支援センター」では、後継者不足に悩む中小企業を対象に、無料で情報提供やアドバイスを行っています。

さらに、企業間マッチングを支援する仕組みが整備され、地方の企業でも専門的な支援を受けやすい環境が整っています。また、個人事業主向けの支援も拡大しており、必要に応じてM&A仲介会社や専門家の紹介を受けることも可能です。

一方、公的サービスは民間仲介会社に比べて対応のスピードや柔軟性に限界がある場合があります。そのため、これらの特性をしっかり理解したうえで、自社の状況やニーズに合ったサービスを選ぶことが重要です。

これらの公的支援は、リスクを抑えながら事業承継やM&Aを進めるための信頼できる選択肢といえるでしょう。

M&A仲介会社

M&A仲介会社は、企業の買収や売却をスムーズに進めるための専門サポートを提供します。売り手と買い手をつなぐだけでなく、交渉の進行管理や企業価値の評価、契約書の作成など幅広い業務を支援するため、M&Aに不慣れな企業でも安心して進められる仕組みが整っています。

特に、仲介会社が持つ広範なネットワークは大きな強みで、最適な取引相手を迅速に見つけることでM&Aの成功を後押ししています。また、初心者にも分かりやすい説明を行い、取引への不安を軽減する姿勢も高く評価されています。

ただし、仲介会社のサービスには着手金や中間報酬などの費用が発生する場合があるため、事前に料金体系を確認し、費用対効果を慎重に検討することが重要です。コストを抑えたい場合は、成功報酬型のサービスを選ぶことで、より効率的で経済的なサポートを受けられます。

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10. web広告業界のM&A・事業承継まとめ

WEB広告業界の市場は、現在も拡大し続けています。M&Aも盛んです。WEB広告会社のM&A・事業承継を成功させるには、業界の市場動向やM&A動向を把握し、売却・買収のポイントを押さえることが肝要となります。本記事の概要は以下のとおりです。

・M&Aによる売却を成功させるポイント
→他社にはない強み、アピールポイントを持つこと
→事前準備を入念に行う、タイミングを誤らないこと
→売却後も別法人として活動できること
→優秀な技術者・権利・特許などを有していること
→M&Aの専門家に相談すること

・M&Aによる買収を成功させるポイント
→M&A仲介会社に相談する
→M&Aのマッチングサイトなどの募集案件を探す
→金融機関や行政機関などに相談する

11. web広告業界のM&A案件一覧

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