タクシー会社のM&A・事業承継!譲渡事例や相談先、売却相場も解説

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

タクシー業界は、大手グループによる買収が活発な業種です。本記事では、タクシー会社のM&A・事業承継について、実際のタクシー会社のM&A・事業承継事例や売却相場、おすすめの相談先や事業承継を成功させるポイントなどを解説しています。

目次

  1. タクシー会社のM&A・事業承継
  2. タクシー会社のM&A・事業承継動向
  3. タクシー会社のM&A・事業承継を行うメリット
  4. タクシー会社のM&A・事業承継・譲渡事例
  5. タクシー会社のM&A・事業承継の売却相場
  6. タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先
  7. タクシー会社のM&A・事業承継を行う上で大切なポイント
  8. まとめ
  • タクシー会社のM&A・事業承継
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1. タクシー会社のM&A・事業承継

タクシー会社のM&A・事業承継

本記事では、タクシー会社のM&A・事業承継について解説していきます。まずこの章では、M&Aや事業承継といった、基本的な用語の意味を解説します。

M&Aとは

M&Aとは「合併と買収」を意味する「Mergers and Acquisitions」の頭文字をとった用語で、会社を買収したり吸収・合併したりする取引の総称です。

M&Aには、株式譲渡・事業譲渡・吸収合併・会社分割などのさまざまなスキームがあり、状況に合わせて適切な手法を選択することが重要です。

近年では、後継者不足を解決するためのM&Aによる事業承継が増えており、中小企業の廃業を避ける手段として重要度が増しています。

【関連】M&Aとは?意味、メリット、成功手法・流れを解説!【事例10選あり】

事業承継とは

事業承継とは、会社を現経営者から新しい経営者に引き継ぐことであり、事業承継は誰を新しい経営者に据えるかによって、3種類に分類することができます。

現経営者の子供など親族を後継者に据える親族内事業承継、会社の従業員など親族以外の人間を後継者に据える親族外事業承継、M&A仲介会社などを利用して、親族でも社員でもない第三者を後継者に据えるM&Aによる事業承継があります。

近年は親族内事業承継が減少しており、M&Aによる事業承継が増加傾向にあります。

【関連】事業承継とは?事業承継の方法・流れやポイントを徹底解説!

2. タクシー会社のM&A・事業承継動向

タクシー会社のM&A・事業承継動向

タクシー会社のM&A・事業承継動向には、どのような特徴がみられるのでしょうか。この章では、タクシー会社のM&A・事業承継動向について解説します。

タクシー会社業界の現状

タクシー業界の市場規模は縮小傾向にあり、ここ数年で約2000億円ほど減少しています。タクシー事業者数は規制緩和で一時期増加しましたが、ここ10年ほどは減少傾向にあります。

タクシー運転者の数はここ10年で8万人ほど減少しており、深刻な人材不足が問題となっています。

近年では、外国人観光客の増加による需要回復もみられていますが、市場の縮小傾向に歯止めをかけるまでにはいたっていません。

タクシー会社のM&A・事業承継事情

タクシー会社のM&Aは、第一交通産業など一部の大手企業が積極的な買収を行っているのが特徴です。中小のタクシー会社が大手の傘下に入るケースが多く、業界再編が進んでいるといえます。

タクシー会社のなかには、タクシー以外の事業を営んでいるところもあり、タクシー以外の業種の会社を買収する事例もみられます。

近年のタクシー業界では、オンライン決済や配車アプリといった業務・サービスのデジタル化が進んでおり、IT関連企業を買収して基盤を確保する動きも見られます

【関連】タクシー会社のM&A・買収・売却・事業譲渡について解説!【事例あり】

3. タクシー会社のM&A・事業承継を行うメリット

タクシー会社のM&A・事業承継を行うメリット

この章では、タクシー会社のM&A・事業承継を行うメリットについて解説します。タクシー会社のM&A・事業承継を行う主なメリットには、以下の5つがあります。

【タクシー会社のM&A・事業承継を行うメリット】

  1. 後継者問題の解決
  2. 経営難によるプレッシャーからの解放
  3. 大手グループ傘下で経営安定
  4. 従業員の雇用先の確保
  5. 廃業・倒産を避ける事ができる

1.後継者問題の解決

中小のタクシー会社では経営者の高齢化が進んでおり、引退年齢を迎えているのに後継者がみつからないケースも増えています。

しかし、M&Aによる事業承継を利用すれば、親族や社員など身近な人間に後継者がいない場合でも、新しい経営者を見つけ会社を存続させることができます

【関連】後継者不足の解決策・対策10選!【M&A/事業承継/廃業】

2.経営難によるプレッシャーからの解放

タクシー業界の市場規模は縮小傾向にあり、特に中小のタクシー会社では経営難に陥っているところも多くあります。

もし、経営難で会社が倒産してしまうと従業員を解雇しなければならないうえ、個人保証をしている場合は経営者自身が破産に追い込まれる恐れもあります。

会社が経営難から脱するのが難しいと判断したら、早めにM&Aで事業譲渡してプレッシャーから解放されるというのも、メリットの一つだといえるでしょう。

3.大手グループ傘下で経営安定

タクシー業界では、数社の大手グループが中小のタクシー会社を積極的に買収して、事業拡大を目指す動きがみられます。零細タクシー会社にとっては、生き残りが厳しくなってきているといえるでしょう。

こういった場合には、M&A・事業承継によって自ら大手グループの傘下に入り、安定した経営基盤を得るというのも有効な方法です。

ただし、大手の傘下に入るということは、独立した経営はできなくなるというデメリットもあります。

4.従業員の雇用先の確保

後継者のいない中小企業が、経営自体は安定しているにも関わらず廃業してしまうケースはよくあります。

しかし廃業してしまうと、今まで築き上げてきたノウハウを失うだけでなく、従業員が雇用を失ってしまうデメリットもあります。

一方、M&A・事業承継で会社を他社に譲渡すれば、譲渡先で従業員の雇用を継続させることができます

5.廃業・倒産を避ける事ができる

M&A・事業承継を活用すれば、会社の廃業・倒産を避けることができるのもメリットの一つです。

倒産しそうな会社を買い取ってくれる会社があるのかと思うかもしれませんが、買い手にとってメリットがあるなら、債務超過の会社でも買い取ってもらえる事例はあります。

自社は赤字だからM&A・事業承継できないと思い込んでしまうことがよくありますが、まずは専門家に相談して現状を分析してもらうことが重要です。

  • タクシー会社のM&A・事業承継

4. タクシー会社のM&A・事業承継・譲渡事例

タクシー会社のM&A・事業承継・譲渡事例

この章では、タクシー会社のM&A・事業承継・譲渡事例を10例ご紹介します。

【タクシー会社のM&A・事業承継・譲渡事例】

  1. 日本交通による東亜タクシーとオーシャン交通の子会社化
  2. 東亜タクシーとオーシャン交通が合併して東亜オーシャン交通を設立
  3. 第一交通産業による広島合同タクシーの子会社化
  4. 第一交通産業による大宝産業の子会社化
  5. 第一交通産業によるユナイテッドキャブの子会社化
  6. 国際自動車による夢交通の子会社化
  7. 戸畑タクシーが第一交通産業子会社へ事業譲渡
  8. 第一交通産業による小倉商工会館の子会社化
  9. 大和自動車交通とソフトウェア企業モーションの事業業務提携
  10. 第一交通産業による第一ゼネラルサービスの子会社化

①日本交通による東亜タクシーとオーシャン交通の子会社化

出典:http://www.nihonkotsu.co.jp/

2017年に、日本交通株式会社が東亜タクシー株式会社と株式会社オーシャン交通の全株式を取得し、完全子会社化しました。

日本交通はタクシーやバス事業の会社で、東亜タクシーとオーシャン交通は兵庫県のタクシー会社です。これにより、日本交通は、神戸での事業拡大を図るとしています。

②東亜タクシーとオーシャン交通が合併して東亜オーシャン交通を設立

出典:http://toa-ocean.co.jp/

2018年に、東亜タクシー株式会社と株式会社オーシャン交通が合併し、東亜オーシャン交通株式会社となりました。

両社は合併することにより、神戸での事業展開を強化することを目的としています。

③第一交通産業による広島合同タクシーの子会社化

出典:http://www.daiichi-koutsu.co.jp/

2019年に、第一交通産業株式会社グループが有限会社広島合同タクシーを完全子会社化しました。

第一交通産業は福岡県に本社を置く、タクシーや路線バス、不動産や貸金業などを営む会社で、広島合同タクシーは広島市に本社のあるタクシー会社です。

第一交通産業グループは、広島合同タクシーを傘下におくことにより、広島県での事業拡大を図るとしています。

④第一交通産業による大宝産業の子会社化

出典:http://www.daiichi-koutsu.co.jp/

2014年に、第一交通産業株式会社グループが大宝産業株式会社の全株式を取得し、完全子会社化しました。

大宝産業はガソリンスタンドや自動車整備業などの会社で、大宝タクシー株式会社を子会社に持っています。

この買収により大宝タクシーが第一交通産業グループとなり、愛知県での事業拡大を目指します。

⑤第一交通産業によるユナイテッドキャブの子会社化

出典:http://www.daiichi-koutsu.co.jp/

2017年に、第一交通産業の子会社である第一交通株式会社が、ユナイテッドキャブ株式会社の全株式を取得し完全子会社化しました。

ユナイテッドキャブは東京都台東区のタクシー会社で、今回の買収により会社名を第一交通台東株式会社と変更しています。

第一交通株は、ユナイテッドキャブを買収することにより、東京都内での事業拡大を図るとしています。

⑥国際自動車による夢交通の子会社化

出典:https://www.km-group.co.jp/

2017年に、国際自動車株式会社が株式会社夢交通の全株式を取得し、完全子会社化しました。

国際自動車は東京都を拠点にタクシーやバス事業を営む会社で、夢交通は東京都足立区に本社のあるタクシー会社です。

両社のノウハウを融合したサービス向上、および企業価値の向上を目指します。

⑦戸畑タクシーが第一交通産業子会社へ事業譲渡

出典:http://www.daiichi-koutsu.co.jp/

2019年に、戸畑タクシー株式会社が、第一交通産業の連結孫会社である戸畑第一交通株式会社へタクシー事業を譲渡しました。

この事業譲渡により、戸畑第一交通はタクシー26台を獲得し、北九州市での事業拡大を達成しています。

⑧第一交通産業による小倉商工会館の子会社化

出典:http://www.daiichi-koutsu.co.jp/

2018年に、第一交通産業が株式会社小倉商工会館の株式の80%を取得して子会社化しました。

小倉商工会館はテナントビル「小倉商工会館」を運営しており、今回の子会社化により商号を第一小倉商工会館株式会社へ変更しました。本件により、小倉商工会館の運営は第一交通産業へ引き継がれます。

⑨大和自動車交通とソフトウェア企業モーションの事業業務提携

出典:https://www.daiwaj.com/

2017年に、大和自動車交通株式会社が株式会社モーションの株式の約20%を取得し、資本業務提携を締結しました。

大和自動車は東京都内でタクシー事業などを営む会社で、モーションはデータ分析やソフトウェア開発などを手がける会社です。

IT事業の拡充により新サービスを開発するとともに、タクシー事業の発展を目指します。

⑩第一交通産業による第一ゼネラルサービスの子会社化

出典:http://www.daiichi-koutsu.co.jp/

2016年に、第一交通産業が、連結子会社の株式会社第一ゼネラルサービスを株式交換により完全子会社化しました。

第一ゼネラルサービスは事業者向けに融資を行っている会社で、本件により連携強化と事業拡大を目指します

5. タクシー会社のM&A・事業承継の売却相場

タクシー会社のM&A・事業承継の売却相場

タクシー会社のM&A・事業承継の売却相場は、公表されているM&Aの多くが売却価格を非公表としているため、実態は分からない部分があります。

一般的には、保有しているタクシーの台数や設備の良さ、従業員の質などが価格に影響すると考えられます

また、買い手企業が事業拡大したいと思っている地域に強みを持っている会社なら、相場以上の価格で成約できる可能性も出てくるでしょう

売却価格の算出方法

タクシー会社の売却価格の算出方法には、コストアプローチ・マーケットアプローチ・インカムアプローチの3種類があります

コストアプローチは純資産から企業価値を算定する方法で、マーケットアプローチは類似企業の株価などを参考にする方法です。

そしてインカムアプローチでは、将来的に生み出すキャッシュフローから企業価値を算出します。

個人でも売却価格は算出可能?

売却価格の算出には専門知識が必要なので、基本的には専門家に算定を依頼する必要があります

しかし、コストアプローチの純資産法やインカムアプローチのDCF法には基本的な計算式があるので、それを利用すれば大まかな値を自分で算出することも可能です

【関連】M&Aの企業価値評価とは?算出方法を詳しく解説!

6. タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先

タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先

タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先には、以下のような選択肢が考えられます。それぞれの特徴を理解して、自分に適した相談先を選択することが重要です。

【タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先】

  1. M&A仲介会社
  2. 地元の公的機関
  3. 地元の金融機関
  4. 地元の士業
  5. マッチングサイト

1.M&A仲介会社

タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先としてオーソドックスなのは、M&Aを専門に扱っているM&A仲介会社です。

M&A仲介会社はたくさんあるのでどこを選ぶか迷うところですが、タクシー会社のM&A・事業承継におすすめの仲介会社としては、以下の5社が挙げられます。

【タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先としておすすめの仲介会社】

  1. 株式会社M&A総合研究所
  2. 株式会社経営承継支援
  3. M&A友好的事業承継支援センター
  4. 株式会社フォーバル
  5. 株式会社レコフ

1.株式会社M&A総合研究所

株式会社M&A総合研究所は、M&Aの経験豊富な会計士・弁護士・アドバイザーの3名体制による、フルサポートが受けられるM&A仲介会社です。

着手金・中間報酬は無料の完全成功報酬制を採用しており、コストを抑えてタクシーM&A・事業承継を行うことができます。

成約まで平均3か月というスピードも強みで、交渉が長引いて本業に支障が出ることのないよう、親身になってサポートします。
 

サイトURL https://masouken.com/lp01
問合せ先 0120-401-970

【関連】M&A・事業承継ならM&A総合研究所
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2.株式会社経営承継支援

株式会社経営承継支援は、中堅・中小企業のM&A・事業承継を手がける仲介会社です。

全国の1,000を超える事業引継ぎ支援センター・商工会議所・地方銀行などとネットワークを持っており、幅広い選択肢から最適な承継先を選べるのが強みです。
 

サイトURL https://jms-support.jp/
問合せ先 03-6279-0596

3.M&A友好的事業承継支援センター

M&A友好的事業承継支援センターは、事業承継や会社売買、後継者への売却を支援するM&A仲介会社です。

M&Aというと会社を乗っ取るようなイメージを持っている方も多いですが、M&A友好的事業承継支援センターでは、買い手・売り手双方が納得できる友好的なM&Aを支援しています
 

サイトURL http://manda.solicitoroffice.com/
問合せ先 03-6276-7162

4.株式会社フォーバル

株式会社フォーバルは、主に中小企業を対象に、事業承継支援・経営コンサルティング・IoTソリューションなどを提供している会社です。海外に多くの支店を有しており、アジア人材の紹介なども行っています。
 

サイトURL https://www.forval.co.jp/
問合せ先 03-3498-1541

5.株式会社レコフ

株式会社レコフは、長年の経験と豊富なネットワークに強みを持つ、1987年創業の老舗M&A仲介会社です。

業界知識を蓄積するカバレッジグループと、交渉・手続きを担当するアドバイザリーグループにスタッフが分かれており、専門性の高いサービスを提供できるのが特徴です。
 

サイトURL https://www.recof.co.jp/
問合せ先 03-3221-4930

2.地元の公的機関

近年は中小企業経営者の後継者問題が深刻化しており、それを受けて政府も事業引継ぎ支援センターを設置するなど対策に乗り出しています

こういった公的機関も、タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先として考えられます。

しかし、公的機関はスタッフが仲介のプロでないこともあるので、M&A仲介会社に相談するほうが無難な面もあります。

【関連】事業引継ぎ支援センターとは?費用や実績を解説【評判/口コミあり】

3.地元の金融機関

地方銀行や信用金庫といった地元の金融機関でも、タクシー会社のM&A・事業承継の相談を受け付けてもらえます。

ただし、金融機関はM&A・事業承継以外にも様々な相談を受け付けているので、M&Aに関する専門性という面では仲介会社に劣ることがあるのが注意点です。

4.地元の士業

公認会計士事務所・弁護士事務所といった地元の士業事務所の中には、M&A・事業承継を得意にしているところもあります。

そういった士業事務所を知っているなら、タクシー会社のM&A・事業承継の相談をするのもおすすめです。

ただし、全ての士業事務所が必ずしもM&A・事業承継に強いとは限らないので、分からない場合は専門のM&A仲介会社を利用したほうが無難でしょう。

5.マッチングサイト

マッチングサイトとは、M&A・事業承継を希望する買い手と売り手が情報を交換し、自分で交渉を持ちかけて成約まで手続きできるサービスのことです。

自分で売買相手を選びたい方や、M&Aを自分で実行できる自信がある方は、マッチングサイトを利用するのも有力な選択肢となります。

【関連】【中小企業】後継者不足の求人募集におすすめのマッチングサイト16選

7. タクシー会社のM&A・事業承継を行う上で大切なポイント

タクシー会社のM&A・事業承継を行う上で大切なポイント

タクシー会社のM&A・事業承継を成功させるには、以下のようなポイントを押さえておくことが大切です。

【タクシー会社のM&A・事業承継を行う上で大切なポイント】

  1. 乗務員の引き継ぎ
  2. 乗務員ファーストの会社作り
  3. 営業区域・乗務員稼働率をデータ化する
  4. 売却先へのメリットを提示する
  5. 希望する売却条件を明確にしておく

1.乗務員の引き継ぎ

M&A・事業承継を行う時は、乗務員の引き継ぎを円滑に行うことが重要になります。

タクシー会社は乗務員が不足しているところも多いので、M&A・事業承継のせいで乗務員が辞めてしまわないように留意しましょう

特に事業譲渡でM&A・事業承継を行う時は、譲渡会社での雇用契約を一旦解除して、譲受会社で改めて雇用契約を結ぶ必要があります。

乗務員が待遇面などで不満を持たないように、契約内容を吟味することが大切です。

2.乗務員ファーストの会社作り

タクシー会社のM&A・事業承継では、乗務員の定着率が高いほど、高値で譲渡される傾向があります

したがって、タクシー会社のM&A・事業承継を成功させるには、日頃から乗務員ファーストの会社作りをして、従業員が働きやすい環境を作ることが重要です。

給与面ももちろんですが、研修制度を充実させたり新しい設備を導入するなどして、優秀なドライバーを育てていくことが大切です

3.営業区域・乗務員稼働率をデータ化する

タクシー業界では、AIやIoTを活用した業務・サービスのデジタル化が進んでいます。

ITを利用して営業区域・乗務員稼働率をデータ化し、効率のよい業務を実現することが、近年のタクシー業界では重要になってきています。

4.売却先へのメリットを提示する

タクシー会社のM&A・事業承継では、買い手が求めているメリットを提示することが重要です

例えば中小のタクシー会社なら、特定の地域で強みがあることなどをアピールすれば、事業拡大を目指している大手グループとのM&Aが成立する可能性が高まります。

5.希望する売却条件を明確にしておく

タクシー会社のM&A・事業承継は、買い手・売り手双方の同意のもとでなされるので、こちらの意見ばかりを押し通すことはできません。

こちらが希望する売却条件を明確にしておき、それ以外の面では相手の意見も聞きつつ柔軟に対処すると、交渉がスムーズに進みやすくなります。

8. まとめ

まとめ

本記事では、タクシー会社のM&A・事業承継について解説しました。中小タクシー会社と大手グループのM&Aは今後も増えてくると思われるので、適切な相談先や成功のポイントを理解しておくようにしましょう。

【タクシー会社のM&A・事業承継を行うメリット】

  1. 後継者問題の解決
  2. 経営難によるプレッシャーからの解放
  3. 大手グループ傘下で経営安定
  4. 従業員の雇用先の確保
  5. 廃業・倒産を避ける事ができる

【タクシー会社のM&A・事業承継・譲渡事例】
  1. 日本交通による東亜タクシーとオーシャン交通の子会社化
  2. 東亜タクシーとオーシャン交通が合併して東亜オーシャン交通を設立
  3. 第一交通産業による広島合同タクシーの子会社化
  4. 第一交通産業による大宝産業の子会社化
  5. 第一交通産業によるユナイテッドキャブの子会社化
  6. 国際自動車による夢交通の子会社化
  7. 戸畑タクシーが第一交通産業子会社へ事業譲渡
  8. 第一交通産業による小倉商工会館の子会社化
  9. 大和自動車交通とソフトウェア企業モーションの事業業務提携
  10. 第一交通産業による第一ゼネラルサービスの子会社化

【タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先】
  1. M&A仲介会社
  2. 地元の公的機関
  3. 地元の金融機関
  4. 地元の士業
  5. マッチングサイト

【タクシー会社のM&A・事業承継を行う際の相談先としておすすめの仲介会社】
  1. 株式会社M&A総合研究所
  2. 株式会社経営承継支援
  3. M&A友好的事業承継支援センター
  4. 株式会社フォーバル
  5. 株式会社レコフ

【タクシー会社のM&A・事業承継を行う上で大切なポイント】
  1. 乗務員の引き継ぎ
  2. 乗務員ファーストの会社作り
  3. 営業区域・乗務員稼働率をデータ化する
  4. 売却先へのメリットを提示する
  5. 希望する売却条件を明確にしておく

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