2024年09月28日更新
宮城県・仙台市のM&A・事業承継・会社売却の動向は?案件一覧も紹介!
本記事では、宮城県・仙台市のM&A・会社売却・事業承継の動向やポイント、相談先の選び方を紹介します。無料で相談できる仙台市の事業承継・引継ぎ支援センターについても解説します。M&Aを検討中の方は必見です!
目次
1. 宮城県・仙台市のM&A・会社売却・事業承継の動向
宮城県・仙台市は県内のさまざまな関係者からなる事業承継ネットワークを結び、事業承継・引継ぎ支援センターなどの活用により、宮城県内における中小企業の事業承継を促進する活動を行っています。
事業承継ネットワークによる情報の共有や、事業承継・引継ぎ支援センターの利用による宮城県内企業の事業承継は、宮城県仙台市の経済にも良い結果をもたらしているのです。
宮城県・仙台市の産業・経済動向
仙台市と仙台商工会議所が発表した「経営発達支援計画の概要」によると、仙台市の人口が2020年に110万人弱でピークを迎え、その後緩やかに人口が減少すると予想されており、実際に人口は減少傾向になっています。売上低迷や労働人口減少による人材確保難、高齢化人口比率の上昇など、小規模事業者を取り巻く経営環境はさらに厳しくなるでしょう。
参照:仙台市・仙台商工会議所「経営発達支援計画の概要」(2019年)
宮城県・仙台市の産業の特色
宮城県・仙台市は、東北地方の経済・文化の中心地として、多様な産業が発展しています。
製造業では、電子機器や自動車部品などの工業製品が重要な位置を占めています。農業も盛んで、特に米や野菜、果物の生産が盛んです。漁業も重要で、近海で獲れる新鮮な魚介類は地元の市場や全国に出荷されます。
近年では、情報通信技術(ICT)や先端医療などの新興産業も成長しており、産学連携による研究開発が進んでいます。
宮城県・仙台市の経済動向
宮城県・仙台市における実質経済成長率は、国全体に比べても2015年から低下傾向にあります。仙台は、政令指定都市の中でも市内企業のうち支店の占める割合が最も高く、市内事業所での所得は、本社のある地に流出しています。
また、東北地方は全国平均に比べ、高齢化が進んでいることや、若者の県外への流出が多いことにより、総生産の減少が先駆けて進行すると県だと言えます。
経営者の高齢化が進んでいることや後継者不在による黒字倒産も含めた倒産・廃業による雇用や技術、ノウハウの喪失による地域経済の衰退も懸念されます。
2. 宮城県・東北地方のM&A案件一覧
ここでは、宮城県や東北エリアのM&A案件を4件紹介します。
【東北エリア/EBITDA1億円越えの高収益】金属加工業
東北地方で金属加工業を営む企業です。EBITDA1億円越えの高収益体質を維持しています。製缶加工、精密板金加工、溶接加工、レーザー加工など多岐に渡る加工を多品種生産に対応可能です。
業種 | 金属加工業 |
都道府県 | 東北エリア |
法人形態 | 株式会社 |
譲渡価格 | 2.5億円〜5億円 |
【東北】レジャーホテルの運営
東北エリアにて、コテージタイプのレジャーホテルの運営を手掛ける企業です。コロナ禍も安定的した売上を維持し、実質無借金経営を実現しています。大規模修繕を実施し、内装もこだわっており、口コミも良好です。
業種 | ホテル |
都道府県 | 東北エリア |
法人形態 | 株式会社 |
譲渡価格 | 5,000万円〜1億円 |
【東北エリア】油脂販売・建設機械リース業の譲渡
東北エリアにて、油脂販売・建機リース・土木資材販売業を展開しています。商圏唯一のフルサービス式ガソリンステーションを展開しています。オペレーター付き建機リース事業者として大手/地場建設業の固定客が多数いる状況です。
業種 | 油脂販売・建設機械リース業 |
都道府県 | 東北エリア |
法人形態 | 株式会社 |
譲渡価格 | 2億5,000万円〜5億円 |
【東北地方/財務優良】道路舗装工事業
主に舗装工事業、土木事業、特殊工事業を営む企業です。長年の業歴から官公庁や民間企業からの受託をメインとしています。橋面舗装や一般道路舗装を手掛けており高い技術力を有しています。
業種 | 建設 |
都道府県 | 東北エリア |
法人形態 | 株式会社 |
譲渡価格 | 5億5千万円(応相談) |
【高収益/無借金経営】東北地方の産業廃棄物収集運搬・中間処理業
金属くず・廃プラスチックを中心とした産業廃棄物の収集運搬及び中間処理をしている企業です。産業廃棄物収集運搬~中間処理を一気通貫して対応しており、高い利益率を実現しています。取引先とも長年にわたる信頼関係が構築されており、今後も安定した受注を見込んでいます。
業種 | 産業廃棄物収集運搬・中間処理業 |
都道府県 | 東北エリア |
法人形態 | 株式会社 |
譲渡価格 | 3億5,000万円(応相談) |
3. 宮城県・仙台市のM&A・事業承継・会社売却事例6選
この章では、宮城県・仙台市のM&A・事業承継・会社売却事例を見ていきましょう。
①日本成長投資アライアンスによる築館クリーンセンターのM&A【M&A総合研究所成約事例】
2024年1月、日本成長投資アライアンスによる築館クリーンセンターのM&Aが成立しました。
築館クリーンセンターは、1992年に宮城県において創業された産業廃棄物処理及びリサイクル事業者です。
②SRSホールディングスによるアミノのM&A
2024年5月、SRSホールディングス株式会社は株式会社アミノの全株式を取得し、子会社化することについて決議し、株式譲渡契約を締結しました。
株式会社アミノは、グルメ寿司業態「うまい鮨勘」をはじめとした飲食店を展開しています。
SRSグループは、「和食さと」や「天丼・天ぷら本舗さん天」など、和食を中心とした外食ブランドを直営及びフランチャイズにて営んでいます。
③ケア21によるソフトケア宮城のM&A
2023年1月、ケア21はソフトケア宮城の訪問介護事業のM&Aを実施しました。
ケア21は、訪問介護・居宅介護支援・グループホーム・介護付有料老人ホームなど、首都圏・近畿圏・名古屋・仙台・広島・福岡など全国各地に展開している企業です。
ソフトケア宮城は、宮城県仙台市に拠点を置き訪問介護事業を行っています。対象事業所のある仙台市太白区は、仙台市の中でも多くの事業所を展開しているエリアであるため、他の事業所との連携がしやすいとのことでM&Aを行いました。
今回のM&Aにより、両社の実績とノウハウを活かし、サービスの拡充を目指します。
④コンドーテックによるフコクのM&A
2020年11月、コンドーテックが株式譲渡の手法によりフコクを買収しました。フコクは仙台市にある会社です。これにより、コンドーテックは子会社との協業を通し、社会インフラの老朽化に伴う維持修繕分野の事業を広げる狙いです。
⑤ジー・テイストによる壁の穴のM&A
2018年8月、ジー・テイスト(現:焼肉坂井ホールディングス)は株式譲渡の手法により、壁の穴を子会社化することを決めました。ジー・テイストは、仙台市にある会社です。ジー・テイストは平禄寿司、焼肉屋さかい、村さ来など、M&Aを通してさまざまな外食業態を取得しています。
⑥ワイワイリゾートによる本別温泉グランドホテルのM&A
2018年3月、パーフェクトパートナーが設立したワイワイリゾートを通し、野田組から「本別温泉グランドホテル」を譲受しました。これにより、パーフェクトパートナーはホテル事業に参入します。ホテル隣接の土地も得たので、富裕層向けのホテルや水上レストランなども整備する予定です。
4. 宮城県・仙台市内のM&A・事業承継に関する公的支援
宮城県・仙台市でM&A・会社売却・事業承継を検討する場合、宮城県・仙台市内の公的機関を利用する方法もあります。
宮城県・仙台市内にある公的機関は、以下です。
- 宮城県事業承継ネットワーク
- 宮城県事業承継・引継ぎ支援センター
①宮城県事業承継ネットワーク
宮城県事業承継ネットワークでは、宮城県内の商工会議所、商工会、金融機関、士業関係団体、宮城県事業承継・引継ぎ支援センターなどが連携し、宮城県・仙台市内の事業承継を推進しています。
②宮城県事業承継・引継ぎ支援センター
宮城県事業承継・引継ぎ支援センターでは、事業引継ぎに詳しい弁護士や公認会計士などの専門家へ無料で相談できます。東北経済産業局からの委託事業なので、安心して利用できる公的機関です。
事業承継・引継ぎ支援センターの活用を政府も後押し
国による支援事業として、全国各都道府県に事業承継・引継ぎ支援センターが設置されています。
宮城県事業承継・引継ぎ支援センターには、後継者人材バンクも設置されています。後継者人材バンクの利用により、宮城県・仙台市内の事業者と後継者のマッチングを行えるのです。
日本政策金融公庫による資料
日本政策金融公庫は、事業承継ネットワークや事業承継・引継ぎ支援センター、後継者人材バンクなどについて説明した刊行物を数種類発行しています。オンライン上で読めるものや、事業承継・引継ぎ支援センターで配布されている資料があります。
事業承継ネットワーク事業について
事業承継ネットワーク事業は、国の支援により地方自治体が主導して、商工会議所、商工会、金融機関、士業専門家、事業承継・引継ぎ支援センターなどと連携するためのネットワークです。
事業承継・引継ぎ支援センター、再生支援協議会・ミラサポ、みやぎ産業振興機構・よろず支援拠点、後継者人材バンクなどの事業も事業承継ネットワーク事業に含まれます。宮城県では、みやぎ産業振興機構が採択団体となって取り組んでいるのです。
後継者人材バンクについては下記の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
5. 宮城県・仙台市のM&A・会社売却・事業承継案件を探す3つの手段
宮城県・仙台市のM&A・会社売却・事業承継案件を探す手段には以下の方法があります。
- 地元の金融機関などに相談する
- M&Aマッチングサイトなどを活用する
- M&A仲介会社・専門家に相談する
①地元の金融機関などに相談する
宮城県・仙台市のM&A・会社売却・事業承継案件を探す手段として、地元の金融機関などに相談する方法もあります。
②M&Aマッチングサイトなどを活用する
宮城県・仙台市のM&A・会社売却・事業承継案件を探す手段として、M&Aマッチングサイトなどを活用する方法もあります。
M&A総合研究所
M&A総合研究所は、自社メディアなどを通して蓄積した情報を活用し、ご利用者に最適なマッチング相手を提案するレコメンドシステムを用いたマッチングプラットフォームです。
TRANBI【トランビ】
TRANBI【トランビ】は全国の金融機関と提携を加速させ、金融機関の仲介によるM&A成約を増やしています。トランビの豊富な案件から、金融機関が最適な事業承継先を顧客へ提案できる環境を整えているのです。
スピードM&A(アイデアルパートナーズ)
スピードM&A(アイデアルパートナーズ)は、ITを生かした友好的なM&Aを推し進めることを掲げ、誠実なM&Aのサポートを実施して中小企業の問題を解消します。
M&Aサーチ(VANDDD)
M&Aサーチ(VANDDD)には、豊富な実績のあるM&Aアドバイザーが在籍し、M&A・事業承継を成功へつなぎます。M&A事例検索サービスにより、日本国内におけるM&A案件の一括検索が可能です。
③M&A仲介会社・専門家に相談する
宮城県・仙台市のM&A・会社売却・事業承継案件を探す手段として、M&A仲介会社・専門家に相談する方法があります。
無料相談を実施しているM&A仲介会社も多いので、まずは相談してみて自社の目的や規模などに合ったところを選ぶとよいでしょう。
6. 宮城県・仙台市のM&A・事業承継・会社売却のまとめ
本記事では、宮城県・仙台市のM&A・会社売却・事業承継について、動向や相談先の選び方などを紹介しました。
宮城県・仙台市のM&A・会社売却・事業承継を行う際は、成功率をあげるためにも専門家のサポートを受けて進めていくことをおすすめします。
7. 宮城県の成約事例一覧
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