2023年01月30日公開
YouTubeチャンネルの売却の相場を調査!M&Aの譲渡販売は規約違反?
YouTubeチャンネルの収益化に成功し、チャンネルを売却しようと考える方も少なくありません。しかし、チャンネルの売却方法を理解していない方も多いのではないでしょうか。本記事では、YouTubeチャンネルの売却方法や売却の相場などについて解説します。
目次
1. そもそもYouTubeチャンネルの売却は規約違反なのか
近年、YouTuberやYouTubeチャンネルの解説が増加し、収益化に成功したYouTubeチャンネルの譲渡が行われています。
YouTubeチャンネルの収益化の条件は難しいですが、収益化に成功すれば高額料金で売却が可能です。
しかし、YouTubeチャンネルの売却は規約違反に該当しないのか懸念されている方も多いのではないでしょうか。
YouTubeチャンネルの売却は規約違反に該当するのか見ていきましょう。
YouTube公式がアカウント譲渡について明記している
YouTubeチャンネルの売却は現行に記載されている規約では、YouTubeチャンネルの譲渡は規約違反に該当しないとされています。
公式YouTubeが発表しているYouTubeアカウントの譲渡については、以下の明記が記載されています。
- ブランドアカウントでチャンネルの所有者と管理者を変更する
- YouTubeチャンネルを別のアカウントに移行する
- チャンネルの所有権を譲渡した後のレポート作成に関する変更
- 所有権譲渡リクエストの解決
上記の内容からわかるように、YouTubeチャンネルの譲渡は規約違反には該当しないと考えられるでしょう。
YouTubeチャンネル売却の相場
YouTubeチャンネルの売却の相場は、登録者数と再回数によって異なります。
たとえば、1万人未満の登録者数の場合は、10〜30万円ほどで売却可能です。
1万人を超え安定した収益を生み出しているYouTubeチャンネルであれば、50〜1,000万円にまで上がります。
一般的には、収益の12〜24ヶ月分が売却時の値段とされています。
チャンネル登録者数や再生時間によっても異なるため、目安として覚えておきましょう。
2. YouTubeチャンネルを売却するメリット・デメリット
YouTubeチャンネルの売却には、メリットもあればデメリットも挙げられます。
メリット・デメリットを理解しておけば、YouTubeチャンネルを売却する際に客観的に判断ができます。
売却のメリット・デメリットを理解して、売却の検討をしましょう。
YouTubeチャンネルを売却するメリット
YouTubeチャンネルを売却するメリットは以下の通りです。
- 他事業やチャンネルに集中できる
- まとまった資金を得られる
YouTubeチャンネルの売却するメリットを理解すれば、売却した後のことを考えて実施できるため、メリットを覚えておくと行動に移しやすいでしょう。
それでは、それぞれのメリットについて解説します。
他事業やチャンネルに集中できる
YouTube以外の事業や他のチャンネルを運営している場合、YouTubeチャンネルを1つ売却すると他の事業へ時間を使えます。
YouTubeチャンネルの運営には撮影時間や編集時間、リサーチなどの工数がかかり、YouTubeチャンネルにかける時間が多いと本業などにかける時間が少なくなります。
しかし、YouTubeチャンネルを売却すれば、工数が減るため他事業や他のYouTubeチャンネルに集中できるでしょう。
まとまった資金を得られる
YouTubeチャンネルを売却すると資金を得られます。
前述で解説した通り、登録者数や再生回数、ジャンルに応じて売却費用が異なりますが、収益を上げているYouTubeチャンネルであれば、10万円以上は得られるでしょう。
得た収益を他の業務に投資をすれば、さらに発展することが期待できます。
YouTubeチャンネルを売却するデメリット
YouTubeチャンネルを売却するデメリットは以下の通りです。
- チャンネル収益が無くなる
- トラブルに発展する可能性がある
それぞれのデメリットを理解していないと、売却後に問題を行う可能性も考えられるため、必ず確認しましょう。
チャンネル収益が無くなる
チャンネル収益が無くなるのは大きなデメリットと言えるしょう。
月々で安定していた収益がなくなると、他事業や違うチャンネルに時間を費やせますが、新しく収益を上げる必要があります。
チャンネルを売却するとまとまった収益は得られますが、安定した収益がなくなることはデメリットと言えるでしょう。
トラブルに発展する可能性がある
YouTubeチャンネルを売却する際、譲渡先との取引時にトラブルが起きる可能性も考えられます。
取引時に伝えるべき情報に漏れや虚偽の情報を提供してしまうとトラブルに発展します。
そのため、YouTubeチャンネルを売却する際は、トラブルを避けるために丁寧なコミュニケーションを心掛けましょう。
3. YouTubeチャンネルを高く売却するには?
ここからはYouTubeチャンネルを高く売却する方法について解説します。
YouTubeチャンネルをいざ売却しようと思っていても、売却する方法を理解していないと、損をする可能性が高いです。
高く売却する方法を理解した上で、実行しましょう。
YouTubeチャンネルを高く売却する方法は以下の3点が上げれられます。
- M&Aサイトを利用する
- 再生単価以外のマネタイズ方法を誇示する
- 属人性を低くする
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
M&Aサイトを利用する
YouTubeチャンネルを売却するにはM&Aサイトがおすすめです。
多くの方が利用されてるM&Aサイトには「ラッコM&A」が挙げられます。
ラッコM&Aは、YouTubeチャンネルの他にInstagramやTwitterなどSNSを売却できるサイトです。
取引実績も多数上がっているラッコM&Aは、YouTubeチャンネルを自身で販売して興味ある方が購入するシステムです。
高額で取引されているYouTubeチャンネルも多いため、売却する際はラッコM&Aを活用してみてはいかがでしょうか。
再生単価以外のマネタイズ方法を誇示する
YouTubeチャンネルは、登録者数と再生回数によってYouTubeチャンネル自体の収益は決められますが、自社の商品販売やアフィリエイトでさらに収益を上げてるチャンネルも存在します。
その場合、通常の収益に加えて他のマネタイズポイントがあることにより、通常の相場よりも高い金額で売却ができる可能性が高いです。
再生回数以外にもマネタイズポイントがある場合は、必ず伝えて取引を行いましょう。
属人性を低くする
YouTubeチャンネルは、各チャンネルによって視聴者層が異なります。
より多くの視聴者層をターゲットにしたチャンネルであれば、より多くの方に情報を届けられます。
一方、視聴者層が狭い場合は、情報が届けられる方が少ないと考えられるでしょう。
より視聴者層を多く稼げるYouTubeチャンネルであれば、再生回数も多く稼げるため相場の金額よりも、高く売却できる可能性が高いです。
4. YouTubeチャンネル売却で人気のジャンル3選
ここでは、YouTubeチャンネル売却で人気のジャンルについて紹介します。
人気ジャンルは以下の通りです。
- 切り抜きチャンネル
- 読み物系チャンネル
- 解説チャンネル
各チャンネルについて解説していきます。
切り抜きチャンネル
切り抜きチャンネルとは、YouTuberが活動し配信しているYouTubeを部分的に切り取り、自身のYouTubeチャンネルでアップするチャンネルです。
切り抜きチャンネルが人気な理由は以下の通りです。
- 運営が行いやすい
- ネタに困らない
自身で配信をするチャンネルとは違い、配信者が提供するコンテンツを活用して運営するため、ネタ不足になりずらく運営を行いやすいです。
切り抜きチャンネルは、有名YouTuberの切り抜きを行うケースが多く、人気が出やすい傾向にあるため、相場よりも高く売却できるでしょう。
読み物系チャンネル
読み物系チャンネルとは、漫画やアニメ、アイドルグループなどの情報をまとめたコンテンツです。
切り抜きチャンネルと同様に、WebサイトやSNSを利用すればネタに困ることがなく、人気があるコンテンツを届けられます。
情報系のコンテンツは求めている視聴者層が多く、人気に影響を受ける可能性が低いため、安定した動画を作成できます。
そのため、ネタに困ることがない読み物系チャンネルも、相場より高く売却できるでしょう。
解説チャンネル
解説チャンネルとは、ゲームや漫画、特定のジャンルを考察したり、解説するコンテンツです。
読み物系チャンネルのメリットに加え、ジャンルによっては視聴者数や再生回数の急増が期待できます。
自分が好きなジャンルであれば飽きずに運営をできるため、嫌にならずにYouTubeチャンネルを伸ばすことができるでしょう。
5. YouTubeチャンネル売却で注意すべきこと
YouTubeチャンネルを売却する際は、以下について注意する必要があります。
- 二次的著作物やその他の権利について契約書に明記する
- 著作権を侵害している動画がないか確認する
- 未払いトラブルが起きる可能性がある
上記の3点を理解していないと、売却後にトラブルを起こす可能性があるため、注意しましょう。
二次的著作物やその他の権利について契約書に明記する
YouTubeチャンネルを運営する際、自身だけで解決できるチャンネルであれば問題はありませんが、YouTubeチャンネルを通しての取引がある場合、契約書に明記して知らせておく必要があります。
譲渡先だけでなく、契約している方がいればクライアント先にも伝えましょう。
売却後に伝えてしまうと、虚偽の契約となる可能性があり、契約が破談となり信用性を落とす可能性があります。
双方のためにも、正確な情報を明記しましょう。
著作権を侵害している動画がないか確認する
YouTubeチャンネルは、Googleが定めているガイドラインに規約違反している場合、収益を挙げられません。
そのため、売却をする前に著作権を侵害している動画がないか確認する必要があります。
投稿本数が多いと、規約違反に該当している動画がある可能性が考えられるため、慎重に確認しましょう。
未払いトラブルが起きる可能性がある
YouTubeチャンネルを売却する際、契約を交わし入金される前にアカウントの情報を提供すると、未払いのまま取引が終了される可能性も考えられます。
情報を提供してしまえば、すぐにでもアカウントを乗っ取れるため、アカウント情報を伝える際は、支払いが終了してから提供しましょう。
6. YouTubeチャンネルを譲渡する流れ
ここからは、YouTubeチャンネルを譲渡する流れについて解説します。
YouTubeチャンネルの売却が決まっても、手順を知らずスムーズに行えないと破談になる可能性が考えられます。
売却後にトラブルが起きないためにも、事前に譲渡する流れを覚えておきましょう。
紹介する手順は以下の通りです。
- 譲渡する側の作業流れ
- 譲渡される側の作業流れ
- Adsenseアカウントの手続き流れ
譲渡する側の作業流れ
アカウントを譲渡する側の流れは以下の通りです。
- 譲渡する側がパソコン版のYouTube Studioへログインし「設定」を選択
- 「権限」の中にある「権限の管理を引き続きブランドアカウントで行う」の「権限管理」を選択
- 「ユーザー」の項目内にある「権限を管理」を選択
- ログイン画面が表示されたらログイン
- 画面右上にある「新しいユーザーを招待」アイコンを選択
- 譲渡先のメールアドレスを記入し、権限を「オーナー」にしたら「招待」を選択
譲渡される側の作業流れ
アカウントを譲渡される側の流れは以下の通りです。
- 招待されたメールアドレス宛に「オーナー権限の共有に招待されました」というメールが届いたら、メール内の「招待に応じる」を選択
- チャンネルのオーナーとして招待に応じるかの確認画面が表示されたら「承認」ボタンを選択
- 承認されオーナー権限が与えられれば、アカウントの画面で「権限を管理」を選択※ログイン画面が表示されたらログイン
- 譲渡した元のアカウントと譲渡されたアカウントが表示されますが、7日以上経過しないと譲渡されたアカウントのメインオーナーになれないので注意しましょう。
- 7日間経過したら、譲渡されたアカウントの権限を「メインのオーナー」に変更
- プライマリオーナーに関する注意画面が表示され、問題がなければ「譲渡」を選択
上記の手順で権限を得られます。
元のアカウントをオーナーから他の権限に変更・削除することも可能です。
Adsenseアカウントの手続き流れ
Adsenseアカウントの手続きの流れは以下の通りです。
- 譲渡された側がYouTube Studioにログインし「収益受け取り」のページ内にあるAdSenseアカウントの「変更」を選択
- ログインなどの本人確認
- 「AdSenseにリダイレクトされます」という画面が表示されるので「続行」を選択
- アカウントの選択画面が表示されたら、紐づけるアカウントを選択
- 「Google AdSenseお申込み」画面が表示されるので、関連付ければ終了
上記の手順で作業は終わりです。
7. YouTubeチャンネルを売却して利益を得よう!
近年、YouTubeチャンネルは収益を得る方法として活用されることも多く、収益化されたYouTubeチャンネルをまとまった金額で売却をする考えの方も増えています。
売却をする際は、規約違反やトラブルに気を付ける必要があります。
双方にとって有益な取引だと思えるように、注意を払い行いましょう。
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