ガソリンスタンドのM&A!売却方法や譲渡価格の相場は?

Medium
この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

当記事では、ガソリンスタンドのM&Aの売却方法、譲渡価格の相場や価格の決め方について、わかりやすく解説しています。そのほか、ガソリンスタンド業界の定義や現在の動向、ガソリンスタンドのM&Aを行うメリットについても解説しています。

目次

  1. ガソリンスタンドのM&A
  2. ガソリンスタンド業界動向
  3. ガソリンスタンドをM&Aする際の売却方法
  4. ガソリンスタンドをM&Aする際の譲渡価格の相場
  5. ガソリンスタンドのM&Aをするメリット
  6. ガソリンスタンドのM&Aでおすすめの相談先
  7. まとめ
  • 今すぐ買収ニーズを登録する
  • 公認会計士がM&Aをフルサポート まずは無料相談

【※メルマガ限定】プレミアムM&A案件情報、お役立ち情報をお届けします。

1. ガソリンスタンドのM&A

ガソリンスタンドのM&A

出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E7%87%83%E6%96%99%E8%A3%9C%E7%B5%A6-%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89-2157211/

この記事では、ガソリンスタンドのM&Aの売却方法、譲渡価格の相場や価格の決め方について、わかりやすく解説していきます。まずは、ガソリンスタンド業界の定義、M&Aが可能であるかという点について説明します。

ガソリンスタンド業界とは

ガソリンスタンド業界とは、揮発油脂や軽油、灯油といった石油製品を販売する事業者で形成される業界を指し、総務省の日本標準産業部類によれば燃料小売業に該当します。

ガソリンスタンドの事業者は、供給する油を計れるようポンプに計器をつけて、自動車用のガソリン・軽油・灯油・液化石油ガスを販売しています。

株式会社帝国データバンクの「ガソリンスタンド経営業者の実態調査」によれば、年商1億~10億円未満の事業者が5,657社と最も多く、全体の6割強を占めています(2017年度に業績に基づく)。

ガソリンスタンドのM&Aは可能?

ガソリンスタンドのM&Aは、今後増えていくと予想されます。その理由は倒産件数の増加であり、東京商工リサーチの調査によると、2008年度から減少傾向にあった倒産件数は2018年では35件であり、前年度より8件の増加がみられます。

これは、ハイブリッド車・電気自動車の普及や、高齢化の進行、車を不要とする都心部の人口増加などにより、ガソリンスタンドの需要が減っていることが要因として挙げられます。

今後は、経営維持が難しくなったガソリンスタンド事業者が、倒産を避けるために他社へ譲渡するケースが増えると考えられます。

2. ガソリンスタンド業界動向

ガソリンスタンド業界動向

出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89-%E6%95%99%E4%BC%9A-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-2519170/

ガソリンスタンド業界では、どのような動きがみられるのでしょうか。ここでは、近年のガソリンスタンド業界の動向について解説します。

  1. ガソリンスタンド数は年々減少傾向にある
  2. プライベートブランドが店舗数を増やす
  3. 大手企業の提携が盛ん
  4. 多方面のエネルギー事業への参入が伺える

1.ガソリンスタンド数は年々減少傾向にある

ガソリンスタンドの数は年々減少しており、資源エネルギー庁による平成30年度末の揮発油販売業者数及び給油所数の調査では、給油所の数は30,070所となっています。

前年度から677所の減少であり平成26年度末からは3,440所も減っていることから、ここ数年間はガソリンスタンドの数が減少していることがわかります。

また、揮発油販売事業者の数は14,160社であり、こちらも前年度から452社減少しています。平成26年度末と比べると2,269社も減少しており、ガソリンスタンドを運営する事業者数も減少傾向にあります。

2.プライベートブランドが店舗数を増やす

近年、ガソリンスタンド業界では、プライベートブランドによる店舗数が増加しています。ここでいうプライベートブランドとは、石油の元請け以外の事業者・組合が運営するガソリンスタンドを指します。

元請けは原油を精製して石油を販売していますが、需給のバランスによって供給量以上の石油を精製してしまうことも少なくありません。

プライベートブランドは余った石油を安く買い取ることで、低価格での石油の販売を可能にしています。

3.大手企業の提携が盛ん

近年、ガソリンスタンド業界では、大手同士の提携が盛んに行われています。例えば、2017年4月にはJXホールディングスと東燃ゼネラル石油が合併し、JXTGホールディングスと商号を改めています。

さらに、2019年4月には出光興産と昭和シェル石油が株式交換を行い、昭和シェル石油の子会社化によって統合しています。

これらの大手企業は、同業者との統合することにより、輸送効率を高めてシナジーを得ることを目的としています。

4.多方面のエネルギー事業への参入が伺える

ガソリンスタンド業界では、多方面のエネルギー事業へ参入する動きもみられます。例えば、JXTGホールディングスは国内の石油需要が減っているため、電気・ガス・新エネルギー事業へ注力するとしています。

また、出光興産と昭和シェル石油は、メガソーラーによる発電事業や地熱発電などの再生エネルギーを成長産業と捉えて海外展開を図るとしています。

このように、ガソリンスタンド業以外のエネルギー事業にも力を入れていく企業は増加傾向にあります。

3. ガソリンスタンドをM&Aする際の売却方法

ガソリンスタンドをM&Aする際の売却方法

ガソリンスタンドをM&Aする際は、どのよう方法で売却できるのでしょうか。この章では、ガソリンスタンドをM&Aで売却する方法として、事業譲渡と株式譲渡の2つについて解説します。

①事業譲渡

事業譲渡は、ガソリンスタンド事業に関する権利義務を譲渡する方法で、譲渡する資産や負債、営業権などを選ぶことができます。

ただし、揮発油販売業者(ガソリンスタンド事業者)が事業のすべてを買い手に譲渡さなければ、揮発油販売業者の地位は承継されないため、給油所の一部を譲り渡す場合は事業者の交代手続きが必要です。

また、地位を承継した買い手は、経済産業大臣に事業譲渡による地位承継について、変更登録をしなければなりません。

事業譲渡によるM&Aを選択する場合は、譲渡する権利義務を定めるほか、譲渡に伴う手続きについても把握しておくようにしましょう。

【関連】事業譲渡とは?会社譲渡との違いや手続きの流れを分かりやすく解説!

②株式譲渡

株式譲渡は、自社の株式を第三者に売却することで会社の経営権を譲り渡すことができます。会社そのもののを譲り渡すことになるため、すべての権利義務が買い手に承継されます。

株式譲渡でガソリンスタンドを譲渡するとすべての権利義務が買い手に移るため、揮発油販売業者の地位も承継されることになります。

しかし、株式譲渡によるM&Aでは法人の代表者が変わるため、経済産業大臣に変更届を出さなければならないので、この点には注意しておきましょう。

【関連】株式譲渡とは?手続きからメリット・デメリット、税金に関して解説【成功事例あり】

4. ガソリンスタンドをM&Aする際の譲渡価格の相場

ガソリンスタンドをM&Aする際の譲渡価格の相場

出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E9%9B%BB%E5%8D%93-%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88-%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95-1232804/

ガソリンスタンドのM&Aによる売却価格の相場は、ガソリンスタンドの財務状況・店舗数・従業員数などによって異なり、百万円未満~数億円が相場とされています。

では、M&Aによるガソリンスタンドの譲渡価格は、個人でも大よその金額を算出できるのでしょうか。この章では、算出方法や譲渡価格を決める要素について解説します。

1.ガソリンスタンドの譲渡価格は個人で算出できる?

ガソリンスタンドをM&Aで譲渡する際の価格は、個人でも算出することは可能です。一般的に、譲渡価格の算出は、以下のような手法を組み合わせてる譲渡価格を導き出します。

個人で算出することも可能ですが、より適正な相場を把握したい場合は、専門家に依頼するほうがよいでしょう。

  1. 純資産価額法
  2. 類似業種比準法

①時価純資産法

時価純資産法では、ガソリンスタンド会社が保有する資産・負債を時価に置き換え、資産から負債を引いた時価純資産を用いて譲渡価格を算出します。

資産から負債を引いた値を発行済みの全株式で割って、1株あたりの株価を求める方法であるため、ガソリンスタンド会社の事業規模が小さい場合は、時価純資産法による評価が大きなウエイトを占めます。

②類似業種比準法

類似業種比準法では、同じガソリンスタンド業を営んでいる上場企業の株価を元に、自社の株価を算出します。

株価の算出においては1株あたりの配当金・利益・純資産の要素が用いられ、3つの要素から上場会社と比較して自社の株価を求めます。

株価の評価では、事業規模の大きい会社ほど類似業種比準法が大きなウエイトを占めます。そのため、該当するガソリンスタンドの事業会社がM&Aの譲渡価格を算出する際は、時価純資産法よりも類似業種比準法による評価の比重が大きくなることを押さえておきましょう。

2.ガソリンスタンドの譲渡価格を決める要素

ガソリンスタンドの譲渡価格を決める要素には、以下の3つがあります。

  1. 立地条件
  2. 利用者の数
  3. スタッフの充実

1.立地条件

1つ目の要素は立地条件です。承継するガソリンスタンドが幹線道路に面している、近隣に競合店がないなど、良い立地で事業を運営していれば、譲渡価格が高くなる傾向にあります。

また、車以外の移動手段がない地域にある場合もガソリンスタンドの利用が見込めるため、譲渡価格が高くなりやすいでしょう。

2.利用者の数

2つ目の要素はガソリンスタンドの利用者数です。幹線道路や中心街に店舗を構えていても、利用者数が少なければ継続した経営は難しいといわざるを得ません。

ガソリンスタンドの利用者数が多ければ安定した経営も見込めるため、M&Aの譲渡価格に反映されて高い価格の売却することも可能です。

3.スタッフの充実

3つ目の要素はガソリンスタンドで働いているスタッフが充実していることです。ガソリンスタンドの会社・事業を承継するにあたり新たにスタッフを雇えば、採用のための費用がかかるうえ業務指導も行わなければなりません

M&Aで売り手側の従業員を引き継ぐことが可能であれば、雇用対策費もかからずすぐに業務を任せることができます。

ガソリンスタンドのM&Aでは、営業に必要なスタッフを雇用できていることも譲渡価格を決める要素の一つです。

【関連】M&Aの譲渡価格の相場はいくら?決め方を解説!

5. ガソリンスタンドのM&Aをするメリット

ガソリンスタンドのM&Aをするメリット

出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E8%A6%AA%E6%8C%87-%E3%81%8A%E6%B0%97%E3%81%AB%E5%85%A5%E3%82%8A-%E6%89%8B-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%A0-422147/

最後に、ガソリンスタンドのM&Aを行うメリットについて解説します。ガソリンスタンドのM&Aを行うことにより、主に以下5つのメリットを得ることができます。

  1. 後継者問題の解決
  2. 従業員の雇用確保
  3. 地域利用客の利便性の確保
  4. 個人保証・担保の解消
  5. 競争によるストレスからの解放

1.後継者問題の解決

1つ目のメリットは、後継者問題の解決です。高齢化に伴い事業承継を考えても、親族や従業員に適任者がいなかったり、株式の取得費用が用意できなかったりなどの理由により、事業承継ができないケースも少なくありません。

しかし、M&Aでガソリンスタンドの会社・事業を譲渡する手法を選べば、第三者から経営を引き継いでくれる買い手を見つけることができ、後継者問題を解決することができます。

2.従業員の雇用確保

2つ目のメリットは、従業員の雇用を確保できることです。廃業を選択すれば、従業員は解雇しなければならないため、経営者としては心苦しいことでしょう。

M&Aを活用すれば、ガソリンスタンドの譲渡先に自社従業員の雇用を継続してもらうことが可能です。事業譲渡を選択した場合でも、契約を結び直すことで雇用契約は継続されます。

3.地域利用客の利便性の確保

3つ目のメリットは、地域利用客の利便性の確保です。ガソリンスタンドが少ない地域では一つ店舗がなくなれば、利用者は遠方まで給油に行かなければならないケースも考えられます。

M&Aによってガソリンスタンドの譲渡を行えば、地域利用客の利便性を確保することができます。また、買い手企業は一定数の地域利用者を確保できるため、承継後の事業計画が立てやすくなるメリットもあります。

4.個人保証・担保の解消

4つ目のメリットは、個人保証・担保の解消です。事業承継で親族や従業員へガソリンスタンドの経営を承継しても、負担の大きな個人保証・担保までは引き継いでもらえないケースもあります。

M&Aによる譲渡であれば、譲渡契約に個人保証・担保の解消を条件として盛り込み、金融機関と交渉したうえで買い手に移行されれば、売り手は個人保証・担保は解消されるため、大きなメリットといえるでしょう。

5.競争によるストレスからの解放

5つ目のメリットは、競争によるストレスから解放されることです。近隣店舗との価格競争、セルフスタンドとの差別化、燃費の向上による利用者の減少など、ガソリンスタンドを経営するうえでは常にさまざまなストレスがつきまといます。

M&Aでガソリンスタンドを譲渡すれば競争によるストレスから解放されるので、このような理由でM&Aに踏み切るケースもあります。

6. ガソリンスタンドのM&Aでおすすめの相談先

ガソリンスタンドのM&Aでおすすめの相談先

出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-3560929/

ガソリンスタンドのM&Aをご検討の際は、ぜひM&A総合研究所へご相談ください。M&A総合研究所は、中堅・中小企業向けの案件を取り扱うM&A仲介会社です。

M&A総合研究所では、案件ごとにM&Aアドバイザー・会計士・弁護士が就き、クロージングまでのフルサポートを行っています。

料金体系にはレーマン方式の完全成功報酬型を採用、着手金・中間金は無料になっているので成約に至らなければ費用は一切かかりません。

平均3カ月でのクロージングや、希望額を上回る譲渡額の提示(希望額より平均124%のアップ)を実現しており、納得のいくM&Aが可能です。

無料相談は24時間年中無休でお受けしておりますので、ガソリンスタンドのM&Aをご検討の際は、お気軽にご相談ください。

【関連】M&A・事業承継ならM&A総合研究所
電話で無料相談
0120-401-970
WEBで無料相談
M&Aのプロに相談する

7. まとめ

まとめ

出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89-2646964/

ガソリンスタンド業界は事業環境の変化により廃業・倒産が増えていますが、このような事態を避けるべく今後はM&Aによる譲渡を選ぶ事業者が増加すると考えられます。

M&Aが成功すれば多くのメリットを得ることが可能ですが、そのためにはガソリンスタンドのM&Aに精通したM&A仲介会社など専門家のサポートが不可欠といえるでしょう。

ガソリンスタンドのM&Aを行う際は、M&A仲介会社などの専門家と協力して、計画的に進めていくことが大切です。

【ガソリンスタンド業界動向】

  • ガソリンスタンド数は年々減少傾向にある
  • プライベートブランドが店舗数を増やす
  • 大手企業の提携が盛ん
  • 多方面のエネルギー事業への参入が伺える

【ガソリンスタンドのM&Aをするメリット】
  • 後継者問題の解決
  • 従業員の雇用確保
  • 地域利用客の利便性の確保
  • 個人保証・担保の解消
  • 競争によるストレスからの解放

ガソリンスタンドのM&Aをご検討されている方は、ぜひM&A総合研究所へご相談ください。

M&A総合研究所では、ガソリンスタンド業界に精通した実績豊富な専門家3名によるフルサポートを行っており、安心・スムーズなM&Aが可能です。

M&A・事業承継のご相談ならM&A総合研究所

M&A・事業承継のご相談なら専門の会計士のいるM&A総合研究所にご相談ください。
M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴をご紹介します。

M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴

  1. 業界最安値水準!完全成果報酬!
  2. M&Aに強い会計士がフルサポート
  3. 圧倒的なスピード対応
  4. 独自のAIシステムによる高いマッチング精度
>>M&A総合研究所の強みの詳細はこちら

M&A総合研究所は会計士が運営するM&A仲介会社です。
企業会計に強く、かつM&Aの実績も豊富です。全国にパートナーがいるので案件数も豊富。
また、業界最安値水準の完全成果報酬制のため、M&Aが成約するまで完全無料になります。
まずはお気軽に無料相談してください。

>>【※国内最安値水準】M&A仲介サービスはこちら

  • 02
  • 03
  • 04
  • 05

【※メルマガ限定】プレミアムM&A案件情報、お役立ち情報をお届けします。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ