2019年11月24日公開
調剤薬局を高く売るポイントを解説!おすすめ仲介会社5選!

当記事では、調剤薬局を高く売るポイントや、調剤薬局業界で売却が行われている理由について、くわしく解説しています。そのほかにも、調剤薬局を売る際のM&A仲介会社を選ぶポイントや、おすすめM&A仲介会社5選も紹介しています。
1. 調剤薬局の売却
この記事では、調剤薬局を高く売るポイントや、調剤薬局業界で売却が行われている理由について、くわしく解説します。まずは、調剤薬局の定義、よく利用される事業売却の手法について説明します。
調剤薬局とは
調剤薬局とは、医師の診断による処方箋に基づいて薬を調剤し、患者に受け渡す薬局を指します。保険診療に基づいた医師の処方箋について調剤を行うことから、保険薬局とも呼ばれています。
調剤薬局では、調剤による薬の受け渡しのほか、薬剤師がつくる薬局製造販売医薬品・処方箋が不要なOTC薬品(要指導医薬品・一般用医薬品)の販売や、セルフメディケーション(自身による健康管理)に対する相談にも対応しています。
事業売却とは
事業売却とは、調剤薬局の事業を第三者に譲渡することをいい、調剤薬局の資産・負債・営業権などを譲渡します。
事業売却では、事業の一部または全部を譲渡しますが、事業を選んで売却することができるので、複数の調剤薬局を運営している場合や並行して別の事業を営んでいる場合に多く用いられます。
会社売却を選択する場合
調剤薬局の譲渡方法には、事業売却のほかに会社売却という選択肢もあります。会社売却とは、調剤薬局の株式を売却し会社の経営権を譲り渡すことをいいます。
会社そのものを譲渡するのでオーナー(株主)に譲渡益が入り、手続きも比較的簡便です。調剤薬局事業からの引退を考えている場合や創業者利益を獲得したい場合に多く用いられます。
2. 調剤薬局を高く売るポイント
調剤薬局を高く売る場合、どのような点を押さえておけばよいのでしょうか。ここでは、調剤薬局を高く売るためのポイントを5つ紹介します。
【調剤薬局を高く売るポイント】
- 黒字経営を続ける・売上を伸ばす
- 商品(処方箋)の単価を上げる
- 不必要な経費を抑える
- 医療施設などと良好な関係を持つ
- 需要のある時に売却する
①黒字経営を続ける・売上を伸ばす
1つ目のポイントは、黒字経営を続ける・売上を伸ばすことです。調剤薬局業界では、1年ごとに行われる報酬の改定や薬剤師不足などの影響により、経営不振・財務状況の悪化に陥っている店舗も少なくありません。
赤字を計上していたり売上が芳しくなかったりすれば、買い手の興味を引くのは難しくなります。
そのため、かかりつけ薬局への移行や在庫の管理を徹底するなどして、黒字経営の継続と売上アップを図ることができれば、高値での売却も可能です。
②商品(処方箋)の単価を上げる
2つ目のポイントは、商品(処方箋)の単価を上げることです。調剤薬局では、処方された薬の調剤や薬の指導などによって商品の単価が異なります。調剤薬局を高く売るためには、単価を上げて売上を伸ばす必要もあるでしょう。
薬局の維持と調剤に対する技術料を評価した基本調剤料では、地域支援体制・後発医薬品調剤体制加算を目指し、調剤料では一包化・自家製剤加算などで処方箋の単価を上げることができます。
そのほかにも、服薬の調整を提案する服用薬剤調整支援料や、医療機関と患者へ情報提供を行う服薬情報等提供料、患者の服用履歴を管理する薬剤服用歴管理指導料の加算などがあります。
さらに、国が推進するかかりつけ薬剤師についても、服用指導のかかりつけ薬剤師指導料の加算などがあるため、自社に見合った加算を選択して単価のアップを図るとよいでしょう。
③不必要な経費を抑える
3つ目のポイントは、不必要な経費を抑えることです。具体的な方法には、医薬品の過剰在庫を抑え、薬剤師の残業を減らすことなどがあります。
過剰在庫を抑える場合は、在庫管理システムの導入を検討してみましょう。残ったままの医薬品や不足する医薬品を知らせてくれるため、過剰な在庫を減らして経費の削減を実現することができます。
また、後発医薬品への切り替えには注意しましょう。後発医薬品は、薬の安さから得られる利益も少なくなるとされています。
切り替える際は、一時的に在庫の数が増えることに加えて利益の減少も予想されるため、調剤薬局の売却直前に後発医薬品への切り替えるのは避けたほうがよいでしょう。
また、業務や人材配置の見直し・在庫を補充するシステム導入・常勤の代わりにパートを雇うといった対応によって、人件費の削減が可能です。
④医療施設などと良好な関係を持つ
4つ目のポイントは、医療施設などとの関係を維持することです。調剤薬局の近くに薬を処方する医業施設などがあっても、処方する薬を抱えていなければ患者に渡すことはできません。これでは、処方した医療施設だけでなく患者にも影響が及んでしまいます。
医療施設などとよい関係を築くためには、近隣の医業施設などと定期的に情報交換を行うとよいでしょう。
話し合う場を設け、問題への対処・処方した経緯・ほかの薬への切り替えなどを実施すれば、医療施設などとの関係をよい状態で維持することができます。
⑤需要のある時に売却する
5つ目のポイントは、需要のある時に売却することです。近隣で同業者が営業を始める・調剤報酬の改定を挟む・近隣のクリニックが廃業したタイミングなどでは、買い手が買収を躊躇うため、売却に適した時期とはいえません。
調剤薬局を高く売るためには、近隣に新しいクリニックができた・応需枚数が増えている・近隣クリニックが世代交代を行ったなどのタイミングがベストといえるでしょう。
3. 調剤薬局の経営者が売却を決める理由
調剤薬局の売却が行われる理由には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、以下3つの理由を取り上げ解説します。
- 引退年齢になっても後継者がいない
- 薬局を残したい・廃業を避けたい
- 病気などにより経営を続けることが難しい
①引退年齢になっても後継者がいない
1つ目の理由は、引退年齢を迎えても後継者がいないことです。現在の調剤薬局オーナーのうち、約半分が65歳以上といわれています。
しかし、後継者の意思や株式取得費の捻出などの問題もあり、親族・従業員への事業承継は難しいことも多いため、後継者が見つからないオーナーも少なくありません。
そのため、後継者問題を解決する手段として、第三者への事業承継(M&A)が選択するケースもあります。
②薬局を残したい・廃業を避けたい
2つ目の理由は、薬局の存続と廃業の回避です。利用している患者や地域のために調剤薬局を残したいと希望するオーナーは少なくありません。
もし廃業を選べば、自社の従業員は解雇しなければならず、廃業するための費用も必要になります。しかし、調剤薬局の事業売却を行えば、薬局を残し廃業の回避することができます。
③病気などにより経営を続けることが難しい
3つ目は、病気などによって経営継続が難しいケースです。調剤薬局のオーナーには高齢に達している方も多く、年齢に伴う病気の発症や持病の悪化、体力の低下といった問題を抱えていることも少なくありません。
これまでのように経営に携わることは難しいと判断した場合、第三者への事業承継(M&A)を選択することもあります。
4. 調剤薬局を売る際におすすめの仲介会社5選
調剤薬局を売る際には、どのような仲介会社を利用すればよいのでしょうか。ここでは、調剤薬局の売却におすすめ仲介会社を5社ご紹介します。
- 株式会社M&A総合研究所
- 株式会社CBパートナーズ
- ファーマバイセル
- 株式会社東京MAパートナーズ
- アテック株式会社
①株式会社M&A総合研究所
1つ目は、株式会社M&A総合研究所です。株式会社M&A総合研究所は、中堅・中小企業向けの仲介会社で、調剤薬局を含めた多様な業種を取り扱っています。
M&A総合研究所では、案件ごとに実務経験豊富なアドバイザー・会計士・弁護士が就き、クロージングまでのフルサポートを提供している点が強みです。
料金体系はレーマン方式による完全成功報酬制となっており、成約まで費用は一切かからないので、初期費用を抑えたい場合にもおすすめです。
①株式会社M&A総合研究所 | |
特徴 |
|
問い合わせ先 | 0120-401-970 |
サイトURL | https://masouken.com/lp01 |
②株式会社CBパートナーズ
2つ目は、株式会社CBパートナーズです。医療機関・介護施設・調剤薬局に特化した仲介会社で、全国10カ所に支店を構えています。
②株式会社CBパートナーズ | |
特徴 |
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問い合わせ先 | 0120-979-544 |
サイトURL | https://www.cb-p.co.jp/ |
③ファーマバイセル
3つ目は、ファーマバイセルです。調剤薬局の仲介に特化した会社で、調剤薬局を売却したい経営者と開業を目指す新規事業者との仲介支援を行っています。
③ファーマバイセル | |
特徴 |
|
問い合わせ先 | https://pharma-baisel.com/contact/ |
サイトURL | https://pharma-baisel.com/ |
④株式会社東京MAパートナーズ
4つ目は、株式会社東京MAパートナーズです。調剤薬局のM&A・事業承継に特化した会社で、交渉先の紹介から成約までのフルサポートを提供しています。
④株式会社東京MAパートナーズ | |
特徴 |
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問い合わせ先 | 03-3357-6183 |
サイトURL | https://www.tma-partners.co.jp/ |
⑤アテック株式会社
5つ目は、アテック株式会社です。1991年に創業した調剤薬局専門の仲介会社で、独立系の利点を活かした仲介業を行っています。
⑤アテック株式会社 | |
特徴 |
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問い合わせ先 | https://www.atec-c.co.jp/contact/sell |
サイトURL | https://www.atec-c.co.jp/ |
5. 調剤薬局を売る際の仲介会社選びのポイント
調剤薬局を売る場合、どのような仲介会社に相談すればよいのでしょうか。ここでは、仲介会社を選ぶ4つのポイントについて解説します。
【調剤薬局を売る際の仲介会社選びのポイント】
- 過去に調剤薬局のM&Aを行った実績がある
- M&Aの専門知識を持っている
- 手数料が明確に提示されている
- 担当者が信頼できること
①過去に調剤薬局のM&Aを行った実績がある
1つ目のポイントは、過去に調剤薬局のM&Aを行った実績の有無です。過去に調剤薬局のM&Aを仲介していれば、業界に関する知識と経験を備えていると考えられます。
業界に精通していれば、調剤報酬の改定をはじめとした事業環境の変化を踏まえて、自社に合った交渉先の紹介・適正な譲渡価格の提示・スキームの選択など、有効なアドバイス・サポートを受けることができ、M&Aの成功率も上がります。
②M&Aの専門知識を持っている
2つ目のポイントは、M&Aの専門知識を備えていることです。M&Aの専門知識を持っていれば、希望する価格での交渉や不慮のトラブルへの対応などが可能です。
また、買い手と行う従業員の待遇についての交渉や、処方箋を出すクリニックの同意を得るなど、関係者の処遇と理解を踏まえた仲介・サポートを受けることができます。
③手数料が明確に提示されている
3つ目のポイントは、手数料が明確に提示されていることです。仲介会社によっては、ホームページに料金体系の記載がないところもあります。
料金体系が不明瞭なまま依頼してしまうと、予想以上の費用を請求されたり、後でトラブルになったりする可能性もあります。
そのため、調剤薬局を売る際は、仲介会社のホームページを調べて、手数料がはっきりと記載されていることを確認し、わからない点は事前に質問しておくことも大切です。
④担当者が信頼できること
4つ目のポイントは、信頼できる担当者であるかという点です。担当するスタッフが信頼性に欠ける場合、自社の希望を汲み取ってくれない・仲介会社の意向を押し付けられるなどの可能性もあります。
そのため、調剤薬局を売る際には、無料相談を通じて担当者の信頼性を確かめ、話に耳を傾けてしっかりと希望を汲み取ってくれれば、仲介を任せられると判断できるでしょう。
調剤薬局を売る際は、株式会社M&A総合研究所へ
調剤薬局を売る際は、ぜひ株式会社M&A総合研究所へご相談ください。M&A総合研究所では、調剤薬局のM&Aチームを組み、薬剤師によるM&A・事業承継の支援サービスを提供しています。
料金体系は、完全成功報酬型(レーマン方式)を採用しているので、初期費用を抑えたい場合も安心してご利用いただけます。
そのほか、平均3カ月でのクロージング、希望額を上回る譲渡額の提示(希望額より平均124%のアップ)を実現しています。
調剤薬局の売却をご検討の際は、ぜひM&A総合研究所へお問い合わせください。無料相談は、24時間年中無休でお受けしています。
6. まとめ
調剤薬局の概要や、売却の手法、売却の理由、高く売るポイントなどを紹介しました。調剤薬局では、後継者不足・事業の存続や廃業の回避・身体的な理由により売却を選択しているケースが増えています。
自社の希望に合った条件で調剤薬局の売却を行うためには、M&A専門家のサポートは不可欠といえるでしょう。
【調剤薬局の経営者が売却を決める理由】
- 引退年齢になっても後継者がいない
- 薬局を残したい・廃業を避けたい
- 病気などにより経営を続けることが難しい
- 黒字経営を続ける・売上を伸ばす
- 商品(処方箋)の単価を上げる
- 不必要な経費を抑える
- 医療施設などと良好な関係を持つ
- 需要のある時に売却する
【調剤薬局を売る際におすすめの仲介会社5選】
- 株式会社M&A総合研究所
- 株式会社CBパートナーズ
- ファーマバイセル
- 株式会社東京MAパートナーズ
- アテック株式会社
調剤薬局の売却を検討されている方は、株式会社M&A総合研究所へご相談ください。株式会社M&A総合研究所では、調剤専門のM&Aチームを組み、薬剤師によるM&A・事業承継の支援を行っています。
そのほかにも、初期費用を抑えた料金体系や、短期間でのクロージング、希望額を上回る譲渡額の提示といったサービスで、調剤薬局の仲介を支援しています。
無料相談を24時間年中無休で受け付けておりますので、気軽にお問い合わせください。
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