2021年09月21日更新
20代でセミリタイアする方法・メリットを解説!500万円の資金でリタイアできる?
20代でセミリタイアをする方法を取り上げています。アーリーリタイア(早期リタイア)との違いや、20代のセミリタイアで得られるメリット、資金を貯める方法などを載せました。また、資金500万円によるセミリタイアの可否についても触れています。
目次
1. セミリタイアの定義
セミリタイアとは、定年退職を迎える前に会社を辞めることです。リタイアの一種で、勤め先が呼びかける早期優遇退職制度を利用したり、自主的に仕事を辞めるアーリーリタイア(早期リタイア)を選んだりする場合をさしています。
セミリタイアの特徴は、リタイアをした後も仕事を続ける点です。定年退職を機に仕事を辞めるリタイアとは違い、稼働時間の少ない仕事に取り組んで生活費に充てます。
つまり、セミリタイアを選ぶ場合は貯えた資金を切り崩しながら、一日数時間のアルバイトや投資、アフィリエイトなどから収入を得ることが求められるのです。
そのため、会社を辞める前にまとまった生活資金を確保し、収入を得られる術を見つけておく必要があります。
早期優遇退職制度とは?
早期優遇退職制度は、定年を前にした社員に対して退職を促す制度です。会社の求めに応じて退職をすると、通常よりも多い退職金が支給されます。
早期優遇退職制度の始まりは、1990年代です。団塊の世代が定年に迫る年齢に達したことを受けて、企業が制度を設けたのです。年齢の高い社員を多く抱えていると、高い基本給を支払わなくてはいけません。
そこで、団塊の世代に早期の退職を勧めました。早期優遇退職制度により社員の年齢構成が変わり、給料の総額を抑えられるようにしたのです。
早期優遇退職制度の種類
早期優遇退職制度は、2つの種類に分けられます。ひとつは選択定年制。会社が一定の年齢を超えた社員に対し、退職を募ります。早期の退職を促す年齢は会社によって異なりますが、一般的には40~60歳未満の社員が対象です。
45、50、55歳など切りのよい年齢に達すると、退職の意思を確認。求めに応じた社員が、定年よりも早い時期に会社を辞めるのです。
もうひとつの種類には、希望退職が挙げられます。希望退職は、人員整理を目的として企業の財務状況が悪化したときに退職者を募る制度です。そのため、選択定年制よりも若い年代も対象とされています。
この制度でも、割高の退職金を得られるほか、再就職先の紹介などが受けられるのです。
アーリーリタイア(早期リタイア)との違いは?
リタイアを表す言葉には、セミリタイアとアーリーリタイア(早期リタイア)があります。この2つの言葉には、どのような違いが見られるのでしょうか。
正確な意味を理解したい方のために、3つの違いを調べてみました。セミリタイアとアーリーリタイア(早期リタイア)の違いは、次のとおりです。
- 収入の有無
- 仕事を辞める年齢
- リタイア後の生活
アーリーリタイア(早期リタイア)との違い① 収入の有無
ひとつ目に取り上げるアーリーリタイア(早期リタイア)との違いは、収入の有無です。セミリタイアは蓄えた生活資金と短時間の労働で得た収入で、リタイア後の生活を維持します。
一方アーリーリタイアは、仕事を辞めた後に働くことはありません。退職金やこれまでに蓄えた資金などを切り崩して、リタイア後の生活費を賄うのです。
アーリーリタイア(早期リタイア)との違い② 仕事を辞める年齢
2つ目のアーリーリタイア(早期リタイア)との違いは、仕事を辞める年齢です。セミリタイアは、早期優遇退職制度を勧められる45~60歳未満の間に実行する人が多いとされています。
これに対しアーリーリタイア(早期リタイア)に踏み切る年齢は、30~50代です。ほとんどの場合、早期優遇退職制度を利用しません。自分で決めた時期に会社を辞めるケースを、アーリーリタイア(早期リタイア)と呼んでいます。
アーリーリタイア(早期リタイア)との違い③ リタイア後の生活
3つ目のアーリーリタイア(早期リタイア)との違いは、リタイア後の生活です。セミリタイアは、体や心にゆとりを持った生活をさしています。
リタイアをして自由な時間を手に入れつつも、短時間の仕事をこなすため、勤めていたときよりも負担の少ない生活を送る場合に適したリタイアです。
一方アーリーリタイア(早期リタイア)は、自由を謳歌するためのリタイアといえます。会社を辞めてからは、仕事をこなすことはありません。昔からの夢を叶えたり物価の安い田舎に引っ越して畑を耕したりと、仕事とは一切関わりを持たないのです。
そのため、アーリーリタイア(早期リタイア)は、リタイア後の生活を賄うための十分な資金があって、趣味にだけ時間を使いたい人にふさわしいといえます。
2. 20代が500万円の資金でセミリタイアは可能か?
20代でセミリタイアを考えている人のために、セミリタイアの可能性を考えてみました。セミリタイアのために蓄えた資金を500万円に設定した場合、退職後の生活は維持できるのでしょうか。
ここでは、セミリタイア後の支出や500万円の運用先、運用のための準備など、20代のセミリタイアに必要な情報を取り上げます。
- 生活するための支出
- 500万円の運用先
- 運用に必要な知識
- セミリタイアの可能性
生活するための支出を計算する
まずは、20代でセミリタイアをしたときの、支出を計算しましょう。把握しやすいように、生活費と税金に分けて、ひと月の支出をまとめてみます。
- 生活費
- 税金
生活に使える資金は限られています。そのため、支出は必要最小限に抑えなくてはいけません。現在の生活と比べて、どのようなことにお金を使えるのかをたしかめましょう。
20代・セミリタイア後の支出① 生活費
セミリタイア後の生活費をまとめてみました。20代の男性なら、ひと月で15万円ほどの生活費がかかります。
【20代・セミリタイア後の生活費】
支出項目 | 支出額 | 支出の詳細 |
食費 | 39,510円 | 外食費は除いています |
家賃 | 29,811円 | |
光熱・水道費 | 6,959円 | 電気・水道・ガス代 |
保険医療費 | 3,627円 | 医療費・医薬品の購入費 |
通信費 | 7,451円 | 携帯・スマホ・固定回線 |
交通費 | 7,260円 | 公共交通機関・タクシーの運賃など |
交際費 | 11,780円 | 対象は、知人・パートナーなど |
洋服・靴代 | 7,712円 | ほつれ・破れ・穴が空いたことによる新調 |
理美容費 | 9,460円 | 美容室・シャンプー・化粧品・髭剃りなど |
娯楽費 | 14,746円 | 書籍・旅行代など |
雑費 | 10,724円 | 消耗品の補充など |
合計 | 149,040円 |
生活を送る中では、急な出費に見舞われることがあります。15万円の生活費のほかに、冠婚葬祭や家具家電の買い替え、引っ越し代などの出費のために、お金を用意しておくことが必要です。
20代・セミリタイア後の支出② 税金
セミリタイア後の生活では、生活費のほかに税金を支払う必要があります。会社を辞めると、年金や保険料の支払いは自分で行わなければいけません。しかも、これらの税金は前年の所得を基準に支払う額が決められます。
そのため、支払う支出を給料による所得が反映された年と短時間労働による収入をもとに計算された年に分けて、20代の独身男性を例にセミリタイア後の支出をまとめてみました。
例:東京都世田谷区在住・20代独身 | ||
支出項目 | セミリタイア翌年の税金 | セミリタイア翌々年の税金 |
年収 | 291万円 | 100万円 |
国民年金 | 1万6,340円/1カ月 (19万6,080円/1年) |
1万6,340円/1カ月 (19万6,080円/1年) |
国民健康保険 | 1万4,088円/1カ月 (16万9,057円/1年) |
3,589円/1カ月 (4万3,072円/1年) |
都道府県・住民税 | 5,000円/均等割(1年) 15万/所得割(1年) |
0円/均等割・所得割 |
合計 | 52万0,137円 | 23万9,152円 |
1月あたりの支出 | 4万3,344円 | 1万9,929円 |
20代のセミリタイアは、支出に注意をしましょう
セミリタイアをした後の支出では、税金の支払額に注意しましょう。会社を辞めた次の年度と翌々年度では、税金の支出額が異なります。
【1カ月分の税金】
- セミリタイアの翌年:4万円弱
- セミリタイアの翌々年:約2万円
生活費は1カ月で約15万円でした。つまり、セミリタイアをした次の年度は、19万円ほどのお金を用意しなければいけません。セミリタイアの翌々年度は、17万円ほどに落ち着きます。
限られた資金で生活するには、税金の控除を利用したり不要な出費を抑えたりといった対応が必要です。生活を切り詰めるには、娯楽費用を減らす・家賃の安い部屋に引っ越すなどの決断も求められます。
住民税は前年の所得が反映される
セミリタイア後に支払う税金では、住民税の金額に注意しておきましょう。住民税は、昨年の所得に応じて支払う金額が決められます。そのため、セミリタイアをした次の年は給料所得に応じた住民税を払わなくてはいけません。
セミリタイアをする場合には、貯えた資金のうち住民税の支払い分を確保しておいてください。また、アルバイトなどの給与所得を得る場合は、住民税を支払わなくて済む金額(基礎控除+給与所得控除以下)に抑えると無課税となります。
500万円をどう運用するか考える
毎月の出費を計算できたら、次は貯えた資金の運用方法を決めましょう。働かずにお金を手に入れる手段を選ぶのです。セミリタイア後の運用では、株式・為替取引や投資信託、不動産投資、WEBサイトの運営などがあります。
元手の500万円を運用し、株の売却益や買い取ったマンション・アパートの家賃収入、入手したWEBサイトが生み出す広告収入などを得るのです。
すると、セミリタイア後でもアルバイトなどの短時間労働を行わずに、生活費・運用資金の確保が行えます。
運用するための知識を事前に蓄えておく
資金の運用を行うなら、事前に必要な知識を獲得しておかなければならないことを覚えておきましょう。リスクに備えて資産を分配する・需要に合った投資物件の選定・サイトの管理など、運用方法によって必要な知識は異なります。
株式・為替の取引や投資信託、不動産投資では、リスクがついて回るものです。元本割れを起こしたり十分な利回りに達しなかったりと、資金を減らす事態を想定しなくてはいけません。
資金の運用で得られるメリットのほかに、被るリスクについてもしっかりと学んでおきましょう。
20代のうちにセミリタイアをするなら、少額の株取引を始める・不動産投資のセミナーに通う・WEBサイトを運営するなどして、実際に運用・運営を始めてみることです。
そのほかにも、専門書を読んだり成功者の意見を聞いたりして、想像と現実のギャップを埋めてください。
20代が500万円の資金でリタイアは可能
500万円の資金では、20代でのセミリタイアは難しいといえます。ただし、セミリタイア後の行動によっては、生活を維持できる可能性も残されています。
- 投資信託の売却益を生活費に充てる
- 収入を得られる術を見つける
- 支出を抑えた生活に変える
500万円の資金は、アーリーリタイア(早期リタイア)はもちろん、セミリタイアでも十分な金額とはいえません。20代でセミリタイアをすれば、年金が入ってくるのは40年ほど先のことです。投資で増やした資金が底をついてしまう事態も考えられます。
つまり、退職後の暮らしを成り立たせるには、投資信託の一部を売却して生活費に換えたり質素な生活を送ったりするなどの対応が求められるのです。
また、資産を増やす方法に不動産投資を選んだ場合は、勤めている間に投資物件のローンを組む必要があります。会社員は高い属性と見なされるので、融資を受けやすいときに行わなければいけません。
500万円の資金ではセミリタイアをする前後で、資金不足を補う対応に迫られることを自覚しておきましょう。
3. 20代でセミリタイアする具体的なプラン
20代でセミリタイアを実現させるには、どのような方法があるのでしょうか。セミリタイアを考えている人に向けて、具体的なプランをまとめてみました。
【20代でセミリタイアする具体的なプラン】
- 投資で資産を作る
- 起業して安定した収入を持つ
- 権利収入を生み出す
- 高収入の職業を選ぶ
- 貯金+金融資産とアルバイトをする
投資で資産を作る
20代でセミリタイアを実行に移すには、投資に必要な資産をつくることです。では、どのような方法で資産をつくればよいのでしょうか。主な資産形成の方法は、次のとおりです。
- 投資信託
- 株式投資
- 不動産投資
投資による資産形成① 投資信託
投資による資産形成の1つ目は、投資信託です。専門家にお金を預け、株式・債券(社公債)の運用を任せます。投資信託で資金を増やす場合は、2つの種類からふさわしい方を選びましょう。
1つは、公社債投資信託。債券を中心とした投資信託で、株の取引を含めずに運用を行います。2つ目が、株式投資信託。株式を含めて資金を運用します。
20代でセミリタイアに必要な資金を集めるなら、株式投資信託を選んでみましょう。運用方法のひとつであるアクティブ型を選べば、基準となる相場よりも高い利益を得られます。
ただし、運用を行う専門家によっては相場を下回る利益しか得られない事態も想定されるため、リスクと利益を考慮してから、お金を預けてみましょう。
投資による資産形成② 株式投資
投資による資産形成の2つ目は、株式投資です。株の値動きに応じて売買を行い、利益を得る方法です。株式投資には、短い期間で株の売り買いを行う短期投資や数年後の値上がりを見据えて株式を購入する長期投資などがあります。
セミリタイアの資金を確保したいなら、短期投資がおすすめです。大きな値動きを狙うことでリスクは大きいですが、それだけリターンにも期待できます。長期投資は、セミリタイアをした後に購入してみましょう。
企業価値の上昇を見越して、長い間株を所有するのです。これで、配当金や株主優待、値上がりした株の売却益などが得られます。
投資による資産形成③ 不動産投資
投資による資産形成の3つ目は、不動産投資です。投資信託の一種で、不動産小口化商品やREITなど不動産を対象とした投資商品を購入して利益を得ます。
元手が少ないうちは、少額でも運用が行える不動産の投資信託を利用してみましょう。これなら、セミリタイアのために資金を増やす段階であっても、頭金を必要としません。
また、不動産の運用は専門家が行うため、株式投資のような手間がかかりません。しかも、1口あたりの価格は1万円や10万円からと少ない資金で始めることも可能です。
「元手が少ない」「会社勤めのため投資に気を遣う余裕がない」などの方でも、20代でセミリタイアをするための資金を集められます。
ただし、空室の増加や資産価値の下落などで得られる利益が減ってしまったり、元本割れを起こしたりといったリスクもしっかりと把握しておきましょう。
投資にはある程度の資金が必要
投資信託などを利用すれば、資金を増やすことは可能です。しかし、元手が少なければ希望の500万円までに達するには時間がかかります。20代でセミリタイアに必要な資金を集めたいなら、日々の生活を見直しましょう。
給料の一定額を貯金に回したりボーナスは使わずに貯金に回したりなど、元手を確保することから始めてみてください。
セミリタイア後も運用し続ける
セミリタイアに必要な資金が集まっても、リタイアと同時に運用を止めてはいけません。短時間のアルバイトやWEBサイト・ブログの広告収入だけでは、貯えた資金が底をついてしまいます。
20代なら人生の半分にも達していません。企業に勤めることなく長い人生を生き抜くには、働かずに利益を得られる手段が必要となります。
セミリアタイアをしてからも、投資信託や株式投資、不動産投資などで資産の運用を続けることです。また、運用先は複数を確保しておきましょう。長期の保有に回す投資と短期の利益を得るための投資に分けることで、資産を増やしながら月々の生活費を賄えるだけでなく、リスクも分散できます。
起業して安定した収入を持つ
20代でセミリタイアをする方法の2つ目は、起業による安定収入の獲得です。20代では重要なポストに就きにくく、給料も高くありません。企業の規模や業種、職種によっては得られる収入に限りがあり、資金を確保するに至らないこともあります。
そこで、セミリタイアをする前に起業に踏み切って安定した収入を確保してみましょう。WEBサイト・ブログを立ち上げたり実店舗を持ったりして、会社員のときよりもひと月あたりの収入を増やすのです。
ブログによる広告収入では、趣味や関心のあることやこれまでの経験、競争相手の少ないカテゴリーを記事にまとめ、関連商品の広告を載せます。すると、クリック数・ブログサイトを通じた商品の購入に応じて、広告収入が得られるのです。
M&Aによる起業
一から起業するのは多くの手間や時間がかかるものであり、それがリアルビジネスであればなおさらです。それを、会社に勤めながら進めることは非常に難しいことであり、途中で頓挫(とんざ)するケースも少なくありません。
そこで注目されているのがM&Aです。M&Aというと大企業が行う戦略というイメージを持ちますが、最近では後継者がいないことなどを理由に個人事業者や小規模な会社でも活発に行われ、規模の小さいM&Aを「スモールM&A」や「マイクロM&A」とも呼ばれています。
スモールM&AやマイクロM&Aであれば数百万円での取引も可能であり、それでいてすでに使われている設備や販路、ノウハウなども活用できるなど、これから企業を目指す人も多くのメリットが享受可能です。
ただし、現存する事業や会社を買収することに変わりないため、手続きには専門的な知識や適切な相手選びが必要となります。
そのため、M&Aを活用して起業する場合はM&A仲介会社の利用をおすすめします。M&Aの仲介業者を利用すれば、短期間で営業を始められる相手を探してもらうことが可能です。
M&Aの仲介はM&A総合研究所へ
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セミリタイア後は収益を伸ばし続ける
セミリタイアをした後も、事業は続けるべきです。投資が失敗に終わったり体を壊してアルバイトができなくなったりと、不測の事態も想定しなくてはいけません。
そのため、事業は縮小せずに収益を上げられる体制を維持しておきましょう。複数の収入源を確保すれば、生活が行き詰まる危険を避けられます。
権利収入を生み出す
権利収入を生み出すことも、セミリタイアを実現させるプランのひとつです。権利収入は、働くことなく継続して得る収入をさしています。権利収入を生み出すものには、不動産投資や本・楽曲の制作、WEB・ブログサイトの運営などです。
不動産投資は、物件の管理を管理会社に任せられます。満室に近い状態を維持できれば、経費や設備投資を差し引いても収入が得られるのです。
本・楽曲も発表してしまえば、制作物の内容や評価に応じて収入が発生します。WEB・ブログサイトも、人を雇うことで運営や記事の追加などを任せられるので、サイト・ブログの権利を持っていれば自身が動かなくても継続した収入が見込めるのです。
セミリタイア後は次々に権利収入を生み出す
権利収入なら、20代でセミリタイアに踏み切った後も収入額を増やせます。たとえば不動産投資。所有する物件から得られる利益を元に、新しい投資物件を購入すると収入源を増やせます。
本・楽曲の制作の場合も同様です。収入が得られるほどの前例をつくれば、次回作の執筆・作詞作曲のオファーが舞い込みます。要望に応えることで、さらなる権利収入を増やせるのです。
WEBやブログサイトの運営でも、これまでのノウハウを活かして新たな分野へと進出。収益を上げる新たなサイトを立ち上げられます。
高収入の職業を選ぶ
20代でセミリタイアの資金を集められるのは、高収入の職業に就いている人たちです。毎月の収入を資金の確保に回せるため、短期間で必要な資金を貯えられます。では、どのような職業が高収入を得ているのでしょうか。
厚生労働省が発表した2017年の「賃金構造基本統計調査」によれば、次のような職種が上位に入っています。
【20代・高収入ベスト5】
順位 | 職種 | 収入 |
1 | 医者 | 615.9万円 |
2 | 税理士 | 595.6万円 |
2 | 公認会計士 | 同上 |
4 | 弁護士 | 449.6万円 |
5 | 歯科医師 | 399.5万円 |
どの職種も、20代の中では高い収入を得ています。ただ、業務は専門性に富むため、肉体的・精神的な疲労が蓄積されやすいといえます。
そのため、高収入の利点を生かして20代のうちに資金を貯めておきましょう。こうすれば、体への負担を軽減した生活を始められます。
また、医師や歯科医師は国家資格に合格するまでに、20代の半分ほどを費やします。高収入といっても20代のうちに資金を集めるなら、日々の節約も必要であることを考慮してください。
セミリタイア後はその経験を別の形で活かす
セミリタイアをした後は、獲得した専門知識や資格を活用しましょう。医者ならフリーランスとして国家資格を活用できます。派遣・転職サイトを利用して、非常勤の仕事を行うのです。こうすれば、ゆとりのある生活を維持しながらも、収入を得られます。
そのほかには、専門知識を活かしたライター業やWEB・ブログサイトの立ち上げなど、自宅に居ながら生活費を賄うことが可能です。
貯金+金融資産とアルバイトをする
20代でセミリタイアを実行する方法には、アルバイトに励みながら貯金と金融資産を蓄える例もあります。休みなくアルバイトに精を出して貯金を増やし、株式・債券などを購入するのです。
とはいえ、病気に見舞われたりケガをしたりして働けなくなる事態も想定なくてはいけません。まずは、急な出費に対応できるだけの資金を蓄えましょう。それから体力が続くまで働き、貯金と金融資産を増やすことです。
セミリタイア後は定期的にアルバイトする
セミリタイアをしても、アルバイトは続けましょう。短期時間・短期間のアルバイトなどに絞って、稼いだお金を生活費に充ててください。20代でセミリタイアをしているなら、アルバイト先はすぐに見つけられるはずです。
ただし、地方によっては働く場所が少なく、アルバイトの募集先を見つけられないケースも少なくありません。セミリタイア後に物価の安い地方へ移る場合は、周辺の雇用状況などを調べておきましょう。
4. 20代でセミリタイアすることのメリット
20代でセミリタイアを実行に移すと、どのようなメリットを享受できるのでしょうか。20代のセミリタイアには、次のようなメリットが見られました。
- ストレスからの解放
- 長い人生を満喫できる
- 新しいことを始められる
- 経験を発信できる
- 再就職しやすい
ストレスからの解放
1つ目のメリットは、ストレスからの解放です。セミリタイアをすれば、同僚・上司との付き合いや毎日の業務、こなさなければいけないノルマなどから解放されます。好きなときに短時間の仕事をこなせばよいので、強いストレスを受けることがありません。
20代で体を壊さないようにセミリタイアを選んで、自身の健康を取り戻してみましょう。残りの人生を考えれば、20代のセミリタイアも賢明な生き方といえます。
長い人生を満喫できる
2つ目のメリットは、長い人生を満喫できる点です。セミリタイアをすることで、自由になる時間が増えます。
投資や貯金、短時間の仕事で生活費を賄うため、まとまった時間を手に入れられるのです。すると、旅行へ行く時間を確保できたり家族との時間を持てたりします。
そのほかにも、趣味に打ち込んだり遠方の友人と会ったりすることも可能です。20代でセミリタイアすると、これまで我慢してきたことや躊躇(ちゅうちょ)していたことなどに取り組めます。
また新しいことを始められる
3つ目のメリットは、諦めていたことにチャレンジできる点です。一日の大半を自由に使えるため、学校へ通う・資格を取る・新しい趣味に没頭するなど、人生を有意義に過ごせます。
継続した収入を確保しているなら、貯えた資金を元手に新しいビジネスを立ち上げたり新たな投資に目を向けたりも可能です。
これなら、20代でセミリタイアをしても暇を持て余すことなく、刺激に満ちた生活が送れます。
その経験を発信できる
4つ目のメリットは、セミリタイアの経験を伝えられる点です。ブログや動画サイトに、セミリタイアについての情報を載せられます。情報を発信すると同じ境遇の人とつながりを持てるため、孤独にさいなまれる事態を避けられるのです。
さらに、経験を発信することは収入源の獲得にもつなげられます。20代でセミリタイアをする数は30代~50代よりも少ないため、選んだ道には価値があると見なされるのです。
価値のあるコンテンツを届けられれば、動画・ブログを閲覧する人に向けた広告により不労所得が得られます。
再就職しやすい
5つ目のメリットは、再就職に有利な点です。20代の年齢なら、たくさんの働き口があります。えり好みをしなければ、元の生活に戻ることも不可能ではありません。
健康に問題がなく精神も落ち着いているのなら、もう一度資金を貯えるために会社勤めを始められるといえます。そのため、20代でのセミリタイアを躊躇(ちゅうちょ)しているのなら、一度チャレンジをしてみましょう。セミリタイア生活を長く続けられるかもしれません。
5. 20代でのセミリタイアが失敗する要因
セミリタイアした20代の人は、主に以下の3つの要因によって失敗しています。
- 目的(計画)のないセミリタイア
- 収入(貯蓄)に対する不安
- 投資の失敗
目的(計画)のないセミリタイア
単に「会社勤めに疲れた」「もっと楽に生活したい」などの理由だけでセミリタイアを考え、それを実行してしまうと失敗する可能性は高くなります。
たしかにセミリタイアは、自分の時間を多く取れたり体力・精神力的にも楽になります。しかし、目的や計画のないセミリタイアで幸福感を得られるのは短いです。目的や計画的にセミリタイアした人は、リタイア後の生活を充実したものにできます。
一方で目的や計画もなしにセミリタイアした人は、数ヶ月程度で「何をして暇を潰そうか」と時間を弄ぶケースが多いです。これでは充実した生活を送れているとは言えず、セミリタイアは失敗に終わったと言っても過言ではありません。
収入(貯蓄)に対する不安
特にセミリタイア後、地方で生活する人に見受けられるのですが、アルバイトを見つけられずに安定した収入が得られないことに不安を感じます。また、急に大きな出費があった場合も、貯蓄の切り崩しが想定を超えて不安に感じてしまいます。
それでも、セミリタイア後は収入が減ることはもちろん、無収入となるリスクは考えているはずです。しかし、いざその状況になったときに不安を抑えられずに会社勤めに戻ってしまう人も少なくありません。
投資の失敗
収入や貯蓄に対する不安にも通ずることですが、不労所得を得るために投資を行ったものの、うまく収益を得られなかったり損をしてしまったりと、金銭面で不安を感じることもあります。うまく収益を得られない場合、さらに投資をして運用益を多くするよう試みる人もいます。
そして、損をしてしまった場合には、それを挽回しようと本来は投資に回さない資金までも投資して泥沼にはまってしまう人も少なくありません。こうした心理は特に投資初心者に多いことであり、投資の失敗がセミリタイアの失敗に直結してしまいます。
6. 20代でセミリタイアする方法・メリットのまとめ
20代でセミリタイアをする方法を紹介しました。500万円でセミリタイアをするには、生活を切り詰めたり不労所得を得たりといった対応を余儀なくされます。また、投資などで得られる利益も投資商品によっては好きなときに換金できません。
限られた資金でセミリタイアをする場合は、生活費に換えられる投資商品と長期に渡って所有する投資商品に分けて購入しましょう。
少ない資金でも生活を続けられる体制を整えておくことが、セミリタイアのポイントです。
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