製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&A動向!売却理由、相場、手法も解説【成功事例一覧】

執行役員 企業情報部 部長 兼 企業情報第一部 部長
辻 亮人

大手M&A仲介会社にて、事業承継や戦略的な成長を目指すM&Aを成約に導く。M&A総合研究所では、経営者が抱える業界特有のお悩みに寄り添いながら、設備工事業や建設コンサルタント、製造業、医療法人など幅広い業種を担当。

近年、医薬品製造業界では、大手製薬会社によるM&A・大型買収で海外製薬会社が売却され話題となりました。注目を集める医薬品製造業界のM&A動向について、買収・売却・合併などの実態を事例の紹介も交えて解説します。

目次

  1. 製薬会社・医薬品製造業界とは?
  2. 製薬会社・医薬品製造業界の現状
  3. 製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&A動向
  4. 製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&A相場
  5. 製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&Aで着目すべき点
  6. 製薬会社・医薬品製造業界が買収・M&Aを行う理由
  7. 製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&Aまとめ
    • 製薬会社のM&A・事業承継

    1. 製薬会社・医薬品製造業界とは?

    製薬会社・医薬品製造業界では、M&Aによる買収や売却、合併、事業売却が盛んに行われています。小規模の譲渡などの事例から、最近では大型のM&Aによる買収や売却の事例が増えました。

    製薬会社・医薬品製造業界のM&Aを検討する場合には、製薬会社・医薬品製造業界のM&Aの知識がなければ、買収や売却、合併などといった手段選びから悩むことでしょう。M&Aといえば買収や売却を考える方も多いですが、時には合併を選択すべきケースもあります。

    本章では製薬会社・医薬品製造業界の定義や特徴を解説します。製薬会社・医薬品製造業界のM&Aについて理解を深めましょう。

    製薬会社・医薬品製造業界の定義

    製薬会社とは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づき厚生労働大臣からの許可を得たうえで、医薬品の製造を事業としている会社のことです。その製薬会社が属するのが、医薬品製造業界になります。

    医薬品製造業界とは、新薬の研究・開発や効果の確認、販売などに携わる業界です。医薬品は処方せんが必要な「医療用医薬品」と、ドラッグストアなどで購入できる「一般医薬品」に分かれます。「一般医薬品」は個別ブランドでの販売も可能です。

    医療用医薬品の定義

    処方せんがないと入手できない医薬品が医療用医薬品です。処方せんとは、患者を診察した医師が、患者の病状の治療・回復のために薬を選定し、その服用・投与方法などを記したものをいいます。患者は処方せんを調剤薬局に持ち込み、薬剤師が調剤した薬を受け取れるでしょう。

    医療用医薬品は、抗生物質など効き目が強い反面、副作用などのリスクもあります。一般医薬品とは区別され、簡単に入手できない制度です。

    医療用医薬品の価格は薬価制度により定められています。製薬会社は自由に価格を設定できません。

    一般医薬品の定義

    一般医薬品は処方せんのいらない医薬品です。一般の薬局やドラッグストアの店頭で販売されています。医薬品の効き目の強さを3段階で区分けしており、第1類医薬品・第2類医薬品・第3類医薬品という分類です。

    最も強い効き目のある第1類医薬品の場合は、販売にあたって薬剤師が対応しなければいけないでしょう。一般医薬品の販売価格は、医療用医薬品と違って自由に設定できるのが特徴です。

    製薬会社・医薬品製造業界の特徴

    新たに開発した医薬品は、特許により保護ができます。これにより製造・販売の独占が可能です。製薬会社・医薬品製造業界では、特許で保護された医薬品を販売し利益を得ています。市場における割合では、販売される医薬品の90%以上が「医療用医薬品」です。

    「医療用医薬品」は新薬とジェネリック医薬品に分けられます。これまでは市場の多くを新薬が占めてきました。しかし、新薬の研究・開発には莫大(ばくだい)な費用がかかるため、大手製薬会社でないと実施が困難といわざるを得ません。

    ジェネリック医薬品は、特許期間の過ぎた、新薬と成分が等しく安価な医薬品です。近年は医療費抑制のために、政府主導でジェネリック医薬品の促進が行われています。

    製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&Aとは

    M&Aとは、Mergers and Acquisitionsの略称です。直訳するとMergersが合併、Acquisitionsが買収の意味を持ちます。実際のM&Aには、さまざまなスキーム(手法)があります。単に合併・買収だけではありません。

    M&Aとは、合併や買収などの手法を用いて、企業・事業を売買したり企業間で組織再編を行ったりする総称です。買収の場合の目的には、事業規模・市場シェアの拡大、事業領域の拡張、新規事業参入、海外進出、技術・ノウハウ・人材の獲得などがあります。

    2. 製薬会社・医薬品製造業界の現状

    製薬会社・医薬品製造業界の動向が、M&Aによる買収・売却などの相場の価格を決定します。製薬会社・医薬品製造業界のM&Aを知る前に、現状における製薬会社の業界動向を見ておきましょう。

    1. 売上高規模は12兆円超(2020年度統計)
    2. ジェネリック医薬品製造の市場拡大
    3. 新薬開発の難易度は年々増加傾向
    4. 今後は技術の進歩でM&A活性化が見込まれる

    ①売上高規模は12兆円超(2020年度統計)

    情報サイト「業界動向サーチ」(運営:デジタル&ワークス)によると、国内の製薬会社・医薬品製造業界の売上高(主要74社の売上高の合計)は、2020年度で12兆3,594億円(前年比+6.2%)でした。

    製薬会社・医薬品製造業界の市場は非常に大きく、今後も増加する見込みです。ただし、国内市場に限ってみると、超高齢化による医療費の高騰傾向があることから、国は薬価引き下げ政策を行っています。

    つまり、製薬会社・医薬品製造業界では、医薬品の国内出荷数が大幅に伸びない限り、国内売上高は減少してしまう環境にあります。

    ②ジェネリック医薬品製造の市場拡大

    医薬品の現場では、ジェネリック医薬品の市場が拡大しています。その理由は、政府がジェネリック医薬品のシェア率80%以上を目標としているからです。

    2017年9月に発表されたジェネリック医薬品のシェア率は約56%でした。現在のジェネリック医薬品の数量シェアは、79.0%(令和3年9月薬価調査)です。

    2021年6月の閣議決定において、2023年度末までに全ての都道府県で80%以上といった目標が定められました。厚生労働省は、目標の実現に向け、後発医薬品の使用促進のための施策に取り組んでいます。

    参照:厚生労働省「後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進について

    ジェネリックとは?

    ジェネリック医薬品は、日本語で後発医薬品と呼ばれています。医薬品の成分は特許に守られていますが、特許切れをした医薬品と同様の成分により製造した医薬品がジェネリックです。ジェネリック医薬品は、従来の医薬品より価格が安く設定されます。

    同じ効果が見込める医薬品の価格が安く提供できるため、需要が伸びています。したがって、ジェネリック医薬品の製造に対応できる製薬会社は、需要が見込めるといえるでしょう。

    ③新薬開発の難易度は年々増加傾向

    新薬開発の難易度は年々高まっているのが、製薬会社・医薬品製造業界の現状です。難易度が高まるとそれだけ開発コストが上がり、価格にも反映されます。

    加えて、ジェネリック薬品や薬品価格の改定で売上が下がっている状況です。新薬の開発がなかなか進んでいない製薬会社が非常に多く見られます。開発コストや人材の確保が難しい状況になり、製薬会社・医薬品製造業界ではM&Aを繰り返しているともいわれています。

    こうした状況を解決するには、自社の課題や業界全体を見渡した再検討が必要です。仮に自社の経営課題と対策が明確にならないなら、専門家に相談するのがよいでしょう。客観的な意見を聞くことで、経営戦略と方針が定まるはずです。

    ④今後は技術の進歩でM&A活性化が見込まれる

    製薬会社・医薬品製造業界では、AIやIoT技術を用いた新薬開発が注目されています。これにより製薬会社・医薬品製造業界における、M&Aのさらなる活性化が見込まれる状況です。

    後発の製薬会社はジェネリック医薬品が追い風となるでしょう。一方で、競合の多さから大手からの買収リスクは避けられません。新薬の研究・開発費は年々増加傾向にあることから、今後は技術の進歩による成功率向上や、ジェネリック医薬品市場でのシェアが重要になります。

    M&A総合研究所は、中小・中堅規模企業のM&A案件を主に扱っている仲介会社です。案件ごとに専任アドバイザーがつき、親身になってフルサポートします。

    M&A総合研究所の料金体系は、成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です(※譲渡企業様のみ。譲受企業様は中間金がかかります)。無料相談はお電話・Webより随時お受けしていますので、M&Aをご検討の際はお気軽にご連絡ください。

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    3. 製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&A動向

    製薬会社・医薬品製造業界では、M&Aによる買収や売却、合併がたびたび行われています。近年の製薬会社・医薬品製造業界のM&A動向は、以下のポイントを理解しましょう。

    1. 武田薬品工業による巨額買収が話題を集める
    2. 大手によるM&Aは比較的多い
    3. 別業種からのM&Aもよくある
    4. 創薬コストの高さからM&Aが増加傾向にある
    5. 医薬品製造工場を対象とするM&A件数の増加

    ①武田薬品工業による巨額買収が話題を集める

    製薬会社業界のM&Aでは、武田薬品工業による巨額買収が非常に話題となりました。事例紹介でも述べた、2019年1月の武田薬品工業による7兆円のシャイアー買収です。

    武田薬品工業は、それ以外にも2017年2月に54億ドル(約6,200億円)でアメリカの製薬会社アリアド・ファーマシューティカルズを買収しています。

    ②大手によるM&Aは比較的多い

    製薬会社業界の事業譲渡や合併などは、事例紹介でもわかるとおり、大手製薬会社によるM&Aが増えているのが現状です。紹介事例以外にも、2017年10月に田辺三菱製薬がイスラエルのバイオベンチャー・ニューロダームを、約11億ドル(約1,241億円)で買収しています。

    世界の製薬会社業界の動向に目を向けると、1990年頃から欧米企業の規模拡大や合併などの大型M&Aが進んできました。こうした動きが世界中の製薬会社のM&Aの動向を加速させたと見られています。

    ③別業種からのM&Aもよくある

    近年では、開発コストがかからないジェネリック医薬品が浸透してきたことと、超高齢化による需要の伸びを見込んで、別業種の企業が医薬品製造業界に新規参入するために、製薬会社を買収するケースも見られるようになりました。

    ④創薬コストの高さからM&Aが増加傾向にある

    製薬会社・医薬品製造業界の大規模なM&Aの背景には、創薬コストの高さが挙げられます。日本の大手製薬会社では、新薬の研究・開発に10年以上かけても、成功確率は25,000分の1と非常に低い状況です。1社当たりの新薬の研究・開発にかかる費用は1,400億円を超えます。

    研究・開発費は、製薬会社の規模の大きさを表す指標の一つです。巨額のM&Aを行うことで、資本が増えて研究・開発のための設備や人員の確保が可能になるでしょう。

    近年は、海外の製薬会社・医薬品製造業界で、「医療用医薬品」と「一般医薬品」の切り離しも盛んです。このような事業の選択・集中を目的としたM&Aも製薬会社・医薬品製造業界では行われます。

    ⑤医薬品製造工場を対象とするM&A件数の増加

    新薬開発を目指す製薬会社は、その開発費を捻出するために、特許の切れた医薬品のレシピを積極的に売却する傾向にあります。異業種からの参入企業も含め後発の製薬会社は、そうした経緯でレシピを手に入れたジェネリック医薬品を製造する工場が必要です。

    医薬品製造工場を有する企業に対し、買収を提案する事案が増加傾向にあります。

    • 製薬会社のM&A・事業承継

    4. 製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&A相場

    製薬会社・医薬品製造業界のM&Aの価額相場は、一概にいくらとはいえません。売買価額は、事業規模や所有する設備によって大きく変わるためです。したがって、実際にM&A仲介会社に見積もりを依頼した方がよいでしょう。

    製薬会社・医薬品製造業界は、少子高齢化で国民一人ひとりが、より健康を気遣う時代背景もあり、今後も成長が見込める業界です。製薬会社のM&A相場も、少しの時間経過で変動が起きる可能性があります。

    元来、製薬会社のM&Aは他産業よりも相場は高めの傾向です。そこに新薬の開発能力や人材などの要素が加わることで、より高額となる可能性があります。製薬会社・医薬品製造業界のM&Aは、専門家であるM&A仲介会社への相談がおすすめです。

    M&A総合研究所では、製薬会社・医薬品製造業界のM&Aに豊富な知識と経験を持つM&Aアドバイザー企業価値算定を無料で承っています。随時、無料相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

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    5. 製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&Aで着目すべき点

    製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&Aの相手選びは、以下の5点に着目し検討するとよいでしょう。

    1. 製造医薬品の特徴・市場
    2. 製造医薬品の競合メーカー
    3. 検査薬・試薬品などの製造事業の展開
    4. 遺伝子解析などの研究分野の展開
    5. AI・IoTなど最先端技術を導入した医薬品製造

    ①製造医薬品の特徴・市場

    医薬品には、対応する症状や病気に無数のカテゴリーがあります。各製薬会社は、全てのカテゴリーには対応しきれないため、自ずと得意分野のすみ分けが行われています。

    対象企業が製造している医薬品の分野・市場と自社のそれとを比較し、シナジー効果を得られるかどうか検討してM&A相手を選ぶとよいでしょう。

    ②製造医薬品の競合メーカー

    医薬品製造分野のすみ分けができているといっても、1分野に1メーカーというわけではありません。そこには競合する製薬会社がいるはずです。

    対象企業が製造している医薬品分野市場では、競合製薬会社とどのような力関係にあるのか、競合会社に実力はどの程度なのかの分析も欠かせません。

    ③検査薬・試薬品などの製造事業の展開

    経営の多角化は、どの企業・産業でも行われることです。全くの異業種を選択するケースと、主力事業の周辺・関連事業を選択するケースがあります。異業種では、これまでの経験が生かせずリスクがあるのは明白です。

    したがって、主力事業の周辺・関連事業による経営多角化が現実的な選択でしょう。製薬会社・医薬品製造業界の場合、それに該当するのが検査薬・試薬品の製造事業です。検査薬・試薬品の製造事業を行っている対象企業の買収は、経営多角化の実現に有益といえます。

    ④遺伝子解析などの研究分野の展開

    昨今は、産学連携が活発化する中で、大学の研究室と共同で遺伝子解析などの研究分野に進出している製薬会社もあります。単に製薬事業にとどまらないこの試みも、経営多角化の一つの姿です。将来的にも期待が持てる企業といえるでしょう。

    ⑤AI・IoTなど最先端技術を導入した医薬品製造

    近年、AI・IoT分野の技術進歩は目覚ましいものがあります。これを新薬の研究開発に導入している製薬会社も増えてきました。新薬研究開発へAIを導入すると、人材不足が補われるだけでなく、研究開発期間の短縮化も望めます。

    AI・IoTなど最先端技術を導入した医薬品の製造体制が構築されている対象企業であれば、M&A相手として申し分ないでしょう。

    6. 製薬会社・医薬品製造業界が買収・M&Aを行う理由

    本章では製薬会社・医薬品製造業界のM&Aで、買収・売却、合併などを実施する理由を、売却側、買収側それぞれの立場から解説します。

    売却する側の理由

    製薬会社・医薬品製造業界で、売却や事業譲渡が行われる理由は以下のとおりです。

    • 大資本による研究開発が狙える
    • 後継者問題を解決できる
    • 研究員・営業社員の雇用維持が狙える
    • 借入金や担保の解消を狙える
    • 創業者はM&Aによる売却益を得る

    大資本による研究開発が狙える

    製薬会社がM&Aにより売却や事業譲渡などを行った場合、大資本による研究開発の恩恵を受けられる可能性があります。場合によっては想定以上の開発環境を得ることもあり、今まで以上に売上が見込めるはずです。

    現状では資金不足で研究に集中できない場合、M&Aによる売却や事業譲渡を検討してもよいでしょう。必要に応じて合併を検討するのも選択肢の一つです。

    後継者問題を解決できる

    少子高齢化に伴い、製薬会社・医薬品製造業界では後継者問題も大きな課題とされています。良き後継者に恵まれなかった場合でも、M&Aによって事業承継の実現は可能です。身近に後継者がいないようなら、売却や事業譲渡、合併を検討しましょう。

    研究員・営業社員の雇用維持が狙える

    経営不振や後継者不足による廃業で一番の問題となるのが、雇用の維持です。雇用の維持は経営者にとって大きな責任と課題でもあります。事業承継を目的に売却を行うことで、研究員や営業社員などの雇用維持が可能です。

    これは経営者にとって大きなメリットといえます。今まで働いてきた社員たちの雇用を守りたいなら、M&Aによる売却や事業譲渡、合併を検討しましょう。

    借入金や担保の解消を狙える

    中小企業が融資を受ける場合、経営者が個人保証をしたり個人資産を担保に差し入れたりするケースがほとんどです。これは大きな負担といわざるを得ません。

    M&Aを実施した場合、基本的に債務は買い手に引き継がれます。経営者個人が負っていた個人保証や担保差し入れも解消されるでしょう。

    創業者はM&Aによる売却益を得る

    製薬会社の売却で、創業者あるいは経営者は売却益を得られます。仮に廃業を考えていた場合、製薬会社はさまざまな設備を持っているため、廃棄コストが多額になりがちです。

    M&Aで売却が成立すれば廃業コストは発生しません。それだけでなく、老後の生活資金や新たな事業資金などに充てられる売却益を得られるでしょう。

    買収する側の理由

    製薬会社・医薬品製造業界で、買収が行われる理由は以下のとおりです。

    • 有能な研究員・営業人員の確保
    • 新たな知識・新技術の獲得
    • 設備投資の低減
    • 新規事業への参入
    • 事業を大きく拡大

    有能な研究員・営業人員の確保

    製薬会社・医薬品製造業界のM&Aを行う大きなメリットは、有能な研究員や営業スタッフを確保できることです。研究員の教育は時間とコストがかかります。教育にかかる時間とコストを削減するためにも、M&Aによる買収は有効です。

    自社だけで研究員や営業スタッフを確保するのは難しいため、製薬会社の事業の質を高めるためにM&Aでの買収を検討するのは良い選択肢だといえます。

    新たな知識・新技術の獲得

    製薬会社の経営では、新たな知識や新技術の獲得が重要です。ずっと過去の知識や技術のままでは、同業他社に追い抜かれてしまうでしょう。新たな知識・新技術の獲得を狙うとき、M&Aによる買収が有効です。

    製薬会社のM&Aを行えば、現在の自社にはない知識や技術を得られる可能性があります。新技術などの獲得は売上に良い影響を及ぼすことが多く、数々のメリットをもたらすはずです。自社で知識や技術が新たに生まれていない場合は、M&Aを検討してみましょう。

    設備投資の低減

    製薬会社・医薬品製造業界では、設備も重要です。新しい医薬品を開発する場合には、新たな設備投資が必要となる場合もあります。長年経営している製薬会社では、設備の老朽化などによる設備投資が必要です。

    製薬会社・医薬品製造業界でのM&Aで買収先の設備を取得すれば、設備投資に対するコストの低減が見込まれるでしょう。

    新規事業への参入

    新たな分野に進出する際には、社員の教育やノウハウの蓄積が必要です。M&Aによる買収は、社員への教育コストと時間の節約が可能になるでしょう。

    新規事業参入など新たな展開に打って出るときには、市場の変動などに対処するためスピード感が大切になります。M&Aによる買収は、スピード対処の手法として打ってつけといえるでしょう。

    事業を大きく拡大

    M&Aを行うことで、既存の事業を大きく拡大できる可能性が広がります。医療の現場は、今後も広がりを見せていくはずです。そうした状況に対処するためにも、製薬会社のM&Aは有効な手段といえるでしょう。

    7. 製薬会社・医薬品製造業界の買収・M&Aまとめ

    製薬会社・医薬品製造業界では、以前からM&Aによる経営統合などが多く行われています。最近では、特に大手によるM&Aが盛んに行われている業界です。製薬会社は少子高齢化により、今後も成長を見せていく業種だといわれています。

    ここで紹介した事例などを参考に、業界の動向に注視して、相場を把握しながらM&Aを検討するとよいでしょう。製薬会社のM&Aを成功させるには、M&A仲介会社に早めに相談に行くのがおすすめです。

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