プロラタ(プロラタ方式)とは?意味、返済の計算方法を紹介

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 M&Aアドバイザー
矢吹 明大

企業が複数の金融機関から借入を受ける際、プロラタ(プロラタ方式)という形式を利用することがあります。M&Aの資金調達にも活用できるので、内容を把握しておくと選択の幅を広げることができます。本記事では、プロラタ(プロラタ方式)の意味や返済の計算方法を紹介します。

目次

  1. プロラタ(プロラタ方式)とは
  2. プロラタ(プロラタ方式)の意味
  3. プロラタ(プロラタ方式)のメリット
  4. プロラタ(プロラタ方式)による返済の計算方法
  5. プロラタ(プロラタ方式)による返済のスケジュール
  6. プロラタ(プロラタ方式)が採用される理由
  7. まとめ
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1. プロラタ(プロラタ方式)とは

プロラタ(プロラタ方式)とは

プロラタ(プロラタ方式)とは

プロラタ(プロラタ方式)とは、企業が複数の金融機関からの借入を受ける場合に、返済額を借入金額に応じて比例的に決める返済方法です。

何らかの影響で企業の返済能力に変化が生じると、リスケジュール(返済計画の見直し)を行うことになるため、融資を行っている全ての金融機関の間で不公平が生じないように取られている方法です。

プロラタ(プロラタ方式)による返済は、「残高プロラタ」と「信用プロラタ」の2つに分けることができます。

残高プロラタについて

残高プロラタとは、各金融機関からの借入残高に比例して、返済額を決めるプロラタ(プロラタ方式)です。

単純に借入残高を参照するため、多く融資している金融機関が最も多い比率での返済となります。

プロラタ(プロラタ方式)の形態は各金融機関の意向によっても変わりますが、一般的に残高プロラタを採用することが多くなっています。

借入金を5000万円、毎月の返済額を100万円とした場合、各金融機関への返済額は下表のようになります。
 

  借入残高 返済額
メインバンク 3000万円(60%) 60万円
A銀行 1500万円(30%) 30万円
B銀行 500万円(10%) 10万円
合計 5000万円 100万円

信用プロラタについて

信用プロラタとは、各金融機関の無担保部分の借入残高に比例して、返済額を決めるプロラタ(プロラタ方式)です。

無担保とは、預金担保や不動産担保などが提供されておらず、債権回収の保証がされていない部分のことです。

債権回収の保証がされていない部分を優先的に返済していくので、金融機関の立場としては無担保の融資なら信用プロラタ、担保有りの融資なら残高プロラタが有利ということになります。

借入金を5000万円、毎月の返済額を100万円とした場合、各金融機関への返済額は下表のようになります。
 

  借入残高 担保金額 無担保部分の借入残高 返済額
メインバンク 3000万円(60%) 担保2500万円 500万円(25%) 25万円
A銀行 1500万円(30%) 担保500万円 1000万円(50%) 50万円
B銀行 500万円(10%) 担保なし 500万円(25%) 25万円
合計 5000万円 2000万円 2000万円 100万円

上記の例でみると、融資金額が最も大きいメインバンクが、月々の返済額ではA銀行よりも低くなる結果となりました。

これは、債務者からの2500万円相当の担保提供により債権回収が保証されているため、優先的に返済を受けることができないためです。

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2. プロラタ(プロラタ方式)の意味

プロラタ(プロラタ方式)の意味

プロラタ(プロラタ方式)の意味

プロラタ(プロラタ方式)の由来は、Proratableの「比例配分できる」です。企業から金融機関への返済を比例配分させることで不公平を生じさせないようにするため、プロラタ(プロラタ方式)を活用します。

金融機関側の債権回収に関する不安要素を取り除くことができるため、各金融機関からの信用を得られやすく融資も受けやすくなります。

3. プロラタ(プロラタ方式)のメリット

プロラタ(プロラタ方式)のメリット

プロラタ(プロラタ方式)のメリット

プロラタ(プロラタ方式)のメリットは、金融機関からの信用を損ないにくいことです。取引先銀行を含めた複数の金融機関から融資を受けることになるため、取引実績を考慮することがないプロラタ(プロラタ方式)は全ての金融機関にとって安心材料となります。

全ての金融機関が公平に返済を受ける権利を与えられるので、普段から付き合いのない銀行からも信用を得られやすくなります。

結果的に迅速な資金調達が可能となり、資金を必要とするM&Aや事業承継などの目的も達成しやすくなります。

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4. プロラタ(プロラタ方式)による返済の計算方法

プロラタ(プロラタ方式)による返済の計算方法

プロラタ(プロラタ方式)による返済の計算方法

プロラタ(プロラタ方式)による返済の計算では、まず各金融機関の借入残高を確認します。抱えている債務を全て明確にしたうえで、全ての債権者(金融機関)にプロラタ(プロラタ方式)の採用を提案します。

プロラタ(プロラタ方式)の月々の返済額は、全体の借入残高に比例して返済額を決める「残高プロラタ」もしくは、無担保部分の借入残高に比例して返済額を決める「信用プロラタ」を用いて算出します。

プロラタ(プロラタ方式)による返済は、全行一致が原則です。全ての金融機関の公平性を保つことが目的なので、開始時期や採用方式は全て一致させなくてはなりません。

調整が終わったら返済を開始します。残高プロラタと信用プロラタを使った場合の返済額は、下表のようになります。
 

  借入残高 返済額
残高プロラタ 信用プロラタ
メインバンク 1億円
(無担保部分2000万円)
250万円(50%) 100万円(20%)
A銀行 5000万円
(無担保部分3000万円)
125万円(25%) 150万円(30%)
B銀行 5000万円
(無担保)
125万円(25%) 250万円(50%)
合計 2億円 500万円 500万円

5. プロラタ(プロラタ方式)による返済のスケジュール

プロラタ(プロラタ方式)による返済のスケジュール

プロラタ(プロラタ方式)による返済のスケジュール

プロラタ(プロラタ方式)による返済のスケジュールは、リスケジュールと呼ばれています。リスケジュールは返済条件の変更を指し、全ての金融機関に対して同一の条件で返済するように設定することを意味します。

プロラタ(プロラタ方式)の具体的なスケジュールは、全ての金融機関の同意を得たうえで決定します。返済能力に準じた設定により月々の返済額を決め、全ての金融機関の間で返済完了するタイミングを一致させます。

プロラタ(プロラタ方式)は、適切な設定をすることで最大限に有効活用できますが、入念なスケジュール策定が必要になるので、専門家を交えたうえで慎重に検討することをおすすめします。

プロラタ(プロラタ方式)による返済を検討の際におすすめの相談先

プロラタ(プロラタ方式)は、各金融機関からの了承を得た計画的な返済が可能になる反面、返済計画やリスケジュールなどの細かい調整が難しい問題もあります。

プロラタ(プロラタ方式)のメリットを最大限に活用したご返済をご検討の際は、M&A総合研究所にご相談ください。

M&A仲介会社であるM&A総合研究所は、依頼者様より資金調達に関するご相談を受けることも多く、数多くのプロラタ(プロラタ方式)による返済のリスケジュールを手掛けております。

無料相談は、お電話またはWebより24時間お受けしています。プロラタ(プロラタ方式)によるご返済をご検討の際は、M&A総合研究所までお気軽にご連絡ください。

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6. プロラタ(プロラタ方式)が採用される理由

プロラタ(プロラタ方式)が採用される理由

プロラタ(プロラタ方式)が採用される理由

企業が融資を受ける際にプロラタ(プロラタ方式)が採用される理由は、全ての金融機関に対して平等に返済することを明言するためです。

企業が巨額の債務を抱えている場合、特定の金融機関から優先して返済しようとする場合があります。

これでは返済を後回しにされた金融機関からみれば不公平になるため、法的な部分も含めて問題になるケースもあります。

プロラタ(プロラタ方式)を採用していれば平等に返済することを約束できるため、各金融期間との信用を保つことができ、結果として融資を受けやすくなります。

7. まとめ

まとめ

まとめ

本記事では、プロラタ(プロラタ方式)の意味や返済の計算方法を解説しました。企業経営には資金が必要不可欠であるため、複数の金融機関からの借入が必要になることもあります。

借入を受ける企業側もプロラタ(プロラタ方式)の特徴を把握しておけば、最大限に有効活用することができます。

M&Aや事業などで資金が必要の際は、選択肢のひとつとしてプロラタ(プロラタ方式)を検討してみるとよいでしょう。

【プロラタ(プロラタ方式)のまとめ】

  • プロラタ(プロラタ方式)とは企業が複数の金融機関からの借入を受ける場合に返済額を借入金額に応じて比例的に決める返済方法のこと
  • 残高プロラタとは各金融機関からの借入残高に比例して返済額を決めるプロラタ(プロラタ方式)
  • 信用プロラタとは、各金融機関の無担保部分の借入残高に比例して返済額を決めるプロラタ(プロラタ方式)

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