輸送用機械・部品製造業界のM&A動向!売却事例や買収積極企業を紹介

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

当記事では、輸送用機械・部品製造業界のM&Aについて、業界の動向やM&A・売却・買収のメリット、M&Aを実施する際の注意点を解説しています。また、輸送用機械・部品製造業界での売却事例や、積極的に買収する企業も紹介しています。

目次

  1. 輸送用機械・部品製造業界のM&A
  2. 輸送用機械・部品製造業界のM&A動向
  3. 輸送用機械・部品製造業界の売却事例
  4. 輸送用機械・部品製造業界がM&A・売却・買収を行うメリット
  5. 輸送用機械・部品製造業界を積極的に買収する企業
  6. 輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点
  7. 輸送用機械・部品製造業界のM&A・売却・買収の際におすすめの相談先
  8. まとめ
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1. 輸送用機械・部品製造業界のM&A

輸送用機械と部品製造業界のM&A

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輸送用機械・部品製造業界では、どのようなM&Aが選択されているのでしょうか。業界で行われているM&A・売却・買収と事業承継のスキームを紹介する前に、まずは輸送用機械・部品製造業界の概要について説明します。

輸送用機械・部品製造業界とは

輸送用機械・部品製造業とは、自動車をはじめ、航空機・船舶・鉄道といった人・モノを輸送する機械と、その機械を構成する部品を製造する事業者を指します。

輸送用機械・部品製造業界では、商品出荷額の約9割を自動車製造関連が占めており、完成品を扱う業者を頂点として、主要部品製造や下請けなどの各メーカーで構成されています。

ピラミッド型の構造が形成されており、階層が下がるごとに利益率は低くなるため、業界のなかでは、頂点である完成品メーカーが最も利幅が大きくなります。

M&A・売却・買収とは

M&A・売却・買収とは、輸送用機械・部品製造の事業会社・事業を譲渡したり、承継したりする行為をいいます。

M&Aには、事業譲渡・株式譲渡を行う買収、会社の権利義務を承継する分割、2つ以上の会社が1つになる合併、他社と協力関係を結ぶ資本・業務提携があります。

自社のみで輸送用機械・部品製造業を続けることが難しい場合や、企業価値向上・ノウハウ共有・事業規模拡大などを目的とした場合、M&A・売却・買収は有効な手段になります。

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事業承継とは

事業承継とは、自社の輸送用機械・部品製造業を後継者に引き継ぐ行為を指します。後継者となり得るのは、子どもや親族・従業員や役員、M&Aによって選んだ第三者です。

近年、中小企業の事業承継では子どもや親族への承継が減っており、従業員または親族・社外の第三者への事業承継を選択する割合が増加しています。

親族への事業承継が減少している理由には、子どもの意思を尊重したい・子どもに会社を継ぐ意思がない・後継者への教育が完了していないなどが挙げられます。

子どもや親族を後継者にできない場合、従業員への事業承継も選択肢になりますが、自社株の取得には多額の資金を必要になるため、困難なケースも少なくありません。

このような場合、親族・社外へのM&Aを選択すれば事業の引き継ぎができるだけでなく、経営者は個人保証・担保も解消することができます。

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2. 輸送用機械・部品製造業界のM&A動向

輸送用機械と部品製造業界のM&A動向

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輸送用機械・部品製造業界では、どのような理由・背景から、M&Aが行われているのでしょうか。ここでは、輸送用機械・部品製造業界におけるM&A動向の特徴を4つ紹介します。

  1. 新興国を対象とした事業展開が増加
  2. 事業拡大を目的としたM&Aの増加
  3. IoTなど技術目的のM&Aも活況
  4. 多岐にわたるニーズに対応する目的のM&Aも見られる

①新興国を対象とした事業展開が増加

1つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業界のM&A動向は、新興国を対象とした事業展開の増加です。

国内では少子化・高齢化・若者の車離れの影響から、自動車の需要は減っていくと推測されているため、輸送用機械・部品製造業の拠点を新興国に設け、成長が見込まれる市場に参入する企業が増えています。

自社で製造工場を建てることはもちろん、M&Aによる現地企業の買収を実施し、輸送用機械・部品の製造・開発・設計・販売を行っています。

②事業拡大を目的としたM&Aの増加

2つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業界のM&A動向は、事業拡大を目的としたM&Aの増加です。

輸送用機械・部品製造業者のなかには、中期経営計画で売上高の増加を掲げている企業が見られます。

このような企業は、目標の数字を達成するためにM&Aを利用し、輸送用機械・部品製造業の拡大を図っており、新しい事業にも目を向けて商品のラインナップを充実させています。

そのほか、新しいエリアへの進出を図るために、国内外の企業をM&A(事業承継を含む)によって獲得している企業も見られます。

このように、事業を拡大することで、未対応エリアのカバーやグループ拡大によるコストの削減などを目指しているといえるでしょう。

③IoTなど技術目的のM&Aも活況

3つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業界のM&A動向は、IoTなどの技術を目的としたM&Aの活況です。

輸送用機械・部品製造業では、製造の自動化をはじめ、製造する自動車の安全運転・自動運転への対応が迫られています。

そこで、M&A(事業承継を含む)を介して技術力・ノウハウを保有する企業を買収し、人とモノをつなぐIoTや、データを含めた繋がりを実現するIoE、AIなどの技術・ノウハウを獲得する企業が増えています。

輸送用機械・部品製造業の事業者は、工場のオートメーション化に伴うデータ解析や安全・自動運転化への対応を図り、移り変わる市場環境への適応を目指しています。

④多岐にわたるニーズに対応する目的のM&Aも見られる

4つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業界のM&A動向は、M&Aの実施による、バラエティに富んだニーズへの対応です。

自動車組み立てメーカーは、消費者の需要に応えるため多様な車種を販売し、車を提供する地域・国ごとに、生産する車に合った部品の種類・量を揃えなければなりません。

また、輸送用機械・部品製造業者も、自動車組み立てメーカーの要望に応えられなければ、市場での競争に勝つことは難しいといえるでしょう。

このような背景から、輸送用機械・部品製造業では、多岐にわたるニーズに応えるために、M&A(事業承継を含む)を実施し、部品・素材の製造技術・ノウハウを所有する企業などを傘下に収めています。

3. 輸送用機械・部品製造業界の売却事例

輸送用機械と部品製造業界の売却事例

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輸送用機械・部品製造業界では、どのような企業が自社の輸送用機械・部品製造事業を売却しているのでしょうか。

ここでは、輸送用機械・部品製造業界で行われた売却事例を5つ紹介します。

  1. 極東開発工業株式会社によるタイ王国・TREX THAIRUNG CO., LTD. の売却
  2. 本田技研工業株式会社による浅間技研工業株式会社の売却
  3. 株式会社モリタホールディングスによる株式会社ミヤタサイクルの売却
  4. 日信工業株式会社によるVeoneer Nissin Brake Systems America LLCの売却
  5. 株式会社エフ・シー・シーによる連結子会社・東北化工株式会社の売却

①極東開発工業株式会社によるタイ王国・TREX THAIRUNG CO., LTD. の売却

極東開発工業株式会社によるタイ王国・TREX THAIRUNG CO., LTD. の売却

出典: http://www.kyokuto.com/

1つ目に紹介する輸送用機械・部品製造業界の事例は、極東開発工業株式会社によるタイ王国・TREX THAIRUNG CO., LTD. の売却です。

特装車の製造・架装・販売・修理および部品の製造・販売などを手掛ける極東開発工業株式会社は、2019年の7月に、自社と連結子会社・日本トレクス株式会社が保有するタイ王国・TREX THAIRUNG CO., LTD. の株式をすべて譲渡しています。

株式の譲渡先は、タイ王国で立ち上げた合弁会社・TREX THAIRUNG CO., LTD.の共同出資会社・THAI RUNG UNION CAR PUBLIC CO., LTD.です。

極東開発工業株式会社は、TREX THAIRUNG CO., LTD.の中期的な業績が芳しくないことから、対象企業の株式を売却して技術支援に徹するとしています。

②本田技研工業株式会社による浅間技研工業株式会社の売却

本田技研工業株式会社による浅間技研工業株式会社の売却

出典: https://www.honda.co.jp/

2つ目に紹介する輸送用機械・部品製造業界の事例は、本田技研工業株式会社による浅間技研工業株式会社の売却です。

国内外で四輪・二輪車の製造・販売などを手掛ける本田技研工業株式会社は、2019年7月に、輸送機・建機事業や資源・化学品事業などを営む住友商事株式会社に、浅間技研工業株式会社の株式を譲渡す契約を結んでいます。

株式の買収を決めた住友商事株式会社は、自動車向けのブレーキ関連部品を製造する浅間技研工業株式会社を買収することで、規模の拡大が見込まれるブレーキディスク・ドラム市場で、確固たる地位を確立する方針です。

住友商事株式会社は、2004年に自動車ブレーキ関連部品の製造会社・株式会社キリウを子会社化して、海外での事業拡大を図っています。

自動車ブレーキ関連部品の製造事業において、更なる事業拡大と付加価値の向上を目指すため、対象企業の買収を行っています。

③株式会社モリタホールディングスによる株式会社ミヤタサイクルの売却

株式会社モリタホールディングスによる株式会社ミヤタサイクルの売却

出典: https://www.morita119.com/

3つ目に紹介する輸送用機械・部品製造業界の事例は、株式会社モリタホールディングスによる株式会社ミヤタサイクルの売却です。

消防車両・産業機械・環境車両の開発・製造・販売事業などを手掛ける株式会社モリタホールディングスは、2019年の7月に、自動車販売事業を営む持分法適用関連会社・株式会社ミヤタサイクルの全株式を、美利達工業股份有限公司へ売却しています。

株式会社ミヤタサイクルは、連結子会社の宮田工業株式会社による新設分割で、自動車販売事業を承継させた会社です。

株式会社モリタホールディングスは、美利達工業股份有限公司との関係を強化するため、2014年の3月までに、保有する株式会社ミヤタサイクルの株式45%を譲渡していました。

しかし、株式会社モリタホールディングスは、株式会社ミヤタサイクルの業容拡大と、自社が保有する経営資源の有効活用を目的に、対象会社の売却を選択しています。

④日信工業株式会社によるVeoneer Nissin Brake Systems America LLCの売却

日信工業株式会社によるVeoneer Nissin Brake Systems America LLCの売却

出典: http://www.nissinkogyo.co.jp/

4つ目に紹介する輸送用機械・部品製造業界の事例は、日信工業株式会社によるVeoneer Nissin Brake Systems America LLCの売却です。

二輪・四輪車向けのブレーキ装置やアルミ製品などを開発・製造・販売する日信工業株式会社は、2019年6月に持分法適用関連会社・Veoneer Nissin Brake Systems America LLCの全株式を、Veoneer,Inc.の完全子会社・Veoneer US,Inc.へ売却しています。

日信工業株式会社は、Veoneer,Inc.と共同で四輪車用のブレーキ・コントロールやブレーキ・アプライシステム、関連する部品の開発・設計・製造・販売事業を展開しています。

両社の経営戦略を検討した結果、経営資源を最適に利用するため、対象企業の株式を譲渡し、企業価値の最大化を図るとしています。

⑤株式会社エフ・シー・シーによる連結子会社・東北化工株式会社の売却

株式会社エフ・シー・シーによる連結子会社・東北化工株式会社の売却

出典: http://www.fcc-net.co.jp/

5つ目に紹介する輸送用機械・部品製造業界の事例は、株式会社エフ・シー・シーによる連結子会社・東北化工株式会社の売却です。

二輪車・四輪車・汎用機などのクラッチや摩擦材製造などを手掛ける株式会社エフ・シー・シーは、2018年の12月、保有する連結子会社・東北化工株式会社の全株式をアルコニックス株式会社に売却しています。

株式会社エフ・シー・シーは、世界市場での競争激化に備え、経営資源の選択と集中・展開する事業の見直しなどを図っています。

その結果、対象企業の株式を譲り渡すことで、自社の企業価値の向上や売却先によるシナジー創出などが実現できると判断し、株式の売却を選択しています。

4. 輸送用機械・部品製造業界がM&A・売却・買収を行うメリット

輸送用機械と部品製造業界がM&Aや売却または買収を行うメリット

出典: https://pixabay.com/ja/photos/%E8%A6%AA%E6%8C%87-%E5%A4%A7%E4%B8%88%E5%A4%AB-%E8%89%AF%E3%81%84-2056022/

輸送用機械・部品製造業のM&Aには、どのようなメリットが挙げられているのでしょうか。ここでは、輸送用機械・部品製造業の売却・買収で得られるメリットを買収側・売却側それぞれの立場から解説していきます。

売却側のメリット

輸送用機械・部品製造業を売却する側は、主に以下5つのメリットを得ることができます。

  1. 従業員の雇用先を確保する
  2. 後継者問題を解決する
  3. 自社製品の販路拡大
  4. 個人保証・担保の解消
  5. 譲渡・売却益の獲得

①従業員の雇用先を確保する

1つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を売却する側のメリットは、雇用先の確保です。

廃業・事業からの撤退を選択すると、従業員得を解雇しなければなりませんが、輸送用機械・部品製造業を第三者へ譲渡すれば、雇用の継続が可能になります。

株式譲渡であれば株式を譲り渡すことで雇用が引き継がれ、事業譲渡でも従業員の同意を得て買い手による再契約をすれば、雇用の維持が可能です。

そのため、売り手側は輸送用機械・部品製造業の譲渡を選択して、従業の雇用先を確保しています。

②後継者問題を解決する

2つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を売却する側のメリットは、後継者問題の解決です。

親族や社内に後継者がいなかったり、後継者がいても育成が間に合わなかったりと、後継者問題を抱えている事業者も少なくありません。

このような場合、輸送用機械・部品製造業を第三者に売却すれば、後継者問題を解決することができるだけでなく、後継者の育成に要する期間も省くことができます。

経営者の体調の悪化など、一刻も早く事業を譲りたい場合にも、第三者への売却は有効といえます。

③自社製品の販路拡大

3つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を売却する側のメリットは、自社製品の販路拡大です。

自社の営業力だけでは販路拡大を図れない場合に、他社へ輸送用機械・部品製品業を譲り渡して、経営資源の共有を図っています。

買い手が持つ販路・事業エリア・ノウハウなどが活用できれば、自社製品を多くのメーカーに届けられ、販路の拡大につなげられるといえるでしょう。

④個人保証・担保の解消

4つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を売却する側のメリットは、個人保証・担保の解消です。

事業譲渡の場合、平成26年に定められた「経営者保証に関するガイドライン」により、条件に該当する企業に対して、金融機関が保証契約の解除に応じる割合は高くなっています。

また、株式譲渡では買い手に金融機関と交渉してもらい、個人保証・担保の解消を盛り込んだ譲渡契約を結びます。

このように、買い手が個人保証・担保を肩代わりしてくれれば、オーナーは借入金の返済から解放されるため、輸送用機械・部品製造業の売却が選択されています。

⑤譲渡・売却益の獲得

5つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を売却する側のメリットは、譲渡・売却益の獲得です。

株式譲渡ではオーナー(株主)に、事業譲渡では会社に譲渡・売却益が入ります。

得た資金は、新会社の立ち上げ費用・他事業に回す資金・引退後の生活費などに充当することができるため、譲渡・売却益の獲得を目的として売却を行うケースも多いです。

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買収側のメリット

輸送用機械・部品製造業を買収する側のメリットには、主に以下5つのメリットが挙げられます。

  1. 競争力の強化
  2. 製品ラインナップの充実
  3. スムーズな新規参入
  4. 材料費などのコスト削減
  5. ノウハウ・人材・設備などの獲得

①競争力の強化

1つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を買収する側のメリットは、競争力の強化です。

輸送用機械・部品製造業では、市場の環境が移り替わる時機を迎えているため、市場での競争を勝ち抜けない企業も現れるでしょう。

そこで、輸送用機械・部品製造事業や関連業種の買収を行い、事業エリアの確保したり、自社事業とのシナジーを獲得したりすれば、自社の事業に付加価値を加えることが可能になります。

市場での競争力を高められることから、輸送用機械・部品製造事業や関連業種を買収して、業界での生き残りを図っています。

②製品ラインナップの充実

2つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を買収する側のメリットは、製品ラインナップの充実です。

自社で新しい製品を開発するためには時間・コスト・技術を必要になりますが、他社の輸送用機械・部品製造事業を買収して提供する製品の拡充を図れば、短期間で製品ラインナップの充実が可能です。

また、自社の企業価値を向上させることにもつながるので、輸送用機械・部品製造業を買収する側にはメリットがあるといえるでしょう。

③スムーズな新規参入

3つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を買収する側のメリットは、スムーズな新規参入です。

自社で新事業を始める場合、高い参入障壁・参入にかかるコストや時間などを考慮して、新規参入を諦める企業も少なくありません。

しかし、輸送用機械・部品製造業を買収すれば、既に事業を営んでいる企業・事業を獲得するため、スムーズな参入が可能です。

さらに、買収した企業・事業には顧客がついていれば、承継してからの売上も期待できるため、買収側にはメリットがあるといえるでしょう。

④材料費などのコスト削減

4つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を買収する側のメリットは、材料費などのコスト削減です。

同業種や関連業種を買収すれば、部品の製造に使う材料のなかに共通するものが含まれていることも多いです。

同じ原料をこれまでより多く仕入れるため安い価格で購入することが可能になり、原料にかかるコスト削減につながるので、買収側にはメリットがあるといえるでしょう。

⑤ノウハウ・人材・設備などの獲得

5つ目に取り上げる輸送用機械・部品製造業を買収する側のメリットは、ノウハウ・人材・設備などの獲得です。

自社のみで新しい製品を開発するには、手間・コスト・技術の開発期間が必要であり、開発に必要な人材・設備も揃えなければなりません。

輸送用機械・部品製造業を買収して、売り手側が展開する事業を譲り受けて必要なノウハウ・人材・設備を確保すれば、短期間での新製品開発が可能になります

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5. 輸送用機械・部品製造業界を積極的に買収する企業

輸送用機械と部品製造業界を積極的に買収する企業

出典: https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF-4011416/

輸送用機械・部品製造業の会社は、どのような企業によって買収されているのでしょうか。ここでは、輸送用機械・部品製造業を積極的に買収している企業を、買収目的とあわせて紹介します。

  1. アルコニックス株式会社
  2. 小倉クラッチ株式会社

輸送用機械・部品製造業を積極的に買収する企業① アルコニックス株式会社

アルコニックス株式会社

出典: https://www.alconix.com/index.php

1つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業を積極的に買収する企業は、アルコニックス株式会社です。

アルコニックス株式会社では、グループで電子機能材・装置素材・金属加工事業に取り組んでいます。

中期経営計画では商社企業と製造業の融合を掲げており、業容を拡大するために流通業のM&Aを進めるほか、製造業の買収にも力を入れるとしています。

買収例を挙げると、2018年の12月に中間持株会社を通じて、摩擦調整材などを製造する東北化工株式会社の株式を取得しています。

さらに、2019年の2月にも買収に合わせて設立した中間持株会社を介して、自動車の小型モーターに用いられるカーボンブラシの製造企業・株式会社富士カーボン製造所の株式を取得し、M&Aを実施しています。

アルコニックス株式会社は、中期経営計画に基づいて、輸送用機械・部品製造業を積極的に買収していることから、今後も業容を拡大させるために該当する事業者のM&Aを実施すると予想されます。

輸送用機械・部品製造業を積極的に買収する企業② 小倉クラッチ株式会社

小倉クラッチ株式会社

出典: https://www.oguraclutch.co.jp/

2つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業を積極的に買収する企業は、小倉クラッチ株式会社です。

小倉クラッチ株式会社は、カーエアコン用のクラッチや、自動車などに用いられるルーツブロワ、強化した自動車用のクラッチなど開発・製造・販売を手掛けています。

2019年の中期経営計画では、2021年度までの売上目標を500億円に定めており、人材の育成・最適な配置・高品質化による顧客満足度向上・新分野への積極的な進出を掲げています。

小倉クラッチ株式会社は、2018年の7月に新設した子会社が株式会社三泉の電磁コイル・電磁クラッチ部品などの製造事業を買収し、事業領域を拡大しています。

そのため、今後も新分野の開拓を進めることが予想されるため、輸送用機械・部品製造業の買収が行われる可能性が高いといえるでしょう。

6. 輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点

輸送用機械と部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点

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輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する場合には、どのような点に注意をすればよいのでしょうか。

ここでは、輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点を5つ取り上げます。

  1. M&Aの計画は成立まで外部に漏らさない
  2. 簿外債務の確認をきちんと行う
  3. M&Aの目的が曖昧にならないようにする
  4. M&Aの成立は時間がかかることを認識する
  5. M&Aの専門家に相談する

①M&Aの計画は成立まで外部に漏らさない

1つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点は、M&Aの成立までに譲渡の計画を漏らさないことです。

M&Aが成立するまでにM&Aを実施する計画が会社の外へ漏れてしまうと、不安を煽ってしまい取引契約の解除や従業員の離職も起こり得ます。

M&Aの実行計画の報告は、会社の財務従事者などの主要な従業員には基本合意を締結した後に打ち明け、そのほかの従業員にはクロージング後に行うのが適切なタイミングだといえるでしょう。

②簿外債務の確認をきちんと行う

2つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点は、簿外債務の確認です。

譲渡後に簿外債務が発覚すれば、表明保証条項に違反するとして、買い手から訴えられたり、譲渡契約が解除されたりする可能性もあります。

したがって、輸送用機械・部品製造業のM&Aを成功させるためには、事前に簿外債務の有無を確かめておくことが重要です。

③M&Aの目的が曖昧にならないようにする

3つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点は、M&Aの目的を明確にすることです。

M&Aでは目的によって、ふさわしいスキーム・優先する条件・準備や交渉の進め方・必要な手続きが異なります。

M&Aの目的を曖昧にしておくと、買い手が見つからない・望まない条件を呑んでしまった・定めた期間までに成約を完了できないなど、希望するM&Aからかけ離れてしまうことも考えられます。

そのため、M&Aを成功に導くためには、事前にM&Aの目的を明確にしておくことが重要です。

④M&Aの成立は時間がかかることを認識する

4つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点は、成立までに要する期間を認識しておくことです。

M&Aでは、実行前の準備・条件の決定・買い手の探索と選定・デューデリジェンスへの対応・成約の手続きなど、成立までに多くの過程を経なければなりません。

そのため、M&Aの必要性を感じてから実行しても短期間での譲渡は難しいうえ、焦って買い手を決めてしまえば希望する条件で成約できないことも想定されます。

輸送用機械・部品製造業界でM&Aを行う場合は、成立までに要する期間を把握しておき、早めに準備を進めておくなど余裕を持ってM&Aに臨むようにしましょう。

【関連】M&Aのスケジュールを解説!【買収までの流れ・手順】

⑤M&Aの専門家に相談する

5つ目に挙げる輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点は、M&A専門家へ相談することです。

自社のみで輸送用機械・部品製造業のM&Aに取り掛かってしまうと、交渉先が見つからない・見つかるまでの期間が長い・希望する譲渡価格に達しない・交渉が決裂してしまったなど、求めるM&Aを実現できないことがあります。

そのため、輸送用機械・部品製造業を譲渡する場合には、M&Aの専門家に協力を仰ぐことが成功のカギともいえます。

M&A仲介会社・士業・金融機関・公的機関などの相談先から、自社に合ったところを選ぶとよいでしょう。

7. 輸送用機械・部品製造業界のM&A・売却・買収の際におすすめの相談先

輸送用機械と部品製造業界のM&Aや売却または買収の際におすすめの相談先

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輸送用機械・部品製造業界のM&A・売却・買収の際は、ぜひM&A総合研究所へご相談ください。M&A総合研究所は、中堅・中小企業の案件を取り扱うM&Aの仲介会社です。

M&A総合研究所では、M&Aアドバイザー・会計士・弁護士が就き、クロージングまでのフルサポートを提供しています。

料金体系は着手金・中間金・月額報酬は無料の完全成果報酬型を採用、初期費用を抑えてM&Aを進めたい場合も安心してご利用いただけます。

さらに、平均3カ月でのクロージングや希望額を上回る譲渡額の提示(希望額より124%のアップ)の実現、M&Aの成約率は約70%と高い水準をキープしています。

輸送用機械・部品製造業界のM&A・売却・買収の際は、ぜひM&A総合研究所へご相談ください。電話・メールによる無料相談は、24時間年中無休でお受けしいます。

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8. まとめ

まとめ

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輸送用機械・部品製造業界のM&Aについて、業界の動向や、売却事例、積極的に買収する企業などを紹介しました。

輸送用機械・部品製造業界では市場環境が変化しているため、M&Aによって事業の継続や事業価値の向上などに取り組む企業が増加しています。

自社だけの力では競争に勝てないと判断した企業は、売却・買収を選択して、市場での生き残りを図っているといえるでしょう。

【輸送用機械・部品製造業界のM&A動向】

  • 新興国を対象とした事業展開が増加
  • 事業拡大を目的としたM&Aの増加
  • IoTなど技術目的のM&Aも活況
  • 多岐にわたるニーズに対応する目的のM&Aも見られる

【輸送用機械・部品製造業界がM&A・売却・買収を行うメリット】
  • 売却側のメリット
  • 買収側のメリット

【輸送用機械・部品製造業界でM&Aを実施する際の注意点】
  • M&Aの計画は成立まで外部に漏らさない
  • 簿外債務の確認をきちんと行う
  • M&Aの目的が曖昧にならないようにする
  • M&Aの成立は時間がかかることを認識する
  • M&Aの専門家に相談する

輸送用機械・部品製造業のM&Aを成功させるためには、自社に合ったスキームを選択し戦略を立てて進める必要があります。

しかし、M&Aの交渉や手続きには、M&Aに関する専門的な知識や高い交渉力が求められるため、専門家のサポートは不可欠ともいえるでしょう。

M&A総合研究所では、経験豊富なアドバイザー・M&Aに精通した会計士・弁護士が専任に就き、M&Aをフルサポートいたします。

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無料相談を随時お受けしていますので、輸送用機械・部品製造業のM&Aをご検討の際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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