M&Aの関連銘柄とは?企業ごとの特徴、売上や株価の推移を紹介

取締役
矢吹 明大

株式会社日本M&Aセンターにて製造業を中心に、建設業・サービス業・情報通信業・運輸業・不動産業・卸売業等で20件以上のM&Aを成約に導く。M&A総合研究所では、アドバイザーを統括。ディールマネージャーとして全案件に携わる。

近年のM&Aの活性化によって、M&Aの関連銘柄が好調な推移を見せています。この勢いは今後も続くことが期待されており、さまざまな投資家から注目を集めています。本記事では、M&Aの関連銘柄企業の業務内容や特徴、売上や株価の推移を解説します。

目次

  1. M&Aの関連銘柄とは?
  2. M&Aの関連銘柄が上昇している理由
  3. M&Aの関連銘柄を取引する際のポイント
  4. まとめ
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1. M&Aの関連銘柄とは?

2020年1月、日本経済新聞により2019年のM&A件数が4,000件を上回ったことが報道され、
M&Aを通して急成長を遂げる企業やM&A仲介事業を行う企業の銘柄が注目を集めるようになりました。

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M&Aとは

M&Aは、企業の合併や買収の総称です。

M&Aは、多数の契約書の締結やM&A先の選定・交渉など、さまざまな手続きを要するものです。いずれの工程も高い専門性が求められるため、専門家によるサポートを受けつつ進めることが一般的とされています。

この時、企業同士の仲介に入る専門家がM&A仲介会社です。経営の一環としてM&Aが求められる以上、M&A仲介会社の需要はなくならないという見方がされています。

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M&A関連会社の銘柄

M&A関連会社の銘柄は、上場しているM&A仲介会社の株式のことを指します。

株価は業績に影響して上下する傾向にあるため、社会的に需要が高まっているM&A仲介会社の銘柄は自然と投資家からの注目を受けやすくなっています。

銘柄が注目を集めることで買いが集まり株価が上がると潤沢な資金によるサービスの質の向上が図れます。その結果、業績が向上してさらに銘柄として注目度が上がるという好循環になっています。

銀行や証券会社も含まれる?

銀行や証券会社もM&A仲介事業を行っていますが、主たる事業ではないため、M&A仲介会社と比較するとM&A業界の動向があまり影響しない特徴があります。

本記事においては、M&A関連銘柄企業をM&A仲介事業を専門的に行うM&A仲介会社と定義して進めていきたいと思います。

2. M&Aの関連銘柄が上昇している理由

M&A関連銘柄が全体的に高く推移している理由は、M&A業界全体に良い影響が起きているためです。

この章では、M&Aの関連銘柄が上昇している理由を、M&A業界の動向を見ることで探っていきましょう。

【M&Aの関連銘柄が上昇している理由】

  1. 日本におけるM&A件数の増加
  2. 経営者の高齢化が深刻で事業承継件数の増加
  3. クロスボーダーM&Aも増加傾向にある

1.日本におけるM&A件数の増加

M&Aの関連銘柄が上昇している理由1つ目は、日本におけるM&A件数の増加です。M&A成約件数は2017年に3,000件を、2019年に4,000件を突破しており、急成長を見せている市場であると言えます。

その背景には、M&Aが経営戦略の一貫として捉えられるようになったことがあります。経営状態の悪化による会社売却だけではなく、事業規模を拡大させるための前向きなM&Aとしても活用される時代になっています。

近年多く見受けられる事例に、大手企業によるベンチャー企業の買収があります。独自のビジネスモデルを確立させたベンチャー企業が大手企業の資金力を活用することで飛躍的な事業成長を図るというものです。

需要の高まりはM&A関連銘柄の安定度を意味しており、有望銘柄として投資家からの注目が集めやすくなります。

2.経営者の高齢化が深刻で事業承継件数の増加

M&Aの関連銘柄が上昇している理由2つ目は、経営者の高齢化が深刻で事業承継件数の増加です。適切なタイミングで次世代に引き継ぐ必要がありますが、少子高齢化や人口の都市部集中によって後継者に悩まされている中小企業が急激に増えています。

この際に活用されるのがM&Aによる事業承継です。親族や会社内から後継者を探すのではなく、外部から適任者を探して会社や会社の理念を引き継いでもらいます。

経営者の高齢化は深刻度を増しており、政府のバックアップを受けた事業承継支援を目的とした公的機関が設立されるほどです。そちらに相談にきた案件をM&A仲介会社に紹介するというケースも多くなってきました。

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3.クロスボーダーM&Aも増加傾向にある

M&Aの関連銘柄が上昇している理由3つ目は、クロスボーダーM&Aの増加です。近年、大手企業による海外進出を図るためのクロスボーダーM&Aも見受けられるようになりました。

増加傾向にある理由は、限られた国内シェアを奪い合っていてもこの先グローバル化していく経済についていけなくなることが想定されるためだと考えられます。

クロスボーダーM&Aを事業のウリとするM&A仲介会社も少なくなく、一般的な仲介会社が行わないような独自のサポートは銘柄としての注目が高まる一因となります。

3. M&Aの関連銘柄を取引する際のポイント

M&A業界の成長を見てM&Aの関連銘柄への投資を考える方もおられると思います。しかし、M&A関連銘柄なら上がるというわけではありません。

この章では、M&Aの関連銘柄を取引する際のポイントを解説します。

【M&Aの関連銘柄を取引する際のポイント】

  1. 株価の推移と純利益の推移
  2. 事業承継を手掛けている
  3. RSIにも注目する

1.株価の推移と純利益の推移

M&Aの関連銘柄を取引する際のポイント1つ目は、株価の推移と純利益の推移です。銘柄の株価や純利益の推移を見て、何が影響して推移しているのかを考えると銘柄への投資タイミングも見えやすくなります。

複数のM&A関連銘柄のデータを揃え、比較して検討すると最適な銘柄が見つかる可能性も高くなるでしょう。

2.事業承継を手掛けている

M&Aの関連銘柄を取引する際のポイント2つ目は、事業承継を手掛けていることです。中小企業の後継者不足が深刻化しており、事業承継サポートの需要が飛躍的に伸びていることがあります。

事業内容に事業承継サポートが含まれているM&A仲介会社ならば、安定した案件を期待できるため、株価が著しく低下するリスクが低い銘柄と言って良いでしょう。

3.RSIにも注目する

M&Aの関連銘柄を取引する際のポイント2つ目は、RSIに注目することです。「Relative Strength Index」の略称であり、日本語で相対力指数という意味になります。買われすぎ、もしくは売られすぎを判断するための指標として使われています。

50を中心として、100に近づくと買われすぎ、0に近づくと売られすぎと判断されます。

株価が大きく動くような特別な事情がない時にRSIが極端にぶれているのならば、投資チャンスの銘柄として受け取る投資家が多くなっています。

4. まとめ

M&Aの関連銘柄は業界全体が急成長の兆しにあるため、高く推移する傾向にありました。M&A需要は今後も安定して伸びていくことも想定されているため、M&Aの関連銘柄は資金の投資先として検討の余地があると考えます。

M&Aの関連銘柄の要点は以下の通りです。

【M&Aの関連銘柄が上昇している理由】

  1. 日本におけるM&A件数の増加
  2. 経営者の高齢化が深刻で事業承継件数の増加
  3. クロスボーダーM&Aも増加傾向にある

【M&Aの関連銘柄を取引する際のポイント】

  1. 株価の推移と純利益の推移
  2. 事業承継を手掛けている
  3. RSIにも注目する

M&Aの関連銘柄は今回ご紹介した4社以外にもたくさんあります。また、M&A需要の高まりを受けて、今後も新規上場を果たすM&A仲介会社が増えていくことでしょう。

M&A需要は一時的なものではなく今後も続いていくことが考えられます。M&Aの関連銘柄は焦ることなく長期的な視野を持って投資を検討することをおすすめします。

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