M&Aで買収された後の会社の末路は?社員、社長はどうなる?給料は減る?

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M&Aシニアマネージャー
矢吹 明大

株式会社日本M&Aセンターにて製造業を中心に、建設業・サービス業・情報通信業・運輸業・不動産業・卸売業等で20件以上のM&Aを成約に導く。M&A総合研究所では、アドバイザーを統括。ディールマネージャーとして全案件に携わる。

M&Aで会社を買収された場合、買収された側の会社にいた社員や社長はどういった待遇となるのでしょうか。また、買収後に待っている末路はどういった状況なのでしょうか。気になる買収された側の社員や社長の待遇や末路について紹介します。

目次

  1. 買収された会社の末路の簡単まとめ
  2. 買収された会社の末路は買収先により決まる
  3. 買収された会社(売却側)に関するM&Aの通例
  4. 買収された会社の末路①社員はどうなる?
  5. 買収された会社の末路②役員はどうなる?
  6. 買収された会社の末路③社長はどうなる?
  7. 会社買収後に社員の給与や退職金は維持されるか?
  8. 会社買収後に哀れな末路になることが多い理由
  9. 買収された会社で社員が生き残るためには
  10. 職場環境に悩んでいる社員には相談させるべき
  11. 買収先選定には専門家のアドバイスを受けるべき
  12. まとめ
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1. 買収された会社の末路の簡単まとめ

買収された会社の末路の簡単まとめ

買収された会社の末路は、以下のポイントによって大きく左右されます。

  1. 買収企業との関係
  2. 合意書の内容
  3. M&Aの手法
また、気になる社員・役員・社長の処遇は以下のように考えられます。
社員 ・そのままの条件で働き続ける
・合併後、上場するなどで待遇が良くなる
・合併後、勤務地が変更されるなど待遇が悪くなる
役員 ・役員待遇から外されるなど冷遇されることが多い
社長 ・後継者が見つかったため引継ぎ後に退職することが多い

このように、社員・役員・社長の処遇について、この記事では詳しく解説しています。

もちろん、契約書の内容で処遇は大きく変わるものです。しかし、要望通りに交渉できるとは限りません。そのため、できるだけ交渉のプロである専門家に相談しながらM&Aを進めることをおすすめします。

今回の記事を読んで、「社員たちの処遇を良くするために交渉をするのは難しいのではないか」「専門家に力を借りたい」と感じた方は、一度M&A総合研究所にご相談ください。

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また、M&A総合研究所では、着手金などもかかりません。どのような売却方法、業種であっても対応いたします。事業承継やM&Aを検討中の方はぜひお問い合わせください。

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2. 買収された会社の末路は買収先により決まる

買収された会社の末路は買収先により決まる

M&Aなどにより会社を買収された場合、買収された側の社長や役員、そして社員たちにはどういった待遇が待ち受けているのでしょうか。

どのような待遇が待っているのかを知る前に、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。

  • 買収先企業と売却企業の付き合いが大きく関係する
  • 海外・外資系企業に買収されるケースも増加している
それぞれ確認しましょう。

ポイント1.買収先企業と売却企業の付き合いが大きく関係する

会社をM&Aなどで買収された場合の社長や社員がどうなるかは、結論からいうと買収された会社の考え方によって変わってきます。また、買収されたときのお互いの会社の関係性や社長同士の付き合いなど、さまざまな条件によって社員たちの処遇も変わってくるのです。

買収先企業との付き合いがうまくいかなければ、社長や社員は辛い思いをしてしまうこともあります。しかし、売却側の社長や社員が必ずしも嫌な思いをするということはありません。

M&Aなどで買収された会社の中には、社員にとって多くのメリットをもたらす会社も存在します。反対に、買収されてしまったために、売却された会社に社員として所属していたときにあったメリットがなくなってしまうこともあるのです。

M&Aなどによる買収は、買収先の考え方や方針で、社長や社員のその後の待遇から末路まで変わってきてしまうことを押さえておきましょう。

ポイント2.海外・外資系企業に買収されるケースも増加している

グローバル化が進む現在、海外企業や外資系企業に買収されるケースも増えてきました。日本の企業を買収するような海外企業は意欲も資金力も大きく、従業員に高い能力を求めています。

ある日突然上司が外国人になったり、公用語が英語になったりという事例は、実際に起こっているのです。

海外企業の会社文化は一般に日本企業とは大きく異なり、買収先企業の文化や考え方に合わせるのは非常に難しくなっています

海外企業が日本企業を買収した場合、以下のようなことが起こると考えられます。
 

  • 年齢ではなく能力主義で処遇が決定
  • 英語が話せない人材のリストラ
  • 昇進できない従業員の降格・退職勧告
  • 人事評価下位の従業員に対する退職勧奨

もちろん買収先の国によっても従業員の処遇や給与に対する考え方は大きく異なります。また人によっては能力で給与が決まる海外・外資系企業の方が自分に合っていると感じる場合もあるでしょう。

しかし買収先企業がどんな判断基準で人事評価を行うか、買収前に予測するのは困難です。できるだけ経営陣がしっかりと条件を話し合うことが大切になります。

売却される企業の社長や社員が不安に思っているのであれば、海外企業傘下に入る可能性を考え、今のうちから語学力などのスキル向上を意識しておくのも良いでしょう。

買収や売却などM&Aに関して不安なら仲介会社に相談すべき

買収や売却など、M&Aに関して不安ならまずは仲介会社に相談しましょう。そうすることで、多くの問題を解決できます。

M&Aによる買収が行われた場合、環境や待遇の変化などにより売却された側の従業員が離職してしまう可能性は高いでしょう。しかし大切な従業員が会社を離れてしまうのは、売却側や買収側といった双方の経営陣にとって避けなければいけない事態だといえるでしょう。

買収や売却などM&Aのその後に関するトラブルを防ぐためには、統合の方針や従業員の処遇について買い手と事前にしっかり話し合っておくことが大切です。もしもどのように話し合いを進めれば良いのかがわからないなら、M&A仲介会社にサポートを頼むことをおすすめします。

会社の売却を考えている場合、M&Aに関して数々の実績とノウハウを持つM&A総合研究所にご相談ください。さまざまな経験から得たノウハウにより、売却後の社長や社員の処遇についても安心できるように手続きを進めていきます。

M&Aは事業を成長させる大きなチャンスです。しかし、売却後のことが不安なら前向きな気持ちになれないというのも当然だといえます。秘密は厳守いたしますので、M&Aについて具体的な話が決まっていない会社であっても気軽にご相談ください。

無料相談は、以下のリンクから受け付けています。

それではここからは、買収された会社(売却側)に関するM&Aの通例について見ていきましょう。

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3. 買収された会社(売却側)に関するM&Aの通例

買収された会社(売却側)に関するM&Aの通例

M&Aなどで会社を売却した場合の通例では、M&Aによる買収時の合意に基づき、買収後の1、2年の間は合意に基づいた内容が遂行されることがほとんどです。買収の締結に決められているので当然だともいえます。

しかし、M&Aによる買収の締結による合意内容に対する有効期間が過ぎた後は、人員整理などを理由として買収された側の社員は解雇されるケースも少なくありません。合意内容の締結範囲によって、売却側の会社の社員の処遇がいつ変わるのかが異なるのです。

また、M&Aによる買収によって売却側の会社の社長など経営陣が退職を迫られることもあります。そして会社が保有していた別会社などに籍を移動させられるときに、一定能力以下の社員も同時に移籍させることもあるのです。

このように、売却された会社の社長や社員の処遇は、合意書の内容に基づくことがポイントとなります。

合意書の内容によって待遇が変わる

基本的にはM&Aによる会社買収などは、売却側と買収側の双方の社長がかわす合意書の内容に沿ってその後の社長や社員の処遇などが決められています。ですから、M&Aなどの買収時にどんなに社員たちが待遇について思い描いていても、希望通りにならないケースも少なくありません。

一般的に、会社というのは立場や状況によって誰のためのものになるのか変わってきます。社長の物である場合も株主の物である場合も、そして社員のためのものの場合もあるのです。

M&Aを活用して経営を行っていく際も同様で、その会社や社長などが置かれている立場や状況、そして会社の資産やノウハウによって待遇や合意内容は変わってきます。これは社員一人ひとりにとっても同じことです。ノウハウや能力を持っている社員であれば買収側もメリットを感じ待遇を良くする場合もあるでしょう。

M&Aを行うとき、売却側の社長は社員の今後の待遇が気がかりになることも多いでしょう。しかし、買収側と良好な関係を築くことで、社員に不当な処遇が言い渡される可能性を減らせます。

ちなみに、M&Aの手法によっても待遇は変わるので見ておきましょう。

M&Aの手法によっても待遇が変わる

買収によるM&Aにはさまざまな手法が存在します。手法によっては経営者が現金を受け取れるものや株主に株式の交換を迫るものなどさまざまです。また、現金が必要ではない買収や、基本的な企業の体制や方針が全く変わらない買収なども存在します

ですから、自社が売却されて他社による買収が行われた場合、まずはどの手法を取り入れて買収が行われたかを知ることが重要です。M&Aの手法によっては、会社との雇用関係が全く変化しないこともあります。M&Aの手法や経営体制の変化について事前に知っておきましょう。

売却側の社長であれば従業員に今後の待遇について丁寧に説明し、従業員を安心させることが大切です。M&Aの手法やそれぞれのメリット、デメリットについては以下の記事を参考にしてください。

それではここからは、買収された会社がどのようになるのか、その末路について見ていきましょう。M&Aによる会社売却を検討しているなら、社員や役員の末路はどのようなものなのかを理解し、失敗を避けるために行動しましょう

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4. 買収された会社の末路①社員はどうなる?

買収された会社の末路①社員はどうなる?

では実際に会社を買収された人たちには、どういった待遇や末路が待っていたのでしょうか。ここからは買収された社員がその後どうなったかについて、例を挙げながら見ていきましょう

会社が買収される場合、買収された会社(売却側)にいた社員には色々な待遇が待ち受けています。それはメリットがある場合とデメリットがある場合とそれぞれです。

しかし、短期的にはデメリットを感じても、結果的にメリットになることもあります。例えば、買収により一時的には不憫を被ったものの、グループ会社との合併後上場を果たすといった場合があるのです。ここで、M&Aによる会社買収後に勤務地変更を言い渡される事例を見ていきましょう。

事例:買収後に勤務地変更を言い渡される

買収された側の会社にいた社員に待っている問題の一つに勤務先の変更があります。実際の事例として1つ、M&Aによる会社買収後に勤務地変更を言い渡された事例を紹介します。

とある会社が別の会社に売却されました。売却前は北関東の都市の工場に勤務していた社員が、買収されたことをきっかけに都内の工場へ勤務先が変更となるということがありました。このとき、会社から社員は二つの選択肢を言い渡されます。

一つは転勤、そしてもう一つは早期退職制度を使用しての退職です。結婚している場合、単身赴任か通勤を選べたといいます。しかし、通勤には2時間ぐらいかかる場所です。まさに社員にとっては人生を変える大きな出来事です。

結局、退職する人が3割、単身赴任を選択する人が5割、残りの2割は通勤を選択しました。それぞれの社員がそれぞれの選択肢を決定し会社に報告したのです。

それぞれの社員が最終的にどうなったかというと、退職した社員は給料が下がりましたが地元で暮らし続けられました。単身赴任を選択した社員は、給料は下がらなかったものの、従来の田舎での暮らしに比べると物価が上昇してしまい、給料の多くを生活費に費やすこととなりました。

そして、長時間の通勤を選択した社員は、給料は大きく変わることがありませんでした。また、生活環境も大きく変わりませんが、毎日2時間近くをかけて都内の工場まで通勤しています。始発の電車に乗り終電で帰ってくる日々だといいます。

給料や待遇などは、それぞれの立場に置かれた社員により異なります。社員それぞれが選んだ人生ですから、どれが正解とはいえません。ただ一つだけいえることは、買収により今まで通りの生活を送れた社員は一人もいないということです。

今回ご紹介したのは極端な例ではありますが、M&Aによって会社を売却するということは社員の人生を変えうる行為だと考えられます。したがって、会社売却後に社員にできるだけ嫌な思いをさせないように、M&Aの際は入念に話し合い具体的な内容を決めることが大切です。

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5. 買収された会社の末路②役員はどうなる?

買収された会社の末路②役員はどうなる?

まずはM&Aの会社買収による売却された会社の社員への影響について紹介してきました。社員ごとにベストな選択肢は異なるので、事前に働く環境などについてそれぞれの社員が自ら調査することが大切です。経営者として、従業員には誠実な対応をし、社員が納得できる道を選べるようにサポートしてあげましょう。

それでは次に会社買収により経営陣などの役員たちのその後について見ていきます。社員とはまた異なる立場ではありますが、役員はどういった待遇を受けるのでしょうか

買収の条件や状況によるため一概にはいえませんが、買収された側の役員たちの場合は、社員より冷遇されていることが多くの場面で見られます。

特に、後継者として見込まれていた役員などは、事業承継のチャンスをなくし精神的に大きく落ち込むことも少なくありません。それでは、具体的な事例を見ていきます。

事例:買収側の社長の右腕だった役員

次にご紹介するのは、M&Aによって買収された会社の社長の右腕といわれるほどの剛腕を振るった役員の事例です。会社が買収される前までは、社長の右腕として活躍し、次期社長という声が多く上がるほどの人物でした。それほどまで会社内への影響力も強く、社員たちも一目置いている存在でした。

一方で、社長に肩入れをするあまり社長以外の役員や、社外取引先の役員などからはあまり良い目で見られていませんでした。そうした中、会社の経営不振によりM&Aでの会社売却の話が舞い込み、気づけば会社買収されている状況となりました。

会社買収後は役員待遇から外されると、現場に出されるもののまともな仕事を与えてもらえませんでした。そして、今までの振る舞いから人からは疎まれるようになり、発言権も人望もないまま寂しい末路を迎えたのです。

このように、会社買収前は活躍していた役員も、売却されてからは思うように働けなくなることもあります。M&Aを行うのであれば、売却側の会社の役員の処遇についても念入りに話し合っておきましょう

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6. 買収された会社の末路③社長はどうなる?

買収された会社の末路③社長はどうなる?

最後に紹介するのは、買収された会社の社長の待遇や末路です。買収された会社の社長には、どういったことが起きるのでしょうか。事例などと併せて確認し、自社のM&Aに活かしましょう。

会社を売却することに対して社長は、社員などとは違うメリットが存在します。それは、会社売却による売却益を現金で得られることです。そして会社を経営しているときは、解約ができなかった保証などから逃れられるというメリットも社長にはあります。

さらには、M&Aによる会社売却で後継者問題の解決も可能です。特に中小企業の経営者は、会社売却によって事業承継ができるということを魅力に思う人が多いでしょう。

社長業を承継してくれる存在に恵まれていなかった場合、会社を買収してもらうことによって事業を引き継いでもらえます。このように、後継者がいない社長にとって、M&Aは会社の存続に向けた前向きな決断だといえるでしょう。

しかし、事業を引き継いだ後も自社に残って働いていたいという経営者もいるはずです。ただし、会社売却の内容によっては、引き継ぎ後に社長が退職することになるのは珍しくありません。具体的な事例を見ておきましょう。

事例:引き継ぎ後に退職

会社買収による買収側の社長によくある事例を一つ紹介します。この事例は、とある企業が経営不振により会社売却したときのことです。M&Aによる会社売却をするときに、社長は業務を円滑に引き継ぐために2年程度の間、顧問役として業務に携わる契約を交わしました。

そして2年間は顧問という立場で、今までの会社経営の問題点や引継ぎを行いました。その後、契約期間が過ぎると解雇という形になりました。もちろん、冷遇というわけではありませんが、待遇が良いという訳でないのが正直なところでしょう。

もしも会社を売却してからもずっと働き続けたいというのであれば、事前に買収側にそれを伝えて承諾してもらうことが必要です。

このように、社員、役員、社長とそれぞれの立場によって買収後の末路が変わることがわかりました。契約書やそれまでの環境など色々な要因によって、会社買収後の待遇は異なります。予想外のトラブルがおきないように、できるだけ事前に売却側と買収側の双方で話し合うことが大切です。

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7. 会社買収後に社員の給与や退職金は維持されるか?

会社買収後に社員の給与や退職金は維持されるか?

会社が買収されたときに、社員の給料や退職金はどういう待遇となるのでしょうか。一般的には給料の待遇などは会社買収後も継続している場合が多いでしょう。立場によっても違いますが、特に一般社員は会社買収後の待遇はあまり変わりません

すでに取引先として仕事のやり取りを行っている企業が買収先となった場合、技術力がある社員は会社買収後に給料などで優遇されることもゼロではありません。しかし一般的に、社員の待遇が良くなるケースは非常に少ないといわれています

給料と退職金は、どちらも買収時の取り決めで決められる事項です。買収された後の待遇が悪くなってしまわないよう、前の会社の勤務年数を加算するかなどについては、会社売却前にしっかりと確認しておきましょう。会社売却をしてから社員が不満を覚えて大量辞職するのは大きなトラブルになってしまいます

また、ここで詳しく以下のポイントについても見ておきましょう。

  1. 株式譲渡によるM&Aでの給与・退職金
  2. 事業譲渡によるM&Aでの給与・退職金
  3. 変化を避けるために会社売却前に退職する社員も多い

それぞれについて、順番に確認していきます。

株式譲渡によるM&Aでの給与・退職金

株式譲渡によるM&Aの場合、株式が移動するだけですので従業員と会社との間に結ばれている雇用関係に変化はありません

したがって株式譲渡では、給与・退職金は買収された後も変わらないのが基本です。もし待遇を変える際には従業員からの同意を得て、新たに雇用契約を結ぶ必要があります。

事業譲渡によるM&Aでの給与・退職金

事業譲渡でM&Aを行う場合、会社と従業員との間に結ばれた雇用関係も見直しの対象となります。買い手と売り手が話し合い、雇用関係を新たに定めるケースも多いので待遇が変化してしまう可能性は高いでしょう

見直しの対象となるのは、定年退職の年齢、給料、退職金の額などです。買い手側の就業規則に沿って待遇が大きく変わる可能性もあるので、今後の待遇に関する情報には敏感でなければいけません。

社員が不満を覚えないように、できるだけ今の待遇よりも悪くならないように話し合うことが大切です。

変化を避けるために会社売却前に退職する社員も多い

会社買収が行われると、買収された側の社員は精神的に不安定になることが多くの場合に見られます。また、先に挙げた実例のように給料は変わらないものの、勤務地などの環境の変化を迫られることも少なくありません。

社員に「今の環境で過ごしたい」という思いが強いのであれば、給料が下がったとしても買収前に退職されることもあります。また、処遇が変わり給料が下がるなどのデメリットが見込まれる場合も、退職されることが多いでしょう。

社員の数が減ると、M&A自体もうまくいかなくなることがよくあります。したがって、会社を売却しようと思っているのであれば、買収側と社員の待遇については徹底的に話し合っておきましょう

8. 会社買収後に哀れな末路になることが多い理由

会社買収後に哀れな末路になることが多い理由

会社買収後に、哀れな末路になる事例を見ることが少なくありません。哀れな末路を迎えてしまう理由は、どういった所にあるのでしょうか。要因と思われる事柄について、以下の項目に焦点をあてて解説します。

  • 旧会社の考えが染み付いている
  • 先が見えずモチベーションが下がる
  • 元役員は現場慣れしていない
  • リストラすることを前提としている
  • 不平等な給与体系になる可能性がある

それぞれの項目について、順番に確認していきましょう。

理由1.旧会社の考えが染み付いている

会社とはそれぞれに異なった雰囲気があり、会社独自の考え方も存在します。社員の中には給料は安いものの、その他の処遇でメリットを感じているために退職をしないという場合もあります。そうした場合、会社買収により環境が変わり待遇に大きな不満を感じてしまうケースが多いでしょう。

会社買収により会社方針などが変われば、新たな会社に従わなければなりません。しかし、旧来の会社の方針や考え方が染み付いてしまい、新たな会社での考え方に馴染めず精神的に追い詰められているといった状況もあるものです。

肉体的な疲労に比べると精神的な疲労は表面に出にくく、気付いたときに取り返しのつかない末路を迎えていることも少なくありません。精神的な疲労にいかに対処するかが重要なことといえるでしょう。

会社売却をする際には、社員の心のケアについても考えておくことが大切です。

理由2.先が見えずモチベーションが下がる

環境の変化による悪影響は、精神的疲労だけではありません。買収が行われたことでその後のキャリアプランが大きく崩れれば、今自分が何をすれば良いかわからなくなりモチベーションが下がることもあります

新しい会社から何を求められているかわからないままだと、従業員は努力しようがなくただいわれた仕事をするだけになってしまいがちです。特に先の目標を見据えて努力してきた優秀な社員ほど、新会社に求められるスキルが見えず戸惑ってしまいます。

モチベーションが大きく下がり実績を上げられない状態だとリストラ対象になることもあるため、なるべく早く新体制に馴染み新たな方向での努力を行わなくてはいけません。

環境の変化によりストレスがかかるのはある程度仕方のないことです。しかし、環境に流されるだけにならないように新しい企業の中での社員の振舞い方を買収前から意識しておきましょう

会社売却をするのであれば、その後の社員のモチベーションについても考えておいてください。

理由3.元役員は現場慣れしていない

会社買収により、買収された会社側の役員が役員待遇を外される場合があります。現場から離れて年数が経っている役員には、現場の環境に慣れるのには時間が必要です。また、最新技術などに対しても、元役員は対応することが困難な場合が多くあります。

それもそのはずです。元役員は会社の経営を考えている立場であり、会社全体を統括する立場です。現場での仕事とは違った仕事を担ってきました。そうした、元役員が会社全体の役目から会社の一部の役目に移り変わるのですから、慣れる事自体が難しいのです。

また、元役員とともに仕事をする社員の中には、元役員を哀れな目で見る人も少なくありません。もしかしたら、買収先の会社から役職以外の不遇を受けている可能性もあります。こうした末路を迎える可能性が会社売却には存在するのです。

したがって、役員とは会社売却前にしっかりと話し合い、買収側とも役員の待遇についてすり合わせることが重要となります。

理由4.リストラすることを前提としている

買収時の締結では記されていないものの、会社買収時に買収された側の社員をリストラの対象として考えている買収も存在します。

会社買収では、会社のブランドや設備、そしてノウハウだけが買収の狙いとされるケースも少なくありません。会社経営で一番のコストは人件費です。もともと買収側の会社が人材を目的としていない場合は、内々でリストラを決めている場合もあります。

会社買収時から冷遇され、最終的にはリストラという悲しい末路が待ち受けている場合があるのです。できるだけ悲しい思いをする社員を減らせるように、会社を買収する側とは社員の雇用継続についてしっかり話し合っておきましょう

理由5.不平等な給与体系になる可能性がある

同じ仕事をしているはずなのに、買収先企業出身の社員と待遇に格差が発生する事態も考えられます。

もちろん買収先企業も優秀な社員には勤め続けて欲しいと考えているため、不平等な給与体系になるのはできるだけ避けるはずです。しかし場合によっては互いの給与体系や企業文化が全く異なり、統合が進まないこともあります

また自主的に退職させるため、経営陣が不平等な給与体系をあえて放置するケースも少なくありません。

リストラをされなかった場合でも、買収先企業の方針返還によって待遇が悪化するという可能性は十分あります。買収のその後も会社に残る場合、給与体系の統合について早めに確認しておきましょう

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9. 買収された会社で社員が生き残るためには

買収された会社で社員が生き残るためには

働くことに対する意義は人それぞれで色々な考え方があります。買収時に会社から離れていくのも一つの考え方ですが、買収された会社で活躍を目指すのも一つの考え方です

買収後の会社で生き残るためには、非常に色々な要素があります。買収先の会社によっても、生き残る手段はさまざまです。ここでは、基本となる以下の項目について解説します。

  • レベルアップを心がける
  • 競争することを恐れない
  • 買収先企業のやり方を早く身につける

これらの内容を社員にはしっかりと伝え、会社買収が行われてからも活躍できるようになってもらいましょう。

ポイント1.買収先企業のやり方を早く身につける

会社の雰囲気や方針をしっかりと理解して実際の仕事に反映されるまでには非常に時間と労力がかかります。中には会社の社風が合わずに、退職する人も多く存在するでしょう。

そうした中でも、会社のやり方に早く慣れていくことが重要な方法といえます。今までとやり方が180度違ったとしても、それに対処していくことが重要です

また、ときには冷遇を受ける場面や納得が出来ないといった場面も出てくるでしょう。そうしたときにも、柔軟に対処することでやり方にいち早く慣れて、会社の一員として認められることを最優先にする必要があります。会社のやり方が身に付けば、仕事の効率も向上し、自身の待遇にも反映されることでしょう。

ポイント2.レベルアップを心がける

自身のレベルアップについては、買収された場合は特に意識しておきたいことです。

しかし、レベルアップとはどのようなことがイメージがわかない社員も多いはずです。一概にレベルアップといっても、さまざまなレベルアップがあります。資格を取得するのもレベルアップですし、ミスを減らすのもレベルアップです。

レベルアップすることで、買収先の会社の上層部から能力を認められる場合や、買収先の社員から一目置かれるなどといったメリットがあります。また能力が向上すれば、買収先の会社を辞めたあとにも役立ちます。どのような環境でも常に学習し、変化する姿勢を持ってもらえるように社員に伝えていきましょう。

ポイント3.競争することを恐れない

会社を買収されると、売却された会社にいたということにコンプレックスを感じて競争できなくなる社員も出てきます。また、買収先の社員などの能力が優れていると思いがちです。たしかに、どんなに頑張っても待遇が改善されないときがあるのも事実だといえます。

しかし、元々競争意識があった社員には、会社を売却してからもその気持ちを持ち続けてもらうことが大切です。たとえ待遇が変わる見込みがないとしても、競争を恐れないことで状況が良くなるかもしれません。買収側の社員と競争をした結果、負けてしまったとしてそれは評価につながりますし、誰かが見ていてくれるということを会社売却前には社員に周知しましょう。

その見ていてくれる誰かは買収側の会社ではなく、もしかしたら会社以外の人かもしれません。ビジネスでは何が功を奏すかわからないものです。競争は自分自身を高めていきます。競争を恐れないことが大切といえるでしょう。会社売却した社員はやる気がなくなりやすいので、買収されてからも積極的に働いてもらえるように話をしてください。

10. 職場環境に悩んでいる社員には相談させるべき

職場環境に悩んでいる社員には相談させるべき

会社買収による職場環境の変化に悩んでいる社員がいるなら、とにかく相談させることが大切です。

もし買収などで、新たな体制に変わった会社に馴染めないときは、一人で抱えないようにしましょう。誰かに自分の気持ちを相談することで考えが整理できることはよくあります。相談相手は友人や両親、恋人でも前の職場の同僚でも良いでしょう。話を聞いてもらうことで解決が出来なくても、話すだけで気持ちが落ち着きスッキリすることもあります。

また、職場の待遇などを相談する窓口やサービスなども存在するので、事前に伝えておいてあげるのが良いでしょう。社員が自分自身で抱えて塞ぎこんでしまう前に、周囲に相談するように話しておいてください。

そうすることで、会社買収によってつらい思いをする社員を減らせます。

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11. 買収先選定には専門家のアドバイスを受けるべき

買収先選定には専門家のアドバイスを受けるべき

もし会社の売却を考えているようであれば、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。自分自身や会社の仲間などでは見えてこない、デメリットや問題が数多く存在するのが会社買収です。

会社を売却することによってトラブルが起きてしまうのは非常にもったいないことだといえます。今回ご紹介したように、会社買収によって状況が悪くなる社長や役員、社員も多いでしょう。できるだけM&Aが関係者全員を幸せにできるように、しっかりと専門家に相談してください。

M&A総合研究所では、中小・中堅企業を中心としてさまざまな業種のM&A仲介を取り扱っています。M&Aに関して多数の実績を持っているM&A総合研究所なら、M&Aや買収についての不安に関して思う存分相談していただけるはずです。

さらに、M&A総合研究所では案件ごとに専任のアドバイザーがつき、クロージングまでのフルサポートを提供しています。料金体系には完全成果報酬型を採用し、着手金や中間金は無料です。したがって、サポート体制や料金の面でも安心してご相談いただけます。

また、独自のAIシステム・ネットワークにより、最適なマッチングを提供し、平均3~6カ月ほどでクロージングを終えられています。会社売却には時間がかかることも多いでしょうが、M&A総合研究所であればスピーディに手続きを進めていけるでしょう。

会社の売却をご検討の方は、以下のリンクからお気軽にM&A総合研究所への無料相談をご利用ください。電話による無料相談は、24時間年中無休で行っています。気になることもお聞きしますので、お気軽にお問い合わせください。

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12. まとめ

まとめ

M&Aで買収された末路は、以下のポイントによって大きく左右されます。

  1. 買収企業との関係
  2. 合意書の内容
  3. M&Aの手法
買収の事例では生活の環境や給料など、関わる人の生活が大きく変化します。ポイントを押さえながら、相手の企業としっかりと交渉しましょう。

買収後の会社に所属するかしないかは社員次第ですが、雇用を保つために専門家に相談することも非常に重要です。会社に関わる全員が今よりも良い生活を送れるよう、経営者として努力しましょう

M&Aや会社の買収に関して不安がある場合は、M&A仲介会社に相談するのがおすすめです。会社の今後が不安な経営者の方は、ぜひM&A総合研究所の無料相談をご利用ください。お問い合わせをお待ちしております。

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